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バカンティ・笹井芳樹・若山照彦・丹羽仁史 評判が高いのは誰?


★2014/4/16 バカンティ・笹井芳樹・若山照彦・丹羽仁史 評判が高いのは誰?
★2014/6/7 STAP細胞論文撤回、Nature→バカンティ→小保方晴子の順で陥落?


★2014/4/16 バカンティ・笹井芳樹・若山照彦・丹羽仁史 評判が高いのは誰?

 チャールズ・バカンティ・ハーバード大教授が来日していてびっくりしました。
STAP細胞:論文共著の米大教授ら来日 京都で講演
毎日新聞 2014年04月15日 11時02分(最終更新 04月15日 13時41分)

 STAP細胞論文問題で、米ハーバード大のチャールズ・バカンティ教授と小島宏司准教授の共著者2人が15日、京都市で開かれている世界気管支学会議で講演した。報道関係者の入場が禁じられ、バカンティ教授らは講演前後も取材に応じなかった。【斎藤広子】
http://mainichi.jp/select/news/20140415k0000e040175000c.html

 "同会議組織委員会は1年以上前からバカンティ教授らに講演を依頼"していたそうですが、話題にもなっていなかったような? 以前の別の講演のときは事前に話題に上っていた気がするんですよね。結局、疑惑噴出のせいか中止になりましたが…。
STAP論文共著教授の講演会中止に…米病院 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

米ハーバード大系列のブリガム・アンド・ウィメンズ病院(米マサチューセッツ州ボストン)は24日、来月1日に開催予定だったSTAP(スタップ)細胞論文の共著者チャールズ・バカンティ教授(63)の講演会の中止を決めた。教授は同病院内で、専門家向けに「組織工学とSTAP細胞」というタイトルで話す予定だった。(2014年3月25日16時10分 読売新聞)
リンク切れ http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20140325-OYT1T00514.htm

 STAP細胞の話題ではないとはいえ、わざわざ責められそうな日本まで来たというのには驚きました。やはり大胆なタイプの人ですね。

 ただ、上記の通り、"報道関係者の入場が禁じられ"、取材にも応じませんでした。さらに"ハーバード大側が「STAP細胞に関して一切コメントしない」ことを条件に講演を許可した"とのことで、STAP細胞問題には関係ないから…といった感じでしょうか?

 しかし、質問を受け付けない一方で、"バカンティ教授はSTAP細胞を移植した動物実験の結果に触れ、「STAP細胞は存在する。(脊髄(せきずい)損傷で)歩けなかった犬が歩けるようになった」と写真などを示して報告し"ていたそうです。STAP細胞の話してるじゃん! しかも、自分に都合の良い話だけ。やっぱりこの人は普通じゃないですね。


 上記の情報だとこんなものでしたが、それ以外にもペラペラしゃべって言ったようです。
バカンティ氏、間違いに悪意ない 京都で講演 2014年4月15日 18時16分

 STAP細胞論文の共著者で、論文の撤回に反対しているチャールズ・バカンティ米ハーバード大教授は15日、京都市で開催中の国際会議で講演し、論文に研究不正があったとされたことについて「悪意やだます意図のある間違いではない」と話した。出席者が明らかにした。

 バカンティ氏は、論文筆頭著者の小保方晴子・理化学研究所研究ユニットリーダーの元指導教官。バカンティ氏は「STAP細胞はある。小保方氏の研究は優れている」とも強調した。(共同)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014041501001728.html?ref=rank

 いろんな人が喜んだり悲しんだりしそうなコメントも。
小保方さん、ボストンに戻ってきて…米教授 : 科学 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)2014年04月15日 14時30分

 一連の研究には、論文の筆頭著者である理研の小保方晴子ユニットリーダーと、自らの研究室に所属する小島宏司医師の貢献が大きかったとした。そのうえで、小保方氏に「(大学のある)ボストンに戻って来て」と呼びかけるスライドを示したという。
http://www.yomiuri.co.jp/science/20140415-OYT1T50120.html?from=ytop_top

