<変な自動販売機 タワーから中古車・丸ごと魚の入った出汁専用自販機>というタイトルでユニーク自販機を集めていました。ただ、あまり読まれないので模様替え。言い古されている気がしますが、<中国など海外で自動販売機が少ない理由は破壊 日本はすごかった>というテーマで追記しています。
冒頭に追記
2022/02/14追記:
●中国など海外で自動販売機が少ない理由は破壊 日本はすごかった
2022/03/04追記:
●破壊以外…最近まで中国に自動販売機がなかった理由が中国らしい 【NEW】
●中国など海外で自動販売機が少ない理由は破壊 日本はすごかった
2022/02/14追記:後述するように中国でも自動販売機が増えているらしいのですが、2020年4月20日になっても今回のテーマに合いそうな
日本に自動販売機が多いのには、いくつかの理由があった=中国メディア サーチナ 2020年4月20日 10:12(編集担当:今関忠馬)という記事が出ている状況のようです。
サーチナによると、日本に自動販売機が多い理由を考察した記事を書いていたのは、中国メディア・東方網。この記事では、日本を訪れた多くの外国人観光客が日本の特徴として感じる事柄の1つが、日本には自動販売機が非常に多いということだと紹介したうえで、日本に自動販売機が多い理由を3つ挙げて説明。大体以下のような3点ですね。
(1)めったに破壊され、中の商品や金銭が奪われるようなことがないくらい日本の治安が良いため。
(2)仕事に忙しい日本人の消費行動は自動販売機の普及に非常に適しており、商品の購入時間が短くて済むため。
(3)自動販売機を管理する運営体制が十分に整っているため。販売機の設置会社は商品の補充や販売機の検査や修理を行うだけでなく、販売機の横に回収ボックスを置き、定期的に空き缶や空き瓶を回収している。
●破壊以外…最近まで中国に自動販売機がなかった理由が中国らしい
2022/03/04追記:他で書いていた話で上記と重なる話ですが、自販機関連ということでこちらにも。中国の対外経済貿易大学に来て16年という西村友作教授によると、キャンパス内に自動販売機が置かれたのは最近(記事は2018年)になって初めてだったとのこと。この大学に限らず、中国では自動販売機が今さら増えているといいます。
大したものじゃないのに今まで中国に自動販売機がなかった理由というのは、実に中国らしいもの。この話が書かれていた記事では、破壊が多い…といった話はなく別の理由です。硬貨の流通量が少なく、紙幣も多くが破損しているため、自動販売機の普及に適した環境でなかったためだと説明されていました。
一方、中国で自動販売機が一気に増え始めた理由は、爆発的なモバイル決済の普及です。ここらへんは日本より進んでいるところ。こうした話は
無人カラオケボックスが中国で急成長する理由:日経ビジネス電子版(西村 友作 対外経済貿易大学 教授 2018年5月21日)というタイトルの記事に載っていたもので、自動販売機に限らず、無人系のサービスが増えているという内容でした。中国では無人コンビニの実用化も早かったですよね。
例えば、従業員は厨房のみで注文から商品の受け渡し、決済まで全てがセルフサービスのレストランが登場。さらに、今回のタイトルになっていたミニカラオケと呼ばれる1~2人用の無人カラオケボックス、トレーニングジムや図書館など、様々な無人サービスが登場しているとのこと。日本より人件費が低いように見える中国の方がセルフ化の進みが早くなっています。
●さすがスケールでかいアメリカ?中古車の自動販売機がある!
2019/10/31:
中古車自販機、「インスタ映え」で急成長 :日経ビジネス電子版という記事があって大興奮。タワー型の立体駐車場みたいなガラス張りのタワーが見えたので、お金を払うとガコンがコン動いて出てくるのかと思いました。アメリカの話らしいので、さすがアメリカはスケールがでかい!とも思います。
記事を読んでみると、タワーからエレベーターで車が降りてくるということで、動きは大体私の想像通り。ただ、内容をよく見ると、厳密には自動販売機ではなさげ。大きな円盤のような「コイン」を入れると中古車を購入できるということで、契約は先に済ましている模様。お金を入れると「自動」で出てくるわけではなく、飽くまで演出っぽいですね。
顧客はサイトかスマートフォンのアプリケーションで中古車を購入した後、商品を全米19カ所にある自販機に取りに行くか、自宅に無料配送してもらうかのどちらかを選んで車両を引き取るとされていました。自販機でないのはちょっとがっくりしましたが、このネットで注文というのは、普通に変わってますね。通販で車を買うのは、日本ではまだ一般的ではないでしょう。
●魅力はインスタ映えより、10分で購入し最短翌日に届く通販?
