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ハーバード大バカンティ教授、小保方晴子切り?責任のなすり合い激化


 問題の中心である小保方晴子さんは半ば理研が隠している状態(小保方晴子雲隠れ…ではなく、理研が隠してる?説明がないことに批判)でどのように考えているのかよくわかりませんが、その周囲では壮絶な責任のなすり合いに発展してきています。

 理研は組織として傷をつけたくないでしょうし、早稲田大も組織の問題にはしたくなく、両者ともなるべく傷を小さくしたいと考えているはずです。理研の小保方晴子さん批判は組織防衛とみなせますし、これは間接的に早稲田大攻撃にもなっています。

 こうした責任の押し付け合いは日本国内だけの話でなく、海を越えたアメリカでも同様なようです。重要人物の一人であるハーバード大のバカンティ教授は、小保方晴子さんを切り捨てるつもりかも…という動きをしています。
「STAP細胞」騒動「ハーバード大学」研究者たちはこう見る|Foresight(フォーサイト)執筆者:大西睦子 2014年3月17日

 さらに3月6日、バカンティ教授は、ボストングローブ紙に対して、「ほとんどの研究は時間がかかり、確信するまでに何度も繰り返さなければならない」と、今回の発表が時期尚早だったことを示唆 し、「実験の方法がこちらでやっているやり方と日本の著者のやり方が少し異なる」と、この問題から距離を置き始めました。このニュースに関して、私の周囲の仲間たちは、論文発表直後はその成果により賞賛を得た人々が、その直後に疑惑が発覚した途端、一斉に 小保方氏から離れて行く状況を感じ取りました。
http://www.fsight.jp/25092

 「やり方が異なる」というのは事実でしょうが、このタイミングで強調してきたのは、小保方晴子さんのやり方がおかしかったと判明しても、自分は違うから問題ないという予防線を張ったんでしょうね。

 一方、前半の「時期尚早だった」は「逃げ」とは違うのかなと最初思いましたが、これもやはり理研の判断が悪いという日本側への責任の押し付けでしょうね。

 ただ、バカンティ教授は論文の共著者です。研究者の世界では、ほとんど仕事をしていなくても共著者となる慣行があるようで、とんだトバッチリだと思っているのかもしれませんが、この慣行自体が良くないですね。

 また、そもそもSTAP論文、共著者の役割でやったように、バカンティ教授は片方の論文では責任著者になっています。その名の通り「責任」を持たなくちゃいけない気がしますけどね。


 さらにバカンティ教授は、デタラメと疑われれている小保方晴子さんの博士論文の審査者でもあります。こういった意味でも関係があると書いてきました。

 ところが、ここをバカンティ教授が全否定してきました。
論文捏造&研究不正 ‏@JuuichiJigen
Natureニュース:Stem-cell method faces fresh questions http://www.nature.com/news/stem-cell-method-faces-fresh-questions-1.14895 … ヴァカンティ教授の衝撃発言「小保方晴子の博士論文は渡されたこともないし、読むよう頼まれたこともない。」 ヴァカンティは審査してない?
15:06 - 2014年3月18日
https://twitter.com/JuuichiJigen/status/446044950158147584

 面倒ですが、一応英文も読んでみましょうか? (新聞紙などでも報道したのでそっち使えば楽でした)
Stem-cell method faces fresh questions : Nature News & Comment 18 March 2014

Moreover, Vacanti, who was listed on the thesis as a member of the examination committee that approved it, told Nature News: “I was not presented with or asked to read a copy of her dissertation.”
http://www.nature.com/news/stem-cell-method-faces-fresh-questions-1.14895

また、論文で審査者の一人とされているバカンティ教授は、「私は彼女の博士論文のコピーを受け取っていないし、読むように求められてもいない」とネイチャーニュースに語りました。

 これはどうなんでしょうね? 前半の流れからすると、バカンティ教授の逃亡作戦の一環という見方ができます。

 日本では疑惑発生当初「アメリカのハーバード大の先生が絡んでいるんだから間違いない」という擁護論を取っている人がいましたが、不正追及スレではむしろバカンティ教授は胡散臭い人物扱いでした。若山照彦教授や今は信用が地に落ちた笹井芳樹副センター長は信頼できるという意見が多く、小保方晴子さんに対してですらバカンティ教授にたぶらかされたのでは?という見方がありました。

 しかし、今は早稲田大学の酷さ、ずさんさもうなぎ登りです。早稲田大学なら実際には審査に参加していない人物の名前を書くくらい、やってくれそうな気がします。(通常は博士論文には各審査者のサインが入るそうです。ただ、その作業も省かれたのかも)

