日本経済新聞の就活ストックはあと2つ。しかし、1つはあまり引用したいものがなかったので少しだけです。
私が引っかかったのはこの部分。
最終面接で何度も落とされる理由 ~続・母と子の就活戦争(8)日経ウーマン発行人 麓幸子 (4/5ページ) 2013/4/28 7:00 日本経済新聞
前回「親子で面接練習」ということを書いたあとで、「そこまでやるとは。親が子どもを甘やかしすぎている。就活は自分でやるべきだ」「面接経験者の親がアドバイスすることで不公平が生まれる」等々のお叱りも受けたのだが、一番言いたかったことは、就活をきっかけに向き合うことで、親が子どもに対して、「仕事というのはつらいけれどこんなにやりがいがあるんだよ」「人生は一度の失敗や挫折で決まらない。何度でもリカバリーできるよ」というような仕事観、人生観を伝えることができるのではないかということだった。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2303C_T20C13A4000000/ 「親子で面接練習」自体は前々回の
就活でもモンスターペアレントが登場 過干渉より無関心が良い?と絡むものですね。
驚いたのはこの「親子で面接練習」に反対の理由です。
「そこまでやるとは。親が子どもを甘やかしすぎている」、ここまではわからなくもありません。ただ、「就活は自分でやるべきだ」というわけのわからない根性論には頭を抱えます。
この手の根性論はいくらでも類型が出せます。「受験勉強は自分でするべきだ。塾に通うべきではない」とか「学校には自分の力で通うべきだ。バスなどを使うべきではない」とかです。
自分自身でやらなければ身につかないので、それなら会社に受からない方がいい、大学や高校に入らない方がいいって考え方があっても良いと思いますよ、一応。ただ、他人にまでそれを強制することもないでしょう。
もっとひどいのは「面接経験者の親がアドバイスすることで不公平が生まれる」です。何、このヘンテコ平等主義? さっきの話で言うと、「塾に行く生徒は卑怯者」という理論です。やはり根性論の一種でもあるのかな?
こういう意見が出ちゃうのを見ると、日本人は本質的に競争に弱い民族なのではないかと思ってしまいます。
上の記事はあまり使うところがなかったので、最後のストックも読んでみます。
麻雀強いと内定? ここまで来た最新の入社試験 (1/6ページ) 2013/5/15 7:00 日本経済新聞 電子版
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK14023_U3A510C1000000/ これは真面目な話じゃなくて、お笑い系? 冒頭からぶっ飛んだ話です。
都内のとある麻雀店。およそ40人の就活生が卓を囲んで麻雀を打っている。厳しい就活戦線の合間を縫って息抜きをしているのかと思いきや、私語もほとんどなく表情は真剣そのもの。彼らは遊んでいるのではなく、カケハシスカイソリューションズ(東京・新宿)が運営する求人サイト「ミートボウル」が開催する「麻雀入社試験」に挑んでいるのだ。
奇抜なことやればいいってもんじゃないだろうと思うのですが、何か説得力のある理由はあるのでしょうか?
「麻雀の本質は賭け事ではなく戦略ゲーム。どんな手をつくるかという論理性、相手との駆け引き、点差を考えたゲーム運びなど『理系脳』を判断するのにうってつけ」(担当者)。ミートボウルはこの試験で成績優秀な学生を選抜し、「理系脳に優れている人材」として企業に紹介しているのだ。(中略)担当者は「東大、京大、早稲田など上位校の理系学生も集まる」という。
この試験をくぐり抜けた学生はエントリーシート(ES)を免除され、面接から入社試験をスタートできる。
この求人サイト「ミートボウル」は、風変わりな人材選抜基準で変わり種の学生を企業に紹介するというのが売りのようです。
他にも"キャバクラ、ホストクラブでのアルバイトで指名ナンバーワンの実績がある学生"というのがあるそうです。営業力があるという判断なんだとか…。
これは求人サイトの話ですが、企業で載っていたのは"「トンチ力」を見極めようとしている"という話。
たとえば、
「今日の新聞に載っていた経済成長率は?」
「経済成長率はわかりませんが、ダルビッシュの防御率なら知っています」
ですって。
アホくさい…。でも、これはそれほど目新しくないですね。上のような回答をありがたがると思いませんけど、似たよなものでグーグルが有名です。
名前何だったかなぁ? 思い出せいないので検索。しかし、出てきませんでした。何か名称あった気がしたけど、勘違いかも。
この手の質問はIT系ではむしろ食傷気味とも言われていたのを見ましたし、よく考えた上で慎重に利用しないと良い人材を選べるとも思えません。
前回の
就活は草食系に不利で、肉食系に有利? 企業の採用担当者の本音で出てきた企業みたいに、「よく考えられた選考だなぁ」って感心する話が全然ないですね。
奇抜さですごかったのは、以下。はっきり言って性質が悪いですが、トンチ力を求めている企業より頭の良さは感じます。
採用活動の手間を極限まで減らすため、他社の内定を持っている学生を「横取り」しようとする企業も現れた。ゲームアプリ開発のアプリカ(東京・新宿)が「いきなり採用」と名付けた方法だ。
内定を持った学生が応募してくれば、いきなり社長が面接して即日に内定を出すこともあるという。昨秋以降、「いきなり採用」に14人が応募し1人を採用した。横取りされた企業が知ったら怒りそうだが「採用活動には何カ月もかかる。すでに内定を持っている学生なら一定水準以上ということ。大手企業の内定であればなおベター」と割り切っている。
でも、これ、内定を偽れませんかね? どうやって確かめるのでしょう?
次の"駅構内に小規模飲食店を相次ぎ出店し"ている急成長企業も悪徳っぽいです。
面接は学生1人対社員1人で1時間。「いま、どんな悩みを抱えていますか」。こんな問いかけから始まる。ESがうまく書けない、恋人とうまくいかない――。こんな悩みを打ち明けた学生に「なぜうまくいかないのだろう」「それはどうしてだろう」とひたすら「なぜ」をぶつけ、掘り下げていくという。
問答を繰り返すうちに学生は時に、自分が気づいていなかった物事の核心に触れたり、答えに行き詰まって情けなくなったり、面接官の真剣さに感動したりして「9割が泣く」という。
なぜ?と掘り下げること自体は良いと思います。物事を深く考えるということは大切で必要なことです。
ただ、「いい話じゃん」と済ませられないかも…というヤバい理由は以下です。
ひたすら「なぜ」を繰り返すという手法は、新興宗教や自己啓発セミナーでも使われることがあり、評価が難しい。ただ、この企業の場合は「採用する、しないにかかわらず、学生の将来を考えて真剣にアドバイスする」と純粋に就活生のことを考えていることを強調する。
題材選びが「悩み」ってのが、また危ないですね。精神的に追い込まれて当然です。
ここは業種が飲食業という時点で「お察し」かもしれませんね。
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