2014/5/9:
●コーチの助言は聞くべきではない?注目投手が潰された例
●自由度・自主性を重んじればうまく行くと思いきや…
●結局人によりけり…合う上司と合わない上司がいるってこと?
●上司・マネージャーに個性はいらない!合わない上司が部下を潰す
●コーチの助言は聞くべきではない?注目投手が潰された例
2014/5/9:
大研究シリーズ なぜ僕たちはプロ野球で通用しなかったのか 才能か、努力か、それとも・・・・・・ | 2011年09月08日(木) 週刊現代は、ビジネスではなくスポーツの話。「なぜ僕たちはプロ野球で通用しなかったのか」というテーマですが、理由ははっきり言ってバラバラで、参考にしづらいものでした。
・阪神のドラフト1位として'92年に指名された安達智次郎(37歳・神戸村野工業高出身)は、「最初のコーチとの出会いがすべてを狂わせた」と回顧。最速150kmに迫る直球を誇った期待された選手だったものの、入団してすぐ付いたコーチがコントールを重視する人で全く合わず。言われるまま投げるうちにフォームは小さくなり、スピードも出なくなり、球速という最大にして唯一の武器を失う。
バラバラとは書いたものの、記事では上記に続けて同じタイプを載せています。
・'97年のドラフト会議は、甲子園準優勝左腕、川口知哉(32歳・平安高出身)が注目された。「天狗でナルシスト」というタイプに見えたが、自身は「当時の自分には、信念がなかった」と回顧。プロ入り直後に受けたコーチの助言がもとで、フォームを崩してしまたため、「ポリシーを貫く勇気がなかったんです。『嫌だ』と思っても、反対できなかった。内心で納得できないままフォームを矯正するうち、思うように投げられなくなっていったんです」と説明。
●自由度・自主性を重んじればうまく行くと思いきや…
中沢伸二バッテリーコーチは「私の経験でも、自分の主張を貫き通した人のほうが結果を残せている気がします」「コーチの指導の何を受け入れ、何を切り捨てるかは自分の判断です。その点、川口はあまりに素直な性格をしていました」としていました。
これで終わると、上司の指示を聞くべきではない…ってことでまとまるのですけど、バラバラだと書いたようにそうじゃない人もいたんです。自主的な練習が仇となったタイプの人もいました。
・'08年に北陸大谷高から日本ハムファイターズ入り('07年高校ドラフト6巡目)した豊島明好(21歳・現横浜ベイスターズ打撃投手)。チームでは、逐一監督の指導に従わなくてはならない高校時代と違い、みんな自分でメニューを組んで練習していました。そこで自主トレを大した目的意識もないまま、調整程度にこなしたところ、たまたま見に来たコーチに「いい加減に自主トレをする奴」という悪印象が定着。2年後に解雇宣告を受けたときも、フロントから、『自主トレを真面目にやってほしかった』と言われたほど。
上記はコーチのフォローが弱かったのでは?と思える部分がありますが、自由度の高さが災いしたのは彼だけではありません。
・'05年のドラフト1位で千葉ロッテマリーンズに入団した柳田将利(23歳・現NOMOベースボールクラブ)。野球漬けの生活で目標のプロを達成した反動で、「練習が終われば外出は自由だし、お小遣いもたっぷり」という状況をコントロールできず。体重はたちまち100kgをオーバーし、豪速球投手の輝きは一気に色褪せた。当時のロッテは、バレンタイン監督が主導するアメリカ式の練習法を取り入れており、これが完全に合わなかった。
また、自己管理がうまくいかなくて怪我に繋がったと思われる例もあります。
・川之江高時代から、トルネードサイドと言われる独特のフォームで注目された右腕、鎌倉健(26歳・日ハム・'02年ドラフト3巡目)。入団後、順調に成長を果たたが、右肘を痛め、手術に踏み切るも完治することなく、'07年に戦力外に。「明らかにケアを怠っていました。手術前も、きっと手術後も、甘えがあったんだと思います」と自身は振り返る。一方、小笠原道大(現巨人)について、「アップに2~3時間かける。そして誰よりも遅くまで残って、入念に身体にケアを施す。だから大きな怪我なく毎年結果を残せるんですよね」と話していた。
●結局人によりけり…合う上司と合わない上司がいるってこと?
