小保方晴子さん以外のコピペ博士学位論文はOKという発表が出ていたので、2014/3/19の古い投稿を全体に修正。もともとは早稲田大学でコピペが多発していること、学部だけならともかく博士論文ですらコピペがあること、なおかつそのコピペ文化を擁護する人がいることについて書いていました。(2017/09/28)
●STAP細胞問題の根本的な原因は早稲田大学にある
2014/3/19:
理研と国に利用された小保方晴子 予算獲得・女性活用推進の道具は、政府や文科省などの国や、理化学研究所(理研)が、小保方晴子さんを積極的に利用していたのではないか?という話です。
これは
作られた小保方晴子像 壁紙も割烹着も宣伝用の演出で、広報らと考案で出ていた記事と考え合わせると、予算獲得・女性活用推進の道具として無理やり偶像化されたとも考えられます。
一方で学位論文がコピペだらけなのにも関わらず、博士という箔をつけて世に送り出した早稲田大学の罪も忘れてはいけません。
また、早稲田大学も国や理研と同様、小保方晴子さんという偶像を積極的に利用していたところが見られます。例えば、
小保方さんをタレント扱い マスコミの罪と早大の赤っ恥(日刊ゲンダイ| 2014年3月15日)では、常田聡教授が以下のように褒めまくっていました。
「彼女は非常にモチベーションが高かった」
「努力家で積極性の高い学生だった」
「女性ならではのきめ細かい気遣いや人間力があった」
「勉強や研究ばかりでなく、プライベートも謳歌していた」
「おしゃれに気を使い、洋服や持ち物も凝っていた」
早稲田大学は小保方さんを知る後輩男性に加え、面識のない修士課程の“リケジョ”まで会見に同席し、「小保方さんのような存在は心強い」とコメント。常田教授は「ぜひ、報道を積極的にお願いしたいと思います」などと言っていたため、この機会を利用して大々的に宣伝をしようという意図がはっきり見えていました。
●常田聡研究室など盗用論文が多発する早稲田大学の文化
上記で注目すべきなのは、「ぜひ、報道を積極的にお願いしたいと思います」などと宣伝していた常田聡教授です。コピペ論文の審査で主査を務めたのは、他ならぬ常田聡教授です。全く仕事をしていなかったことが判明したのですから、失職になってもおかしくない状態です。
さらに常田研究室の博士論文からはコピペが次々見つかっているようです。
小保方晴子のSTAP細胞論文の疑惑: 早稲田大学 常田聡 研究室の博士論文のコピペ(盗用、剽窃)疑惑まとめ
http://stapcells.blogspot.jp/2014/03/blog-post_15.html また、同じ早稲田大学の教授でともに小保方晴子さんの論文の審査を務めた武岡真司教授の研究室からも、同様にコピペ論文が見つかっているそうです。
小保方晴子のSTAP細胞論文の疑惑: 早稲田大学 武岡真司 研究室の博士論文のコピペ(盗用、剽窃)疑惑まとめ
http://stapcells.blogspot.jp/2014/03/blog-post_1349.html 以前も引用したように早稲田大学には問題があると言われていました。
尾崎 美和子
アイデア&データの盗用、実験しなくても論文になる、事実の捏造、研究妨害、広報やネットと連携させた情報操作は、早稲田バイオサイエンスの『文化』と思っています。気の毒なことに彼女はその中で育ったのだと思います。実験のための基礎研究教育も極めて不十分です。特にTWInsには、そういった研究者が多く、『科学者の行動規範を纏めたシンガポール宣言』が出された、もとのもとのもとをたどれば、早稲田大学理工、化学科と生命医科に行き着きます。早稲田執行部には、随分言ってきましたが、教授クラスでさえ、今も何が問題か理解できていない可能性があります。約束を守らない事、嘘をつく事、実体のないものをあるように見せる事に、概して罪の意識はありません。
https://www.facebook.com/norikoosumi1128/posts/749761858381052?stream_ref=5
●博士論文と普段のレポートのレベルが同じ?
