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カルト批判のあるエホバの証人 ロシアで過激派組織に認定される


 もとは、"他宗教に不寛容な宗教 輸血拒否事件でエホバの証人をカルトと批判"(2014/3/2)というタイトル。エホバの証人批判というよりは、「他の宗教を信じている人もかなり変だよね」という話でした。

 ただ、その後、"カルト批判のあるエホバの証人 ロシアで過激派組織に認定される"というニュースがあったので、最後に追加して、タイトルも変更しています。(2017/04/27)



●エホバの証人輸血拒否事件、一番悪いのは病院?

2014/3/2:「説得」で検索していると、「説得 エホバの証人と輸血拒否事件」というキーワードをおすすめされて、気になってクリックしてしまいました。説得―エホバの証人と輸血拒否事件という本だったみたいですね。

 アマゾンの紹介文は以下。
自らの信仰に忠実に従うあまり、両親は愛児への輸血を拒否。交通事故に遭った小学生は苦しい息の下で「生きたい」と訴えながら、出血多量で死んだ。なぜ、両親は子供に対する輸血を拒否したのか。なぜ、医師は輸血を施し子供を救えなかったのか。衝撃の事件の真相に迫る講談社ノンフィクション賞受賞作品。

 レビューを見ると、全員4点、5点の高評価ながら、微妙に感想が異なっていました。おそらくアマゾンレビューは上の方が「有用なレビュー」という評価だと思われます。このうち、4番目の人は最終的に病院を責めるところに持って行っていました。
誰もが立ち位置を問われる問題 2006/12/17

少年は、死んでしまった。すぐ目の前で、刻々と血液を失い続け、何の手も打てなかった現場の医師たち。「輸血をしないで命を助けてください」と念仏のように唱える両親。地獄絵図である。著者はまるで現場中継をするかのように、その地獄を再現してみせた。

この事件はいくつもの問題を提起する。いわく「宗教はどこまで尊重されるべきか」「未成年の子供の生命は親の所有物か」「輸血には承諾が必要なのか」「輸血は臓器移植とどう違うのか」「少年の死の責任は、誰に、どのような順で課せられるべきか」…このように、「エホバの証人事件」とは一筋縄ではいかない、複雑なものである。この題材に取り組んだ著者の炯眼には感心する。

私見を述べる。

私は、子供の生命は親の所有物ではない、と考える。特に近代国家においては、それでいいと思う。輸血に承諾が必要なのは、感染症などの可能性を否定できないからである。だが、一刻を争う場合には、承諾を得られなくてもよい、と考える。命にかかわる臓器移植には反対であるが、輸血が臓器移植と同じ意味をもつ、とは思わない。よって、輸血によって一時的に命を繋ぐことについては、否定しない。宗教は、生命の危険よりも尊重されるべきか、というのは、机の上で考えるべきではないのである。現場の医師にこそ、決定権を与えるべきである。

そして、最も責任が重いのは、院長だと考える。なまじハンパな宗教知識があるばっかりに優柔不断に流れ、よもや訴訟を恐れたのであれば、廃業していただきたい。それでも許されるとは思えぬ。

院長よ、もしも少年が目の前に現れて、「なぜ僕を両親の手から救い出してくれなかったのか」と責めたら、なんと言い訳するのですか。

 院長は"「輸血をしないで命を助けてください」と念仏のように唱える両親"を言い訳にするんじゃないかなぁと思います。たぶん皆さんそれぞれ言い分があるでしょうね。

 あと、別のレビューによると、病院は今後の対応を決めたようです。
1時間で結論を出すことができなかった聖マリアンナ医大は非常に残念ではあったが、生命の尊さを肌で感じ最も解っている医師達は、この悲しい経験を乗り越えて、今後は法的に不利な立場に立つかもしれないが、他の判断を待たずして輸血するという結論に達した。

 "法的に不利な立場に立つかもしれないが"というのは、エホバの証人の信者さんに訴えられるという意味でしょうか? となると、先の"よもや訴訟を恐れたのであれば"も親からの訴訟のことを指しているのかもしれません。


●エホバの証人は、エイズの流行を世界で一番喜んでいる人達?

