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日本の人型ロボット技術は世界一?ペッパー君は85%お払い箱に…


 ロボット技術に関する話をまとめ。<日本の人型ロボット技術は世界一?「やはりすごい」という記事>、<ソフトバンクロボティクスのペッパー君は85%お払い箱に…>、<ホンダのアシモやペッパーくん…人型ロボットが失敗してきた理由>などをまとめています。

2022/10/03まとめ:
●テスラのイーロン・マスク氏「人口が減るから人型ロボットだ!」
●ホンダのアシモやペッパーくん…人型ロボットが失敗してきた理由
2023/11/18追記:
●前からあるのに存在感なさすぎなシャープのロボホン、初めて見た… 【NEW】


●日本の人型ロボット技術は世界一?「やはりすごい」という記事

2019/09/24:最近まったく目にしなくなったものの、昔はよく日本のロボット技術、特に人型ロボット技術はレベルが高いと言われていました。「神が人をつくった」というキリスト教の関係で、欧米では人型ロボットに抵抗があるため…みたいな説もまことしやかに語られていたものです。

 この手の記事というのを今探すと予想外に大苦戦。やはり最近はあまり言われていないのかもしれません。これも古めの記事で人型ロボットではありませんが、2013/03/14の日本のロボット技術はやはりすごい - NEDOの最先端災害対応ロボットたち (1) 産官学連携で進む災害対応ロボット開発 | マイナビニュースという記事を発見。とりあえず、代表として紹介しておきます。

 取り上げられていたのは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、移動ロボット研究所(移動ロボ研)、日立製作所、東芝、三菱重工業、千葉工業大学(千葉工大)、CYBERDYNE(サイバーダイン)の7者が公開した最先端災害対応ロボット技術の開発成果。自然災害や原子力災害、産業施設全般の事故や災害など、人間が入り込めないような過酷な現場で状況把握や機材運搬、復旧活動を行うためのロボットたちです。

 ただ、本文を読むと、タイトルと異なり、「日本のロボット技術はやはりすごい」という話は一切なしで驚き。作者とタイトルをつける人は普通別なので、たぶんタイトルの方が間違いでしょう。本文では以下のような願望のみで、特に日本が優れているという根拠がある話はありませんでした。

<とてもよくできたロボットたちだと思うので、具体的なニーズが見えているのだから、そのためにも今後もぜひ頑張ってもらいたいところである。「日本のロボットはやっぱりすごい!」を世界に轟かせてほしい>


●ソフトバンクロボティクスのペッパー君は85%お払い箱に…

 もともと書きたかったのは、ソフトバンクのペッパー君の話で上記は前置き。ペッパー君が日本のロボット技術のすごさを示すものだ…という記事があれば、前置きとしてはより良かったのですけど、そういったものも見つかりませんでした。

 なので、もともと全然評価は高くなかったのかもしれませんけど、ソフトバンクのペッパー君が大ピンチ!という記事があったんですよ。ペッパー君さようなら 8割超が“もう要らない”|AERA dot. (アエラドット)(田中将介2018.10.25 07:00週刊朝日)というタイトルの記事です。

 ソフトバンクグループ子会社のソフトバンクロボティクスは、2015年10月から契約期間が3年の法人向けモデル「Pepper for Biz」を開始。3年ですので、記事の頃に続々と「契約更改」のタイミング。そして、「日経xTECH」の調査で、レンタル契約の更改を予定する企業が少ないことがわかったそうです。

 これについて、「2割残るならすごい」という反応があったのですけど、2割の契約更改ですごいと言える根拠は謎。明確でわかりやすい理由があれば検討できたんですけどね、理由なしです。普通の会社で8割契約切られたら、上司から大目玉を食らうと思うんですけどね…。事業部ごとぶっ飛びかねません。

 また、タイトルで「8割超」とあるため、2割すら残らないことが確定。さらに本文では<Pepperの導入を表明している44社を対象にアンケートを実施し、27社から回答を得たが、「更新予定」と答えた企業は27社中4社(15%)のみ>として、「15%にとどまる」と明記されていたので、「2割残るならすごい」の人は本文も読まずに褒めていた感じ。いい加減な擁護と考えた方が良さそうです。

 「2割残るならすごい」は、ひょっとしたら皮肉だったのかもしれないな…と読み直していて思いました。「こんな役に立たないロボットにお金をかけ続ける企業がすごい」といった感じや「役に立たないロボットを企業にまだ使わせ続けることができるソフトバンクがすごい」といったニュアンスです。(ここだけ2022/10/03追記)


●ペッパー君がいらないのはロボット技術やAIの問題ではなかった?

