スシローやスシロー To Goのテイクアウトなど、スシローの話をまとめ。<「スシロー」とテイクアウトの「スシロー To Go」は何が違うのか?>、<スシローやスシロー To Goのテイクアウトはまずい?作り置きで鮮度低い>などをまとめています。
2022/08/31追記:
●テレビ2番組で「100%メバチマグロ」とスシロー推し…実は偽装
●虚偽指摘に「社内確認で70%が別のマグロと判明した」と謎回答
2022/09/06追記:
●中国産うなぎを九州産、インド鮪中とろを天然本鮪中とろとも… 【NEW】
●「スシロー」とテイクアウトの「スシロー To Go」は何が違うのか?
2021/10/24:
「行列に並ばなくても食べられる」スシローが"持ち帰り店"を加速させる本当の狙い プレジデントオンライン / 2021年10月23日 12時15分によると、回転ずし大手「スシロー」がテイクアウト専門店「スシロー To Go」の出店を加速させているそうです。スシローの既存店舗でもテイクアウトは行われていたものの、大きな違いがあります。
当然ながら、スシロー To Goはテイクアウト専門店というのが、根本的に違う点。ただ、より特徴的なのは、店内での調理は行わず、近隣の回転すしスシローの店舗で調理したすしを運び込むやりかたの方でしょう。スシロー To Goの店舗は、駅改札付近にある小型店舗ほどの大きさだというのも特徴となっています。
調理しないことにより、駅や商店街などの小さなスペースに出店が可能に。従来のスシローの回転ずし店ではカバーできていなかったエリアに小回りを利かせて出店していくことができます。また、調理は近隣のスシローの既存店舗で設備の空き時間を使って行うので、開店のための投資は低く抑えることができるそうです。
スシローの既存店舗はコロナ禍以前から、1店舗当たりの売り上げが頭打ちでした。多くの店舗では食事時に来店客の行列。テイクアウトも受注が多く、繁忙期には早々と予約の枠が埋まります。つまり、店内飲食も、既存の持ち帰りも、ピーク時になると供給の上限に近い水準で、売上上昇は限界だったそうです。
そこで、既存店舗の設備の空き時間帯に持ち帰り用のすしを調理し、時間差で販売してみてはどうかというアイデアが浮上して、試行錯誤してできたのが、「スシロー To Go」というテイクアウト専門店だったとのこと。これによってスシローはさらに儲かる…という、スシロー側にとっては素晴らしいアイデアでした。ビジネス的にも学びがあります。
●スシローやスシロー To Goのテイクアウトはまずい?作り置きで鮮度低い
ただ、「既存店舗の設備の空き時間帯にすしを調理」というのは飽くまでもスシロー側の魅力。顧客の魅力ではないですよね。時間が経っていておいしくないんじゃないか?と思ってしまいます。今あるスシローのテイクアウトも、実際かなり味が落ちている印象。新型コロナウイルス感染拡大時は特にひどくて驚きました。
あまり食べ物を悪く言わない私でもスシローの持ち帰りがひどいと思ったのは、たぶん単純に鮮度の問題。暇なときに早く作っておくために、鮮度が著しく落ちているのです。カピカピなときもありました。早く作るのを見越して私も予定よりかなり早く取りに行くのですが、それでもすでに相当時間が経っている感じです。
テイクアウトと言っても結局時間帯はある程度集中するため、作り置きせざるを得ないのはありそう。私はこれを考慮して混まない時間帯にわざと予約しているのですが、それでも前述のような相当早く作っている状態。特にテイクアウト需要が増えた新型コロナウイルス拡大時期はひどい鮮度。食べていて辛かったです。
テイクアウト専門店の「スシロー To Go」はこれがさらに悪化する可能性も。上記の説明からすると、既存店舗のテイクアウトを作る時間帯よりさらに前に作ると予想されるためです。その後も、テイクアウト専門店で販売するすしは、近隣の既存店舗で早朝と昼のピーク後の時間帯に調理するという説明が出てきました。
●早い時間帯に作って冷蔵ケース…もうスーパーの寿司と同じじゃ?