このダイナミックな中古車「自動販売機」サービスをやっているのは、テキサス州のオンライン中古車ディーラーであるカーバナというところでした。ニューヨーク証券取引所に上場するほど急成長しており、現在ではとても成功している企業だと言えるでしょう。そして、この自動販売機の演出は、その成長の牽引力だと見られています。
米国ではディーラーに行くと店員の猛烈な勧誘に遭い煩わしさが否めないため、自販機にはそれがないというメリットがあると記事では説明されていました。見た目の派手な演出にこだわるだけのために、無駄なお金をたくさん使っているのはアホらしいと思えるかもしれませんが、前述の売上上昇効果の他、販売者側にも人件費削減などのメリットがあるかもしれません。
また、自販機の設置コストは500万ドルで高額。やはり無駄なように見えますが、元記事のタイトルであったように、「インスタ映え」を好む20~30代のミレニアル世代に受けているとのこと。記事では、同社はまだ黒字化も達成できておらず成長力に疑問としていましたが、わざと赤字のままどんどん成長させるというのはアマゾンがやった手法で悪くありません。
ただし、記事では自動販売機の演出よりも前述した自動車の「通販」の方が、カーバナの本当の強みと見ていました。ネットで購入したら最短で翌日に商品が届くというのも、確かにすごいですからね。しかも、「購入にかかる時間は10分程度」だといいます。「最短で翌日に商品が届く」以上に、私がすごいと思ったのが、この購入時の時間短縮です。
独自の与信管理システムで融資条件を決め、自動車ローンがすぐに決まるとのこと。ここのノウハウは、他社にはなかなかマネできないところじゃないかと思います。このやり方なら本当にその場で買う自動車の自動販売機をやれそうですね。さっきの自動車の受け取りでもそうですけど、煩わしい作業が要りません。たぶん日本でもいろいろ時間かかることに不満を思っている人は多いでしょう。日本でも需要があるかもしれません。
●アメリカに負けない!丸ごと魚の入った出汁専用自販機が日本に
当初はいろいろおもしろ自販機を紹介しようかなと思っていたのですけど、これだけで結構長くなりましたね。なので、今回はあとひとつだけ何か探してみようかと思います。見つけたのは、だし(出汁)だけを売っている自販機。「だし」というのが、実に日本らしいです。本八幡駅の近くとあったので、千葉県市川市ですかね。
検索して見つけたオフィシャルの
自動販売機設置場所 | だし道楽を見ると、<全国設置の自動販売機で購入できる美味しい「だし」>とありました。どうも市川市だけじゃなくて、いろんなところで売っているようです。
「魚丸ごと入った」とツイートであったのに大して気にしていなかったのですけど、
Wikipediaによると、「ペットボトルのなかに焼いたトビウオがそのままの姿で入っている点に特徴がある」とのこと。えっ、「丸ごと」ってそういう意味なの!? いろいろとおもしろすぎます。
Wikipediaによると、社名は有限会社二反田醤油で、本社は広島県江田島市。薄口醤油を基本とした関西風のだし製品だそうです。九州産の焼あごすなわちトビウオと、昆布が入っており、焼あご(トビウオ)は、砕くことでふりかけとして利用することもできるとされているそうな。予想以上におもしろくって、こっちの話でもテンションが上がりました!
●自動販売機で売ると決めたことが成功?だし販売までの経緯
2020/01/15:本当はもっといろいろなおもしろ自動販売機を紹介した方が良いのでしょうけど、だし道楽にはWikipediaでまだ興味深い話があったのでそちらを先に書いておきます。今回の話は、おもしろおかしい「おもしろさ」というよりは、ビジネス的な「おもしろさ」です。
だし道楽を販売する二反田醤油は、もともとは醤油の販売をメインとするメーカーでした。ただ、醤油の売れ行きが不調であったため、醤油の加工食品に事業を広げることを考えます。ポン酢や焼肉のたれなどを販売する案も上がったものの、だしを販売することに決めました。
これで良かったのは、だしを作ると決めたことより、前述のような販売する場所でしょう。当初はデパートやスーパーでの販売も試みられたものの、イマイチであり、失敗したような形になります。そこで自動販売機…とすぐなったわけではなく、「だし道楽」を用いたうどん屋を開業し、商品を宣伝することにしたというのが先です。
ただし、うどん屋の営業時間は当然限られています。そこで24時間販売を可能とするため、だしの自動販売機を設置して販売することになったという経緯。現在成功と言える状態かどうかは明記されていないものの、これにより、話題になるようになったわけで、成功したのではないかと予想されます。
●密にならずおもしろくて値段も安い…盛岡冷麺の自販機が人気に
2020/12/13:このページにふさわしい変な自販機の話題がありました。盛岡市の製麺会社「盛岡冷麺」が、冷麺の自動販売機を設置というニュースです。設置場所は盛岡市みたけの同社の敷地内。販売を始めたところ、これまでに150食を売り上げ、売り切れの日も出る人気ぶりだとされていました。はっきりと成功しているようです。
盛岡冷麺は、東京や大阪の焼き肉店向けに業務用の冷麺を販売することを主力事業としてきました。ただ、新型コロナウイルス問題のあおりを受け、4月の売り上げは例年の半分以下に…と不調だったといいます。そんな中で、滝美範専務がテレビで「変わり種の自動販売機」の特集を見て、ひらめきました。
新型コロナウイルスの感染対策として対面を避けて商品を売る方法を模索していたこともあり、「この方法なら『密』にならず、面白がって買ってもらえるのでは」と考えます。同社が個人客向けに販売するのは珍しいそうですが、滝専務は「スーパーより安く買える(引用者注:150円)。気軽に立ち寄ってもらえたら」とアピールしていました。
(スーパーより安い・面白がってくれる…冷麺の自販機人気、売り切れも 2020年 12月12日 15時52分 提供元:読売新聞より)
https://news.so-net.ne.jp/article/detail/2114329/
2022/02/14追記:上記では「新型コロナウイルス対策で対面販売を避けて自動販売機で」という話でしたが、うちの同じページで紹介しているサーチナでは、<不特定多数の人がボタンや受取口に触れていることから、利用後の手洗いや消毒は欠かせない>と指摘していました。対面よりはマシでしょうが、過信は禁物かもしれません。
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