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本当は怖い親日国タイ 国王の犬にすら不敬罪適用で投獄・報道できない謎の女性など


(もともと書いていた"親日国タイのエリートは、中国・日本の尖閣諸島問題をどう見る?"は、親日国タイのエリートの見方 中国脅威論、日本・アメリカの重要性にまとめました。こちらは別のタイの話で使っています)

2018/10/16:
●本当は怖い親日国タイ 夢から醒めた外国人記者
●国王の犬にすら不敬罪適用で投獄など
●前国王の火葬式のコメントすら誰も引き受けない
●儀式にいつもいるのに絶対に報道できない謎の女性
2019/06/10:
●タイは政権批判もできない…逮捕やテレビ局の放送停止処分
●デタラメ制度と不正選挙で絶対に選挙で負けないしくみを構築
2019/07/25:
●街頭演説中にヤジを飛ばしただけで警察官に取り囲まれて排除
2020/09/05:
●日本でもタイ軍部が暗躍?亡命准教授が京都の自宅で襲われて負傷
●タイ王室批判のフェイスブックページ、圧力をかけてアクセス遮断
●体制派議員が日本大使館を訪れ、准教授の批判を止めるよう要求


●本当は怖い親日国タイ 夢から醒めた外国人記者

2018/10/16:タイ新国王ワチラロンコン皇太子の評判の悪さ 刺青、妻の裸を公開、ヌードパーティの関係で、国王の話がないかと検索してたときに出てきた【AFP記者コラム】プミポン前国王の葬儀で見えた秘密と不敬罪の国タイ:AFPBB News(2017年12月12日 9:37)という記事。

 これは新国王の話というよりは、親日国タイ怖すぎ!偽警察官が女性をホテルへ連行、見分け方は?に追記した方がいいような内容でした。本当は怖いタイ…みたいな話です。

 作者である外国人記者は当初、多くの欧米人と同じようにタイの国王に関わる儀式に魅了されたといいます。ただ、タイで暮らして4年がたち、その怖さを知ったことで、熱狂は冷めてしまったようです。


●国王の犬にすら不敬罪適用で投獄など

 例えば、英BBCが公開した新国王の「不都合な」経歴をフェイスブックに投稿しただけで投獄というもの。これは、タイ新国王ワチラロンコン皇太子の評判の悪さ 刺青、妻の裸を公開、ヌードパーティの関係でしょうね。私の投稿をタイ国内でリンクするだけでたいへんなことになるのでしょう。

 同じくらいかもっとひどいと思うのが、インターネット上での書き込みを前国王の愛犬を侮辱したものだと見なされて投獄された人もいるとのこと。犬に関わるものですら不敬罪が適用されるんですね。中国もひどいのですけど、部分的には中国以上かもしれません。

 タイ国民は王室について話すときは常に用心深いといいます。自分の兄弟や隣人、タクシーの運転手にすら訴えられた例があるためです。


●前国王の火葬式のコメントすら誰も引き受けない

 こうした措置は外国人にも及びます。不敬罪の存在ゆえにこの記事を掲載しているAFPのような報道機関は、タイ王室に関する記事の内容に慎重になる必要があるとのこと。実際、英大衆紙デーリー・メールは新国王を侮辱する記事を掲載したとして数年間、タイでの活動を禁じられています。

 当然、言論の自由などありません。前国王の火葬式を控え、記者はこの行事の意義について語ってくれる専門家を探したものの、このテーマですら次から次へと断られたといいます。

 ようやく見つけたDavid Streckfussさんというのは、名前からして外国人ではないかと思うのですけど、この人も本当に慎重でした。自分の言葉を一字一句記者に書き写させた後、記述が大胆になり過ぎないようあちこち添削したといいます。


●儀式にいつもいるのに絶対に報道できない謎の女性

 火葬式を取材した動画・写真班の記者たちは、ひげをそったり散髪するように命じられた上、式典の間、指定された位置で数時間、敬意を示す姿勢を保つようにも言われました。

 新国王とともにいて、公式行事ではよく目にする女性に関する話も強烈です。当然この女性というのは、新国王の妻(再婚した妻)なわけですけど、タイのメディアがその名前や称号を報じたことは一切ないといのうで異常さがわかります。香港支局から取材の助っ人として来ていた動画班の同僚記者は、字幕をつけるためにこの女性は誰なのかと聞いたところ、タイ人の同僚たちは「忘れろ」と答えました。許可がない限り、絶対に書いてはいけないのです。
(2019/06/10:その後、2019年5月にやっと正式発表されています。関連:タイ新国王ワチラロンコン皇太子の評判の悪さ 刺青、妻の裸を公開、ヌードパーティ)

 記者は新国王の皇太子時代に、皇太子の宮殿を訪れたことがあるそうですけど、この衛兵たちの姿も異様でした。全員が制服に、赤ん坊だった頃の皇太子の写真があしらわれた飾りピンを着けていたというのです。個人崇拝が極まった形で悪趣味だと思いますが、そのような感想は当然タイで言うことはできないようです。恐ろしい国ですね。


