2014/3/30:
●台湾重視で海外展開のニトリ でも、意外に日本人と似ていない?
●日本流が通用しなかった台湾 背が低いのに欧米サイズが好み
●台湾重視で海外展開のニトリ でも、意外に日本人と似ていない?
2014/3/30:以前、残っていた似鳥昭雄ニトリ社長の日経新聞の記事を一気に読んだがあまりおもしろい話があまりなかったと書きました。でも、実を言うと、新規で読んだ中でももう一つだけおもしろい話があったんですよ。台湾に関する部分の話です。
<ニトリが台湾に力を入れているのは、「日本市場と似ているから」と想像するかもしれませんが、実は好みもサイズも全く違うのです。台湾は日本より南に位置するので平均気温も高く、春・秋物がありません。日本ではこたつや布団が重要な商材ですが、台湾でのニーズはありません>
(
家具も国の歴史を反映 (似鳥昭雄氏の経営者ブログ) :日本経済新聞 2013/5/31 7:00 日本経済新聞 電子版 より)
日本と台湾は「よく似ている」という文脈の話で出てくることが多いんですよ。ただ、当然、違うところもあるんですね。気温なんてものは特にどうしようもないところでしょう。
年間気候カレンダー | ATI台湾の冬(12~2月)の説明によると、寒いときもあるとは書かれていますけど、やはり日本より暖かいようです。
<基本的に日本の冬よりは暖かいですが、どんよりとした曇りや雨の日が多く、実際の気温よりも肌寒く感じます。寒波に襲われることがあり、セーターなどが必要になることもあります>
そういえば、台湾が暖かいという話は、以前やった小林製薬のカイロの
使い捨てカイロ世界一は小林製薬 桐灰化学買収後、中国、アメリカと次々と制覇のときにもありました。そちらを読み直してみます。
このときやった話によると、やはり台湾は暖かい国分類でした。ただ、ニトリのケースと違うのは、台湾のような温暖な地域でも売れ行きが好調だったということ。日本とは別の使い方で、カイロにニーズを見出していたようです。
●日本流が通用しなかった台湾 背が低いのに欧米サイズが好み
ニトリの話に戻ります。台湾のケースは私が口を酸っぱくして言っている「現地化」的なところが見えます。前述のこたつや布団の品揃えの変更などはその典型なのでしょうが、それ以外にもかなり変えていそうなのです。
というのも、開店当時には"日本から持ち込んだ商品が全体の60~70%を占めて"いたのが、今はわずかに20%ぐらいにまで減っています。台湾の好みに特化したのでしょう。
この台湾の好みの話が一番おもしろかったんですよ。"背丈は日本人と似ている"にも関わらず、"台湾では欧米サイズの大型商品"が好まれるそうです。そりゃ、日本仕様ではなく、台湾仕様に合わせるしかありませんわね。
どれくらい大きいか?と言うと、"いすに座っても足が床に付いていない姿が目に付"くというエピソードがありました。そして、"「日本仕様の方がサイズ的に合いますよ」と説明しても、なかなか受け入れられません"なんて話もありました。定着した文化なんですね。
しかし、なぜ欧米嗜好なのか不思議ですよね。こちらの日本人との好みの違いは、先ほどのように気候では説明できません。この生活スタイルが根付いた理由に関してはは、"欧米から家具を輸入していた歴史的な経緯"と似鳥昭雄社長は説明されていました。そういうのもあるんですね。
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