上記の記事は読んだ当初うまく使えなかったもの。好きな方にやらせてうまく行かない人もいますし、かと言って過干渉になって潰れる人もいます、上についたコーチ次第、人それぞれだよね…というどうしようもない感想が、当時のメモでした。
このメモでは仕事でも同じこと…と書いていましたが、最近よく似た話を読んだのです。
上司の違いで部下の将来が変わる、それは不幸だ:日経ビジネスオンライン 課長のスキルを「標準化」しよう 石田 淳 2014年4月7日(月)という記事です。
ある広告製作会社で制作部に配属になった新人は「入社時にどのチーフの下につくかで、将来のすべてが決まる」とまで言われています。
あるチーフは人使いが荒く、すぐに大声で怒鳴ったりするため、たいていの部下は萎縮してしまいます。調子を崩して辞めてしまった部下も過去に多くいました。そういう部下を「使えない奴だ」と切り捨てるのが、このチーフのいつもの台詞でした。
ただ、このチーフは剛胆でクライアント受けがよく、大きな仕事を担当することが多いので、彼に付いていける部下にとっては「面白い仕事ができて、出世させてくれるいいチーフ」となり得ます。
一方、別のチーフは誰に対しても細かな気づかいができるので、部下は一緒に働いていてストレスを感じることはありません。ただし、制作者としてのスキルは凡庸で、部下をどこまで成長させてくれるのか、その点には疑問符がつきます。
また別のチーフは徹底的な個人主義者でした。部下に文句を言いませんが、構ってもくれません。教えてくれるのは本当に基本的なことだけ、「あとはそれぞれの責任で」と突き放してきます。もっとも新人のうちから「なんでも自分で決めたい」というタイプの人がいますから、そういう新人にとってはいい上司なのかもしれません。
やはりバラバラであり、人によってうまく行く上司とうまく行かない上司とがいるのです。プロ野球と違って巡り合わせが悪く実力を発揮できなければ解雇…とはなりませんが、運が悪ければ成長できないという点では同じく非常に困ったことです。
●上司・マネージャーに個性はいらない!合わない上司が部下を潰す
ただ、この記事の結論は、部下に個性があるのと同様に上司も個性があって良い…というものではありません。逆です。記事のサブタイトルになっている"課長のスキルを「標準化」しよう"という結論になっていました。
多くの日本企業は業務の標準化が重要だということを理解しています。商品やサービスの品質を確保しやすいですし、その業務に必要なスキルの向上が図りやすいためです。
ところが多くの場合、標準化しようと掛け声がかかるのは若い社員の仕事についてばかりです。若い社員に教える役回りの課長の仕事をみると、実はバラバラであるケースが多いのです。
企業側には「課長ともなれば自分の個性で勝負していくべきだ」とでもいうような風潮があり、課長にスキルの標準化を求めようとしません。しかし、これは、会社にとっても部下たちにとっても大きな問題をはらんでいるのです。(中略)
上司のスキルが標準化されておらず、その結果として教育内容の標準化がなされていないからです。その状態で部下は「仕事を標準化して身につけろ」と求められているのです。まったくもって乱暴な話です。(中略)
つまり、会社にとってまず必要なのは、カリスマ課長でも個性派課長でもなく、「標準化されたスキルを持つ課長」なのです。カリスマや個性を求めるのは、それができた後の話です。
サブタイトルではなくタイトルの方の"上司の違いで部下の将来が変わる、それは不幸だ"は非常に正論ですね。たまたま運悪く力を発揮できない社員がいるとすれば、それは当人にとって不幸だというだけでなく、上司や会社にとっても損失を出しているということであり、間違いなく不幸なことです。
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