とはいえ、「スシロー To Go」ではテイクアウト用の配慮はします。「うまい」と感じてもらうためのポイントや衛生管理上の条件が回転ずしとは異なるため、解凍の手順や酢飯の合わせ方などについては、新しい方法を採用。例えば、冷蔵ケースに入れることでシャリの温度が下がるため、既存店舗と同じにはできません。
ということで、既存店舗のテイクアウトよりは、テイクアウト専門店である「スシロー To Go」の方が良いかもしれません。こうやって見ると、既存店舗のテイクアウトは、テイクアウト対策を全然していないものを売っているので、おしくないのは当然だとも言えそう。「スシロー To Go」の方がマシそうでした。
ただ、早朝と昼の後という相当早い時間帯に作った寿司を冷蔵ケースに入れて…となると、これはもうスーパーの寿司と変わらないんじゃないの?とも…。結局、魅力がないように感じます。ただ、人は情報に騙されておいしいと感じやすいため、スシローブランドの力で成功するかもしれないとも思いました。
●スシローがウニのおとり広告で景品表示法違反…は厳しすぎ?
2022/06/10追記:テイクアウトは関係ないのですが、うちで書いているスシローメインの話はここしかなかった…ということでスシローニュースをこちらに。<「ウニ」「カニ」が無い…“おとり広告”スシローに措置命令 “仕方ないね”で終わらなかった理由は?弁護士解説 | TBS>(2022年6月9日)という悪い話題です。
<回転寿司チェーン最大手の「スシロー」が、広告でキャンペーンとして宣伝していた寿司ネタを、実際には多くの店舗で販売していなかったとして、消費者庁は6月9日、「スシロー」の運営会社に対し、景品表示法違反の措置命令を出しました>
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/66672?display=1
公正取引委員会は、回転ずしチェーン最大手「あきんどスシロー」の、ウニやカニなど3種類の寿司キャンペーンの表示について “おとり広告” であると認定。このおとり広告とは「商品・サービスが実際には購入できないにもかかわらず、購入できるかのような表示」のこと。例えば、ウニは以下のような感じでした。
<「新物!濃厚うに包み(税込110円)」の販売期間は2021年9月8日〜20日にかけてでした。(中略)
早い段階に売り切れる可能性があると判断して「新物!濃厚うに包み」に関しては9月14日〜17日の4日間、「とやま鮨し人考案 新物うに 鮨し人流3種盛り」に関しては9月18日〜20日の3日間、販売停止をしていました。
幅を広げて調査をしたところ、全国594店舗のうち540店舗、9割近くで1日以上販売できていなかったということ、これが “おとり広告” に当たるのではないかと判断されたわけです>
カニもほぼ同じですが、準備が整わず、初日から販売していなかった店舗でも、提供しているかのように表示していたという問題も発生。公取委はこれを特に悪質と判断しました。スシローは良心的…とされており、ファンが多く擁護もありそうですが、他のお店で置き換えて考えてみると、問題があるとわかると思います。
また、今回特に悪いとされた理由は他にもいくつか。大々的にキャンペーンを張って、しかも目玉商品であったというところもポイントだとのこと。また、弁護士は販売停止についてもわかりやすく告知すべきではないかともしていました。あと、弁護士は以下のように、過去のスシローの問題についても触れています。
<愛知・スシロー蟹江店では「天然本鮪中とろ」としていたものが、「インド鮪中とろ」を使っていたということが後々わかっています(販売期間 2022年2月23日~28日)。
また、「中国産のうなぎ」が「九州産のうなぎ」として販売されていたこともあったようです(販売期間 2022年2月23日~27日)>
●ほぼ詐欺同然 生ビール半額と宣伝、会計時に「フェア開始前」
2022/07/14追記:この前不正があったばかりのスシローでまた不正です。意図して行ったわけではないミスの可能性が高そうですが、その場合はミスした店員の対応が悪すぎる上に、最初のミス自体が「良い回転寿司の見分け方」でポイントとなる店員の質が低下している…と言わざるをえない形になってしまいます。
