ユーロビートなど、音楽と危険運転の関係などの話をまとめ。<ドライブでテンポの速い音楽を聞くと危険な運転に…科学的根拠ある?>、<ドライブに最適なBGMのジャンルは? そもそも曲はかけない方が良い?>といった話をやっています。
2022/06/08追記:
●ラジオがかかっているだけで驚くほど運転の集中力が削がれる… 【NEW】
●ドライブでテンポの速い音楽を聞くと危険な運転に…科学的根拠ある?
2019/02/15:ドライブのBGMと言うと、テンションが上がるアップテンポの曲が定番。ただ、ついついスピードを出したくなって危険な気もします。とはいえ、これは俗論的なもので、科学的根拠はないかもしれません。こういうのを経験だけで結論付けるのは間違っています。
ところが、イメージだけでなく、科学的根拠もあるみたいですね。そもそも研究してみよう!と思う人はあまりいない気がするんですけど、2002年に論文が出ていました。イスラエル・ベングリオン大学のウォレン・ブロズキー研究員らのチームが実験して、イギリスの科学雑誌『New Scientist』に発表したものです。
研究チームは、運転暦が7年以上の28人を対象に、ドライビングシミュレーターに乗車させた状態で様々なテンポの音楽を聞かせ、音楽が運転中の人体に与える影響を計測する実験を行いました。BPMが60のバラードから、BPMが140超のユーロビートまで、様々な音楽を使用しています。
すると、テンポが速い=BPMが多い曲を聴いているときに信号無視や急発進、急ハンドルなどの動作が増えるという、あまりにも予想通りな結果に。しかも、BPM140のユーロビートを聴いているときに起こす事故は、BPM60程度のバラードを聴いているときの倍近い数値になるとのことで、予想以上かもしれませんね。
これを紹介した
ユーロビートを聴きながらの運転は非常に危険---研究成果が明らかに | レスポンス(Response.jp)(2002年3月15日)によるとドライブでの定番である、ユーロビートに「大音量」というファクターを追加した場合、さらにその数値が上昇してしまうというえらいことに。冗談じゃなく、わりとマジで規制が必要かもしれません。
●日本人には高速運転の「頭文字D」のせいでユーロビートがおなじみ
はてなブックマークでこの反応を見ると、なぜだか知りませんが、漫画の「頭文字D」の話ばかりになっていました。
kazumi_wakatsu あ……頭文字D
ledsun 日本人がユーロビートを聴きながら運転すると頭文字D運転してしまうので、事故率はもっと上がる(確信。
wow64 イニDで証明されてた
DeadEndShoot666 ゲーセンで最新のイニDやったらユーロビートじゃないからアクセルすら踏まずに帰ったことから納得の研究成果だ
頭文字Dは峠道において自動車を高速で走行させることを目的とする走り屋の若者たちを描いた漫画。危険運転に関しては、「ドリフト走行を真似する」なんてことも言われていた気がします。ただ、ユーロビートとの関係がよくわからなかったので検索。ゲーセンという話があったように、アーケードゲームの頭文字Dでユーロビートが多用されたからっぽいですね。CDも発売されていました。
SUPER EUROBEAT presents 頭文字[イニシャル]D Dream Collection


●ドライブに最適なBGMのジャンルは? そもそも曲はかけない方が良い?
なお、最初の記事によると、人間が最もリラックスできるBPMは、心拍数と同じ72と言われているとのこと。そのため、運転の際にもこれに近いテンポの音楽を選択すれば、人体に与える影響を最小限にできる、と書かれていました。この書き方だと論文でそう結論付けている感じです。
ただ、記事では一方で、「音楽を聴いているときと、聴いていないときでは、後者のほうがより運転に集中できることも明らかになった」とも書いています。こちらを読むと、そもそも音楽がない方が良いという結論でしょう。
しかも、適度なテンポの音楽を聴いている場合には脈拍の変動が小さくなり、リラックスした状態になるものの、逆にこのために生じる注意力散漫の影響の方が大きいとされるているとのこと。さらに、あまりにもゆっくりしたテンポの音楽でもダメで、やはり意識レベルが低下してしまうとのこと。
眠くならないように…という目的で音楽を使っている方もいるんじゃないかと思いますけど、そこらへんの話はなし。ただ、これらの情報を見ると、そもそもなにかの音楽をかけるよりも、BGMなしがベストのように思えます。
心拍数に「近いテンポの音楽を選択すれば、人体に与える影響を最小限にできる」という書き方なので、音楽なしが一番良いものの、どうしても音楽を聞きたいなら、BPM72程度が良いってことですかね。実験で用いたバラードがBPM60でしたから、それよりちょっと早いくらいが比較的マシという意味なのだと予想します。
●ラジオがかかっているだけで驚くほど運転の集中力が削がれる…
2022/06/08追記:私は以前音楽をかけて運転していたのですが、上記の研究を知ってからはかけていません。ただ、父が乗った後はラジオがかけっぱなしになっていることがあります。そのときに驚いたのがラジオがかかっているだけで運転の集中力が削がれる…ということ。会話内容があるというのが特に悪いんでしょうね。
逆に言うと、以前はかなり注意散漫で運転していた可能性も…。昔はよく車を運転していて焦る…ということがあったものの、今はほとんどなくて音楽などをかけない効果が出ている感じがします。他に車間距離を極端に開ける、あらかじめルートを考えて車線を選ぶ…といったことの効果が大きい気もしますけどね。
話は変わりますが、私は雨の日や窓を開けていて風の強い日に、思った以上にスピードが出ていてびっくりすることがあるんですよ。この一番の理由は、車が道路を走る音をたよりにある程度把握しているスピード感が、雨や風の音によって条件が変わり把握できなくなってしまうためかな?と想像しています。
また、もう一つの可能性として、最初に書いていたユーロビートのテンションと似た感じのものかな?というのも…。台風が来て興奮する子供もかよ?という感じですが、なんか音がゴーゴーしているとテンション上がっちゃって、スピードも上がっちゃうんですよ。最初にも書いたように音楽でも同じくハイテンションになるので、私は音楽をかけない方が良さそうです。
【関連投稿】
■
高齢者の運転が危険な理由 赤信号でイライラするのは若者ではなく高齢者 ■
日本一ウインカーを出さない岡山県 理由は消耗してもったいないから? ■
1日3件も!高齢者などの高速道路の逆走事故は珍しくない 対策は? ■
スタッドレスでもチェーン併用は必要?不要? JAFの実験では… ■
ハイビームの方がロービームより安全って本当?眩しいのに常時ハイビームなのか? ■
商品・サービス・技術についての投稿まとめ
Appendix
広告
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
|