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不良品で自治体圧迫アベノマスクは逆効果?不足解消・価格低下の理由


2020/04/30:
●実は難しいマスクの正しい使い方 間違うと余計感染しやすく…
●使い方の難しさ、安倍首相と麻生太郎大臣のマスク姿で証明
●新型コロナで多忙なのに…不良品で自治体圧迫アベノマスクは逆効果?
●隠蔽していたアベノマスク謎の4社目に利益誘導?と疑いの目
●受注が難しい国の大仕事を実績皆無な脱税有罪社長の会社がなぜ?
2020/05/05:
●調達費338億円のはずが、野党にツッコまれて90億円に突如減る
●大規模な「国策」の随意契約でなぜ無名の2社が選ばれたのか?
●業者に非常に有利な契約で発注…ただそれでも338億円は説明できず
●アベノマスク公募の前に実際にはこっそり話を進めてた?
2020/05/11:
●緊急事態という建前で政治家が関与?福島県庁幹部が不自然さ指摘
●野党の指摘で急いで登記変更?政府担当者からの指示を社長認める
2020/05/26:
●マスク不足が解消し価格が下がった理由はアベノマスクのおかげ?
●実際にはどういうことが起きていたのか?具体的な説明を見ると…
2020/06/06:
●5億円と説明されていたユースビオの契約、実は30億円で隠蔽
●意味ないって本当?アベノマスクと政府配布マスク、カット率は何%?
2020/06/13:
●埼玉県の中学校がアベノマスク着用を強要、撤回も拒否
●産経新聞すら批判紹介「効果の低いアベノマスクをなぜ義務化?」


●実は難しいマスクの正しい使い方 間違うと余計感染しやすく…

2020/04/30:安倍政権に極めて近い産経新聞ですら使用しており、すっかり定着した安倍政権が配布する布マスクの呼称「アベノマスク」。この配布による感染防止効果については、かなり評価が難しいところがあります。

 以前アメリカがマスク推奨に方針転換したと日本では報道されたものの、これはかなり誤解を招きそうなものでした。詳しい説明記事を見ると、まず、アメリカは以前と同様マスクによる感染予防効果は認めていません。その後また新たな知見が得られる可能性はあるものの、今のところはまだその証拠はないのです。

 一方で、以前から指摘されていたのは、感染者はウイルス拡散防止のためにマスクをつけるべきということ。ただ、新型コロナウイルスの場合は無症状感染者による拡散が判明したので、みんなマスクをつけた方が良いだろう…というのが、アメリカの方針転換の実態みたいですね。また、医療従事者のマスク不足のため、一般人に医療用ではないマスクを積極的につけてもらい、医療用は買わないで…といった狙いでもあったようです。

 ただ、マスクが難しいのは、正しく使うことが実は簡単ではないということ。マスクをつけると、顔に手をやる場面が増えるのですけど、これが感染の原因になります。マスクって苦しいですし、かゆくなるので、つい顔に手を出しちゃうことがありますよね。マスクを積極的にするのは良いと思うのですけど、正しい使い方をするように十分に注意してください。


●使い方の難しさ、安倍首相と麻生太郎大臣のマスク姿で証明

 私が主に想定していたマスクの難しさは上記のようなものだったのですけど、国民に影響を与える安倍首相や麻生太郎財務大臣のマスクの使い方がそれ以前のレベルであり、予想以上に難しいと感じました。麻生大臣は鼻を出す付け方をしていたことがあり、これでは効果が大きく落ちます。上下逆に使っていたこともあるようです。

 また、安倍首相はマスクが小さすぎるとツッコミ。これは単なる揚げ足取りではなく、サイズが合わないと隙間が空くという重要な問題があります。この観点で言うと、人によってはサイズが合わないかもしれないマスクがあるというのは、マスク配布策のメリットを弱めているところかもしれません。

 さらに、国のトップの政治家たちがこのようなマスクの使い方をしているのを見て、マスクの付け方を誤解してしまう人も中にはいるでしょう。見本とならなくてはいけないのに逆効果です。誰も真似しないと思うかもしれませんけど、トランプ大統領が失言でついに殺人未遂?消毒液注射を提案、新型コロナウイルス問題での件もありましたからね。また、周りに誰も問題を指摘する人がいない、安倍政権の異常性も指摘されていました。

●新型コロナで多忙なのに…不良品で自治体圧迫アベノマスクは逆効果?