私は上記の内容に誇張が含まれているのでは?とにわかには信じられませんでしたが、さらに怪しい匿名の投稿でも早稲田大学の「コピペ文化」を指摘しているものがありました。
ただ、私は博士論文、修士論文、卒業論文、普段のレポートにおいて、求められる質は全く異なると思います。当たり前だと思うのですが、博士論文の方が学部時代のレポートよりずっとハイレベルでなくてはいけません。
もちろん普段のレポートであってもコピペはいけないわけで、「学部生なら許される」と言いたいわけではありません。ただ、正直その程度のレベルの大学生はいくらでもいるというのが事実。彼らをすべて排除するのは現実的ではないでしょう。
一方で、そのような状態の学生は博士号を貰えるはずがないため、博士レベルでならダメ学生を排除できていると考えられていました。博士になれる人は日本でも優秀な一部の人だけです。三流大学の卒業生とドクターが同じレベルだと本気で思っている人は、おそらくどこにもいないでしょう。必ず差があるはずなのです。
ということで、この匿名の投稿については、前半の学部生時代のコピペは省略して、卒論あたりから紹介。これによると、"三流大学の卒業生とドクターをいっしょにしてはいけません"と書いたんですけど、早稲田大学は本当にいっしょだって言うんですね。信じられません。…信じられませんが、小保方晴子さんという実例を見せられて、前述の他のコピペ博士の例を見せられると、認めざるを得ないです。
早稲田大学の理工系におけるコピペ文化について
今になってはとても反省しているが、早稲田の理系はコピペで成り立っているといっても過言ではなかったと思う。もちろん全ての学生がそうというわけではないが。(中略)
コピペされてできあがった卒論や修論は、教授にはほぼ見てもらえない。できあがった卒論や修論を一番読むのは、それをコピペする次の学生である。そして、一番の問題は、こうやって育っていった学生には、次のように思う人が出てくる可能性があることだ。「レポートとは、コピペをすることであり、それは普通の方法である」と。学生にとって論文を書くこととコピペは表裏一体なのだ。博士課程にいったからといって、それがいきなり変わるかというと難しいと思う。もちろん変わらなければならないが。
早稲田の理系がここまで低いレベルなのは、私立ならではの教授の数が少ないことに加え、附属高校から上がってくるボンクラ学生がいることもある。もちろん附属から来た学生がみんなひどいわけではないが、スクリーニングされていないので下限がない。(中略)
このように、早稲田の理系はコピペで成り立っているといっても過言ではないケースがある。そのため、今回話題になっていることも、早稲田出身から言わせれば、なんら違和感はないのではないだろうか。私もコピペで突破してきたので、何も批判できない。
http://anond.hatelabo.jp/20140314233406
●早稲田大にコピペ文化に擁護、コピペは普通
こういったコピペ文化ですが、驚いたことにこれを肯定する人もたくさんいらっしゃいます。一般人やお馬鹿な芸能人ならともかく、学者や博士持ちの人まで言っている人が少数ながらいるというのが驚きです。
以下は経歴も不明なよくわからん人なんですが、コピペは普通論の例として一つ載せておきます。ただ、擁護としては鋭くなく、とぼけた感じです。
STAP騒動に見る、一流教育機関のあり方 | 東洋経済オンライン ブラザー・キム :2014年03月18日
さて、この卒論でのコピペにも批判が集まっているが、実は内心胸に手を当ててみると、「自分も大学の頃の論文、ほとんどウェブでコピペしまくっていたなぁ……」と、懐かしく思い出す読者もいらっしゃるのではないか。
私が欧米の大学に留学したときに真っ先に驚いたのが、論文の書き方、レポートの書き方の作法に関する厳しさである。日本だと引用元とか適当に主要引用先のリストを文末にAppendixで添付しておしまい、ということが多いが、米国とかだと学部の頃から引用した部分の特定と、それが誰がいつ書いたなんという本の何ページに載っているのかを明記しなければならず、そうしなければ学術的な詐欺を働いたことになり、下手したら放学につながる重大倫理違反だとみなされている。
この米国の高等教育機関の基準で提出レポートを審査したら、日本の大学生の数は半分以下に減ってしまうのではないか(コピペが横行していて、みんな放学されてしまう、という意)。
別に小保方さんを擁護するつもりはないが、小保方さんとしても「別に私だけでなく、このくらいの流用、AさんもBさんもCさんもやっているのに……」と、大相撲八百長騒動のときに琴光喜が感じたであろう心境にあるのかもしれない。