 なお、小保方晴子さんの博士論文審査報告書のバカンティ教授の肩書は、最初間違えられていました。加えて、早稲田大はこれを履歴に残さずこっそり修正…ってのもやっているそうで、酷さで言うと早稲田大に軍配が上がりますね。
小保方晴子のSTAP細胞論文の疑惑: 小保方晴子の博士論文の疑惑まとめ

問題6 (博士論文):
小保方晴子氏の博士論文審査報告書に、審査員として記載されていたPhDを持っていないVacanti教授の肩書きが誤ってMD, PhDとなっていたことが問題となっていましたが、2014年2月19日に密かに訂正されたようです。しかしながら、訂正に関する告知がないことが、さらに批判を招いています。
http://stapcells.blogspot.jp/2014/02/blog-post_2064.html

 早稲田大学ならやはり勝手に名前を入れるくらいやりかねないなって気に私はなってきましたが、先ほどのツイートに関する反応では全然バカンティさんも信頼されていません。
Jun ‏@jun490831
@JuuichiJigen Vacanti博士の発言は変ですね。通常審査するのであれば論文を催促して当然ですし、渡され無かったらそれだけで審査拒否or厳しい審査も。氏が各地で「STAP」という題目で講演を予定し、一方でドタキャンしているのを見ると、保身に走ってるように見えます。

wolfgang tiesto ‏@wolfgang_tiesto
@JuuichiJigen やっぱりミミネズミのバカンティが元凶か。

 「ミミネズミ」ってのは通称「バカンティマウス」と呼ばれるバカンティ教授の作ったマウスです。検索したらWikipediaもありました。
バカンティマウス(Vacanti mouse)あるいは耳ネズミ、イヤーマウス(Earmouse)とは、背中にヒトの耳が生えているかのように見える実験用マウスである。この「耳」は実際には、生分解性の金型に牛の軟骨細胞を播種することで人間の耳の形をした軟骨を作り、それをマウスの皮膚下に移植したものである。

麻酔科医(マサチューセッツ大学医学部)のチャールズ・バカンティらによって作製され、1997年に発表された。マウス自体はヌードマウスと呼ばれる、一般的に用いられる拒絶反応が阻害されている免疫不全マウスである。

 バカンティ教授はこのような奇抜なことをしている変わり者研究者というのが、海外での扱いです。
STAP細胞論文の共著者は異色の研究者 - 社会ニュース : nikkansports.com

 米ハーバード大のチャールズ・バカンティ教授は、さまざまな人材が集まる再生医療分野でも異色の研究者だ。マウスの背中に人間の耳に似た組織を付けた「バカンティ・マウス」など変わった研究で関係者を驚かせてきた。

 ハーバード大の関係病院ブリガム・アンド・ウィメンズ病院では麻酔科長を務める。外科医の兄の影響で1980年代末に組織工学の研究を開始。軟骨再生に取り組み、90年代半ばに、耳の形をした土台に培養した牛の軟骨細胞をくっつけて定着させ、マウスに移植したバカンティ・マウスを作った。

 英BBCが取り上げて一躍話題になり、STAP論文の主著者である理研の小保方晴子研究ユニットリーダーは、このマウスを見て再生医療に興味を持ったと話している。

 バカンティ氏は組織工学の第一人者とみなされるようになったが、2001年に菌類の胞子のように休止状態を維持している微少な幹細胞が生体内に存在するとの新説を発表。この説は多くの専門家に受け入れられているわけではないが、バカンティ氏はSTAP細胞も同じ起源を持つ可能性があると主張している。(共同)
 [2014年3月15日14時4分]
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20140315-1270596.html

 兄弟がお二人いるので、上記の影響を受けた外科医の兄と同一人物かはわかりませんが、お一人はSTAP細胞論文の共著者にも名前を連ねています。

  ■STAP論文、共著者の役割 笹井芳樹,若山照彦,バカンティ,小島宏司など

 なお、最後に"バカンティ氏はSTAP細胞も同じ起源を持つ可能性があると主張している"とあるように、小保方晴子さんのSTAP細胞の理論はバカンティ教授の影響を強く受けました。バカンティ教授は無関係どころかとても関係が深いですので、注目を続けていくべきです。


 関連
  ■小保方晴子雲隠れ…ではなく、理研が隠してる?説明がないことに批判
  ■STAP論文、共著者の役割 笹井芳樹,若山照彦,バカンティ,小島宏司など
  ■常田聡研究室など盗用論文多発の早稲田大に擁護、コピペは普通
  ■STAP細胞疑惑というリトマス紙 茂木健一郎、早稲田大写真削除など
  ■STAP細胞捏造疑惑、海外の反応「なぜ小保方晴子は説明しない?」
  ■その他の科学・疑似科学について書いた記事

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