●タイは政権批判もできない…逮捕やテレビ局の放送停止処分

2019/06/10:最初の投稿は、国王に対する不敬罪の話でしたが、政権批判に対しても厳しくなっている模様。2014年の軍事クーデター以来、タイでは軍事政権が統治を続け、厳しい規制が敷かれているとする記事がありました。

 深夜のクラブで「軍事政権批判」イベントをやれているので、国王に対してほど厳しくはないように感じるものの、上記で書いたような取り締まりがされる社会なら他のことも悪化していくというのはわかります。日本も政権批判を黙らせようとする動きには注意した方が良いですよ。

 実際に逮捕されたジャーナリストがいますし、意に反するテレビ局は放送停止処分ということで、普通にかなり言論弾圧が進行しています。民主活動家のDJは以下のように言っていました。

「タイには自由はありません。この国では、女性たちが繁華街で三本指のピースサイン(反軍事政権を示す)を掲げただけで、車に引きずり込まれて治安部隊に連行される。私も、この若者たちも、軍事政権に怒りを感じています」
(軍事政権VS.民主化 権力批判できないタイの姿 - Yahoo!ニュース 2019年5/14(火) 7:48 配信より)

 チュラロンコーン大学政治学部のナルエモン准教授も以下のように指摘しています。

「一見して今のタイは、とても平和的に見えます。しかし実際には、軍事クーデター後に樹立された国家平和秩序評議会(NCPO)によって、厳しい統制が敷かれ、自由な発言や行為は規制されています」
「人々はいつ逮捕されるか分からないという恐怖感を常に感じています。友人との会話や大学の授業、インターネット上も常に見張られている。目に見えない圧力がかかり、大学が主催する会議も、政治的なテーマは一切禁止」


●デタラメ制度と不正選挙で絶対に選挙で負けないしくみを構築

 また、悪質だったのが選挙制度。軍事クーデターで何度倒しても、選挙になると軍事政権が負けてしまうため、下院議員500人は選挙で選出する一方、上院250人については軍が選ぶなど、ほぼ間違いなく勝てる選挙制度に変えてしまいました。この定数変更に関しては、「草案に関し歪曲した情報を広めた者」に最高で禁錮10年を科す仕組みもつくっています。

 ただ、これだけズルをしても選挙では十分に勝ちきれなかったのか、選挙時の「不正」の報道も相次ぎました。一部の小選挙区では、投票者数と開票数が一致せず、投票のやり直しが行われるほどひどかったようです。

 それから、日本企業も多く進出し、経済的には成功しているように見えるタイは、金融機関クレディ・スイスの2018年調査によると、人口の1%が66.9%の富を保有。「世界で最も不平等な国」となりました。

 経済発展はしたものの、都市部と農村地帯の格差は拡大。格差の何が悪い!という主張も多いのですけど、首都バンコクには地方からの出稼ぎ者があふれ、スラムは拡大し、若い女性は人身売買の対象に。人身売買については「世界で最も不平等な国」ではない日本でも指摘されているものですが、種々の問題が起きていることから格差に問題がないとは言えないでしょう。


●街頭演説中にヤジを飛ばしただけで警察官に取り囲まれて排除

2019/07/25:まだタイレベルにはなっていないのですけど、日本でこんなことが!?と驚いて、かなりヤバイと思った話を。

 札幌市中央区であった安倍晋三首相の参院選の街頭演説の際、演説中に「安倍やめろ、帰れ」などのヤジを飛ばした市民を北海道警の警官が取り押さえ、演説現場から排除していたといいます。集団で選挙妨害したのかと思ったら、ヤジを飛ばした人はひとり。私服の警官5、6人が男性を取り囲み、服や体をつかんで数十メートル後方へ移動させました。これとは別に「増税反対」と叫んだ女性1人も、警官5、6人に取り囲まれ、腕をつかまれて後方へ移動させられていたそうです。

 道警警備部は取材に対して「トラブル防止と、公職選挙法の『選挙の自由妨害』違反になるおそれがある事案について、警察官が声かけした」と説明。ただ、実際には、警察官は声かけすることなく市民を取り押さえていたともされています。

 また、公選法は「選挙の自由妨害」の一つとして「演説妨害」を挙げるものの、 松宮孝明・立命館大法科大学院教授(刑法)は拡大解釈だと否定。「判例上、演説妨害といえるのは、その場で暴れて注目を集めたり、街宣車で大音響を立てたりする行為で、雑踏のなかの誰かが肉声でヤジを飛ばす行為は含まれない」とのこと。むしろ連れ去った警察官の行為について「刑法の特別公務員職権乱用罪にあたる可能性もある」と指摘していました。
(ヤジの市民を道警が排除 安倍首相の街頭演説中 - 2019参議院選挙(参院選):朝日新聞デジタル 2019年7月16日22時03分より)