 アベノマスクについては、妊婦用マスクでの不良品問題も指摘されています。日本製・メイドインジャパンが海外よりすごいというのは本当なのか?で書いたように、当初はむしろ不良品が2000枚しかないなんてすごい!という謎の称賛が出ていたのですが、3万枚まで増加。なぜか全部デマとする擁護も多数出ていたものの、厚生労働省自身が問題だと認めているものです。

 この不良品問題が無視できないのが、ただでさえ新型コロナウイルス問題でたいへんな自治体を圧迫してしまった…ということでしょう。肝心の新型コロナウイルス対応に支障をきたしてしまう…という逆効果の可能性すらあります。本来こうした検品業務はメーカーがやるべきことでした。

<布マスクは各自治体で保管されていますが、関係者によりますと、27日昼の時点で、不良品の報告は400余りの自治体から合わせておよそ3万枚に上っているということです。
 自治体側からは「このままでは妊婦に配布できない」「不良品だけでなく、すべてを送り返したい」という声も出ているということです>
(妊婦向け布マスク 不良品3万枚に 2020年4月28日 5時46分 NHKより)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200428/k10012408271000.html


●隠蔽していたアベノマスク謎の4社目に利益誘導?と疑いの目

 あと、胡散臭い話が多数出てきているのが、アベノマスクの受注業者です。もともと安倍政権ではお友達への利益誘導が多かった上に、新型コロナウイルス問題ですら国民を助けることより利権確保に夢中。そんな中での受注業者の非公表でしたから、すぐに癒着が疑われました。

 不良品問題もあり、隠蔽しきれなくなったのか、4社中3社を発表。そのうち不良品もあった興和も疑われたのですけど、一番怪しかったのが、それでもなお社名を隠蔽していた謎の4社目。ここが胡散臭すぎて、書くこといっぱいなので、とりあえず、アベノマスク納入最後の1社、謎のユースビオ社 - 社会 : 日刊スポーツ[2020年4月27日20時0分]だけ紹介します。

・ユースビオ社はホームページがなく、信用調査会社の会社情報を検索しても該当する企業がない。
・グーグルアースで住所をたどると、所在地にあるのは平屋のプレハブで、社名を示すプレートもなく、窓には政党ポスター(引用者注:別サイトによると、公明党だとのこと)が貼られていた。
・「弊社とは無関係」とする会社があるなど、同じ住所に多数の会社があるため、ペーパーカンパニーではないかと疑われている。
・ユースビオの社長と同名で、同住所にある会社の経営者は18年に3200万円の脱税で、懲役1年6月、執行猶予3年の判決を受けている。


●受注が難しい国の大仕事を実績皆無な脱税有罪社長の会社がなぜ?

 [B! ユースビオ] アベノマスク納入最後の1社、謎のユースビオ社 - 社会 : 日刊スポーツでは、以下のような反応が人気になっていました。癒着かどうかはまだわからないのですけど、なぜ契約できた?という声が出るのは当然だということはこの後補足します。

hapoa ”ユースビオの社長と同名で、同住所にある会社の経営者は18年に3200万円の脱税で、懲役1年6月、執行猶予3年の判決を受けている。”なんで随契出来たんだろうね
life_love 社長が脱税で有罪、執行猶予中の会社と国が随意契約?それはアリなの?
blueeyedpenguin まさかアベノマスク自体がこの会社に金を流すために作った施策?いや、さすがに飛躍し過ぎかな…。
ozomatli こんな醜悪な癒着を堂々と見せつけられとは思わなかった。国民なめられてんな。