ツイッター情報は通常デマの可能性があるのですが、会社側が認めており、やはり普通に問題があった模様。しかも、1店舗ではなく複数の店舗で問題が発生。
スシロー、複数店舗で「生ビール半額」と宣伝→未実施だった 運営会社「誤掲出」と謝罪..返金対応へ : J-CAST ニュース(2022年07月13日)という記事が出ていました。
<運営会社のあきんどスシロー(大阪府吹田市)は2022年7月13日、公式サイトに謝罪文を掲出し、誤って対象商品を注文した客に差額分の返金対応を行うと発表した>
<誤って期間外にポスターを掲出していた店舗で、キャンペーン告知を見て対象商品を購入した客に対し、一杯につき差額の264円を返金すると発表した。対応を希望する客は、購入店舗にレシートを持参し、スタッフに声をかけるよう呼び掛けている。
発表によれば、戸田店、相模原中央店では誤って10日からポスターを掲示していたとしている。このほかの店舗は現在確認中だとして、確認でき次第、改めて知らせるとしている>
●店員レベルは、良い回転寿司と悪い回転寿司の見分け方のひとつ
私はレシートを何年もとっておきますが、すぐ捨ててしまう人も多く、差額を返金してもらえない人も多いかもしれません。また、そもそも半額になっていると思い込んでいて、だまし取られたことにすら気づかない人もいるでしょう。レシートなしで返金…となると、確認が取れないので仕方ないのですが…。
以前やった「良い回転寿司の見分け方」では、スシローは良心的な店舗とされおり、悪い店舗は店員の質がとにかく低レベルでした。前述の通り、意図して行ったわけではないミスの可能性が高いですが、ミスが出ること自体が店員のレベルの低さを示している上に、会計のときの対応もよくありませんでした。
当初の投稿で書いた早く作りすぎておいしくないスシローのテイクアウトについて私は「仕方ない」と思っていたのですが、これもよく考えてみると「良心的じゃない」と言わざるをえないもの。また、今回の問題はポスターにフェア開始日を書くだけで防げる問題であり、会社レベルでの質の低さを感じてしまう話でもありました。
●テレビ2番組で「100%メバチマグロ」とスシロー推し…実は偽装
2022/08/31追記:スシローの不祥事報道が止まりません。スシローがニュースバリューがあるため報じられやすいというだけで、他社もやっている可能性はあるものの、少なくとも「他社と違って良心的」というこれまでのスシロー評価は間違っていたと考えて良いでしょうね。むしろかなり悪徳です。
なお、そもそもスシローの評価が良くなったのも、マスコミ報道のおかげでした。こうした報道は今でもあり、実を言うと今回の件も、マスコミがスシローを持ち上げる報道をしたことがきっかけ。マスコミで報じられたスシローの嘘くさい売り文句を検証したところ、虚偽であることが判明した…という流れです。
<(消費者庁から「おとり広告」で措置命令を出された後の2022年)6月28日に放送されたフジテレビ系の「所JAPAN2時間SP」と、7月26日に放送されたテレビ東京系の「うちむら見える化テレビ」。所ジョージと内村光良がそれぞれ司会を務め、いずれもスシローの「人気の秘訣(ひけつ)」を探る、といった内容の両番組には共通点が。どちらも、一般的な回転ずしではキハダマグロを使用している所が多い中、スシローは味が濃厚なメバチマグロのみを使用していることを強調していたのだ。
「メバチマグロのほうが希少性が若干高く、味が少し濃厚だとされているので、キハダマグロと比べて、仕入れ値が約1.2倍高くなっています。スシローは、メバチマグロとキハダマグロの両方を使っているという認識だったので、番組を見て疑問に思いました」
回転ずし業界に詳しい関係者はそう語る。
「また、店舗で鉄火巻を食べてみたら味が薄いように感じました。そこでスシローにメールで問い合わせたところ、鉄火巻にはメバチマグロが使用されている、と答えてきました」>
(スシローの悪質な「マグロ偽装」疑惑 DNA調査を行うと「喧伝されているのとは違うマグロが」 22/8/31(水) 5:56配信 デイリー新潮より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/811d4de789fc7f079c87116f51ef36ad240abd72