 人を喰ったようなことをしますが、訴えどころを心得ていると言えます。案の定「優秀な人材の海外流出…」みたいなことを書いている方がいました。

 ハーバード大側がなぜ「STAP細胞に関して一切コメントしない」ことを条件にしたのかはわかりませんが、上記のように約束を破りまくりです。しかも、以下の記事を見ると少し触れた程度ではありませんでした。
「STAP細胞信じている」 バカンティ教授が講演  MBSニュース 2014年04月15日(火) 16時04分 -

 参加者によりますと、論文について「間違いはあるが、STAP細胞の存在は信じている。小保方さんは優秀な研究者だ」などと述べ、40分の講演のうち、3分の1以上がSTAP細胞の話だったということです。
http://www.mbs.jp/news/jnn_2176168_zen.shtml

 ハーバード大を馬鹿にしてますね。呆れました。


 こんな感じのバカンティ教授ですが、ハーバード大だとかアメリカだとかといったブランドがあることや、彼が撤回に応じず唯一強気なことなどのせいか、STAP細胞論文の擁護者の方がたまに名前を挙げています。

 ただ、たびたび書いているように、バカンティ教授は特に評価の高い研究者ではありませんでした。今回の論文発表後にWikipediaではすぐに彼の項目ができましたが、英語版はありませんでした。また、2ちゃんねるの生物板では、笹井副センター長らと異なり、最初から胡散臭い人物として扱われていました。

 バカンティ教授の評価に関しては、STAP細胞問題で精力的に情報発信している片瀬久美子さんがおもしろい比較をしていました。
STAP細胞の問題はどうして起きたのか | SYNODOS -シノドス- 片瀬久美子 / 分子生物学 2014.03.28 Fri

STAP細胞は、画期的な発見として一月末に大々的に発表され、研究者のキャラクターも話題となりメディアに盛んに取り上げられました。ノーベル賞級の発見だとして世間が熱狂ムードにある中、私は違和感を感じ、次のようにツイッターでつぶやきました。

「STAP細胞の研究についての色々な意見を見て思ったのですが、論文の共著者に有名な研究者の名前があるからきっと信用できるだろうという意見が散見されました。共著者に著名な研究者がいるかどうかではなくて論文の中身で判断しないと危ういです。過去の捏造問題から何も学んでいないことになります」(2014年1月30日)
http://synodos.jp/science/7647

 マウスは若山照彦教授が怪しい?ひどい・ずるいなども関連ワードにでも触れたように、STAP細胞論文のNature掲載が決まったのは、論文の共著者の力が大きかったというのが一般的な見方です。そして、前述の通り、バカンティ教授の影響力はそう大きくないと考えられています。
STAP細胞の論文がNatureに掲載されたのも、笹井芳樹氏・丹羽仁史氏・若山照彦氏というこの分野では実績と権威のある3名が含まれていたことも大きかったと考えられます。
バカンティー氏は幹細胞研究では主流の人ではなく、その分野での信頼性は上記3名の方が上です。

 片瀬さんがおもしろかったのは、"客観的に比較するために、STAP細胞論文を投稿する前の主要科学誌の掲載論文数[総説も含む]と論文の最高引用数を調べ"たことです。主要科学誌というのは、今回論文が掲載されたNature誌の他、Science誌、Cell誌の3誌です。

 実は論文不正を生む原因の一つとして、こういった有名雑誌への掲載を優先しすぎることというのが言われています。また、これとも絡むのですが、論文の引用数を重視しすぎる評価方法も問題視されています。

 ただ、実際のところ研究者の影響度をはかる方法として浸透してしまっていますので、理想論はともかく研究者の世界の見方を知るには、今回のような比較は有効です。

 …長い前置きを書いてしまいましたが、結果は以下です。

■STAP細胞論文主要共著者の主要3誌掲載数・最高引用数

名前    主要3誌 最高引用数
笹井芳樹  16(10,0,6) 1133
若山照彦  6(3,2,1)  2719
丹羽仁史  3(1,0,2)  3965
バカンティ 0(0,0,0)   595

(主要3誌は左からNature誌、Science誌、Cell誌)


