2014/5/7:
●マネジメントの基本というのは「モチベーションの維持」という説
●永遠にやる時間が来ない「やることリスト」はどうすべきか?
●「人生の目標がないからダラダラしちゃう」と妻が指摘
●やっぱり計画は必要?細かいところから仕事を始めると失敗する
2016/9/27:
●目標設定・計画の立て方 具体的な数値目標を立てるのが悪い理由
●成果を目標にしてしまうとそれが達成できなかったときに心が折れやすい
●低年収と高年収…年収で違うスケジュールの立て方
●スケジュールの立て方と年収の高さは関係する?高年収の人は…
【クイズ】年収2000万円超の人と500万円台の人に「勉強のスケジュールはどこまで決めていますか?」と尋ねたプレジデントのアンケートで、「決めていない」と答えた人の比率として正しいものはどれでしょう?
(1)年収2000万円超の人 54.3% 500万円台の人 50.0%
(2)年収2000万円超の人 54.3% 500万円台の人 20.0%
(3)年収2000万円超の人 24.3% 500万円台の人 50.0%
●マネジメントの基本というのは「モチベーションの維持」という説
2014/5/7:ブックマークを整理していると、古いブログ記事が出てきました。
かつてネトゲで数十人を率いた妻の「マネジメント論」 - chocontaの日記 2010-11-02というものです。おもしろいですよ、これ。タイトル見てわかるように「ネトゲ」の話なんですよ。そのせいで「所詮ネトゲ」とか「机上の空論」とかっていうネガティブな反応がありました。
でも、ネットゲームっていうのもひとつの社会ですので、学べることはいくらでもあり、机上の話ではなく一つの経験だろうと思います。確かにネトゲの手法がそのまま個々の仕事に通用するか?と言うとそうではないでしょうが、両者には共通点もあるはずです。「ネトゲだから楽」なんてこともないでしょう。
たとえば、会社で全くマネジメントできないダメ上司が、ネトゲ上だと素晴らしい管理能力を発揮…みたいなことは想像しづらいと思います。会社だと能力発揮以前に、全くやる気が無いって人はいますので、ゲームの方で頑張る人はいそうですけどね。趣味には一生懸命なのに…という人。皆さんの周りにもいますよね? …話が逸れていきそうなので、本題です。
<かつてネトゲで数十人を率いていたという妻「相手が欲していることは何で、どうやったらモチベーションを高く持ってくれるかを必死に考え抜くの。そうしたら勝手にみんなが動いてくれる。それがマネジメントだよ。やってないから帰りが遅いんじゃないの?」>
モチベーション論には批判があり、マネジメントとしてモチベーションを高める必要性はないという考え方もあります。ここの感想で奥さんはドラッカー読者じゃない?というものがありましたが、ドラッカーが確かそういうことを言っていたと思います。でも、これは単純に飴と鞭的なものの飴の話でしょうね。わからんでもないです。
●永遠にやる時間が来ない「やることリスト」はどうすべきか?
上記の作者はやることリストを作って仕事をしてますが、全然終わらず帰れないと妻に相談。すると、「やらないことリストを作るの。それで、やることを半分に減らすの。じっくり考えたら、誰かにやってもらった方がよいことや、他とまとめてできることや、実はしなくてもよいこととかが見つかるよ」と言われたそうです。
「やらないことリスト」という命名は何かしっくり来ないですが、言っていることはよくわかります。やるべきことだと思っていることの中は実際にはそう大事ではないものがあり、突き詰めていくと削れるってことですね。発想を転換するためにも、「やらないことリスト」と言った方がわかりやすいかもしれません。
最近読んだ
この歳になって気づいたことですけれども、「まとまった時間」はもう永遠にやってこないのです - KogoLab Research & Reviewのことも思い出しました。
<この歳になって気づいたことですけれども、「まとまった時間」はもう永遠にやってこないのです。
私たちは、「まとまった時間」をあてにして、いつか大きな仕事をやるぞと思い込んでしまいます。(中略)
しかし、大きな仕事をやるべき「まとまった時間」は永遠にやってきません。それは幻想なのです>
時間に限りがある以上、どうするか?と言うと、この方は"私たちができることは、大きな仕事を小さく分割して、日々のルーチンに埋め込むしかない"としていました。これは
仕事が早い人になるには? 効率よく仕事をこなす7つのコツでやった「タスクを小さくする」と同じ考え方です。
