こういうのって経験論で怪しいところがあるのですが、今回のものはアンケートということですからある程度信頼性があります。また、"ランキング上位は、毎年だいたい決まっています"ともありました。
●子どもがやる気をなくした言葉・行動ランキングベスト5
1位:「○○しなさい」 35.4%
2位:誰かと比較される 21.3%
3位:認めてくれない 9.6%
4位:「○○してはダメ」 8.9%
5位:「もっと頑張れ」 8.6%
【第3回】 品川女子学院校内アンケートで判明! やる気をなくす親の言動、 やる気にさせる言動ベスト5【前編】ダイヤモンド・オンライン 2013年11月26日 漆 紫穂子
http://diamond.jp/articles/-/44707 以前やった
言わない方がいい「勉強しなさい」 逆効果でやる気下がると同じ「○○しなさい」が堂々の1位です。
「自分でもやることがわかっていて、やろうと決めているのに言われると、『あ~あ』という気持ちになる」などの声がありました。わかるなぁと思う反面、もともと本当にやる気があったかというと怪しいなぁとも思います。私自身は勉強が嫌であまりしませんでしたので。
ただ、やる気があろうがなかろうが、「○○しなさい」と言われてやる気が出てくるということはありません。少なくとも良い言葉ではありませんね。
この「○○しなさい」が35%という相当高い数字でしたけど、それに続く2位の「誰かと比較される」の2割もかなりの数字です。この2つ以外は1割未満ですから、2位までがポイントだとみなすべきでしょう。
子どもに対しての言葉に限らず人との比較というのはおもしろくないものです。「~くんのうちでは買ってくれているんだよ」とか、「~さんのご主人は…」とか、「同級生はみんな結婚しているのに」とか…。あと、ネット上での評論や感想などで、けなすために他のものと比較するのも嫌だなぁと思って見ています。
追求していくと幸福の感じ方にも繋がるのですが、他人との比較はあまり良いことがありません。
なお、記事では「○○しなさい」「早くしなさい」に関して、「宿題、ごはんの前にやる? 後にやる?」と、選択肢のある形で聞くことを提案していました。
また、4位だった「○○しなさい」の逆パターンである「○○してはダメ」も例年ならもっと上位であるそうで、こちらにも注意を促していました。
ここまではやる気をなくした話。次はじゃあ、どういうのがいいの?という話。
●子どもがやる気を出した言葉・行動ランキングベスト5
1位:ご褒美があるとき 28.5%
2位:頑張ったのを認めてもらったとき 26.8%
3位:褒められたとき 16.3%
4位:何も言わずに見守ってくれたとき 15.0%
5位:励ましてくれるとき 7.0%
ご褒美が1位か? うーん、これどうなのでしょう? 具体的には「コンサートチケット、CD、洋服、スマートフォン、ディズニーランド、おいしいもの、お小遣いなど」だそうです。
作者の漆紫穂子品川女子学院校長は"ご褒美はそれが目的となってしまってよくないという考え方もありますが、それがきっかけとなって「やればできる」という自信を得たあと、別次元の目標へと変化していくことも多いです"とのことです。
ただ、私は長期的な効果を考えるとあまり賛同できません。テストの点数を目標にするのもそうなのですが、それが終わってしまうとその後が続きません。友達でもそういう人がいましたが、大学が目標だと入学後はさっぱり勉強しません。
大学入学や高校までのテストの点が勉強の目的であり、それ以降勉強する動機が無くなる…というのも大学生が勉強しない理由の一つだと思います。就職と大学成績の関連性が薄いというのも問題なんでしょうけどね。
勉強せずに就職はできたとしても、就職後も勉強しなくてはいけないことがたくさんあります。ご褒美やテストの点を目標とするのではなく、勉強する意義を見出した方が長期的には良いと思いますけどね。
以下のシリーズでは、子供の頃に身につける自制心・自己管理能力の大切であること、大人になってからはそれを修正するのが難しいことが出てきていました。
■
幼児期の子供はIQより自制心の強さが大事 マシュマロ実験の結果 ■
子供のeラーニングのメリット 遅れている子も他人の目が気にならない こういうところも私が物で釣るべきではないと思っている理由でした…が、もしかしたら子ども時分なら物で釣り続けることによって習慣を付けられるかもしれないですね。考えているとよくわからなくなってきました。
長々と書きましたが、正攻法は「2位:頑張ったのを認めてもらったとき」「3位:褒められたとき」でしょうね。
記事でも「順当」の一言で片付けられていましたが、ポイントとして以下のような話がありました。
やる気をくじく言葉として、
「まだまだなのよ」
「小テストで満点を取ったのに、『それが当たり前だから』と言われた」
「国語がよかったのに、数学がダメだと言われた」
「あなたが70点取れるなんて、平均点、高かったんでしょ?」
「まぐれ」
などが挙げられていました。
もともと点数が高い子どもなんかは高得点取って当たり前というのは事実なんですが、厳しすぎるのは普通にやる気を削ぎますね。
ちょっとこの後の部分は、どう書いても自慢話みたいになるので一度書いて消したのですが、折角思い出したので忘れないようにメモ的に書かせていただきます。ここらへんの話はかなり思い当たるところがあるのです。
学校の先生に「お前はできて当たり前」みたいなことを言われたことがありますし、私自身そういう意識だったので点数が良かったときでも特に感慨はありませんでした。この話のテーマである家庭においても、親には怒られた記憶は数あれど、褒められた覚えはないです。
ただ、その点、塾の先生はうまいですね(個人的に学校の先生は教え方なども下手だと思っています)。私はかわいくない子どもだったのでリップサービス的に捉えていましたが、小学校のときの塾の先生も中学のときの進学塾の先生もたいへん評価してくれていました。それが商売ゆえであったとしても、対応としては正解だったようです。
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