●虚偽指摘に「社内確認で70%が別のマグロと判明した」と謎回答
味音痴な私ならなんとも思わなかったでしょうが、業界の人だとわかるんですね。専門業者に依頼して5店舗についてDNA調査をしたところ、1店舗の鉄火巻でキハダマグロとのDNAの同一性が100%と判明。また、この指摘に対するスシローの回答が予想外。否定せず肯定したのですが、「判明した」という謎の回答をしています。
<スシローの運営会社に問い合わせたところ、「握りずし」のマグロは間違いなくメバチマグロだが、
「『鉄火巻』に使用しているマグロの魚種につきましては、社内確認の結果、70%がキハダマグロ、30%がメバチマグロを使用していることが判明しました」
テレビであれだけマグロ=メバチマグロと強調していたのに、今更キハダマグロの使用が“判明した”とはどういうことなのか。
「メバチマグロとキハダマグロは種として違うことがDNAレベルではっきりしている。種が違うわけですから、産地偽装とは比較にならないほど悪質です。以前、阪急阪神ホテルズがバナメイエビを芝エビとして販売し、偽装表示として問題になり、社長が辞任しました。それと同等の悪質さだと思います」(先の関係者)>
自主的に調査したところ「判明した」として謝罪する…ならわかるのですけど、そうじゃなく偽装指摘への回答ですからね、これ。2つのテレビ番組で宣伝したときは判明しておらず番組の宣伝は問題ない…というニュアンスです。また、70%がキハダマグロだと、メバチマグロじゃない方が多いため、悪質だとも言えます。
●中国産うなぎを九州産、インド鮪中トロを天然本鮪中トロとも…
2022/09/06追記:前回スシローのマグロの件を検索したとき、<相次ぐ食品の産地表示問題 なぜ『スシロー』の天然本鮪はインド鮪だったのか?>(山路力也 フードジャーナリスト)という記事もヒットしていました。てっきり同じ件だと思ったら、2022/3/15の記事。つまり、別件でも表示の問題があったのです。
これは、愛知県海部郡蟹江町の『スシロー 蟹江店』で、「天然本鮪中とろ(税込165円)」にてインド鮪中とろを使用、「九州産うなぎ(税込330円)」にて中国産うなぎを使用していたことが判明した…という話。あきんどスシローは販売期間中に対象店舗で対象商品を購入した人に対して、購入金額の返金で対応するそうです。
以下のように、この記事はあまり批判的ではないもの。個人的には、「仕方ないよね」とスシローを擁護するニュアンスを感じました。ただ、後に判明した問題やその対応を見ると、だいぶ印象が変わるかもしれません。あと、スシローはマスコミから良く言われやすい会社なのかな…とも思いました。
<通常、『スシロー』で使用するマグロは国産のほか、中国、台湾、韓国、オーストラリア、マルタ、スペインなどのものをメニューによって使い分けており、これらの産地は全てホームページ上で公表されている(中略)
今回、間違って販売されていた2月23日からの期間は、期間限定の「絶対王者スシローの鮪」フェアの開催期間と一致している。このフェアでは通常は使用していない大間産天然本鮪をはじめ、アイルランド産天然本鮪や天然インド鮪などを使用したマグロメニューが14種類用意されていた。つまりこの期間『スシロー』では、マグロだけで9ヵ国もの産地のマグロを使い分けていたことになる。
同様に「九州産うなぎ」も期間限定メニューとして投入されているもので、通常メニューの「うなぎの蒲焼き」は中国産を使用している。『スシロー』はセントラルキッチンではないため、マグロなどの鮮魚は原則として店内で切り分けて提供されている。そこで間違いが生じることはあり得ないことではない>
https://news.yahoo.co.jp/byline/ymjrky/20220315-00286677
なお、記事では、<『スシロー』は数ある回転寿司チェーンの中でも、マグロに対して力を入れていることで対外的にも知られているブランド>なので、<マグロで、組織的かつ意図的な産地偽装や誤表示を行う事は合理的ではなく考えにくい>とも擁護。ただ、前述の通り、スシローはこの後そのマグロでやらかしました。
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