「やらないことリスト」の考え方は、7つのコツで言うと「重要じゃないところは手を抜く」に似ていますね。あと、私が思い出したのは「足し算より引き算が大事」という話。普通「足し算より引き算が大事」と言うときは、製品が多機能性でごちゃごちゃとつけるよりも、本当に必要な機能をシンプルに使いやすくみたいな感じです。ただ、考え方のベースとしては同じだと思います。
最初の妻の「マネジメント論」のツイートは削りすぎて紹介が二つだけになっちゃいました。で、ブログ内で検索すると、続編の
続)かつてネトゲで数十人を率いた妻の「マネジメント論」 - chocontaの日記 2011-01-22を発見したのでここからも紹介して追加。ここには、奇しくもさっき出した"「まとまった時間」はもう永遠にやってこない"という話が出ています。やはり時間を作るには前半に出てきたように、何かを削るなどすべきでしょうね。
<妻「勉強とか趣味とか新しい事を始める時、最初に力をかけるべきことは、それをやる時間を確保すること。時間を確保して実際に始めたら自然とやることも見えてくるよ。『やりたいことがあるのにできてない』と愚痴っていても何もかわらないし、こっちも気分悪いだけから、まずきちっと時間を作りなよ」>
●「人生の目標がないからダラダラしちゃう」と妻が指摘
少なくなりすぎた…と追加で紹介した<続)かつてネトゲで数十人を率いた妻の「マネジメント論」>では、目標に関する話も出ていました。
<妻が寝込んでいた頃、いやいや洗い物をしている僕を見かねて「人生の目標がないからダラダラしちゃうんだよ。50年後にどうなっていたいかを真剣に考えなよ。時間がもったいなくて、チャキチャキ動くようになるから」・・・妻がエクセルで作った今後50年の予定表兼予算表を見ているだけに無条件降伏>
ただ、私も会社で人生の予定表を作らされました。ただ、私はこういう予定表みたいなのが苦手なんですね。この方はきちんと計画されるタイプのようで。以下のように書かれています。
<かつてネトゲで数十人率いていた妻は、その日にやることを数分間整理してからゲームを始めていた「計画なしに始めると、なし崩し的に物事が進んで、あっと言う間に時間が過ぎるの。まるであなたの仕事の様に。ちょっと準備をするだけで得られるものの質が全然違うの。」…仕事しているところ見た?>
今回のブログ投稿が短すぎて慌てて追加したのでわかるように、私は行き当たりばったりです。
●やっぱり計画は必要?細かいところから仕事を始めると失敗する
一方で、大掃除について「絵を描く時はまず全体の構図を決めるの。いきなり細かい所から描き始めたら破綻するよ。さっきから同じ所ばかり拭いてるあなたは一度絵を習った方がいいよ」としていたのは、私も大事だと思います。枝葉末節にこだわって、全体が見えず結局本末転倒に…ということはビジネスでもよくあります。先の長期スパンの計画にも繋がる考え方でしょうか?
あと、全く役に立たない話ですが、これ読んで思い出したのが図面の話。昔は紙に図面を書いたので、全体のバランスを考えずに書き始めてしまうと、あとで苦労することがしばしばあったとベテランの方がおっしゃっていました。でも、今はCAD(コンピュータ支援設計)なのでそこらへんは「楽だよね」という話。
私は最初からCADの世代なので、そういう苦労はしていません。でも、想像してみるとよくわかります。パソコンの絵などでもいっしょでしょうが、コンピュータ設計の最大の利点は修正の容易さでしょうね。これは、「何だよ、先に全体の構図を決めなくて大丈夫なんじゃん」という話であり、「全く役に立たない話」とあらかじめ断っていたのはそういうわけです。
前述の通り私の計画性の無さのせいで、このページもまとまりなく最後はグダグダになってしまいました。まとめも何もあったもんじゃなくなりましたが、それぞれの話はおもしろかったです。
●目標設定・計画の立て方 具体的な数値目標を立てるのが悪い理由
2018/10/19:"目標設定・計画の立て方 具体的な数値目標を立てるのが悪い理由"というタイトルで書いていた投稿もこちらにまとめました。こちらが私が好きではないと言った「目標」や「計画」に関する話が出てきます。「目標」や「計画」が全部悪いという話ではないのですけど、やり方によっては良くないと思わせる話です。
2016/9/27:今回の話は研究によってわかったというものではなく、個人の経験談でしかありませんから、正解かどうかはわかりません。ただ、個人的にはこの考え方の方が良いと思っているので紹介したくなりました。
厚切りジェイソン「年収2000万の勉強法」 プレジデントオンライン / 2016年8月22日 6時15分で以下のようなやり取りがあったんですよ。
【ジェイソン】「1年後にTOEIC何点」とか、「半年で10キロ痩せる」といった、そういう具体的な数字の目標はダメだと思います。
――えっ、なぜですか?