 なぜ契約できた?という声が出ていることですが、一般的に公的な仕事を受注する企業は限られているため。脱税社長の会社というだけでなく、すごく不自然なのは本来なら重視される実績がまったくない企業であることです。普通の会社ですら受注が無理なのに、実績皆無の企業だというので驚きでした。

 マスクは今不足しており、参加した企業が少なくて変なところが受注しただけ…という可能性もあると私は思います。ただ、常軌を逸したレベルであるために、ちょっと納得しづらいですね。これも新型コロナウイルスを利用した安倍政権の金儲けでは?と疑われるのは、やむを得ないところがあります。


●調達費338億円のはずが、野党にツッコまれて90億円に突如減る

2020/05/05:この件は書くこと多すぎてあれなのですけど、今回はお金の話だけを軽く…と思っていたのに結局長くなりました。まず、政府は金額関係を当初、隠蔽。ただ、社民党の福島瑞穂党首が問い合わせたおかげで、まず、4月21日、計90億9千万円の契約で3社から調達したと判明します。
(アベノマスク、3社90億円契約 厚労省調達先、総経費466億円 | 共同通信より)

 当初は経費466億円でしたので、野党に内訳をツッコまれたから急に安くしたと見られてしまいました。これが正しければ、安倍政権が税金を無駄遣い、さらには利益供与・金儲けに使うことを止めたということで、野党がまた良い仕事をしたということになります。

 なお、「配布にお金がかかるってわからないバカ」という安倍政権擁護の反論が出ていたものの、これは間違い。配達費は466億円のうち128億円に過ぎません。調達費に残りの338億円を使う予定でした。これが90億円以内というところまで一気に下がっているわけです。

 さらに、4月24日にはで菅官房長官が「より安く早い調達を目指した結果、マスク調達積算額より少ない90億円に収まる予定だ」と簡単に変えてしまいました。これは、4社目を含まない上記の90億9千万円より下がっているのがまたおかしいです。3社との契約をやり直したということでしょうか。あまりツッコまれていないものの、ここも相当不可解なところです。


●大規模な「国策」の随意契約でなぜ無名の2社が選ばれたのか?

 どちらにせよ一番怪しいのは、やはり謎の4社目。また、そもそも4社、4社と言っていたのに、名前を発表してみると5社に増えるという不思議なことが起きています。ユースビオの輸入業務部分については、やはり小さい会社であるシマトレーディングとも契約していた…という説明みたいでした。

(2020/05/11追記:忘れてました。そういえば、本当の5社目である「横井定」も同時に発表されていたんでした。マジで謎ですね。ユースビオに目が行くのをそらすために、もう一社発表したみたいなことじゃないと思うんですけど…)

 有料部分は読めていないのですけど、アベノマスク「国策」随契2社、深まる謎 業務分割し発注 契約書に合計金額なく 会員限定有料記事 毎日新聞2020年5月2日 20時57分(最終更新 5月3日 16時58分)によると、両社合わせて合計5億2000万円。枚数や単価、契約時期は明らかにしていませんでした。

 ただ、厚労省が福島議員に示した契約書によると、ユースビオは「生産原料調達一式」で「単価55円、350万枚」、シマトレーディングは「輸入業務一式」で「単価80円、350万枚」となっています。

 一方、ユースビオの代表取締役はこれらを積算した「350万枚、単価は135円」と説明していました。ユースビオがシマトレーディング分を含めた金額で説明するのもまた妙な話ですけどね。契約書が2枚あるということは、国が別々に受注しているのが普通な気がします。

(2020/05/11追記:後述の東洋経済オンラインでは約4億円と説明してこれも計算合わず。ただ、どちらかと言うと合算した方に近い数字です。シマトレーディングの住所は、ユースビオ社長が以前住んでいたところということで関連企業なのかもしれません)

