2020/05/10:
●雑がみ・紙ゴミ、自治体によって紙ひもとビニール紐で違うのなぜ?
●紙じゃないのに…ビニールひもでも良いという自治体も多い!
●むしろビニール紐の方が良い 紙ひもは馬鹿な公務員の考えること説
●それ見たことか!紙ひもを指定した自治体、わずか3ヶ月で撤回
2020/07/25:
●古紙類は海外業者が処理…しかし、日本人のマナー低下で受取拒否も
●雑がみ・紙ゴミ、自治体によって紙ひもとビニール紐で違うのなぜ?
2020/05/10:以前から不思議だったのが、雑がみなどと呼ばれる紙ゴミを集めるルールが自治体ごとに異なることです。袋に入れる・入れないの差もあるのですけど、私が気になっていたのは、束ねるタイプの回収方法の違い。束ねる紐を紙紐のみとしているところと、指定なしのところがあることです。
例えば、
集団回収とは? 堺市では、新聞について、<できるだけビニール袋やビニールひもではなく、紙ひもを使ってください>となっています。その他の古紙についても、<できるだけビニール袋やビニールひもではなく、紙ひもを使ってください>とされていました。この措置は、ごみを含めて全部紙にするということで理解しやすいものです。
<古紙を出す時は、紙ひもを使うのが最適です。ビニール袋やビニールひもを使うと、ごみが余分に発生すること、手作業でビニール袋やひもを除去するのに手間がかかることなどから、できるだけ紙ひもを使ってください。紙ひもは、古紙と一緒に再生されます>
●紙じゃないのに…ビニールひもでも良いという自治体も多い!
ただ、紙ひも指定ではない自治体も多いんですね。上記の例でもその他の古紙では、<できるだけ>にとどまっているケースでした。また、
3 古紙を出すときにビニールひもやビニール袋を使ってもかまいませんか? 横浜市青葉区も、ビニールひもでも良いよという自治体です。
<リサイクルを進める観点から、紙以外のものが混入することを避けるため、新聞や雑誌などは、なるべく紙ひもや紙袋を使用していただきたいのですが、手元にない場合はビニールひもでしばっていただいても大丈夫です>
ビニールひもでも良い理由で私が想定していたのは、大きく2種類。一つが多少の混入物があっても、品質が低い再生紙などリサイクルの品質を落とすことで対応できるという可能性。もう一つが、業者の方で、手作業あるいは機械的に分別しているために、異物が多少あっても対応できる可能性があるというものでした。
ただ、先程の説明では、<ビニール袋やビニールひもを使うと、ごみが余分に発生すること、手作業でビニール袋やひもを除去するのに手間がかかる>というものが出てきていました。となると、どうも手作業という地道な方法で分類していると考えた方が良さそうです。これだとどうしても人件費が高くついてしまいますね。
●むしろビニール紐の方が良い 紙ひもは馬鹿な公務員の考えること説
で、かつてから気になっていたこの話を検索していると、「むしろビニール紐以外考えられない。紙ひもが良いとか馬鹿じゃねーの?」といった感じの話が出てきました。リサイクル業者さん自身の情報ではないのですけど、ここによれば、回収業者も紙ひもを嫌っているということになっています。
<以前、「古紙回収を行政が義務化した」際に、清掃局がいろいろと制度を作ったんですが、その中に、「紙類を資源回収に出す際は、ビニール紐は使ってはいけない。紙紐を使いなさい」と命令した>
<その根拠は、「ビニール紐だと、リサイクルをするときに、そのビニール紐を切って取り除くという作業が必要になり面倒。紙紐なら、そのまま、古紙といっしょにリサイクルできるから楽」というものです。この理論、わかります。ええ、おっしゃるとおりです。でも、現実は甘くありません>
(
紙紐 なんか使わないよ! バカな公務員の古紙回収政策 管理人は超つらいよより)
作者は、ゴミ回収制度が変る際の市民説明会に「紙紐は硬くて柔軟ではない。きつくしばれないから、まとめた古紙がゆるんで崩れる。トラックに積み込む際に、ひもがほどけて、散乱する可能性があって危険」などと指摘。しかし、妨害人物として会場からつまみだされたとのことです。
●それ見たことか!紙ひもを指定した自治体、わずか3ヶ月で撤回
で、実際やってみると、その自治体では誰にとっても良くないもので、文句ばっかりだったとされていました。
・住民には結束しにくい。
・マンション管理人は、整理しようとして持ち上げたら、紐が切れて、雑誌が散乱。
・回収車のトラックに積みあげる回収業者の人も、「こんなの困るよ。紙紐だとちゃんと結べないんだよ」と愚痴ばかり。
・古紙回収の専門業者自身が、「市が勝手に決めやがって、困るよ。これじゃ、回収作業に時間がかかって効率が悪い」と嘆く。
当然、市にも苦情が殺到し、わずか3ケ月後に、市の広報の隅っこのほうに、「紙紐だけじゃなくて、ビニール紐でもいいですよ」という修整記事が掲載され、こっそりと、あっけなく、制度変更されたそうです。
ただし、前述の通り、他の自治体では現在でも「紙ひもでなければいけない」というところが結構あります。現在の紙ひもは弱点とされた結束の緩さが改善されたんですかね。私は特に使いづらいと思ったことはありません。
あとは回収業者の方針の違いという可能性もあるのではないかと思います。そもそも紙ゴミを分別して回収しない自治体があるなど、地域によってかなりルールが異なりますよね。おそらく自治体が契約する業者によって、今回のひも以外の扱いも相当いろいろ違うのではないかと私は想像しています。
●古紙類は海外業者が処理…しかし、日本人のマナー低下で受取拒否も
2020/07/25:紙ではないビニール紐は、手作業で取り除いているという話を最初のときに書いていました。これは同時に、人件費のかかる方法だとも当時書いています。で、これらの処理はそもそも海外でやっているみたいですね。これだと人件費は比較的少なくて済むと考えられます。
ところが、その海外でも割りに合わなくなってきているという話がありました。理由は日本人のマナーの悪さです。
全国的に古紙類の回収が困難になっています:我孫子市公式ウェブサイト(2020年5月1日)によると、以前は、中国やインドネシアの業者が、 ほぼ検査なしで日本の古紙類を輸入。検査なしなら人件費は安くて済みます。
ところが、2~3年前から輸入される古紙類に混入する不純物検査が厳しくなったことに伴い、国内で流通する古紙類の価格が大きく下落するとともに品質競争が激化しているとのことでした。「2~3年前から」ということで、新型コロナウイルスの影響ではなく、そのずっと前からみたいですね。
我孫子市は最初のときに書いた人が忌み嫌っていた紙ひも方式だったのですが、だからこそ検査なしでもOKだったのかもしれません。ただ、この紙ひもルールが守られなくなった他、紙の種類による分別や古紙類以外の異物を混入があり、2019年末には業者が回収を休止する事態にもなっていたとのこと。今後も受取拒否の可能性があるといいます。
異物混入の具体例としては、金属が付いたアルバムやバインダー、銀紙、レシート等の感熱紙、紙状の梱包材、においや汚れの付いた紙、壁紙など。ここらへんはまだマシで、ビニール袋に入った缶、びん、プラスチック、蛍光管、かご、陶器、ドライヤー、かぼちゃなどの写真が載っていました。ビニール紐レベルの問題ではなさそうですね。
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