【ジェイソン】計画通りにいかないときに挫折するから。それよりも、「毎日10分勉強する」とか、毎日の行動に基づいた目標を設定した方が、管理がしやすいので絶対いいですね。
ジェイソンさんは、60kgぐらいダイエットされたとのこと。やりすぎなくらい痩せていますが、目標体重を設定して、「いつまでに60kg痩せます」といったことはしなかったそうです。目標は体重ではなく、運動の量と食事の量。具体的には、毎日食事で摂取するカロリーよりも1000kcal多く消費する…といったことをしていたそうです。
このやり方なら1kgの体脂肪が約7700kcalなので、計算上では1週間で1kg近く痩せる計算。なので、「いつまでに60kg痩せます」といったタイプの目標でも良い気がします。では、なぜそれが良くないのか?というと、現実には「計算通りにいかない」ため。そのときに、目標を設定していると、そこでがっかりして辞めてしまいやすいとしていました。
【ジェイソン】外国語の勉強も、ウェイトトレーニングも、プレゼン力をつけるトレーニングも、貯金も、全部同じですよ。一生懸命計画を立ててしまうと、その通りに進まないで挫折する人がとても多い。だったら計画をする意味がない。
それよりも、毎日の積み重ねは裏切らないですよ。数学なんです。Exponential growth(指数関数定期成長)というものがあるのですが、人が勉強して1日に0.1%成長すると仮定すると、一日一日を見たら、ほぼわからないぐらいの差ですが、途中から二次曲線的に成長し、1年後には40%成長するのです。毎日怠けて0.1%ずつ落ちていく人とでは、80%の差が開いてしまうわけです。
うちの過去で言うと、
「下手の横好き」がいつの間にか「好きこそものの上手なれ」に!で似たような話が少し出てきています。このとき、私はここで「成果を目標にしてしまうとそれが達成できなかったときに心が折れやすい」と書いていました。
当時の記事で出てきたニコ動の投稿者は、「曲の再生数やコメント数はそれほど気にしていない」としており、その点良いと思ったのです。また、「毎日10分勉強する」みたいな目標設定の方がいいよ…という今回の話に当たる目標もありました。「1年に100曲作ろう」というニコ動投稿者の目標がそれでした。
●スケジュールの立て方と年収の高さは関係する?高年収の人は…
あと、データ的な話はないと書いたものの、今回の記事でちょっとおもしろかったのがアンケート結果。<「勉強のスケジュールはどこまで決めていますか?」という質問では、「決めていない」が、年収2000万円超でも5割を超え、500万円台よりも上回りました。編集部としては少し意外でした>という話があったのです。
【クイズ】年収2000万円超の人と500万円台の人に「勉強のスケジュールはどこまで決めていますか?」と尋ねたプレジデントのアンケートで、「決めていない」と答えた人の比率として正しいものはどれでしょう?
(1)年収2000万円超の人 54.3% 500万円台の人 50.0%
(2)年収2000万円超の人 54.3% 500万円台の人 20.0%
(3)年収2000万円超の人 24.3% 500万円台の人 50.0%
【答え】(1)年収2000万円超の人 54.3% 500万円台の人 50.0%
これは勉強のスケジュールを具体的に決めるべきではない積極的な理由とはならないものの、高年収の人でも差がないというアンケート結果はたいへんおもしろかったです。なお、2000万円と500万円では、「仕事以外の時間に勉強していますか?」という質問だと、69.2%と41.2%でもう少しわかりやすく違いが出ました。
スケジュールの有無や緻密さよりは、実際に勉強するかどうかがまず大事なんでしょうね。これは言われてみればそりゃそうだろうという話なのですが、計画が大事!目標を立てるのが大事!といった主張をしていると軽視されがちなところ。目標や計画を立てるなら、継続しやすい心理になるものを作りたいところですね。
【本文中でリンクした投稿】
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