Appendix

広告

Entries

日本でも人気のダウンロード世界一TikTokは中国製 でもパクリ?


2019/05/21:
●日本でも人気のダウンロード世界一TikTokは中国製 でもパクリ?
●TikTokだけがなぜ日本など海外でも大きくヒットしたのか?
●「内輪ネタの方がおもしろい」は間違っていた?TikTokの国際的なおもしろさ
●素人が見てもらえるに意識して特化、インフルエンサー殺しのサービスに
2020/08/03:
●アメリカで大成功しすぎたTikTok、アメリカによる乗っ取りに?
●「Facebook」も「YouTube」も疲れる…「TikTok」がすごい理由
●TikTokはNetflixと似ている?技術を駆使してユーザーに優しい仕様


●日本でも人気のダウンロード世界一TikTokは中国製 でもパクリ?

2019/05/21:米調査会社センサータワーの調査によると、米アップルのApp Storeの非ゲーム部門で2018年にダウンロード数1位に輝いたのは動画アプリ「TikTok」。日本でもJC・JK流行語大賞2018で1位になるなど、若い世代を中心に人気になっています。

 このTikTok、実を言うと、中国発アプリ。北京字節跳動科技有限公司(Bytedance、バイトダンス)によって、2016年9月にサービス開始が発表されたものだそうです。中国ビジネスに詳しい藤井 直毅さんはこれについて、今まで多かったパクリではないオリジナルアプリだと書いています。

<長い間、中国のアプリやソフトは外国のヒット商品の模倣や後追いが多かった。しかし、TikTokは中国発で他国に広がるという、これまでとは全く逆の経路をたどることになり、ある種のパラダイムシフトを感じさせることになった>
(中国発アプリ「TikTok」が日本でもウケた背景:日経ビジネス電子版 2019年3月29日より)


●TikTokだけがなぜ日本など海外でも大きくヒットしたのか?

 藤井 直毅さんによると、大雑把に言えば、まず企業系動画、次に美貌や才能のある一部の素人の動画というブームの変遷を経て、TikTokのような「みんなが動画を気軽に配信し、みんなが見る」動画サービスが誕生。中国国内では必ずしもTikTokの一人勝ちというわけではないそうです。

 「快手(クァイショウ)」や、「西瓜(シーグワ=スイカ)視頻」というTikTokと同じ運営元、字節跳動(バイトダンス)が手掛けるお笑い中心のアプリがTOP3を争う状態。さらに、バイドゥの「好看視頻(ハオカンシーピン)」や国外ではREDの名前で知られる女性向けの「小紅書(シャオホンシュー)」など、様々なアプリが登場しているといいます。

 ただし、国外で大成功したのは、TikTokのみ。その理由が3点挙げられていました。私が思っていたTikTokヒットの理由は、「②投稿ハードルの低さ」のみ。最初にこれを紹介します。

②投稿ハードルの低さ
短い秒数を基本とし、豊富な音楽やエフェクトにより簡単にそれらしい動画ができるような設計にした。


●「内輪ネタの方がおもしろい」は間違っていた?TikTokの国際的なおもしろさ

 私の思いつかなかった他二つの理由はおもしろいですね。まず、内輪ネタ以外が良かったという指摘です。

①ユニバーサルなおもしろさ
「~してみた」などに色濃かった「同じネタを知っている人同士で楽しむ」というカルチャーとは正反対の、前提となる知識がなくても直感的に笑えたり、おもしろかったりするネタが多い。言語や文化背景にとらわれにくいため、海外でも広まった。

 私は「最もおもしろいのは内輪ネタ」「ネタが通じる範囲が狭いほどおもしろい」という考え方を支持しています。TikTokの成功は、それと矛盾するかとなると、そうでもないでしょう。今は廃れたものの、ニコニコ動画は内輪ネタが多くて成功したサイト。2ちゃんねるなんかもそうですね。内輪ネタがウケること自体は間違いありません。

 ただし、内輪ネタは幅が広がりづらいです。よく外国人や海外から戻ってきた日本人が、日本のテレビを見てもおもしろくないと言うのも、こうした問題。内輪としての予備知識がないとおもしろくないのだと考えられます。逆に日本人のお笑い芸人が、海外でウケなくて困ったという話も聞いたことがあります。

 その芸人さんがどうしたか?と言うと、海外の人でもわかる万国共通のシモネタに走りました。内輪ネタは深く刺さるのは良いものの範囲が狭く、国際的なウケには繋がりづらいです。ニコニコ動画が廃れたってのもそういうところかもしれませんね。新しい世代を取り込むことができず、高齢化した感じです。