 とりあえず、毎日新聞が疑問視していたのは、大規模な「国策」の随意契約で、他社と比べて事業規模や知名度が大きく違う2社を選んだのか?という不自然な点です。


●業者に非常に有利な契約で発注…ただそれでも338億円は説明できず

 まだユースビオの判明する前の記事なのですけど、随意契約の特殊性については、「アベノマスク」調達も謎だらけ 公開情報わずか、発注枚数や単価さえ分からず(2020/4/24 17:00 (JST)4/24 18:33 (JST)updated 株式会社全国新聞ネット)がわかりやすいでしょう。

 上智大法学部の楠茂樹教授によると、厚労省が業界団体に出した布マスク供給企業の募集文書には『1枚当たり100~200円程度(納入場所までの輸送代込み)』と調達予定価格が記載されたもの。競争のない随意契約としても、価格交渉をせず上限を公開しているという業者にとって非常に有利なものだそうです。当然、業者側は高い金額を狙ってくると考えられます。

 ただし、この上限である1枚200円を使って計算してもまだおかしいんですね。マスクの必要枚数は1・4億枚(全世帯配布分と小中学校配布分の合計)と書かれていて280億円。判明した調達費338億円と合わず、ここらへんは謎。他にも説明不足やウソがあるかもしれません。


●アベノマスク公募の前に実際にはこっそり話を進めてた?

 また、厚労省が単価を明らかにしない理由について『今後の布マスクの調達や企業活動に影響(他の取引先との関係)を及ぼすおそれがある』としているものの、これは矛盾していると指摘されていました。

「費用を適正に反映した価格で国が購入しているならば、単価を公表しても、今後の調達活動に悪影響はない。単価が判明すれば、その価格が基準となって談合を誘発するという理由で非公表とされることはあるが、緊急だから随意契約にしているはずなのに、競争入札を前提に談合の誘発を懸念するというのはナンセンスだ」

 前回興和も最初疑われた…と書いたのですけど、ここらへんはスケジュールの不可解さのため。楠茂樹教授は、4月の公募はつじつま合わせのために後から作られた見せかけの公募であり、実際には裏でこっそり契約の方向性を決めてしまっていた可能性を指摘しています。

「4月3日発売の日経ビジネスには『アベノマスク』の要請を受け、興和が3月に月産1500万枚、4月には同5千万枚規模の生産を目指すという記事が載っている。政府が3月5日の対策本部会合で、布マスク2千万枚を国が一括購入し、福祉施設に配ると表明していることからすると、早い段階から調整が進められていた可能性が高い。4月の公募が事後的な体裁作りだとすると、調達の透明性に重大な問題が生じることになる」


●緊急事態という建前で政治家が関与?福島県庁幹部が不自然さ指摘

2020/05/11:不良品マスクですが、以前書いた3万枚の後も増加が続いており、5月1日時点で厚生労働省が黄ばみや異物混入などがあったものが約4万7千枚(計4万6934枚)に上ると明らかにしています。これだと不良率10%という計算になるのではないか?との反応が出ていました。一時むしろ不良品率少なくて安倍政権すごいなどと言っていたんですけどね。
(妊婦用マスク、国が検品し配布へ 不良品は4万7千枚  [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタルはてなブックマークより)

 福島の無名会社「アベノマスク4億円受注」の謎 | 東洋経済オンライン | 岩澤 倫彦では、ユースビオ社長や福島県庁の幹部に取材しています。社長は「山形県と福島県に話をしたところ、欲しいと言われて、調達の運びになりました。その後、国で一括でやるということにシフトした」と説明。ただ、福島県庁の幹部はおかしいと指摘していました。

「今回の報道で初めて知った。地元でも無名の会社。通常は実績のまったくない専門外の業者を、県が国に紹介するなどありえない。だが、今回は緊急事態という建前があるので、政治力で決まった可能性はある」


