SNS疲れ?Twitter Facebook mixi LINEユーザーで一番不幸なのは?で使った話は、タイトルになっているツイッターの他に「お金にとらわれ過ぎると不幸になる」という調査がありました。
Twitterユーザーは不幸!? 不幸な人の特徴…「あたりまえ研究所」設立 | RBB TODAY
2013年12月11日(水) 18時00分
同調査結果によると、「現在、不幸だと感じるか」との問いとともに、「幸福にはお金が重要か」と質問したところ、「幸福にはお金がとても重要である」と回答したのは、「現在、非常に不幸だ」と回答した人が圧倒的多数。また、「5年後に不幸になると感じるか」との質問でも同様の結果となり、不幸に感じている人ほど、経済的な幸せを求めてお金に執着しすぎる傾向にあることがうかがえた。同研究所では、この結果から、「経済的な幸せを求めてお金へ執着しすぎることは、生活の中で犠牲にすることを増やして不幸せさを感じてしまう原因になるのかもしれない」と推察している。
http://www.rbbtoday.com/article/2013/12/11/114861.html うーん、ただ、これはかなり粗いなと思います。
たとえば、現在の収入ごとに階層分けするなどした上で、「幸福にはお金がとても重要である」と聞いた…みたいのなら良いのですけど、そこらへんを分けずに聞いた場合はこういう結果になっても不思議ありません。(さらに言うと年齢でもカテゴリ分けした方が良いです)
年収2000万円の人が「私は今幸せで、幸福にはお金は関係ないと思った」と言うのと、年収年収200万円の人が「私は今幸せで、幸福にはお金は関係ないと思った」と言うのでは説得力が全く違います。
私自身は貧乏でも物欲があまりないので幸せってタイプであり、「経済的な幸せを求めてお金へ執着しすぎることは不幸」という考え方には賛同します。
また、
ロト6で3億2000万円当選男性 使い道はキャバクラ・タイ人・株・FXのように、上記の説が正しいと思われる事例もあります。
しかし、調査としては雑だと言わざるを得ません。おもしろい話であっただけに、やるのならもっとツッコんで欲しかったなと思います。
「経済的な幸せを求めてお金へ執着しすぎることは不幸」に関しては、そういや昨年の初めには退職金削減を避けるために早期退職する教師が相次いだな…と思い出しました。
私も備えあれば憂いなしで、お金があるに越したことはないと思いますが、このケースはお金への執着の強さが出た事例でしょう。「お金に執着するな」というのは飽くまできれいごとであり、現実には多くの方がお金に執着しています。
もうちょっと他の調査も行われていないのかなぁ?と思って検索すると、上のアンケートよりもう少し信頼できるかも?というものが出てきました。
お金が人を幸福にしない理由:心理学実験から « WIRED.jp 2010.8.18 WED Jonah Lehrer
お金と幸福が単純に比例しないということは、「お金はなぜ人を幸福にしないのだろうか?」という興味深い問いを生む。この問いに対して、先ごろ『Psychological Science』誌に発表された研究が、1つの回答を出した。
ベルギーのリエージュ大学の心理学チームが行なったこの研究は、[ハーバード大学の]心理学者Daniel Gilbert(ダニエル・ギルバート)氏が提唱した「実際の経験によって幸せの尺度が拡張される」という説(experience-stretching hypothesis)を検証したものだ。[未来を予想しているときは幸せだが、実際に経験すると簡単には満足できなくなるという説。ダニエル・ギルバート氏の邦訳書は、『幸せはいつもちょっと先にある―期待と妄想の心理学』(早川書房)]
リエージュ大学のチームは、お金は人が最高に贅沢な喜びを味わうことを可能にする(贅沢なホテルに泊まり、高級な寿司を食べ、素晴らしいガジェットを買える)が、それゆえに、日常のありふれた喜び(天気の良さや冷えたビール、チョコレートなど)を味わう能力を低下させると考えている。そして、われわれが遭遇する喜びのほとんどはありふれたものであるため、贅沢をする能力を得ることは、喜びを味わう能力にとっては、かえって逆効果になるのだという。
WIRED.jp これはお金持ちほど不幸って話ですかね?
で、この後実験の説明が長々とあるのですが、何かよくわからん実験なので飛ばして結果に行きます。
われわれの研究は、人間の楽しむ能力に関しては、富を連想させるものを見る(引用者注:実験では「山のように積んだユーロ紙幣の画像」を見せました)だけでも、実際に富を得るのと同じ有害な影響が生じることを示している。楽しいことを経験できるという認識を持つことは、それだけで、日常の楽しみを損なうのに十分な効果があると考えられる。言い換えれば、人間の楽しむ能力を低下させるために、実際にエジプトのピラミッドを訪れたり、有名なカナダのバンフの温泉に1週間滞在したりする必要はないということだ。そのような最高に楽しいことはたやすく経験できるという認識を持つだけで、日々の小さな喜びは、あって当然のことと捉える気持ちが強まる可能性がある。
うーん、そうなると無知であれば無知であるほど幸せだということになります。変な結論のような気がしますが、わかる気もします。
幸福は過去の自分との比較や他の誰かとの比較で感じるものです。自分にない幸福を知らなければ不幸だとも思いませんし、希望を持たなければ失望することもありません。
これは人間を俗世間から隔離するなどしてコントロールした方が、幸せを感じやすくできるということになります。何だか恐ろしい話になってきましたね…。
記事ではそれっぽい話も。
この研究で私が思い出すのは、アーミッシュだ。彼らは自動車やインターネットを持たず、銀行や郵便さえも利用しない。(中略)
[アーミッシュは米国の一部に住むキリスト教の一派で、近代以前の生活様式を守っている。アーミッシュの子供は16歳になると、一度親元を離れて俗世で暮らす「ラムスプリンガ(rumspringa)」という期間に入る。ラムスプリンガではアーミッシュの掟から完全に解放され、特に時間制限もない。ラムスプリンガを終える際に、アーミッシュと絶縁して俗世で暮らすかどうかを選択するが、ほとんどはアーミッシュであり続けることを選択するとされる。この模様は『Devil's Playground』というドキュメンタリー映画の中で語られている]
怖いなぁ、おい。
ただ、もうこれって文化が全然違うってことなので、ある程度思考が固まったところ(16歳ならまだある程度融通効きそうですが)でいきなり海外にポンと出された状態ですよね。そりゃあ生きづらいのでは?と思いますし、外の世界についていけないのでは?という気もします。
まあ、そういう無粋なことは抜きにして、とにかく彼らはとても幸せだということです。
アーミッシュの満足度には、安定した家族や人間同士の絆の強さ、信仰の深さなども関係しているだろうが、その一部には、「実際の経験によって幸せの尺度が拡張される」という理論も関係してくるのではないだろうか。彼らは、最新のiPhoneや新しいレストランや流行のファッションとは関係の無い生活を送っている。それゆえに、人生の本質的な部分を楽しめる能力が優れているのかもしれない――それらは全て、お金では買えないものなのだ。
でもですね。省略した部分では彼らがどれだけ幸せなのかを示すために、以下のような話を出していました。
幸福感を尺度で表してもらうと、アーミッシュたちの満足度はForbes400(Forbes誌が認定する世界の富豪)の満足度に匹敵するのだという。
何だよ、結局大富豪は幸せなんじゃん。
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