【一問一答】“影武者”新垣隆氏、金銭トラブルなかった 報酬は「700万円前後」 - 音楽ニュース一覧 - オリコンスタイル - エンタメ - 47NEWS(よんななニュース)
全聾(ろう)の作曲家・佐村河内守(さむらごうち・まもる)氏が代表作を別人に作曲してもらっていた問題で、実際に作曲していた桐朋学園大非常勤講師の新垣隆氏が6日、都内で記者会見を開いた。
http://www.47news.jp/topics/entertainment/oricon/music/140696.html
冒頭あいさつ
「私は、佐村河内守さんと出会った日から18年にわたり、彼の代わりに曲を書き続けていました。佐村河内さんが世間を欺いて曲を発表していることを知りながら、指示されるがまま、曲を書き続けた私は、佐村河内さんの共犯者です。障害をお持ちになった方々、また、彼の言葉を信じて曲を聴いてくださった非常に多くの人々、見事な演奏をしてくださった演奏家の皆さま、本当に申し訳ありませんでした」
――佐村河内さんは本当に耳が聞こえないのか?
「私の認識では、初めて彼と会った時から、今まで特に、耳が聞こえないということを感じたことは1度もありません」
――佐村河内さんはどの程度作曲に関わっていたか?
「まず私は音のモチーフを、断片のようなものを提示し、ピアノで録音して、彼がそれを聴いてその中から彼がいくつか選んだものを断片に私が全体を構成していました。(譜面上ではなく、ピアノを聴かせていた?)はい」
――佐村河内さんは普通の人と同じという認識でいい?
「私は彼と普通のやりとりをしていた。(障害者とは)違うのでないかと思います。最初は私に対しても耳が悪い状況であるということを示していたのですが、やり取りしているうちに段々戻ってきた」
――佐村河内さんは、CDを買う人に向けて障害者の方がCDが売れるんじゃないかなど発言はあったか?
「これからはそういう形でいくという話を聞いたことはあります」
――18年間のなかでいつ頃から欺く行為を止めようとしたのか?
「耳が聴こえないのだということを言い出したときは戸惑い、その必要が果たしてあるだろうか。それはこのような関係を立たせるための方法であったということは、私は了承していた。辞めたいと直接言ったのは去年のこと。それまで彼にはっきりと自分の意志を伝えたことはなかった。彼から依頼を受ければそれを受けるということをごく当然に続けていました」
1998年頃、35歳のとき、『鬼武者』のための音楽を制作し始める直前に聴覚を失って全聾となる。『鬼武者』完成後、自らの聴覚障害を初めて公表。長らく聴覚障害を隠していた理由について、自身は「耳の不自由な作曲家の作品には、同情票がつくであろうこと。それだけはどうしても避けたかったのです」「『聴覚障害を売り物にした』という誤解も避けられないだろう」と説明している。
――ゴーストライターとして曲を描いた報酬は?
「18年間で20曲以上を提供しました。金額はちゃんと調べていないですが、700万円前後だと思います」
――報酬面の不満や金銭面のトラブルは?
「譜面をつくり彼に渡して報酬をもらうのは自然なことだと思っていて、受け取った後は彼のものなので、どのように扱ってもいいと思っていた。その後について私は一切タッチしたくないという気持ちがあった。金銭トラブルもなかった」
――高橋大輔選手への影響は考えなかったのか?
「偽りの状態という状況のまま踊っていただくことは、非常によくないことだと思いました」
――公表した事実はどの範囲が知っていたか?
「彼と接触をするときは彼と私の二人だけ。やり取りにおいては、ごく普通のやり取りをしていた。それ以外に彼と会うということはありませんでした」
――佐村河内さんは譜面が書けない?
「彼は書けないです」
全聾以降の作品
以下の作品はゴーストライターが作曲した、あるいはその可能性があり、2014年2月5日に、著作権管理の委託を受けていた日本音楽著作権協会(JASRAC)が「権利の帰属が明確になるまで作品の利用許諾を保留」したため、演奏や放送はできない
鬼武者《交響組曲ライジング・サン》献呈=横山勝也
中村鶴城・琵琶リサイタル委託作《詩曲 天の川 琵琶歌と十七弦箏のための》(10分)
二胡と管弦楽による《劇音楽のための主題曲と変奏曲》(17分)
《子供のためのピアノ小品》(25分)献呈=某障害児施設
《交響曲第1番》(74分)献呈= しおり
《ヴァイオリンのためのソナチネ嬰ハ短調》
ピアノ幻想曲《ジ・エターナル》(27分)
《ピアノ・ソナタ第1番》(36分)献呈= 持田正樹
オルガン組曲《アシュリー》(14分)献呈= アシュリー・ヘギ
和楽と管弦楽のための《死霊I - IX》(全270分)
《交響曲第2番》(110分)
ピアノのための《死霊・第1章》(13分)
《無伴奏ヴァイオリンのためのシャコンヌ 》
《弦楽四重奏第1番》(32分)
《弦楽四重奏第2番》
NHK『五木寛之 21世紀・仏教への旅』献呈=五木寛之
二管編成の音楽《ヒロシマ》(22分)献呈=原爆被爆者
《交響曲第3番》2007年当時制作中
《CRASH MIND TOWER》
《左手のためのピアノ小品<MIKU(1)>》
映画音楽
『秋桜(cosmos)』(「秋桜」組曲)
『六悪党』
『桜、ふたたびの加奈子』(2013年4月、ショウゲート)
ゲーム音楽
『バイオハザード (D.S)』 (バイオハザードシンフォニーOp.91「CRIME AND PUNISHMENT」)
『鬼武者』(交響組曲「RISING-SUN」)
テレビ音楽
NHK『山河憧憬』(チベットゴングと尺八のための幻想組曲Op.75)
中国2001年のテレビドラマ『呂布与貂蝉』(テーマソング。監督はチェン・カイコー、呂布役は黄磊、貂蝉役は陳紅
吹奏楽
《吹奏楽のための小品》(7分)献呈=石田修一と千葉県柏市立柏高等学校吹奏楽部
祈り(東京佼成ウインドオーケストラ委嘱作品・約8分・2012年12月1日、同団第113回定期演奏会にて初演)
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