●野党の指摘で急いで登記変更?政府担当者からの指示を社長認める

 この東洋経済オンライン記事がいいなと思ったのは、時系列で整理していたこと。社民党の福島瑞穂議員がマスクについて質問したのと同日に登記の変更申請がなされていたことや、当初国が社名を隠していたことなどの不自然さから、体裁を整えるための時間稼ぎだったのでは?と疑われることになってしまいました。

4月 1日  安倍首相が、全世帯に2枚の布マスク配布を発表
  9日  ユースビオ社・樋山社長の自宅が競売公示
  10日 福島瑞穂議員(社民)が、マスク納入業者の開示を厚労省に要求
  同日  ユースビオ社が、登記の変更申請
  17日 布マスクの配布スタート
  23日 ユースビオ社が、福島県にサージカルマスク2万5000枚を寄付
      公明党の伊藤達也県議が「知人の厚意で寄贈」とフェイスブックに投稿
  24日 納入事業者として、政府が伊藤忠商事、興和、マツオカの3社を公表
  同日 樋山社長の自宅・競売取下げ
27日  納入業社として、ユースビオ社と横井定を公表
28日  国会で、加藤厚労相が「ユースビオ社の輸入業務をシマトレーディング社が行っていた」と答弁
同日  ユースビオ社の登記・変更完了、「輸入業」などが追記される

 前述の通り、ユースビオ社との随意契約自体が不自然。随意契約の場合は、これまでの実績などが問われるためです。加えて先程書いた登記変更にもまだ怪しいところがありました。なんとユースビオ社が急遽、定款の目的に「輸入」を加えたのは、政府担当者の指示であることを社長がメディアでの取材に答えているとのこと。、国民の批判を逃れるために、つじつまを合わせようとしたのではと疑われています。また、これは森友学園問題と似ているというのも指摘されていました。

 ただし、記事では、癒着や利益誘導ではなく、安倍政権の思いつきのせいでまともな仕事ができず慌てて変なところと契約してしまった可能性についても言及しています。とはいえ、そのようなめちゃくちゃなことが起きること自体が問題ですので、安倍政権に関しては問題なしと言えそうにありません。とにかく社名隠しは決定的でしたね。これだけで疑うなというのは無理がある状況になってしまいました。


●マスク不足が解消し価格が下がった理由はアベノマスクのおかげ?

2020/05/26:ゴールデンウィーク前後から品不足だった店頭のマスクが復活気配。これについて、アベノマスク配布のおかげという説が出て、安倍首相も乗っかります。ネット配信サービス「ニコニコ生放送」の番組内で、布マスク配布について、以下のように主張していました。

「品薄状況を解消できるという考え方のもとに布マスクを配布させていただきましたが、ここういうものを出すと、今まで溜められていた在庫も随分出てまいりました。価格も下がってきたという成果もありましたので、そういう成果はあったのかなと思います」

 ただし、この時点では、実際にはアベノマスクはほとんど配られておらず、これを書いている時点でも届いていない地域が多数あり、安倍首相の発言とは異なります。5月8日夕現在、布マスク配布が「準備中」または「11日の週から配布開始予定」となっている自治体は、東京都以外の46道府県に及んでいました。

 自民党信者は「配る」と言うだけで効果があったとフォローするかもしれませんが、安倍首相は上記の通り「すでに配った」という発言であり、そうは言っていません。また、「配る」と言った効果ではないことも、この後説明する話を読むとわかるでしょう。


●実際にはどういうことが起きていたのか?具体的な説明を見ると…

 まず、前提として、国内生産の増加分は微々たるものであるものだということ。マスクは輸入が主体であるため、その量は輸入量次第であるというのがあります。マスクの貿易商社によると、中国側のマスク製造大手企業に関しては中国政府の管轄となっており、未だ輸入は出来ない状況ですが、中小のマスク工場や新規参入分が増えたというのが主な理由だそうです。