 一方、一番手だったレビューはこちらでした。
信仰と生命。この重たいテーマに20代(当時)の若者が体当たりで挑んだ傑作ルポ 2007/2/17

昭和60年6月一人の少年が交通事故に遭った。輸血をして手術を行えば助かったであろう命が、両親が宗教(エホバの証人)上の理由で輸血を拒否したことによって失われた。更に少年は苦しい息の下で「生きたい」と訴えていたことも明らかになったため両親は大変なバッシングを受けた。

10歳の頃には信者を目指していたという過去を持つ著者は、自身も信者だった少年の「生きたい」という言葉の本当の意味を知りたいという思いから教団に『潜入』、彼らと行動を共にする。その中で活動する両親から事故の話を聞くのが最終的な目的だが、それは最後の段階まで隠されたままである。

『潜入』できたということだけでも著者の真摯な気持ちが窺える。そうでなければ教義の全てを信じていないことを信者達から見抜かれている著者が、当時警戒的だった信者達に受け入れられるはずがないからだ。

信者達の等身大の姿、信仰心を中心に描いた序盤から中盤、医師達等のインタビューを基に病院でのやり取りを再現した終盤の「説得」を読むに至って、簡単にその是非を論じてはいけないのではという気になってしまった。

しかし、信者達がエイズについて雑談している様子を『皆ニコニコしている。輸血によって感染したり、同性愛が原因になったりするため、彼らはこの病気を、神からの警告とみていた。エホバの証人は、エイズの流行を世界で一番喜んでいる人達だ(第5章)』と著者が記しているのを思い出すと、無神論者である私は、結局、宗教ってそんなもんだよなと思い、両親の決断はやっぱり納得できないという結論に至ってしまう。

何故なんだ!知りたい!という若者(当時20代)の情熱が生み出した傑作ルポ。

 このレビューも、最後らへんは引っかかるんじゃないかな?と思いました。"輸血によって感染したり、同性愛が原因になったりするため、彼らはこの病気を、神からの警告とみていた"というのは事実であっても不思議ないのですが、"エホバの証人は、エイズの流行を世界で一番喜んでいる人達だ"は偏見じゃないの?というのがあります。

 まあ、ニコニコと「天罰だ」みたいな話されたら、そう思っても不思議ないのでしょうが…。(エホバの証人の勧誘に何度かあったことがありますが、彼らはいつでもニコニコでした)

 このレビューにコメントがついていて読んでみたら、やはりエイズ部分に触れている方がいらっしゃいました。
私は12年前にプロテスタントのキリスト教会で洗礼を受けたクリスチャンです。でも、私の家族・親戚には誰もクリスチャンはおりませんので、TaroTaro様の

>無神論者である私は、結局、宗教ってそんなもんだよなと思い、両親の決断はやっぱり納得できないという結論に至ってしまう。

と言うお考えも、わかる気がします。それだけ私が中途半端なクリスチャンだからかもしれませんが・・・。(中略)

この文章(引用者注:エイズに関する部分)には驚きました。エホバの方々は、本当に「エイズの流行を世界で一番喜んでいる人達」なのでしょうか?ちょっとそれが本当なら、悲しくなります。

 こちらへのレビュアーさんの返答。
ショックを受けたという箇所ですが、前段の文章は信者たちの様子や会話を要約した客観的な事実を記したものでしょうが、後段の「エイズの流行を世界で一番喜んでいる人達」という文章の中の「世界で一番」は著者の主観だと思います。

ただ、作品全体の流れから考えると「喜んでいる」というのは客観的事実に近いのでは、と感じられます。

まりあ様のコメントを読むと、ビデオでは荒木家が普通の家族として描かれていたようにう受け取れますが、本作においても同様です。荒木家も命と教義の間で悩みます。
すんなりと輸血拒否の結論に至ったわけではありません。もちろん、息子の死を悲しみます。
そこには普通の家族の姿がある、という言い方もできるかもしれません。

ですが、やはり私には理解できません。
私自身が無神論者だからという理由ではありません。
命より大切なものはないからです。
親といえども子供の生殺与奪権はありません。

●他宗教に不寛容な宗教 輸血拒否事件でエホバの証人をカルトと批判

 あと、エイズ部分ではないですが、最後のところに別の人からもコメントがありました。
自分は神の存在を信じていますが、神が本当におられるなら、人間に「生きよ」と言うはずです。
教義のもとに信者やその子供までに対し、死を強制するような宗教は、もはや「宗教」の名に値しません。
オウム真理教と、普通の宗教一般が全く異質なように、エホバの証人も、やはりカルトであると言わざるを得ません。