 民主党政権のときにこれが起きていたら、ネットは大荒れだったでしょう。自民党政権なら何やっても良い…という非常に怖い状態になっています。


●日本でもタイ軍部が暗躍?亡命准教授が京都の自宅で襲われて負傷

2020/09/05:別投稿で書いていた、日本でのタイ政府によるのではないか?という事件をこちらにも追記。批判が許されないタイの軍政と君主制を批判して亡命し、現在は日本の京都に在住しているパビン・チャチャバルポンプン京都大学准教授という方が今日本にいます。タイではタブーかつ違法となっている現国王批判も展開する反体制派の有名な活動家として知られるとも書かれていました。

 このパビン准教授は2019年7月8日の午前4時ごろ、自宅でパートナーと就寝中、侵入してきた男が2人に向けて何らかの物質を噴射し、2人とも皮膚にやけどを負ったとのこと。軽傷で済んだものの、脅迫目的だったと予想され、パビン准教授は消息筋の情報としてタイ軍部が背後にいると主張していました。
(日本で深夜に襲われたタイ人京大准教授 犯行はタイ軍部が関与か | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイトより)

 証拠があるわけではないため、タイ軍部が実際に関与しているかどうかは不明。ただ、ネットでよくある中国政府などを犯人とした怪しい陰謀論とは異なり、タイ軍部などが准教授を襲う動機が無理なく推測できますので、疑わしいと思うのは当然だと思われるケースでした。


●タイ王室批判のフェイスブックページ、圧力をかけてアクセス遮断

 この事件そのものの続報ではないのですけど、パビン・チャチャバルポンプン京都大学准教授に関わる、タイ政府の無遠慮で傲慢な態度がわかる出来事が報じられていました。日本政府に対して無理のある要求もしているのですが、まず、王室巡る議論に「タイ政府から圧力」 FBグループページに警告、アクセス不能に:東京新聞 TOKYO Web(2020年8月31日 05時55分)という記事から紹介します。

 王室批判がタブーのタイで「王室の在り方」をテーマに百万人以上が参加していた米フェイスブック(FB)のグループページは、京都大のパビン准教授が四月に開設した人気ページ。しかし、フェイスブックはタイのデジタル経済社会省から「投稿内容が違法」と警告を受け、タイ国内からのアクセスを突然遮断しています。

 このアクセス遮断に対し、メディアやSNSではフェイスブックへの批判が噴出。フェイスブックは「政府が刑事訴追する構えをみせたため」「政府から圧力を受けた」と弁解し、「政府の対応は自由な表現を萎縮させる」として、異議を申し立てる方針を表明するところまで追い込まれました。

 一方、タイのプラユット首相は記者会見で「遮断は、タイの法律と裁判所命令に従ったものだろう。私の独裁的な権限ではない」と意に介さず。タイ政府は「国内法に従うのは当然だ」と突き放す態度を見せており、言論弾圧も当然といった感じ。国内でも短期間に集会の指導者ら十人以上を逮捕するといったことが起きています。


●体制派議員が日本大使館を訪れ、准教授の批判を止めるよう要求

 これはフェイスブックに対するタイの要求だったのですけど、なんと日本政府にも無理筋な要求をしていた模様。検索すると、タイ)体制派議員が日本大使館に要求!パヴィン准教授の引き渡し等( 2020年8月25日 最終)という記事も出てきました。日本に圧力をかけたような形で、日本政府が舐められているところも感じますね。

 記事によると、2020年8月25日の朝10時30分頃、タイのバンコクにある日本大使館をタイの現体制派議員などが訪れました。体制派議員は在タイ日本大使館に対し、パヴィン准教授(パビン准教授)を名指しし、日本からタイの王政などの体制について批判を行っているのを止めさせ、身柄をタイに送還する事などを要求したそうです。

 これは非公式なものであり、大使館側としては対処しようがないだろうとのこと。一方、タイ政府側からは2014年の軍事クーデター以降、これまでにも複数回にわたりパヴィン准教授の引き渡しを日本政府側に要求してきましたが、こちらにも日本政府側が応じたことはないそうです。


【本文中でリンクした投稿】
  ■タイ新国王ワチラロンコン皇太子の評判の悪さ 刺青、妻の裸を公開、ヌードパーティ
  ■親日国タイ怖すぎ!偽警察官が女性をホテルへ連行、見分け方は?
  ■親日国タイのエリートの見方 中国脅威論、日本・アメリカの重要性

【関連投稿】
  ■アジア各国で違う人気キャラクター タイ・台湾・インドネシア・ベトナムで傾向異なる  ■ワチラロンコン・タイ国王、今度はドイツで子供にBB弾で撃たれる
  ■国王死去のタイで日本人だけ大騒ぎ トイレットペーパー買い占めなどでスーパーが空に
  ■海外・世界・国際についての投稿まとめ

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