メルカリの話をまとめ。<メルカリ、イギリスで10億円以上かけて43万円しか稼げず撤退>、<イギリスで大失敗の一方、メルカリがアメリカで大成功した理由とは?>などの話をまとめています。
2023/05/21追記:
●eBayとメルカリは競合しない?イギリスで失敗しアメリカで成功の謎 【NEW】
●メルカリ、イギリスで10億円以上かけて43万円しか稼げず撤退
2019/01/10:最初、
日本人はいらない?メルカリ新卒採用9割外国人 インド人が6割以上で最高、インド工科大学卒業生もに追記しようと思って一度書き上げた話。ただ、インパクトあっておもしろいだろうと思い、単独で使うことに。
そちらの投稿で書いたように、海外展開の強化を狙って外国人IT人材を集めているとメルカリの説明に、メルカリにそんなにIT人材が必要?といった反応もありました。その海外展開では、もう既に撤退というところが出てきているそうな。まだ米国が残っているものの、記事で出てきていた方たちにとっては、入社もしくは内定して早々…といった感じです。
メルカリは、英国子会社「Mercari Europe Ltd」と「Merpay Ltd」を解散し、清算することを発表。Mercari Europe Ltdの2018年6月期の業績は、売上高はわずか約43万円(3000ポンド)。一方、営業損失・経常損失が約10億3921万円(730万8000ポンド)と桁違いどころではなくなっています。売上の2400倍くらいの損失でしょうか。また、子会社の解散により、概算で2億円前後の特別損失が出るともいいます。
(
メルカリ、英国から撤退へ--過去に10億円超えの損失 - CNET Japan 2018年12月18日 15時42分より)
●むしろ優れた経営判断!撤退のメルカリを褒める声が出る理由
はてなブックマークでは、「メルカリ的なものが英国で受け入れられず、日本では強く受け入れられた背景はわりと興味あるかも」といった反応がありました。ただ、先駆者がいたとの指摘も。ネットの世界は早いもの勝ちとなることが多いです。
toianna 当時イギリスいた。マーケター募集してたけど英国にはすでにebayとoxfamがあって「古着をフリマ的にネットで売買する」ことが新しくもなんともなかったのよね
mag-x ちなみに2016年当時の英国C2C大手はeBay、Shpock、Gumtreeといった顔ぶれ。eBay以外は欧米で馴染み深いクラシファイド広告(対面取引+手数料は掲載料)のスタイルなのだそう
また、むしろ良い判断なのでは?という反応も。
miz999 いつもの「撤退の経営判断の速さはさすが!」案件
私は「小さくチャレンジして早く失敗せよ」を勧めています。とはいえ、メルカリの場合は、2015年11月から開始して10億円以上の損失であり、良い例と言えるかは怪しいところ。失敗することは絶対ありますので、一応良い判断であった可能性もある…くらいの言い方にとどめておきます。
●43万円しか稼げなかったのは「テスト段階だったため」(メルカリ広報)
単独で使うことにしたので、これだけじゃ短いですね。何かないか?と検索。
メルカリ、イギリスから撤退。手数料徴収前のテスト段階で——アメリカとメルペイに注力 | BUSINESS INSIDER JAPAN(滝川 麻衣子 [Business Insider Japan]Dec. 18, 2018, 05:50 PM)という記事が良さそうでした。
こちらによると、売上高が極度に小さいのは、イギリスではフリマアプリの提供の際の手数料10%をまだ徴収しない「テスト段階だったため」(メルカリ広報)とのこと。売り上げの内訳は、買い取りサービスで一部、仕入れた商品を販売したものといいます。
テストの段階で撤退というのは、良い判断だと言えますね。ただ、テストに10億円以上かかったというのは、やっぱり不思議。実際それだけ必要なのが現実だとすれば、大規模じゃないスタートアップが成立しないという妙なことになるため、お金のかけるやり方を選んだのかな、と。たぶんメルカリが日本で始めたときは、10億円も使っていないですよね。
●イギリスで大失敗の一方、メルカリがアメリカで大成功した理由とは?
2020/07/26:古い記事なので今はどうかわからないのですけど、イギリスで失敗した一方でアメリカでは成功しているという記事があり、興味を持ちました。
米国版メルカリはなぜヒットしたか? ニューヨーク在住者が語る「現地の使い方」 | Business Insider Japan(公文紫都 [フリーライター] Jul. 27, 2017, 08:00 PM)という記事です。
記事によると、アメリカのApp Storeに並ぶフリマアプリは、「近所で欲しい人を探し、会って直接渡す」タイプのものばかりだったそう。もう少し手軽にオンライン上のやり取りだけでで完結できるメルカリにはそういった優位性があったようです。イギリスと違って、ライバルがいなかったということなのでしょう。
2016年6月には、US版のアプリが1000万ダウンロードを突破したことが発表されました。1000万ダウンロード達成までには1年9カ月を要しています。しかし、2000万ダウンロード突破を発表したのは、それからわずか3カ月後の、2016年9月ということで、爆発的に伸びていました。
その2カ月前、2016年7月の時点で、「メルカリのアプリが米国のiOS App Storeでのショッピングカテゴリで1位を獲得。全体でもFacebookメッセンジャー、Snapchat、Instagramを抑えて3位にランクイン」とSNSで大きな話題に。ちなみにこのときの2位は、Pokemon Goだったそうです。
●eBayとメルカリは競合しない?イギリスで失敗しアメリカで成功の謎
2023/05/21追記:この投稿、一番大事なタイトル部分で「メルカリ」を「メリカリ」と誤字っていたことに今頃気づいたので訂正。信じられないミスです。私は誤字らないように社名などはなるべくコピペするのですが、わざわざ間違ったところをそのままコピペしてしまった関係でさらなるミスを誘発している部分も発見。申し訳ありませんでした。
今日書きたかったのは、この私のとんでもないミスの話ではなく、前回の<イギリスで大失敗の一方、メルカリがアメリカで大成功した理由とは?>に関する話。このときは、イギリスで失敗したのはメルカリが進出する前に似たようなサービスがあったためではないか?との説が出ており、アメリカで成功したのはその逆といった説明でした。
ただ、そういやアメリカにはeBay(イーベイ)があり、そこらへんは競合しなかったのか?と不思議に思ったというのが今回書き始めた理由。今読み直してみると、イギリスでも「eBayが先にあったから」という説でしたね。そもそもこのeBayはアメリカ発祥ですので前述の説が説得力不足に。
ウィキペディアを見てみると、「手軽さ」の点でそもそも別物な気がするんですけど…。
<eBay Inc.(イーベイ)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンノゼに本社を置くアメリカ合衆国のグローバル電子商取引(EC)企業で、世界中で1.6億人、Sellerは2,500万人(個人・法人含む)とインターネットオークションでは世界最多の利用者を持つ。事業内容は自社ウェブサイト上で消費者間取引](C2C)および企業間取引(B2B)など個々間での取引を可能にするグローバルマーケットプレイスの運営である。 >
<世界約30ヶ国で数十億ドルのEC事業を行っている[2]。同社は、個人・企業を問わず様々なモノを世界中で売買できるオンラインオークションとオンラインショッピングのeBay.comを運営している。
eBay.comでは、バイヤー(買い手)は自由に利用できるが、セラー(売り手)は一定数以上の商品掲載やそれらが売り切れた後に商品の再掲載をする際に一定額の利用料が必要となる[3]>
【本文中でリンクした投稿】
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日本人はいらない?メルカリ新卒採用9割外国人 インド人が6割以上で最高、インド工科大学卒業生も/a>
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