 私が驚いたのが丹羽仁史プロジェクトリーダーです。丹羽リーダーは論文への関わりが少し薄いためあまり表に出てきていないというのがあったものの、有名度でも一段劣るものかな?と思っていました。しかし、最高引用数を見ると4人の中で最も高い数値です。

  ■STAP論文、共著者の役割 笹井芳樹,若山照彦,バカンティ,小島宏司など

 一方、バカンティ教授は主要3誌の掲載はゼロで、最高引用数も唯一三桁です。しかも、この"595回引用されたバカンティー氏の論文は、背中にヒトの耳が生えている様に見えるネズミを牛の軟骨細胞を使って作ったという論文"です。

 この論文は"幹細胞研究分野のものではありません"が、それ以前に上記の通称「バカンティマウス」に関するものなのですから、単純な引用数ではなくその使われ方を見ないとどのような評価を受けているかは特に判断しづらいと思います。
バカンティマウス(Vacanti mouse)あるいは耳ネズミ、イヤーマウス(Earmouse)とは、背中にヒトの耳が生えているかのように見える実験用マウスである。この「耳」は実際には、生分解性の金型に牛の軟骨細胞を播種することで人間の耳の形をした軟骨を作り、それをマウスの皮膚下に移植したものである。

麻酔科医(マサチューセッツ大学医学部)のチャールズ・バカンティらによって作製され、1997年に発表された。マウス自体はヌードマウスと呼ばれる、一般的に用いられる拒絶反応が阻害されている免疫不全マウスである。

1990年代末の英語圏を中心とするインターネット上で、いわゆるグロ画像の一種として出回り、生物工学に関する倫理的な議論を引き起こした。
Wikipedia

 あんまりこういう言い方しちゃ悪いですけど、バカンティ教授はイロモノと言うか、キワモノと言うか、そういった扱いのように感じます。

 とりあえず、バカンティ教授についてはそういう話なのですが、今回の論文の問題は上記のようにその他の評判の高い共著者らに釣られて、Nature編集部も発表を聞いた専門家らも論文の中身を見る目が甘くなってしまったという点です。

 私は専門家ではないものの、Natureや理研の名前を見て無批判に報道を紹介してしまいました。そういう意味では、レベルの差はあれど問題の本質は同じだと思います。雑誌編集者も報道も専門家も(個人も?)、それぞれ反省すべきところがあるでしょう。


★2014/6/7 STAP細胞論文撤回、Nature→バカンティ→小保方晴子の順で陥落?


 土日は軽い話というマイルールがあって本当は月曜日あたりにやりたいのですけど、それだとあんまりにも情報遅すぎるだろうってことでバカンティ教授の話。

 STAP細胞は未使用のはずの2種マウスの混合 理研遠藤高帆らが解析では、理研の遠藤高帆上級研究員らのグループによる遺伝子のデータベース解析で、マウスにおかしな点があるとわかったことが、小保方晴子研究ユニットリーダーがついに主論文を含む全論文の撤回に同意した理由では?といったことを書きました。

 同じような見方は報道でも見られたため、そこまで的外れってことはないと思うのですけど、「あっ、こっちが本命か!」というニュースが上の投稿を上げた後に出てきました。

 私は小保方晴子さん以上にハーバード大のバカンティ教授が撤回に応じたことが不思議でしたが、どうも時系列的にはバカンティ教授の陥落の方が早かったようです。これに影響されて小保方晴子さんも降参…という方が、ストーリーとしてはわかりやすいです。
論文撤回、ネイチャー誌の打診転機 STAP成果白紙に:朝日新聞デジタル 2014年6月5日05時41分

 関係者によると、ネイチャー編集部が独自に論文を調査し、バカンティ氏に「自ら取り下げた方がいいのでは」と撤回を打診。バカンティ氏は同意したという。強制撤回されるのは不名誉とも言われる。ネイチャー誌のニュースサイトは、バカンティ氏は5月30日、同誌編集部に撤回を申し入れたと報じている。
http://www.asahi.com/articles/ASG647GFNG64ULBJ01Y.html