 また、価格については、本来マスクに使わない原材料を使用することで増産しているため、品質が下がったことにより価格が下がた面があるといったことも指摘されていました。別の輸入業者もほぼ同じ説明。この人は取引が復活した従来の取引先では価格も品質も変わりないため、増加したのは新規参入分だとも指摘しています。

 この方はさらに、あまりにも安く売られているケースがあるため、特需のときに輸入した日本の業者が売れなくなって在庫放出している可能性も指摘していました。一方で、アベノマスクのせいで供給拡大・価格下落という見方については、ふたりとも否定。論理的に説明できませんからね。

 以上の話は、政府配布が「マスク在庫復活」に影響? 輸入業者は「実感ない」、市場に出回った理由は... J-CASTニュース / 2020年5月8日 21時56分から。私が読んだ別記事(確か産経新聞系)では、マスク不足と高騰の理由として、マスクの取り合いが起きていたも指摘していました。

 このマスクの取り合いというのは中国との取り合いではなく、欧米との取り合い。欧米企業が中国マスクを高値で買い漁ったために、日本への輸出が滞り、輸入分も価格が高くなっていた時期があったといった説明。これも理屈として理解できるものであり、アベノマスクによる説明より信頼できそうです。


●5億円と説明されていたユースビオの契約、実は30億円で隠蔽

2020/06/06:最初に前回の「実際にはアベノマスクはほとんど配られておらず」の補足。30を超える県では、5月23日にようやく配布が始まったばかり。5月25日時点で約1300万組と全体の2割ほど。厚生労働省は「5月中に全戸に配る」と説明していたのですが、関係者は「残り1週間で5割を届けるのも難しい」と認めています。大半の世帯が手にするのは、緊急事態宣言が解除されたあとになる状況でした。
(アベノマスクの配達、まだ2割 「5月中に全戸」困難に [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル 藤田知也
2020年5月27日 20時37分より)

 あと、例のユースビオですが、5億円では済まず、追加発注されていたことも判明していたみたいですね。例えば、アベノマスク「隠されていた30億円受注」の疑念 | 東洋経済オンライン(2020/05/20)では、<ベトナム製「布マスク」の第2回配布のために、約30億円の契約が結ばれていたことが判明した>と書かれています。

 これは、アベノマスク問題を国会で追及している、参議院の福島みずほ議員(社民党)による情報公開の要求に対して、5月11日付で厚労省マスクチームが提出した資料を読み込んでいて判明。ベトナム製布マスクを輸入している、ユースビオは、2021年度予算で、新たに約30億円の契約を結んでいました。

 さらに、4月15日に納品が完了していたことも後に判明。ユースビオ関連の取材はこれより後でしたが、同社と厚労省は、約30億円の契約については一切触れようとしなかったということで、隠蔽されていたようです。厚労省担当者は「ご質問の中で、介護施設の2回目の契約といったご質問はなかったから」と説明していました。


●意味ないって本当?アベノマスクと政府配布マスク、カット率は何%?

 なお、記事で出ていた聖路加国際大学の大西一成准教授(公衆衛生学)は、マスクの感染防止効果を他の専門家より高く評価しているのですが、アベノマスクについてはテストしたところ、一般の人の装着の仕方では、漏れ率100%でウイルスを全くカットできないという結果になっていました。

 一般人はほとんどきちんと装着できておらず、私はこれがマスク推奨論のネックの一つだと思っています。前述の一般の人の装着の仕方でなら…というのがそういった説明ですね。ただ、周囲を押さえて顔にフィットさせたマスクの正しい装着の仕方であっても、アベノマスクの場合は10%ほどしかカットできなかったそうです。

