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小保方晴子「申し訳ない」と若山教授へ謝罪 理研も撤回視野に検討へ


 状況は絶望的だったのにも関わらず、10日までは何でそんなに?と不思議なほど強気だった理研の方々(若山照彦がSTAP論文撤回呼びかけ、理研・丹羽仁史は解決済みと応じず?)。ところが、11日には一変して、若山照彦・山梨大教授の論文取り下げに応じる気配が出てきました。
STAP細胞論文 理研が取り下げ視野に検討 3月11日 15時35分

理化学研究所などのグループが発表した「STAP細胞」の論文について、共同著者の山梨大学教授が重大な問題があるとして論文の取り下げを呼びかけたことを受け、理化学研究所は11日、信頼性や研究倫理の観点から取り下げを視野に入れて検討していることを明らかにしました。(中略)

11日、理化学研究所の加賀屋悟広報室長が会見し、「世間をお騒がせして大変申しわけない」と謝罪したうえで、信頼性と研究倫理の観点から論文の取り下げも視野に入れて検討を進めていることを明らかにしました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140311/k10015889471000.html

 また、若山照彦・山梨大教授には小保方晴子さん他、理研の共著者の方からメールの返信があったそうです。
STAP細胞:「申し訳ない」小保方さんが返信メール 毎日新聞 2014年03月11日 20時55分(最終更新 03月11日 22時39分)

 新しい万能細胞「STAP細胞(刺激惹起(じゃっき)性多能性獲得細胞)」の論文について、共著者に論文を取り下げるよう提案した若山照彦・山梨大教授は11日、呼びかけのメールを送った小保方晴子(おぼかた・はるこ)・研究ユニットリーダーら理化学研究所に所属する共著者3人からそれぞれ返信があったことを記者会見で明らかにした。小保方さんの返信には、「申し訳ない」と迷惑をかけたことへの謝罪とともに、若山教授が真剣に対応を検討していることへの感謝の言葉があったという。撤回の呼びかけについては触れられていなかった

 若山教授は、返信の具体的な内容は「個人的に受けた。意見交換のためのメール」として伏せたが、「3人とも、僕の考えを受け止めた上で、問題の解決に向けて最適な方法を一生懸命考えていこうという内容だった」と話した。【須田桃子、山口香織】
http://mainichi.jp/select/news/20140312k0000m040086000c.html

 "撤回の呼びかけについては触れられていなかった"というところが気になりますが、「こんなことで研究そのものまで疑われて悔しい」というひどい発言のときとはだいぶ違う感じになってきました。

 ただ、これですんなり取り下げになるか?と言うと、そうはなりそうにありません。

 というのも、NHKでは"理化学研究所によりますと、すべての著者が論文の取り下げに同意すれば、最終的な調査結果を待たずに論文が取り下げられる可能性もある"と伝えていためです。これは逆に言うと、1人でも反対者がいれば、それを理由に取り下げはできないということになります。

 加藤茂明教授が論文取り下げしたときは、筆頭筆者だった北川浩史群馬大教授は拒否していた記憶があるので、私は「あれ、そうなの?」と思いましたが、とりあえず1人でも拒否すればダメだとします。

 すると、問題になってくるのがハーバード大のバカンティ教授です。
ハーバード大教授「撤回理由ない」 STAP細胞論文で 2014/3/11 10:04 日経新聞

 【ワシントン=共同】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル電子版は10日、理化学研究所が撤回も検討している「STAP細胞」の論文について、共著者のチャールズ・バカンティ米ハーバード大教授が「私が持っている情報に基づけば、論文が撤回されなければならない理由は見あたらない」と語ったと報じた。

 バカンティ氏は、論文の主執筆者である理研の小保方晴子研究ユニットリーダーの元指導教官。同紙によると、バカンティ氏は小保方氏と10日に話したことを明らかにした上で「(論文に)いくつかの誤りがあったが、結論には影響しない」と述べ、さまざまな組織に分化するSTAP細胞を作ったとの研究結果の正しさを訴えた。小保方氏も同じ立場だと説明した。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK1100E_R10C14A3000000/

 "バカンティ氏は「仲間からの圧力でこのような大事な論文が撤回されるとすれば大変残念だ」と話した"ともあり、若山教授が悪いと言わんばかりです。

 ただ、バカンティ教授は情報不足のため…という可能性もあるにはあります。
STAP細胞論文 ハーバード大教授「撤回メール受け取っていない」

論文の共著者であるハーバード大学のチャールズ・バカンティ教授は、日本時間11日朝、FNNの取材に対して、「論文撤回を呼びかける若山教授からのメールは受け取っていない」と明らかにした。(03/11 13:15)
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00264540.html

 博士論文の画像使い回しの件を知らないという可能性ですね。

 しかし、そもそもバカンティ教授が信頼できる人なの?という問題もあります。一般人や擁護者の反応は「ハーバード大だから」といった権威を持ち出していましたが、それは結局「ネイチャーに載ったから正しい」から進歩していません。生物板ではバカンティ教授の方が、最初はむしろ胡散臭い扱いを受けていました。

 それから、バカンティ教授はもともと博士論文を知っていたはずというのもあります。
論文捏造&研究不正 ‏@JuuichiJigen
小保方晴子氏の博士論文の審査員は、
 常田聡 早稲田大学教授
 武岡真司 早稲田大学教授
 大和雅之 東京女子医科大学教授
 Charles A. Vacanti (チャールズ・A・ヴァカンティ) ハーバード大学教授

