どうしてそんなにすごいのかは正直よくわかりませんでした。ただ、以下の記事によれば、"グーグルがスマートサーモスタットの開発会社「ネスト(NEST)」を、32億ドルで買収"したというのが、非常に重要だったそうです。
「モノのインターネット」が進展すると 部屋中にグーグルの広告が表示される?|ダイヤモンド・オンライン 2014年1月16日 瀧口範子 [ジャーナリスト]
http://diamond.jp/articles/-/47224 サーモスタットについては、
Wikipediaでこう説明しています。
"サーモスタット (英: Thermostat) とは、ある系の温度を調整するための装置であり、系の温度を設定された温度の付近に保つ働きを持つ"
この「サーモスタット」は、通常機器の一部を成す部分を想定していると思われます。ただ、ネストの場合は一般家庭向けで室内の温度制御をするものを作っている感じです。この他に煙探知機もネストの主力製品みたいですね。
特徴としてはどちらもスマートな(賢い)こと。サーモスタットはAI搭載で、"住人の気配を感じ生活パターンを学習して、それに合った適温をその都度調整"します。
煙探知機も同様で、"どの部屋でどの程度の煙が発生しているのかを知らせてくれ、もし誤報だった場合には警報を止めるのに探知機に向けて手を振るだけでいい"といった感じで賢いようです。
では、なぜこの会社が重要なのでしょう? 記事であったポイントをまとめると以下のようになります。
・モノのインターネット化に大きく脚を踏み出したこと。ネクサス以外の有望なハードウェア製品が既にできていること。
・エネルギー領域に関心のあるグーグルが、これを足がかりに関連サービスへ進むこともできること。
・最近ロボット企業買収をグーグルが盛んに行っているが、ネストはロボット技術も持っていること。
"グーグルはネスト買収によってアップルとの競争からグンと先へ進んだ感がある"とすら書かれていました。"競争からグンと先へ進んだ"というのは、おそらくアップルとの競争は既に決着して、もうそのはるか先へ行ってしまったということでしょうね。
このネストは実は"元アップルの上級副社長のトニー・ファアデルが共同創設した会社"であり、製品のもう一つの特徴として、"見た目がシンプルで美し"いというものがありました。"ネストはアップルの次に最もアップルらしい会社と言われていたほどだ"ったそうです。
また、"ネストはアップルストアでも販売されて"もいたので、"アップルこそネストを買収するのではないかと言われていた"のに、グーグルに取られてしまったという見方もあるようです。アップルはもともとグーグルと違ってあまり買収しない会社だと思いますけどね。
ふと顧みると、グーグルがコネクテッドハウスやモノのインターネット化へ進んでいるのに比べて、アップルはまだコンピュータやスマートフォンという限られたデバイスでしか勝負の場所がない。もしウェアラブルを発売しても、ネストほどの飛躍はないだろう。このネストで、グーグルはこれまでとはかなり違った企業へと発展を遂げそうなのだ。
最初に書いたように私にはすごさがよくわからなかったのですが、記事では勝負あり!といった感じです。
しかし、こういう記事を書いちゃうとアップル信者がうるさいです。たとえば、日経新聞のこんなタイトルの記事に対しては、以下のような反応がありました。
アップル、株急落が告げるiPhoneの賞味期限 :日本経済新聞 2014/1/28 8:41
http://www.nikkei.com/markets/features/26.aspx?g=DGXNASFL280FS_28012014000000
Ceron.jp - アップル、株急落が告げるiPhoneの賞味期限 :NQNスペシャル :マーケット :日本経済新聞
まあ、新聞も、自分の賞味期限を先に失敗するべき。と言うべきでしょうか(笑)
AppleをDisれば信者が寄ってたかって批判しPV貢献してくれてありがとう的な
ただしソースは日経のApple記事。
そんなに急落したかな…?いつの話だろう
金融経済賭博者は去っていけ、、。ジョブスもきっとそう考えている。
過去最高の販売台数を記録してもメディアの取り上げ方でこれだけ印象が変わってくるな(日系(引用者注:日経の誤字)は売り上げが上がったことには触れていないで純利益が下がったことを取り上げてる)
http://ceron.jp/url/www.nikkei.com/markets/features/26.aspx?g=DGXNASFL280FS_28012014000000
「日系(引用者注:日経の誤字)は売り上げが上がったことには触れていないで純利益が下がったことを取り上げてる」の補足。
「日本は売上を気にし過ぎ、本来は利益を」と読んだことがあります。実際、アマゾンなんかはしつこく利益率が低いことを海外メディアに指摘され続けています。私も売上より利益重視の方がいいと思いますし、日本でも「増収減益」で嬉しがることはあまりないでしょう。また、そもそもアップルすごさの一つは、利益率の高さだったという意味でも重視されて当然です。
あと、増収には触れていませんが、記事でも売上高の話には触れています。ただし、"アップルは14年1~3月期の売上高を420億~440億ドルと見込み、460億ドル強との市場予想を下回るもよう"という書き方です。市場予想以下でしたので、マーケットが増益でも喜ばなかったことは当然なわけですね。
まあ、そもそも株価が下がった=市場がマイナスに捉えたことに対する記事なんですから、株価が下がった理由を書かなくてはいけません。「売り上げが上がった」という内容を強調しても読者は首を傾げるしかないです。
あと、「そんなに急落したかな…?いつの話だろう」ですが、"アップル株は決算発表後の27日夕の時間外取引で急落し、通常取引終値を約8%下回る場面があった"と、記事では明記されていたことも補足しておきます。
それから、「アップルVSグーグル、勝負あり!」という観点では、そもそもアップルとグーグルは比較されるべきじゃないという意見もあります。
仕事に活かそう!気になるIT事情: 2014年1月21日火曜日
アップルとグーグルの比較
先進企業としてこの2社は比較されるが、基本的にアップルはハードメーカーでありグーグルはソフトメーカーである。しかしグーグルはハードにも手を出すようになりスマホやタブレットまで出してきた。(中略)
アップルにはあくまでもハードを美しく作って欲しい。所有したいと思う造形美の追及は決して捨てないで欲しい。(中略)アップルは所有者が付けて綺麗な製品を作ってくれれば良い。ハードが主導すれば、そこで動く他社の優れたソフトは優れたハードに追随する筈だ。
http://tottemosuki.blogspot.jp/2014/01/blog-post_21.html
さらに"八方に手を出している"グーグルに"企業として纏まりの無い状況を呈しないかが心配"、"どこに向かっているのか全く分からない"とグーグルの心配までしているほど余裕があります。
私もよくわからなかったのですが、最初の記事と全く違う見方をする人は多いようです。
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