 これを読んで「ネイチャーも甘いな」という感想を漏らしていた方がいらっしゃいました。実際甘いと思います。STAP細胞の件も問題が大きくなったためにこうなりましたが、騒ぎが小さければネイチャーがすんなり差し替えに応じて不問となっていた可能性があります。

 一方、ネイチャーが著者らからの撤回を希望した気持ちもわかります。本物かどうかわかりませんが、STAP細胞騒動のかなり早い段階で、国内の科学雑誌の編集者という方が「できることなら著者から撤回してくれた方がいいんだ」といった話をしていました。

 なぜ著者から撤回してくれた方がいいかと言うと、雑誌側で論文を撤回を決定するには調査が必要で、お金も時間がかかるためです。その雑誌編集者という方は、書き込んだ当時も撤回相当の論文を抱えていて、てんてこ舞いだと言っていました。雑誌側で撤回するのもたいへんなのです。

 なので、著者側から申し出てくれた方が楽ってことでしょう。望ましいことか?と言われると、私もよくわからないのですけど、ネイチャー側のメリットは理解できます。

 この部分は下書きではこれで終わっていましたが、さっきの差し替えに簡単に応じていたかも…というのも同じ理由ですので、やはり望ましくないと言い切った方が良いかもしれませんね。

 今回の件はネイチャーにも問題があり、論文の査読が甘かった、ルールでは必要だったデータの登録よりも掲載を優先させたなど、商業主義の優先が災いした面があります。

 こういった姿勢が撤回するかどうかの調査が必要になる問題だらけの論文を生んだわけで、論文の正確性よりも商売を重視したネイチャーも良くないと言っておきますわ。

 少なくとも不備が多すぎる論文くらいは掲載雑誌がきちんと後始末するようにしないと、いつまで経っても不正論文の掲載は減りません。雑誌社ももっと痛い目にあって反省すべきです。


 記事に戻って、上の続き。こちらを読むと、バカンティ教授の影響で小保方晴子さんも撤回に同意…という話がモロに出ていました。
 小保方氏の代理人の三木秀夫弁護士によると、バカンティ氏が小保方氏に「白紙にすることも一つの道ではないか」と連絡してきたという。STAP細胞の存在を信じている小保方氏は「論文撤回で、事実そのものがなくなるわけではない」と話したという。

 こういう時系列ですかね。

ネイチャーが内々で撤回の見込みを伝える → バカンティ教授が撤回に転じる → 小保方晴子リーダーも撤回に転じる

 これだとスッキリではあります。


 あと、さっきのネイチャーの話ですけど、検索したらこういう記事もありました。
バカンティ教授 STAP論文取り下げ要求 | 日テレNEWS24  2014年6月5日 6:50

 STAP細胞の論文を巡る問題で、イギリスの科学雑誌「ネイチャー」は4日、小保方晴子研究ユニットリーダーの共同執筆者であるハーバード大学の教授が論文の取り下げを求めたことを明らかにした。

 ネイチャーのニュースサイトによると、ハーバード大学のバカンティ教授は先月30日、ネイチャーにSTAP細胞の主要な論文の取り下げを求める書簡を送付した。取り下げには全ての共同執筆者の同意が必要とされているが、理化学研究所によると、小保方氏も3日に取り下げに同意した。

 ネイチャーは独自の調査も進めており、論文を撤回するかどうか近く結論を出すとしている。
http://www.news24.jp/articles/2014/06/05/10252469.html

 これだと結局調査は続けるとしていますね。じゃあ、本当に情けをかけただけなんでしょうか?

 そういえば、バカンティ教授の関係だと、ハーバード大が「当院の注意を引くような懸念はすべて、徹底的な精査の対象となる」なんてカッコいいことを言っていました。ハーバード大が口だけでなく、本当にきちんとした調査がするのかどうかってところも興味があります。


 あと、小保方晴子さんの撤回理由については他の理由も朝日新聞で提示されており、こちらはもっと深刻な内容です。ただ、長くなったので、今回のものとは分けて月曜日くらいに出そうと思っています。


 関連
  ■STAP細胞捏造疑惑問題、悪いのは誰?小保方晴子、理研、笹井芳樹など
  ■その他の科学・疑似科学について書いた記事

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