●名古屋大八木伸也教授、292件の出張で1131万円不正 なぜバレず?
2022/11/01:毎度おなじみの不正受給ですが、今回は1131万円と久しぶりに金額が大きい案件です。ただ、7年で1131万円ですので、1年あたりは160万円くらい。とはいえ、驚きなのがこれを出張で稼ぎだしたということ。難しくないか?と思ったらなんと不正を行った出張は292件というすごい数になっていました。
<名古屋大を運営する東海国立大学機構は31日、同大未来材料・システム研究所の八木伸也教授(56)=ナノ材料科学=が2014年度からの7年間に292件の出張を虚偽申請して研究費約1131万円を不正受給し、一部を私的流用していたと発表した。14年度より前も不正をしていた可能性があるが、八木教授は「記憶が定かでない」と話しているという>
<21年3月に通報窓口に情報提供があり、同機構の中東正文・監査室長をトップとする調査委員会が、文書保存期間内である14年度以降の書類の調査や教授、学生らからの聞き取りを進めてきた>
(
名古屋大教授が研究費不正受給 7年で1131万円「一部私的流用」 | 毎日新聞 【川瀬慎一朗】より)
出張で多額の研究費不正受給するには数をこなす必要があり、292件不正があるのなら納得。とはいえ、逆にこれだけ数が多いとなると、名古屋大学はなぜ気づかなかったのか?という別の問題が気になってきますね。記事によると、まるっきり架空の出張とは限らず、以下のように様々な工夫を凝らしていたといいますが、それにしても不思議。チェックが甘かった可能性がありそうでした。
<その結果、実態のない出張(引用者注:いわゆるカラ出張だと思われます)の旅費を請求していたほか、自家用車で行ったのに新幹線を使ったと偽ったり、日帰りなのに宿泊代を請求したりしていたことが判明。学生らの出張についても八木教授が虚偽申請し、過大請求で得た分を学生から受け取っていたという。
国は鉄道利用や宿泊費の領収書の提出を不要とする通知を出している。このため、金額の根拠となる書類がなく、八木教授が私的流用した金額は定かでないが、食品や研究室で使う電子レンジ、パソコンの購入などにあてたと説明しているという。判明分は全額返金した>
●未来の水素社会を支えるのは日本の技術?水素吸蔵を研究してた
いつものように経歴関係も検索。いくつかサイトを見た感じ、
八木 伸也 (Shinya Yagi) - マイポータル - researchmapが一番良さそうでした。
学歴
- 1995年 広島大学 理学研究科 物性学専攻
- 1995年 広島大学 理学研究科 物性学専攻
経歴
2015年10月 - 現在 名古屋大学 未来材料・システム研究所 教授
2011年4月 - 現在 愛知県知の拠点 あいちシンクロトロン光センター・協力教員
2010年4月 - 現在 立命館大学SRセンター・客員研究員
2010年4月 - 現在 立命館大学SRセンター・客員研究員
2007年4月 - 現在 愛知県産業技術研究所・客員研究員
2000年4月 - 現在 広島大学 放射光科学研究センター 客員研究員
2014年4月 - 2015年10月 名古屋大学エコトピア科学研究所 グリーンコンバージョン部門・教授
2012年4月 - 2014年3月 名古屋大学エコトピア科学研究所 環境システム・リサイクル科学研究部門・教授
2007年4月 - 2012年3月 名古屋大学大学院工学研究科量子工学専攻・准教授
2004年4月 - 2007年3月 名古屋大学大学院工学研究科量子工学専攻・助教授
2002年10月 - 2005年9月 JST成果活用プラザ広島「谷口・マツダプロジェクト」主任研究員
2000年4月 - 2004年3月 名古屋大学大学院工学研究科結晶材料工学専攻・助教授
1996年5月 - 2000年3月 広島大学放射光科学研究センター・助手
1996年4月 - 1996年5月 広島大学大学院理学研究科・助手
1995年4月 - 1996年3月 岡崎国立共同研究機構 分子科学研究所・極端紫外光実験施設非常勤研究員(IMSフェロー)
八木研究室・名古屋大学によると、研究室では、ナノ材料を創製し、その機能を見極め、それらを活用した機能材料を開発することが目標。日本は水素技術で先行している、水素エネルギーが未来を支えるなどという説もあり、いくつか紹介されていた研究では以下の水素の話に一番興味を持ちました。
6:水素吸蔵材料の開発・研究
<エネルギーを蓄える手法としては、2次電池や化学物質としての対応が研究されていますが、当研究室では水素に注目し、その貯蔵物質の開発・研究を推進しています。材料としては、Pd、Mg、Niの3元素からなる物質で、それらを全てナノ粒子化して水素分子の解離反応を促進し、水素原子の拡散係数を増大することをねらった研究を進めています。この研究は、近い将来に到来が見えている”水素社会”を支える技術になるため、非常にホットな研究テーマとなっています。
研究室の実験室でも種々の実験をしていますが、せっかく材料を作製しても放射光施設へ運搬している最中に、大気中の酸素や水蒸気によって劣化してしまうことが多いため、最終的な実験は、放射光施設のビームラインで直接試料作製と水素吸放出実験を実施しています。このような実施形態は世界的にも例が少ないです>
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