2014/1/31:
●整形手術を繰り返すアジア人男性、きっかけはいじめだった…
●アジア人に白人コンプレックスは本当にあるのか?論争に
●二重手術を「西洋化手術」だという批判には人種差別的な優越感がある?
●白人よ思い上がるな!…と言いたいが言えない日本の事情
●ハーフ顔に憧れる人が多いのは白人コンプレックスの現れか?
●プリクラにある「目デカ」や「美白」も白人コンプレックス?
●整形手術を繰り返すアジア人男性、きっかけはいじめだった…
2014/1/31:全体タイトルでは、「日本人の白人コンプレックス」という書き方にしたのですけど、紹介したかった記事は、日本人と言うわけではなく、アジア人という書き方のもの。
アジア人の整形手術、西洋人に近づくため? 海外メディアで議論白熱(NewSphere(ニュースフィア) 更新日:2013年12月19日)というという記事でした。
記事によると、整形手術を決断したイギリス在住のアジア人男性をめぐり、海外ニュースサイト『バズフィード』で白熱した議論が繰り広げられていたとのこと。
コラムの主役は、中国のルーツを持つイギリス在住の教師レオ・ジャンさん(24)。同コラムによれば、彼は、容姿の「アジア人的な特徴」を「消し去る」ため、16歳のときに西洋的な名前に改名し、3度にわたり整形手術を繰り返してきたとしています。
ジャンさん自身は「人種を変えたかった」と発言はしていないものの、「アジア人としての容姿がコンプレックスだった」「(手術、改名等を経たことで)ある程度アジア人でなくなったかもしれない」とは語っています。こうした発言をもとに、同コラムでは、アジア人の整形手術と人種やコンプレックスの関係について考察していました。
ただし、この元の話は単なる「西洋人への憧れ」として済まされるような話ではありません。というのも、きっかけとなったのは、「人種をターゲットにしたいじめに遭った経験」であるためです。
西洋の野蛮な人種差別主義者によって美容整形手術をしたいという願望を強化されたわけですから、これを西洋人コンプレックスだと言ってしまうのは問題があるでしょう。
●アジア人に白人コンプレックスは本当にあるのか?論争に
この人の場合は単純な白人コンプレックスだとするのは問題があると思いますが、これをきっかけにして論争が広がったというのは事実のようです。
<特定の身体的特徴を「西洋人」に結び付けることを疑問視する声>
・二重手術イコール「西洋化手術」なら、豊尻手術は「アフリカ化手術」ってことかい?(※豊尻手術は白人患者に人気)
<そもそもジャンさんが「西洋人」に見えないという声>
・ちょっと変化した部分もあるけど、どう見てもアジア人の容姿のままだよね。個人的には、(「西洋化」という表現は)大げさだと思うな。
<記事の問題提起を認める声>
・私もアジア人のハーフだけど、同じアジア人の「人種」や「現地適応」に関する問題や、そのなかでも「西洋人」になりたいという願望に端を発する問題をいろいろとみてきたよ。
<記事を批判する声>
・本当にアジア人のコンプレックスに対して問題意識があるのなら、(人種をめぐる社会構造の)被害者であるアジア人を責めるより、西洋文化がアジア人に与える影響について考えるべきでしょう?
●二重手術を「西洋化手術」だという批判には人種差別的な優越感がある?
上記は個人の意見ですが、過去の報道などでもこの手の話はあったようです。以下のような例が挙げられていました。
・CNN…「アジアの美の理想像は白人」「アジア人が『西洋的』な容姿を求め、整形手術がブームに」という記事。デイリー・テレグラフ、ジェゼベル等の大手オンライン紙でも同様の報道。
・アメリカの医療従事者団体『アメリカン・メディカル・アソシエーション』発行の学会誌…二重手術に関し「人種的・民族的アイデンティティに結び付く特徴を改変する意図」が潜むケースがあると批判。
・豪サンデー・モーニング・ヘラルド紙…「二重まぶたを『白人』の特徴として認識すること自体おかしい」「アジア人の手術が『西洋化手術だ』と批判されるのは、(西洋人中心的である)人種差別的な思考が裏にあるのでは」という反論。
●白人よ思い上がるな!…と言いたいが言えない日本の事情
元のコラムは別としても、私も西洋人は「自分たちが優れた人種だ」という人種差別的な優越感が裏にあるのでは?と感じます。ですから、思い上がるんじゃねーよ…と言いたいところなのですけど、日本人に関して言えば西洋人・白人への憧れがあること自体は否定できないかもしれませんね。
私は最近ほとんどテレビを見ないので今はどうか知りませんが、子供の頃不思議だったのは白人の出演するCMが多いことです。なぜ日本のコマーシャルなのに?と不思議でした。これなんかは日本人にとって白人が魅力的に見えているという例でしょう。
検索していると、ファッション誌なんか特に外国人が多いって書いてありました。なるほど。そういや、マネキンも外国人風ですよね。
●ハーフ顔に憧れる人が多いのは白人コンプレックスの現れか?
白人コンプレックスとか西洋人への憧れとかという話はネット上でいくらでも見つかるのですが、個人の意見ばかりでちょっと数字として表せるものがありません。
できれば、もう少し証拠となるようなものがいいなぁと苦労して探していると、比較的マシなものを見つけました。まるっきり西洋人というわけじゃないのですが、「ハーフ顔に憧れる」という白人コンプレックスの類型です。ちなみに今日のテーマである美容整形のサイトの記述でした。
ハーフ顔に憧れる理由|コラム|美容整形比較サイト
500人の女性が答えたあるアンケート調査(※)では、憧れの理想の目の形で1位となったのが「大きな目」(73.3%)、2位が「ネコ目」(33.9%)、3位が「丸い目」(21.4%)という結果になりました。そして、最も憧れの目をした女性タレントの1位に輝いたのはタレントのベッキーさん、2位が女優の香里奈さん、3位がアーティストの浜崎あゆみさんでした。
雑誌やテレビでもハーフ顔のタレントやモデルが大人気。先ほどのアンケート調査でもわかるように、ネコっぽいけどキツクない、西洋人顔だけどどこかやさしく可愛らしい印象のある顔が、現代風ハーフ顔の理想なのかもしれません。
※常盤薬品工業「茶盛りメイク」コンテスト開催記念・500人の『理想の目』徹底リサーチ
http://www.half-hikaku.com/half/yearning.html
アンケートで出ていますので、比較的はっきりしたものです。やはり白人コンプレックスはある程度あると言って良さそうですね。
●プリクラにある「目デカ」や「美白」も白人コンプレックス?
なお、「ハーフ顔に憧れる理由」については、“目デカ”や“美白”補正でまるで別人のような仕上がりになるプリクラの補正機能の影響も強いと、上記のページでは書いていました。
でも、これは順番が逆じゃないでしょうか?“目デカ”や“美白”に憧れるから補正機能を使うのであって、補正機能があるから“目デカ”や“美白”に憧れるようになるというのはちょっと妙な考察です。
また、「じゃあ、プリクラがある前は西洋人への憧れがあまりなかったの?」という話にもなりますので、こちらについてはすんなりと納得できませんでした。それよりも、簡単に補正できるので、美容整形への抵抗がなくなる…といった説明の方がアリではないかと思います。
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