●素人が見てもらえるに意識して特化、インフルエンサー殺しのサービスに

 ネットビジネス的・技術的に興味深いと感じられるのが、最後の三番目の理由でした。

③多くの人に見てもらえる可能性の高さ
視聴や「イイネ」の履歴といったビッグデータに基づくレコメンド、つまりプラットフォーム側がトラフィックを誘導する力を強めたことで、有名ではない普通の人の動画にもある程度の視聴数をいわば「計画的に」流し込むことが可能になった。

 上記だけだと特異さが伝わらないのですけど、その後の以下の説明を読むとわかるでしょう。「一部の美貌と才能がある人ではなく誰でも見てもらえる」を、運営側がかなり意識してやっている感じなのです。

<あるサイトがある一定の時間内に獲得できるトラフィックの総和は一定と考えると、そのトラフィックを一般の人にまで広く分配すれば、その分トップのインフルエンサーが得るトラフィックは減ることになる。例えば19年3月初旬現在、TikTok内でトップの投稿者のフォロワーは4300万弱。これはアクティブユーザー数が同程度の大手SNS「微博(ウェイボ)」のトップユーザーのフォロワー数(1億2000万超)と比べると、かなり少ない。この現象は多くの普通の人が「初めての投稿なのにたくさんアクセスがあった」と喜んでいることとトレードオフの関係にあるといえる>

 これは通常のインフルエンサービジネスが成り立たないということにもなると、藤井 直毅さんは指摘。運営するバイトダンスは、TikTokでインフルエンサーを起用する場合、関連サービスを経由させるなどして、より多く利益を得ているみたいですね。

 ただ、流行り廃りの早いネットの世界で、このままTikTokがわが世の春を謳歌することができるかどうかは怪しいところ。ダウンロード世界一になったので十二分に素晴らしい成功をしたのは間違いありませんが、TikTok自体にも飽きが来るのではないかと思います。


●アメリカで大成功しすぎたTikTok、アメリカによる乗っ取りに?

2020/08/03:その後、スパイアプリ疑惑が出て、アメリカからの締め出しを食らいそうにになっているTikTok。これは今回書きたかった話ではないのですが、触れないわけにも行かないため、軽く触れておきます。

 これについて、中国でも海外アプリ規制をしているからお互い様という意見もありますが、トランプ大統領らは中国ではない企業に売るように言っていますので、締め出しではなく乗っ取りに近いですね(2020/08/07追記:さらにアメリカ政府にもお金を支払うように言い出してめちゃくちゃ)。過去のケースでは、日本企業らが乗っ取られた外資を乗っ取ったロシアのサハリン2事件 三井物産・三菱商事が損失が似ている感じです。

 それから、問題だとされたTikTokの挙動について言えば、中国製ではないアプリでも見られるものとされていましたので、ひょっとしたらまたアメリカが難癖をつけているだけかも。さんざん問題視していたファーウェイも結局証拠は出てこなかった上に、交渉材料として使い終えると最後には認めました。本当に問題があったのなら、禁止されていたはずです。また、新型コロナウイルスの中国人工ウイルス論もさんざん吹いたのに、証拠がなくてトーンダウンしてしまいました。

 今は日本に矛先が向いていないから良いようなものですが、一連の攻撃は日本相手でもできるであろうもの。高度経済成長時代のアメリカには、本気で日本が再び太平洋地域を侵略しようとしているという主張がかなり信じられていたらしいので、その時代にトランプ大統領がいれば、中国のようにやられていたでしょう。根拠やルール無視は問題があります。


●「Facebook」も「YouTube」も疲れる…「TikTok」がすごい理由

 紹介したかった記事も、全体的には上記の絡みであり、中国アプリ、日本で禁止されると何が起きるか | 東洋経済オンラインというタイトル。自民党が中国企業が提供するアプリ制限を求めているものの、TikTokよりSNSのWeChatやWeiboでやり取りができなくなることが日本企業のビジネスにマイナスだろうという話です。

 ただ、私が興味を感じたのは技術的な部分。技術による工夫でユーザーに負担をかけないようにしているというところがすごいんですよ。これはアメリカのNetflixと似ており、NetflixとHuluが日本で苦戦する理由 より人気なのはどっち?に追記することも検討しました。

 彼女の影響で最初は渋々TikTokを始めてドハマリしてしまった東京の25歳の男性は、FacebookやYouTubeよりTikTokがずっと良い理由を以下のように語っています。(表現の一部を変更してまとめ)

