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ホリエモンとビットコイン マウントゴックス破綻は大したことない


 仮想通貨ビットコインの取引所大手「Mt・Gox」(マウント・ゴックス、東京)で取引が停止に関しては、こんな話が出ていて笑いました。
ビットコイン「破綻すると思っていた」 麻生財務金融相:朝日新聞デジタル 2014年2月28日11時45分

 麻生太郎財務相・金融相は28日の閣議後記者会見で、(中略)「こんなものは長く続かないと思っていた。どこかで破綻(はたん)すると思っていた」と述べた。
http://www.asahi.com/articles/ASG2X2VKKG2XULFA006.html

 2ちゃんねるでは「このアホに喋らすなよ」と言われていましたが、後からなら何とでも言えますし、他人ごとのようです。

 一方、あんまりその痕跡を確認できないのですが、ホリエモンこと堀江貴文さんは以前からビットコインを褒めていたようですね。で、言っちゃった以上、自分の立場を変えられないようです。
ビットコイン狂想曲:ビットコインとホリエモン(4/8) | みやわきぶろぐ 2月 27th, 2014 ITジャーナリスト 宮脇睦

 通貨として議論にオープンソースを持ち出す時点で、大石哲之氏の論理力が見てくると言うものですが、彼だけの罪と言うより、こういう自説のためなら無理筋でも通そうとするのは、IT業界ではよくあることです。

 その権化のような堀江貴文氏。朝一番に予約した歯医者で見つけた「朝日新聞」でビットコインに

“ビットコインの広がりは止められません。簡単には供給量を増やせないし、他の通貨と交換ができる。必ずしも国に管理されている貨幣が信用できるとは限りません。紙幣をお金として使うのは習慣的なもので、惰性です。日本でも、何かの拍子で紙のお金が消える時代がくるかもしれない。”

 とコメントを寄せております。(中略)

 調べてみると堀江貴文氏は、昨年末よりビットコインを推奨する立場で、何本かの記事を書いており、先の大石哲之氏と同じ立場なのでしょう。
http://www.as-mode.com/blog/2014/02/whats-bitcoin8-4.html

 記事では"短いコメントなので要約されていると堀江は言い訳をするのでしょうが"と前置きしつつ、徹底的にツッコまれています。たとえば、"何かの拍子で紙のお金が消える時代"について。
 紙のお金が消える理由を「何かの拍子」とは、倉田真由美レベルの論理展開。そもそも紙幣云々からの話しは、電子マネーでなかば実現していることで、何かの拍子もクソもありません。

 この朝日新聞の記事や堀江貴文さんの意見については、茂木健一郎さんが触れていました。茂木健一郎さんは上杉隆さんに未だに擁護的であるという見る目のなさですが、それだけで必ずしも全部嘘とは言えません。内容的にも海外メディアの受け売りですので、丸っきり的外れってこともないでしょう。(以下は、書き方など改変)
茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第1179回「ビットコインは、リトマス試験紙」 - Togetterまとめ

今朝の朝日新聞を見たら、ビットコインのことが書いてあって、識者のコメントが出ている。ビットコインは「あだ花」だという専門家のコメントと、「ビットコインの広がりは止められない」という堀江貴文さん(@takapon_jp )のコメントが並んでいて、大変面白かった。

ビット・コインについて、どう感じたり、考えたりするかということは、一つのリトマス試験紙だと思う。この「通貨」が、国家という裏付けがないことや、中央銀行のサポートがないことは事実だが、それを致命的な欠陥と見るか、それとも新しい可能性と見るか。その人の世界観が見える。

日本の新聞の報道は、概観する限り、ビット・コインの「危険性が露呈」のような書き方が多いように映る。ビット・コインが、新手の投機商品、危険性の高いまがいもの、というような印象を読者に与えるかに見える。そんな中、朝日新聞が堀江さんのコメントを載せたのは、異色と言えるだろう。

一方、英語圏はどうか。私が読んだある記事は、「アマチュアの時代の終わり」と書いていた。今回の事態は、ビット・コインという「通貨」自体の問題ではなく、「マウント・ゴックス」という一企業(取引所)の技術的未熟さゆえのトラブルに過ぎない、という指摘である。

マウント・ゴックスが、「大きすぎてつぶせない」(too big to fail)という理屈で、他の企業(取引所)などに支援を求める文書を用意していることも報道している。英語圏の報道は、ビット・コインについて、そのシステムの脆弱性、可能性を冷静に分析するものが多い。

(中略)国や中央銀行という後ろ盾なしに、計算資源の投入により発掘され、管理され、取引されるという、斬新な「ビット・コイン」のあり方。そのような存在に対して、「従来の貨幣と違う」と警戒心を抱くか、それとも「面白い!」と賛同を送るかは、その人を判断するリトマス試験紙である。
http://togetter.com/li/635227