の4人です。 http://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/36341/5/Shinsa-5627.pdf …
https://twitter.com/JuuichiJigen/status/443249841729454080

 念のためにソースの博士論文審査報告書も確認。
博士論文審査報告書 三胚葉由来組織に共通した万能性体性幹細胞の探索 申請者 小保方晴子

2011 年2 月
審査員( 主査) 早稲田大学教授博士( 工学) 東京大学 常田聡
早稲田大学教授工学博士( 早稲田大学) 武岡真司
東京女子医科大学教授理学博士( 東京大学) 大和雅之
ハーバード大学教授MD( Nebraska 大学)Ch a r l e s A. Va c a nt i
http://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/36341/5/Shinsa-5627.pdf

 ネイチャー論文の共著者では大和雅之教授の名前も見えますね。

 なお、ハーバード大も調査とニュースになっています。
STAP細胞論文 ハーバード大も調査 3月11日 8時44分 NHK

共同著者の1人、チャールズ・バカンティ教授が所属するアメリカのハーバード大学医学部は10日、「最高水準の倫理と研究の整合性を維持するために全力を挙げている。われわれの注意を引くいかなる懸念も規則に基づいて精査する」とコメントし、事実関係の調査を進めていることを明らかにしました。
「STAP細胞」の研究を主導してきた理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーは以前、バカンティ教授の研究室に所属していたときに「STAP細胞」のアイデアを思いつき、研究を進めたということで、ハーバード大学としても論文を巡る指摘を重くみているものとみられます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140311/k10015877591000.html

 でも、以前も調査すると報道されていたので、まだしていなかったの?という感じですが…。以下が過去の記事。
STAP細胞論文:ハーバード大が調査示唆 毎日新聞 2014年02月20日 10時36分(最終更新 02月20日 12時06分)

 【ニューヨーク草野和彦】新しい万能細胞「STAP細胞(刺激惹起=じゃっき=性多能性獲得細胞)」の作製を理化学研究所などが発表した論文で画像の不自然さが指摘されている問題で、共著者が所属する米ハーバード大医学大学院広報は19日、毎日新聞に声明を寄せ、「当院の注意を引くような懸念はすべて、徹底的な精査の対象となる」と述べ、大学院として調査する可能性があることを示唆した。
http://mainichi.jp/select/news/20140220k0000e040231000c.html

 ああ、示唆しただけでまだ動いていなかったってことですかね。「当院は最高の倫理基準を守り、研究の一貫性を厳密に保つことに全力を尽くす」と、格好良いことを言っていた割には行動が遅いです。


 ところで、論文取り下げはむしろ理研にとっても都合良いのでは?という見方もあります。私はこれまでの抵抗を考えると、理研が論文取り下げを最善策と考えていたとは思いませんが、次善の策としては受け入れられやすいというのもわかります。

 たとえば、下村博文文部科学相は以下のように言っています。
STAP論文:理研、14日に経過報告 毎日新聞 2014年03月11日 12時18分(最終更新 03月11日 12時44分)

この問題に関して下村博文文部科学相は11日の閣議後記者会見で「共同研究者の同意が得られれば、疑義の問題を払拭(ふっしょく)して改めて論文発表することを希望する」と話し、論文取り下げの方針を支持した。下村文科相は「こういう(疑念を持たれる)ことは残念だが、STAP細胞そのものが否定されたわけではないと信じたい。早く客観的な調査をして、論文が出されることを期待したい」と話した。【八田浩輔、斎藤有香、ニューヨーク草野和彦】
http://mainichi.jp/select/news/20140311k0000e040165000c.html

 ポイントは「STAP細胞そのものが否定されたわけではないと信じたい」ですね。理研としては「STAP細胞の存在やその画期性は否定されていないが、論文には多少不備があったために念のために取り下げる」と主張することができます。(専門家には通じない論理ですが、それとこれとは別です)

 さらに「歴史的な発見であるSTAP細胞の証明をより確かなものにするためにも、予算はしっかりと分配してほしい」というところまで主張が通れば、理研としては論文の撤回があっても十分に大勝利でしょう。


 STAP細胞問題は「ミス」という問題ではなく、より悪質な「不正」の可能性を疑われていますので、仮にこういった展開になった場合には納得されない人が多いと思われます。

 ただ、悪質さを証明するのは困難です(なので、私は「ミスならOK」自体が危ないと以前書きました)し、問題の調査に時間を要しても不思議ないです。また、論文を撤回すること自体はこの状況からすれば当然であり、無理やり逃げ道として作り出されたわけでもありません。

 とりあえず、撤回してめでたしめでたし…ということだけは避けるように、「撤回後には詳細な調査を求めています」という空気感を作り出しておく必要はあるでしょう。

 まあ、14日の経過報告において、今までとは別組織だと思うような真摯な対応を理研がしてくれるってのが、一番望ましいんですけどね。


 関連
  ■STAP細胞論文で理研は適切な対応を取れる?日本分子生物学会が声明
  ■共著者の若山照彦教授、STAP細胞論文の撤回・取り下げを呼びかけ
  ■理研のSTAP細胞の作製法公開で、なぜか捏造不正疑惑も解決の流れに
  ■STAP細胞問題で最大級の捏造疑惑 小保方晴子博士論文と画像酷似
  ■小保方晴子の博士論文 20ページ以上ほぼコピペで、学者らに衝撃
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