http://toyokeizai.net/articles/-/33092
私は
小保方晴子早大博士論文、参考文献までコピペしたせいで意味不明にの中で、引用番号を一つ一つ対応させていなかったことも非常に不思議でした。これをまとめたときには同様に不思議に思っている方がいらっしゃいましたので、やはりその感覚で良いのだと思いました。
しかし、上の方もアメリカ行って驚いたと書かれていますね。「日本」として一括りにしてほしくなく、特別な大学なのかな?と思うのですが、経歴不明なので大学も不明です。
(上は海外の方が厳しいという話。逆に海外ならコピペも許されるという擁護もありましたが、
STAP細胞捏造疑惑、海外の反応「なぜ小保方晴子は説明しない?」で出てきたようにもちろんそんなことありません)
●早稲田大学、「レポートでも盗用は許さない」と言っていた
さて、こういった感じでコピペくらい普通よという話があるんですが、笑ってしまうことに当の早稲田大学はレポートに関してすらこう規定しています。
レポートにおける剽窃(盗用)行為について | 早稲田大学 メディアネットワークセンター
レポートの中で、他人の文章をそのまま借用する、あるいはレポートの中心になる重要なアイデアを他人の文章に頼る場合は、その文章の出所を引用や参照のルールに則って示し、自分の書いた文章ではないこと、誰かから借りたものであることを明示する必要がある。他人から借りた文章やアイデアの出所を示さずに、自分の書いたものとして提出すると、剽窃(盗用)にあたり、著作権法に抵触する。(中略)
要約という形で利用したものやアイデアを得るために参考にしたものがあれば、同じように著者名、タイトル、ページ数(Webページの場合はURI(URL)とアクセスした日付)を示すのがルールである。引用元の文章、特にWebページ上のものに関して「『自由に利用してかまわない』と書かれている」場合でも、「自分の文章ではないものを、自分の文章として提出する」行為そのものが剽窃(盗用)に該当する。新聞社や通信社や官庁のWebページ、Web上の辞典など、いずれも出所を明らかにしないなど、引用の要件を満たさずに利用すれば、剽窃(盗用)にあたるので、注意してレポートを提出すること。
http://www.waseda.jp/mnc/SYLLABUS/2011/hyosetsu.html
ましてや博士論文は…という話なのですが、小保方晴子さんの論文では引用元を示さずに20ページ以上ほぼまるまるコピペしていました。
●博士論文を審査した教授らの責任は重大
このような博士論文が判明したのですから、さっきも言ったように審査した教授はたいへんなことになっているはずなのですが、今出てきているコメントはまるで他人ごと、緊張感がないもので不思議です。
小保方氏の博士論文 20ページが米研究所文書と酷似 (2014年3月12日) 【中日新聞】
武岡教授は「指摘された問題点はすでに認識している。実際にモノ(細胞)ができているかといった本質的な面と、(画像転用など)表面的な面の両方から、先進理工学研究科が調査中だ」と話している。
http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20140312063300954
「単純なミス」? 小保方さん研究画像に疑惑の目 〈AERA〉-朝日新聞出版|dot.(ドット)2014/2/25 16:00
博士論文の審査をした小保方さんの当時の指導教官・常田聡教授も早稲田大学広報を通して審査の一部不備を認めコメントした。
「データ管理の重要性を今回改めて痛感した」
http://dot.asahi.com/science/s-general/2014022500011.html
いや、もう全然そういうレベルじゃないですよ。画像の時点でのんきにしていられるレベルじゃなかったのですが、その後の疑惑でもうデタラメ論文を通したという扱いです。
疑惑の論文…小保方さん、博士号剥奪も 早大「厳密調査中」
▼研究不正に詳しい愛知淑徳大学・山崎茂明教授(科学コミュニケーション論) 研究の根幹に関係ない部分とは言っても、無断で貼り付けているので盗用と言える。学位論文とは言えない。似たような研究で結果として文言が似通ってくることはあるが、コピーはありえない。さらに、参考文献と引用の番号が合っていないということならば、論文として形式をなしていないので、通常なら審査の対象にならないし、受理されない。学位を与えた大学側の審査も問題なのではないか。