 追記:茂木健一郎さんはミスリードっぽいですね。実は海外でも批判が多いようなのです。騙されました。詳しくはビットコインと円天に違いはある?円天と比較する記事が続々登場を参照してください。

 堀江貴文さんはブログにおいても、ビットコインについて触れています。
ビットコインが叩かれてるけど、はっきりいってマスコミの人全然理解してないな。。。 | ホリエモンドットコム 2014年2月27日

そもそも国民国家が国家主権の一つとして通貨発行権を握ったのなんてここ2,3百年の歴史しかない。もともと通貨というのは人と人の信頼関係の上に成り立っているわけで、そこに国家の信用保証なんか実は無くたって皆が信用すればそれは成立するのだ。今回ビットコインの交換所が突然閉鎖に追い込まれたりしているのは、国民国家の通貨との交換が停止されただけの話であって、ビットコインそのものは存在しているし、それを信用する人がある一定数いるかぎりビットコインは成立する。
http://horiemon.com/4463/

 ビットコイン的なものの流れが止まらない可能性そのものは私もあると思います。ただですね、"国民国家の通貨との交換が停止されただけの話であって"というのは、実際にお金を引き出せずに困っている方を馬鹿にした話でしょう。麻生太郎財務相同様に他人ごとです。

 また、情報の古さの関係かもしれませんが、堀江貴文さんの"ビットコインそのものは存在している"はミスリードですね。
ビットコインのマウント・ゴックス破綻 民事再生法申請:朝日新聞デジタル 2014年2月28日21時07分

 インターネット上の仮想通貨ビットコインの私設取引所「Mt.Gox(マウント・ゴックス)」の運営会社は28日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、経営破綻(はたん)した。負債が資産を上回る「債務超過」の状態のため、顧客から預かっていたコインや現金など計約500億円分の大半が返せなくなるおそれがある。

(中略) 同社の調査では、顧客から預かったコイン75万枚(時価約410億円相当)と、自社でもつコイン10万枚(約55億円相当)の大半がなくなったという。さらに顧客から預かった現金のうち最大約28億円が同社の銀行口座になく、消失しているという。(篠健一郎)
http://www.asahi.com/articles/ASG2X64VLG2XUTIL03P.html

 マウント・ゴックス以外の取引所でのビットコインは確かにまだありますが、マウント・ゴックスでのビットコインは失われているものがあると見られています。最終的に戻ってくる可能性があったとしても、現在引き出せない状態であることには変わりありません。
国境超える新通貨、危うさ露呈 ビットコイン取引停止:朝日新聞デジタル 2014年2月27日05時44分

 「私たちのお金はどこだ」。英国から来たコリン・バージスさん(40)はこう記したボードを掲げ、夕方まで座り込んで抗議した。コイン311枚(約1500万円)を預けているが、引き出せないという。
http://www.asahi.com/articles/ASG2V5HZ6G2VULFA02G.html

 こうやって困っている人がいるのに「だけの話」で済ますというのは、他人の気持ちを考えられない発言です。まあ、もともとそういう方ですけどね。

 なお、堀江貴文さんは電子マネーやオンラインポイントも結局企業などの発行体がいる「中央集権的」なもののために「従来型の通貨」に過ぎないとしています。そして、ビットコインは"発行体が存在しないのにそのよく考えられたアルゴリズムによって通貨として成立するように作られている事が画期的"だとしていました。

 ビットコインの特徴としては確かにその通りなのですが、ここらへんの信用を与える機関がないというのは結局ビットコインの不安定さに繋がっています。また、発行体がなくても、昨年の中国の例や今回のマウント・ゴックスの例でわかるように、取引所一つの状況によってビットコイン全体の価値が大きく揺らぐというたいへんな不安定さを見せています。
(関連:無国籍通貨ビットコインの問題点 信用力の弱さ、違法取引の温床など)

 ここらへんは成熟するにつれて解決されていると考えているのかもしれません(ただ、その解決策が従来型になる可能性もあります)が、堀江貴文さんが嫌なのは、そういった弱点を隠すか、「だけの話」としてしまっている点ですね。注意を促すことをしないので、被害者を増やす手伝いだけしています。

 本来危険性についても触れるのが真摯な態度であり、それをしないから「詐欺師」といった誹謗を受けてしまうのでしょう。堀江貴文さんは政治的にはすごく左派的なことも言うのですけど、弱者に基本的に冷たい人だと思います。


 追加
  ■ビットコインと円天に違いはある?円天と比較する記事が続々登場
  ■ビットコイン論文のサトシ・ナカモト(中本哲史)を発見?情報錯綜

 関連
  ■無国籍通貨ビットコインの問題点 信用力の弱さ、違法取引の温床など
  ■お金は歴史的な発明 ~科学も哲学も文学も民主主義もお金が生みだしだ~
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