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イランで飼うことができるペット・猫○犬× 政府が西洋化だと禁止


 犬はイランでも"最高の忠誠心を持っていると考えられてい"るのに、飼っちゃダメって矛盾じゃない?と最初ちょっと考え込んでしまいました。
犬をペットにするのは忌むべき西洋化:日経ビジネスオンライン エッテハディー・サイードレザ 2014年3月13日(木)1/2ページ

 イランでは昔から猫や鳥をペットとして飼ってきました。リスや亀やネズミを飼う人もいます。問題となったのは、犬を飼うことが流行したことでした。

 新興の富裕層が、高級な犬を飼い始めたのです。中には何千ドルもする犬を飼う人も。これが政府を刺激することになりました。犬を飼うことを「西洋化」として取り締まり始めたのです。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20140310/260866/?n_cid=nbpnbo_mlt&rt=nocnt

 よくわからなかったのですが、終わり頃でやっと意味がわかりました。"イラン人は昔から家を警備させる目的で犬を飼ってきました"とありました。これは「使役」であるのでまだ良かったようです。

 何がダメか?と言うと、ペット扱いするというのがダメみたいですね。エッテハディー・サイードレザさんはペット化を「家族の一員として扱うようになる」と同義としているような感じもありました。政府にとってこれは「西洋化の負の影響」というわけです。

 しかし、"犬を飼う流行は広まる一方"だそうです。"犬をペットとして飼うことは西洋文化に憧れていることの証"であるのになぜ?と言うと、むしろ"西洋の文化はすべて素晴らしいと思う人が多い"そうです。イランの方は西洋化することが良いことだと思っている人が多いようです。


 上は順番を入れ替えていて、本当は二つ目の犬を飼ってはいけない理由でした。では、一つ目の理由は何であったのか?と言うと、宗教的な理由です。

 「食べてはいけません」「やってはいけません」という「ハラーム」と似た概念で、「汚れているもの」「不浄なもの」という意味の「ナジス」というものがあるそうです。

 これは"シーア派は10個、スンニー派は9つ"で異なるものの、いずれにせよ2種類の動物が入っています。ひとつは「豚」という日本人でもイスラム教徒が嫌っていることをよく知っている動物です。先の「ハラーム」にも「豚肉」がありますので、徹底的に嫌われています。

 ところが、もう一つが予想外の「犬」なんですね。英語圏のキリスト教でも「dog」が「God」の逆だから良くないって話もありますが…。

 しかし、犬を触っちゃいけないのであれば、家を警備させる目的で飼うのもダメなんじゃないの?と不思議に思うかもしれません。実際、"毎日のお祈りをしっかりしている人が、他の人が犬を飼うことに反対するケースも"あるということですから、人によっては「使役」でもダメそうです。いろいろですね。

 そういえば、西洋化の象徴としての犬という話は、中国でもありました。過去に犬の飼育頭数世界一の中国で殺傷事件続発・インドは狂犬病世界一というのを書いています。

 こちらは特に禁止しているという話ではありませんでしたが、欧米のように犬を飼い、欧米のように犬肉文化を非難する人が増えている…という話でした。
犬による殺傷事件相次ぐ中国、飼育規制は有名無実:日経ビジネスオンライン
北村 豊 2013年7月5日(金)

 2012年4月に「中国疾病予防管理センター」が発表した統計によれば、犬の国別総数では、中国が1億3000万匹で世界一であるという。(中略)

 中国では1980年代までは都市部の市街地域で犬を飼うことは禁止されていたので、1985~89年の約5年間を北京で駐在生活を送った筆者は郊外に出ない限り、日常生活の中で犬を目にすることはなかった。

 しかし、その規制は徐々に緩和され、庶民の生活水準の飛躍的向上にともない、都市部におけるペットとしての犬の数は増大を続け、今では犬・猫を主体とするペット産業が形成され、ペットショップやペットサロンが繁盛している。こうして「犬は人類にとって最高の友達」であると考える愛犬家が増大したことによって、従来細々と続けられて来た犬の愛護運動が中国国内で徐々に大きな流れへと転換しようとしている。

(中略)6月21日付の米紙「ロサンゼルス・タイムズ」は、中国における動物愛護運動に関する記事の中で、同日に広西チワン族自治区の“玉林市”で開催された「犬肉祭り(dog meat festival)」に言及し、ネットを通じた反対運動が中国国内でもその勢力を拡大しつつあると報じた。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20130703/250641/?mlt

 日本での犬の扱いは江戸幕府第5代将軍の徳川綱吉による生類憐れみの令の影響が強いのでは?とも言われています。他の東アジアと違い犬肉文化は根付きませんでした。

  ■変わる教科書の徳川綱吉と生類憐れみの令の評価 名君と動物愛護

 あの時代は野犬化して危険だったらしいのでペット化はどうか知りませんので、そちらについては別に調べないといけません。ただ、奈良か平安あたりに小型犬を飼うのが流行したという記述は読んだ覚えがあります。また、狩猟用としてなら犬を飼う文化はあったでしょう。

 とりあえず、中国やイランとも違う感覚でしょうね、日本は。三者三様です。


 なお、作者は国の象徴としての動物は、日本が鶴、中国がパンダであるのに対して、イランはヒョウだと書いていました。しかし、イランにとって特に馴染み深い動物というわけではなく、"最近、ヒョウが滅亡の危機に陥っているので、これを救うため象徴に選んだ"とのこと。不思議な理由です。

 一方、イランの伝説によく登場する動物は「シーモルグ」だと書いていました。聞いたことない動物だな…と思いましたが、それもそのはず、実際には存在しない幻の動物だそうです。記事では特に説明がありませんでしたが、検索かけると「不死鳥」と訳されているところがありました。そういうイメージで良さそうです。

 また、作者によると、ロバもイラン人にとって馴染みが深いそうです。"イランのことわざを見ると、どんな動物よりもロバが頻繁に登場し"いるというのが理由でした。ロバはことわざでは「愚かさ」の象徴だそうですから、良くない役目ですけどね。今は日常には関係しませんが、昔は欠かせない存在だったようです。


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