●インドで今頃日本アニメが流行の兆し ドラえもん、クレヨンしんちゃんなど
2014/1/24:私は、日本の代表的なイメージの一つはアニメ…だと思っていました。どこの国でも「日本と言えばアニメ!」みたいな感じです。ただ、インドでは、日本といえばアニメ…ではなかったのかもしれません。というのも、インドでは今頃日本アニメが流行りだしたという記事があったため。逆に言うと、馴染みがなかった感じです。
その記事というのは、
【キャラクター】インド、アニメ番組の人気上昇 | インド進出支援ポータル 2014/01/14 (火) 10:00という記事。以前から流行っていたわけではなく、最近になってという書き方。また、日本の象徴というのはアニメではない別のものだったとも示唆しています。
<近年インドではドラえもん、ハローキティやニンジャウォーリアーズ等のアニメ番組が子どもたちの間で流行っており、従来の日本の代表ブランドSony、Panasonic、ToyotaやHondaよりも知名度が向上していると言われている。メディアサービス企業ZenithOptimedia 社CEOのSatyajit Sen氏は、「これらのアニメの知名度は急速に高まっており、従来から日本の象徴とされてきたブランド名をかき消すような勢いである(中略)」と述べる>
この書き方は今までは全然でここに来て急速に…というものですよね。日本アニメの存在感低下みたいな懸念をされている国がある中で、インドは日本アニメ未開の地だったんでしょうか?
<アメリカの民放テレビ局Cartoon Network が2012年に実施した調査によると、75%の親が週に最低でも5、6回は子供たちと一緒にテレビを観ていることが判明している。親が好む番組としては、連続テレビに次ぎアニメが二番目にランクインし、ニュースチャンネルよりも多く観られている。
インドにおけるアニメ番組の視聴率はニュース番組を上回る8%以上であり、広告主にとっては非常に魅力的な放送番組である。TAMデータによると、中でもニンジャ・ウォーリアー、クレヨンしんちゃんとドラえもんがインドで人気なアニメ番組であるそうだ>
●ドラえもんなどを押しのけて最初に名前が出ている謎のアニメは何?
というか、クレヨンしんちゃんとドラえもんよりも先に名前が出ているニンジャ・ウォーリアーって何ですかね。先頭だということは、他より人気なんだと思いますが、さっぱりわかりません。 本当に日本のアニメです、これ? 日本アニメが流行じゃなくて、アニメが流行って話なのかもしれない…とも思ってしまいました。
気になりすぎたので、「ニンジャ・ウォーリアー」で検索。出てきたのは、アニメじゃなくてゲームでした。
Wikipediaによると、『ニンジャウォーリアーズ』(THE NINJA WARRIORS)は、タイトーから1987年に発売されたアーケードゲームで、サイドビュータイプのアクションゲーム。日本のゲームではあるようです。
他に出てきたのはやはりアニメじゃないのですが、TBSで昔あった「SASUKE」のアメリカ版がNinja Warrior(ニンジャ・ウォリアー)」というタイトルでした。こちらのことを指していた場合、日本の流れは受けていますが、やや微妙。ただ、アニメとは程遠いですし、たぶんこれは違うんじゃないかと思います。
私は最初『ニンジャウォーリアーズ』は『ニンジャ・タートルズ』のことかな?と思ったのですが、よくわからないですね。
Wikipediaでは、『ニンジャ・タートルズ』について以下のように説明されています。こちらの場合はアニメではあるので、可能性としてはありそうなんですけど…。
<ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ(Teenage Mutant Ninja Turtles、TMNT、忍者タートルズ)とは、ミュータントで擬人化された4匹の架空の亀の忍者のグループである。タートルズは普段はニューヨーク市の下水道の中で暮らしており、犯罪者やエイリアンと戦ったり、時にはタイムトラベルによる冒険を行ったりする>
<1984年にミラージュ・スタジオから出版されたケヴィン・イーストマンとピーター・レアードによるアメリカン・コミックが、タートルズの原作である>
ニンジャ・タートルズは上記の通り、アメリカ原作です。アニメ版の製作だけ日本が請け負ったのかな?(確かトランスフォーマーはそういう形だったはず)と読んでみましたが、最初の1987年版はよくわからず。OVA作品は日本、2003年版シリーズは放送が米国フォックス放送で製作は韓国の同友(ドンウ)アニメーションだとのこと。日本アニメと言えるかは不明です。
●インドで日本アニメが今頃流行っていることが大歓迎できる理由
とりあえず、この謎すぎるニンジャ・ウォーリアーのことは良いとして、インドの日本アニメ全般の話をしましょう。何で今頃流行っているの?といった書き方をしましたが、もちろんこれは日本としてはありがたいことです。一つは純粋にビジネスチャンスとして。インドはご存知の通り、中国に次ぐ人口の多い国です。
<ドラえもんを始めとする日本アニメの浸透は「ソフトパワー」の重要性を物語っているように見られる。同氏によると、「日本アニメの浸透はミッキーマウスやドナルドダック等、西洋のポップカルチャー文化を崩した。また、子ども向けに日本のアニメを推進し日本の高品質なイメージを定着させることにより、他の日本企業の事業も拡大させるだろう。」>
また、子ども世代の支持を受けるということは、将来にわたって日本への親近感を増します。もともとインドは親日的な国だとされていますが、これは経済的にも政治的にもプラスの効果があるでしょう。さらに良いことにインドは現在有望な新興国の中でも例外的に、高齢化の進み具合の遅い国、若い人がどんどん生まれる国だということ。そういう国で今から流行るというのは、昔流行っていたというより効果が大きいです。日本企業の躍進にも一役買ってくれれば…と思います。
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