 さて、記事で出ていた具体的なペッパー君をお払い箱にする理由です。Pepperを導入したある企業の担当者は、契約更改しない理由について、目新しさがなくなり、お客さんがみんなスルーしてしまうといったことを言っていました。これは要するに客寄せパンダであり、技術的な問題ではなさげですね。

 また、iPadのアプリなど、ウェブサービスやアプリケーション、AIが発達してきたことで、「Pepperである必要がない」という理由も。こちらの方がより本質的でしょうか。価格も勝負にならないほど高いそうです。いずれもロボット技術的な問題じゃないので、うちは前置きの選択をミスりましたね。

 ソフト的な技術については、さらに手痛い指摘も。AIベンチャー社長の高倉葉太さんは、「Pepperは、技術や人工知能の無駄遣いと言えるのでは」とのこと。ソフト面で技術が悪いわけではないものの、それを活かせるような状況がないようです。それなのに導入した企業もアホなわけですが、そこらへんはソフトバンクの営業のうまさでしょうね。お金儲けは本当にうまい企業です。

 なお、高倉葉太社長は、ソフトバンクが買収している数多くのロボットを開発してきたベンチャー企業『ボストン・ダイナミクス』の技術と、返却されたPepperを組み合わせて、次世代の技術開発につなげるのでは?と前向きな未来を予想。この数多くのロボットを開発してきたベンチャー企業というのは、日本ではなくアメリカの企業だそうです。


●売れなすぎるペッパーくん、ついに生産停止に追い込まれていた…

2021/07/13:良い意味でも悪い意味でも営業がめちゃくちゃうまいソフトバンクですが、そのソフトバンクですらペッパーくんを売りつけることができなくなっているのかもしれません。ロボットペッパー生産停止 ソフトバンクG販売不振か | 共同通信(2021/6/28 23:59 (JST)6/29 12:01 (JST)updated)という短い記事が出ていました。

<ソフトバンクグループが、人の感情を読み取って会話する人型ロボット「Pepper(ペッパー)」の生産を停止していることが28日、分かった。主に小売店の接客業向けに展開していたが、販売が伸びなかったもようだ。世界的にロボット事業の人員削減も進めている>

 私はペッパーくんは日本製品だというつもりで書いていたんですが、記事によると、そもそも台湾の鴻海(ホンハイ)グループに生産を委託していたとのこと。鴻海はシャープを買収した企業ですね。また、記事では、みずほ銀行が来店客のおもてなし用に配置したのを代表例としていたものの、はてなブックマークでは、以下のコメントが1番人気になっていました。

carbon00 そのみずほの受付に嘱託社員っぽい老齢の紳士たちがいるのを見ると、人間は本当に小回りがきいて、柔軟性があり、メンテも簡単で、やっすいのだなぁと思う。機械が高いんじゃなくて人間が安くなってんのよ。

 コメントでは、「これ使うと一時間2000円かかるのよ 下手なバイトの人件費一人分より高いのよ」(masudatarou)というものもありました。これが事実ならそもそもペッパーくんが高すぎてアホ。ロボットの強みが全然ありません。ただ、そのアホみたいなものを今まで企業に買わせていたソフトバンクの営業のすごさ…というのも改めて確認できそうでした。


●テスラのイーロン・マスク氏「人口が減るから人型ロボットだ!」

2022/10/03まとめ:イーロン・マスクさんメインの投稿で紹介した話なのですが、人型ロボット関連として見ても興味深かったためにこちらにも転載しておきます。米電気自動車(EV)大手のテスラが2022年9月30日、ヒト型ロボット「オプティマス」の試作機を披露していたんですよ。

<テスラが30日夕方に米カリフォルニア州パロアルト市の研究開発拠点で開いた人工知能(AI)イベント「AIデー」。登壇したマスク氏はヒト型ロボットの開発表明から約1年で試作機の完成にこぎ着けた技術陣をねぎらった。
 試作したオプティマスの高さは170センチメートル程度で、重さは73キログラム。EVの運転支援システムで使うAIや半導体などの部品を活用した。人体の構造を模した手足の関節を持ち、荷物の運搬などの作業をこなすことができる。
 21年8月に公開したCG(コンピューターグラフィックス)映像で示したなめらかな外観とは異なり、試作機は関節などの機械部品がむき出しで、歩き方はまだぎこちない。技術を完成域に高めるにはさらに時間がかかるという>