このレビューの大半を、共感を持って読ませていただきました。
それだけに、「しょせん宗教なんてそんなもん」という結論は、十把一絡げすぎて残念に思います。
私は神を信じますが、筆者様の無神論としての立場は、もちろん尊重いたします。
また、長年エホバ問題に取り組んでいる宗教家(特にキリスト教関係者)が多数いることも知っています。
すばらしいレビューだと思いましたが、結論には少々がっかりしてしまいました。

 一瞬エホバの証人擁護かと思いましたが、違いますね。「エホバの証人やオウム真理教は宗教ではないカルトだ」というものです。そして、そういった「カルト」と自分の宗教をいっしょにしてほしくないということでした。

 「自分の宗教に寛容であるように求めながら他の宗教には不寛容」と言ってしまうと言いがかりでしょうか? ただ、言葉は丁寧ながらも、内容的にはエホバの証人バッシングが強すぎじゃないかなと感じました。何しろ「カルト」と言い切っていますからね。

 以下のレビュアーの返答もたぶんそういう感想でしょうね。
おっしゃるとおり、「神」の存在を信じている方にとって、無神論者であるわたしが書いた「結論」は受け入れられないものなのだと思います。

私は積極的な無神論者ではなく、また、神の存在を信じる方々を否定しているわけではありません。

ただ、「神≒宗教」を信じる方(その信じる度合いが深ければ深いほど)他の宗教を受け入れないという傾向が強いように思います。

それだけが理由ではないのかもしれませんが、その宗教者たち(信者たち)の他者に対する不寛容さが、いまでは「普通」の宗教であるキリスト教(さまざまな宗派がありますが)の世界において、過去から現在に至るまで確執、侵略、戦争が繰り返されてきた理由のひとつだと思います。

こういったことを書くとまたunknown様にがっかりされそうですが、レビューに対する真面目なご意見をいただきましたので、自分の宗教に対する率直な意見を書かせていただきました。

 でも、これ、コメントの方はどうのように書けば良かったんだろうか?と考えているとわからなくなり、一旦パソコンを切って考えていました。で、整理していて思ったのですが、一番の違和感の原因はコメントの力点の置き場所ですね。

 結果的にエホバの証人が子どもを死なせてしまったことに関して、「我々宗教を信じる者もそういう子を救いたいと思っているんだ」といったことを力説していれば、これほど違和感は覚えなかったでしょう。

 しかし、「子どもの死」が従で、「エホバの証人とは違う」という点が主であるような書き方だったので、引っかかったのだと思います。亡くなった子どものことを思っているようにはあまり感じない文章でした。

 こういうのは何も宗教に限った話ではありませんので、私たちも書き方には気をつけなくちゃならないですね。


●カルト批判のあるエホバの証人 ロシアで過激派組織に認定される

2017/04/27:エホバの証人の話ということで、ここに追記。ロシア最高裁判所は20日、キリスト教団体「エホバの証人」の活動を禁止し、資産を押収する判決を下したそうです。ホバの証人によると、ロシア国内には約17万5000人の信者がいるということですから、かなり影響がでかそうです。

 法務省はこれに先立ち、同団体内での「過激主義的な行動」の兆候をつかんだと発表し、活動の禁止を求めていました。 法務省当局者は「(エホバの証人は)国民の権利および社会の秩序、治安に対する脅威になっている」と述べていたそうです。

 実際、ニジニーノブゴロド州ゼルジンスクでは1月、エホバの証人の地元指導者が、過激主義的な物品を配布したとして当局から罰金を科されていました。しかし、過激主義的な物品が具体的に何かなどの話はありませんでした。
(ロシア、エホバの証人の活動禁止「過激派組織」と政府:時事ドットコム(2017/04/21-14:25より)

 これが他の国の話だと違うのですけど、何しろロシアですからね。ロシアへの投資リスク・サハリン2事件 天然ガス権益を突然奪取などでわかるように、国自体が全然信頼できません。

 記事によると、ロシアの主要宗派であるロシア正教会はエホバの証人に批判的な立場を取っており、ある教会関係者は先月、同団体を「破壊的な宗派」と呼んでいたとのこと。これも結局、もともと投稿していた話と同じく、不寛容な宗教の表れである可能性を感じます。


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