 さらに、介護施設等に配布されたベトナム製布マスクでは、小さすぎて装着が困難に。サイズが合わないと効果が薄いというのも、私はマスクの弱点だと思いますが、そもそも使えない状態。それでも無理やり装着したところ、フィットさせても漏れ率100%となりました。やはりサイズが合わないとダメだとわかりますね。

 大西准教授は、ほかにマスクがない場合のみ、つける意味はある…としていましたが、基本的にかなり最悪クラスのマスクだと言えてしまうでしょう。「感染リスクの高い場所での使用は絶対に勧めません」としていました。


●埼玉県の中学校がアベノマスク着用を強要、撤回も拒否

2020/06/13:アベノマスクでは、埼玉県深谷市の市立中学校が、政府が全世帯に配布した布マスクについて「アベノマスク着用」と強要するような文書を、生徒に配布していたということもありました。罰則を思わせる文章つきで、当初は撤回も拒否しています。

 後述するように、この件では、右派で安倍政権とべったりの産経新聞も野党の批判内容を詳細に報じるほどになっていました。あと、文章ではもろに「アベノマスク」という言葉を使っており、肯定的な意味で「アベノマスク」を使っている例としてもわかりやすいですね。

<深谷市教委などによると、文書は臨時登校日だった22日に3年生に配られ、次の登校日の27日の持ち物として「アベノマスク着用(別のマスク着用生徒については携帯しているか)の確認」とあった。「個別指導」の欄には「アベノマスク(着用または持参)を忘れた生徒は少人数教室に残る」とも書かれていた。
 内容に驚いた保護者が学校に問い合わせ、撤回を求めた。しかし学校側は「国から配られたものなので着用すること」と応じず、「アベノマスクなら全員が所持している」「華美なデザインのマスクでアピールすることがないようにとの意味もある」などと説明したという>
(深谷の市立中が「アベノマスク着用」生徒に強要 「忘れたら教室に残る」文書配布 渡部穣 (2020年5月26日付 東京新聞朝刊) より)


●産経新聞すら批判紹介「効果の低いアベノマスクをなぜ義務化?」

 前述の通り、産経新聞が野党による批判を詳しく報じています。なので、はてなブックマークでは、「産経が突っ込むレベル」がトップの人気コメントになっていました。

<川内氏(引用者注:立憲民主党の川内博史衆院議員)は「安倍晋三首相は国家主義的な思想、政治哲学を前面に押し出しながら、これまで政権運営をしてきた。『アベノマスク』をあがめ奉っているごとくな書き方がしてあることにも、そういう一端が出ているのではないか」と語った。
 立民の黒岩宇洋国対委員長代理は「一国の首相に忠誠心を無理強いするようなことが現代に起こっている」と批判した。
 一方、無所属の山井和則衆院議員は「不織布マスクの方が感染防止効果が高いにも関わらず、感染防止効果のより低い布マスクを義務化するのは問題がある」と訴えた>
(埼玉・深谷市立中が政府配布マスクの着用求める(産経新聞) - 2020.5.25 より)
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt2005250023.html

 はてなブックマークでは、<安倍晋三記念中学校かよ>が2番人気。また、<問題はだな。これを報告しただけなのに、その報告した人のツイッターアカウントが凍結されたことだよ。何が起きてるんだ?>が3番人気になっています。

 最後のツイッターの凍結はこのためかどうかは不明。ただ、タイミング的には関係あると思われて当然ですね。また、ツイッター日本支部は安倍政権と近く、ヘイトスピーチは放置なのに、ヘイトスピーチへの指摘や安倍政権批判は取り締まることが多いというイメージが定着しているらしいので、気になるところです。


【本文中でリンクした投稿】
  ■トランプ大統領が失言でついに殺人未遂?消毒液注射を提案、新型コロナウイルス問題で
  ■日本製・メイドインジャパンが海外よりすごいというのは本当なのか?

【関連投稿】
  ■安倍政権の新型コロナウイルス対策→テレビCM・お肉券・お魚券
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