 テスラCEO、ヒト型ロボット披露 将来価格290万円未満: 日本経済新聞(2022年10月1日)によると、世界の人口減に警鐘を鳴らすイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の指揮で2021年に開発が始まったものだということ。労働力不足の解消につなげる構想だといいます。

<マスク氏はかねて世界の出生率の低下傾向に危機感を示し、人口減が人類にとって最大のリスクになると指摘してきた。30日のイベントでは安価なロボットの供給は「文明にとって根本的な変革になる」と強調。「豊かで貧困のない未来」の実現をテスラの新たなパーパス(存在意義)に加える考えを示した>
<マスク氏はヒト型ロボット事業について「最終的に自動車事業よりも価値があることが分かるだろう」と予告する>


●ホンダのアシモやペッパーくん…人型ロボットが失敗してきた理由

 ただし、記事では「ヒト型ロボットの普及に成功した事例は乏しい」と指摘。1986年に基礎研究を始めたホンダは18年に「アシモ」の次期モデルの開発を取りやめたと報じられました。しかも、説明を見ると、オプティマスはまだしょぼい感じ。「日本のロボット技術の方が高い」と威張れるかもしれません。

 また、ヒト型ロボットの失敗に関しては、日経新聞の専門家コメントがおもしろいですね。蛯原健・リブライトパートナーズ 代表パートナーは、以下のように指摘していました。身も蓋もない話ではありますが、要するに「ヒト型ロボットを作っても使い道がないから欲しがる人が少なすぎ」という指摘です。

「ソニーAibo(引用者注:これは犬型ロボット)、ホンダのアシモ、ソフトバンクのペッパー等々、ヒューマノイドに対する人類の取り組みは失敗の歴史と言って過言ではない。これは結局のところ用途開発の問題が大きい。つまり今現在出せる性能に対する現実的に有用な用途が乏しいのだ。(中略)
 同氏が言及する自社EV工場における活用については常識的にはアーム型等が向いておりヒト型である必要が良く分からない。やはり同氏の取り組みにおいても用途開発が要ではなかろうか」

 一方、佐藤一郎・国立情報学研究所教授は、「テスラとしては仮に人型ロボットがビジネスにならなくても人材確保できれば十分という読みもあると考えるべき」としていました。日経新聞記事本文ではAI分野での人材確保でテスラはグーグルなどより遅れているとされており、それを踏まえたものでしょう。

 個人的には、そういう「深謀遠慮」(遠く先々のことまで考えて、深く計画をめぐらすこと)よりは、マジで「人類のためには人型ロボットが必要なんだ!」と信じ込んで猪突猛進に突き進んで暴走してしまう方が、クレージーなイーロン・マスクさんのキャラにマッチしていて好きなんですけど…。


●前からあるのに存在感なさすぎなシャープのロボホン、初めて見た…

2023/11/18追記:この前、イオンでロボホンというロボットを使ったイベントをやっていて、新しくできたロボットなんだなと検索したら2016年というだいぶ昔からあってびっくり。言われてみると、以前見たような気もしてきましたが、全然記憶に残っていなかったことは確実です。売れているんでしょうか、これ…?

 ただ、RoBoHoN - Wikipediaによると、<2016年11月より、シャープのTVCMの最後に「Be,Original.」のキャッチコピーとともに登場している>とのことで、皆さんご存知なのかも。テレビをほとんど見ないし、特にCMは見ないという私が知らなすぎなだけかもしれません。

RoBoHoN - Wikipedia
<RoBoHoN(ロボホン)は、シャープと高橋智隆によって開発されたモバイル型ロボット[1][2][3]。電話や電子メールのほか多くの機能を備えたモバイル型ロボットであり[1]、第4世代移動通信システム対応のロボット電話である[2]。Google Play非対応。 >

第2世代
<2019年2月発表。(中略)第一世代とは外観は大きく変わらないものの、プロジェクタとイヤホンジャックが省略され、ディスプレイが約2.0型から2.6型に大型化された。また、基本性能を向上し、CPUをクアッドコアからオクタコアに変更、Wi-FiはIEEE 802.11nにおいて2.4GHz帯に加えて5GHz帯にも対応するようになった。 >


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