「TikTokが僕の見たいものを学んでいて、自分のツボにはまる動画がタイムラインに表示される(中略)。自分が見たいものだけを見られる手軽さに、他のSNSはやらなくなった」
「(引用者注:以前使っていたFacebookは)特に『いいね』ボタンが何種類も増えてから、『どれかを選ぶべきか』と考えるのが負担になりました」
・頭を使う「Facebook」に対して、「YouTube」の視聴には体力が必要。「15分くらいのコンテンツなので、見るぞ!と思って見ないといけない。TikTokは何にも考えなくても、ただただ好きな動画が流れてくる。内容も平和なので、彼女と見ても喧嘩にならない」


●TikTokはNetflixと似ている?技術を駆使してユーザーに優しい仕様

 バイトダンスはTikTok(中国版は抖音)をリリースする前は、ニュースアプリ「今日頭条(Toutiao)」で知られていたのですが、どちらも人工知能(AI)を駆使したユーザーニーズへの最適化を武器としているとのこと。ここらへんの最適化が圧倒的にうまいようです。

 Netflixと似たところがあるというのは、Netflixがオススメ機能を重視して、「検索をさせない」「検索をする必要がない」ことを目指したということ。検索をすることすら手間でムダで、ユーザーに負担を与えているという考え方なんですね。以下のような話を以前していました。

<Netflixのモットーに「徹底的なユーザーフレンドリー」というものがあります。広告がないことでスキップする必要がなく、スキップのための待ち時間もないので、見たいものに早くたどり着ける。だから、検索もする必要をなくす、というのがベースです>

 それから、選択肢が多いと負担になるというFacebookの話もそのまんまNetflixであったんですよね。Netflixで点数評価を細かくすると、評価自体をやめる人が多くなったので仕様変更したという話がありました。ちょっとした選択が人間に思った以上の負担をかけているという実験なども多数あり、この点をTikTokもNetflixも理解して、対応しているのがすごいですね。


【本文中でリンクした投稿】
  ■外資を乗っ取ったロシアのサハリン2事件 三井物産・三菱商事が損失
  ■NetflixとHuluが日本で苦戦する理由 より人気なのはどっち?

【関連投稿】
  ■中国やキューバの米大使館員マイクロ波攻撃…疑惑の驚くべき結末
  ■観光客のトラブル・マナー 鎌倉市食べ歩き自粛条例、堂々と泥棒に盗まれた名古屋城の家康梅
  ■中国崩壊?あの鴻海・アップルもチャイナリスクで脱中国、米国などに投資
  ■中国でエコな生ごみ処理センター ゴキブリ3億匹で埋め立て処理を削減
  ■日本にとって日米関係と日中関係どっちが大事なの?という愚問
  ■海外・世界・国際についての投稿まとめ

Appendix

広告

ブログ内 ウェブ全体
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示









Appendix

最新投稿

広告

定番記事

世界一スポーツ選手の平均年収が高いのはサッカーでも野球でもない
チャッカマンは商標・商品名 じゃあ正式名称・一般名称は何?
ジャムおじさんの本名は?若い頃の名前は?バタコさんとの関係は?
ワタミの宅食はブラックじゃなくて超ホワイト?週5月収10万円
朝日あげの播磨屋、右翼疑惑を否定 むしろ右翼に睨まれている?
レーシック難民は嘘くさいしデマ?アメリカの調査では驚きの結果に
赤ピーマンと赤黄色オレンジのパプリカの緑黄色野菜・淡色野菜の分類
アマゾンロッカーってそんなにすごい?日本のコンビニ受け取りは?
就職率100%国際教養大(AIU)の悪い評判 企業は「使いにくい」
ミント・ハッカでゴキブリ対策のはずがシバンムシ大発生 名前の由来はかっこいい「死番虫」
移動スーパーの何がすごいのかわからない 「とくし丸」は全国で約100台
ビジネスの棲み分け・差別化の具体例 異業種対策には棲み分けがおすすめ
主な緑黄色野菜一覧 と 実は緑黄色野菜じゃない淡色野菜の種類
タコイカはタコ?イカ?イカの足の数10本・タコの足8本は本当か?
トンネルのシールドマシンは使い捨て…自らの墓穴を掘っている?
ユリゲラーのポケモンユンゲラー裁判、任天堂が勝てた意外な理由
好待遇・高待遇・厚待遇…正しいのはどれ?間違っているのはどれ?
コメダ珈琲は外資系(韓国系)ファンドが買収したって本当? MBKパートナーズとは?
大塚家具がやばい 転職社員を通報、「匠大塚はすぐ倒産」とネガキャン
不人気予想を覆したアメリカのドラえもん、人気の意外な理由は?

ランダムリンク
厳選200記事からランダムで









アーカイブ

説明

書いた人:千柿キロ(管理人)
サイト説明
ハンドルネームの由来

FC2カウンター

2010年3月から
それ以前が不明の理由