[ 2014年3月13日 05:30 ]
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2014/03/13/kiji/K20140313007764780.html
下書きではここまでだったのですが、この後、新しい記事が出ていました。常田研究室などは「取材なら大学の広報課に問い合わせてほしい」とノーコメントでした。武岡研究室も"小保方氏の問題については、「広報課を通して下さい」と答え"たものの、研究室のコピペには言及しています。
早大で次々に「論文コピペ疑惑」が浮上 小保方氏は先輩の手法を見習った? : J-CASTニュース
今度は、小保方氏の出身ではない別の早大研究室に取材すると、教授が電話に出て、教え子の男性のコピペ疑惑について、こう釈明した。
「ミスとかはあると思っており、問題がないという認識ではありません。しかし、意図的かが重要であり、その点で論文にネガティブな認識はないです。意図的な剽窃などではなく、許容の範囲内だと思っていますから」
http://www.j-cast.com/2014/03/18199562.html?p=all
もう早稲田大学はダメですわ…。
なお、博士論文の審査には早稲田大学のお二人の他、チャールズ・バカンティ・ハーバード大教授と大和雅之東京女子医大教授が行っております。この二人はネイチャーのSTAP細胞論文でも共著者(
STAP論文、共著者の役割)であり、研究内容的にはむしろ実質的な指導者は彼らじゃないか?とも疑われています。
小保方晴子さん一人に責任を押し付けるべきではなく、彼女の博士論文にお墨付きを与えた四人もきっちり責任を問われるべきです。
(追記:バカンティ教授は審査していないと否定していました。→
ハーバード大バカンティ教授、小保方晴子切り?責任のなすり合い激化)
●小保方晴子氏以外のコピペ博士学位論文はOKと発表
2017/09/28:全然話題になっていなくって、研究不正などのニュースをツイートしているplagiarismfraudさんとのことろで初めて知ったのですが、早稲田大学が他のコピペ博士論文に関するリリースをひっそりと出していました。3月のことですね。
この
博士学位論文の訂正について | 早稲田大学先進理工学部(2017.3.27)は、本文も短くて以下しかありませんでした。
"先進理工学研究科では、学位が授与された博士学位論文に対し、不適切な論文の有無に関する調査を2014年3月より行っており、2016年度までに引用不備などの訂正を要する62件の博士学位論文の訂正を行いました。これらは、研究の本質的な部分に学位授与に重要な影響を与える不正行為が無く、学位の取り消しに当たらないと認められたものです"
小保方晴子さんは学位を取り消されています。単純なコピペ量だけだと小保方晴子さん以上の人もいたと思ったのですが、すべて訂正で済ましたようです。
私は小保方晴子さんがめちゃくちゃ悪かった点は同意しますので同情しませんが、扱いに差があるのは確かです。博士号剥奪が続出して学部が崩壊するのを防ぐための生贄にされた形です。また、中国人博士なんかは、小保方晴子さんより扱いが酷く、問答無用で博士号剥奪されていました。差別ですね。
(関連:
早稲田大学、中国人の晏英の博士号剥奪 小保方晴子なら生活破壊なので学位維持?)
あと、もともとの投稿で書いていたように、これらのコピペ論文にOKを出した教授らに責任があるはずですので、これもたいへん不満です。早稲田大学先進理工学部は、本来廃止されるようなレベルのひどさだと思うのですが…。
【本文中でリンクした投稿】
■
理研と国に利用された小保方晴子 予算獲得・女性活用推進の道具 ■
作られた小保方晴子像 壁紙も割烹着も宣伝用の演出で、広報らと考案 ■
STAP細胞捏造疑惑、海外の反応「なぜ小保方晴子は説明しない?」 ■
ハーバード大バカンティ教授、小保方晴子切り?責任のなすり合い激化 ■
早稲田大学、中国人の晏英の博士号剥奪 小保方晴子なら生活破壊なので学位維持?【その他関連投稿】
■
小保方晴子早大博士論文、参考文献までコピペしたせいで意味不明に ■
STAP論文、共著者の役割 笹井芳樹,若山照彦,バカンティ,小島宏司など ■
STAP細胞論文は小保方晴子個人の問題にして良いのか?理研の責任は? ■
研究不正疑惑についての投稿まとめ
Appendix
広告
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
|