●中京大のトンデモといえば武田邦彦特任教授と思ったら中部大だった…
2021/05/27:中京大というと、私には武田邦彦特任教授のイメージが強い大学…と書いて投稿してしまった直後に気づいたのですが、武田邦彦さんは中部大でしたわ。申し訳ありません。ここらへんは訂正しています。検索して確認すると、武田邦彦特任教授の中部大は愛知県春日井市の私立大学で、今回の中京大は愛知県名古屋市の私立大学でした。本当申し訳ないです。ちょくちょくこういう致命的なミスをやらかしてしまい、自分が嫌になります。
とりあえずもう書いちゃったので、武田邦彦特任教授の説明もそのまま掲載。ニセ科学分野で活躍してきたトンデモ教授さんなのですが、最近はニセ科学と親和性の強い右派活動もやっているようで、多量の不正署名を偽造していたことが発覚した、愛知県の大村知事(この人も本来右派なんですが)のリコール運動に右派色の強い方といっしょに関わっていたようです。
<美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長(75)が2日、名古屋市のホテルで会見し、愛知県の大村秀章知事(60)の解職請求(リコール)のため、政治団体「お辞め下さい大村秀章愛知県知事愛知100万人リコールの会」を設立したことを明かした>
<名古屋市の河村たかし市長とも1日に会談したといい、大村知事に対する考えで「ズレは1つもない」と力説した。(中略)会見には高須氏に賛同した作家の百田尚樹氏、政治評論家の竹田恒泰氏、ジャーナリスト・有本香氏、武田邦彦中部大特任教授が同席した。出席者5人のうち、高須氏と武田氏が愛知県に在住している。
高須氏は大村知事から「府が医療崩壊を起こしていた」と指摘され、完全否定した大阪府の吉村洋文知事にも出席を呼びかけたが、この日は欠席。「公務でかなわなかった。(吉村知事の)お使いの方がいらした」と明かした>
(
高須院長 大村愛知県知事のリコール目指す会設立「県民として支持できない」/芸能/デイリースポーツ online 2020.06.02より)
●中京大学・大内裕和教授が書籍で盗用の不正か?三宅勝久氏が訴え
で、本題である中部大ではない中京大の盗用疑惑の話。中京大学国際教養学部の大内裕和(おおうち・ひろかず)教授(専門は教育学・教育社会学)という方の盗用疑惑です。同じ分野が専門で「学生ローン」とも揶揄される奨学金制度の問題を長年取材しているフリージャーナリスト・三宅勝久さんの書籍から大量に盗用されたといいます。
今回は論文ではなく書籍での盗用ですから、
『中国GDPの大嘘』の大嘘 内容は著作権侵害で高橋洋一教授は素人、講談社が認めると同じパターン。
深井智朗東洋英和女学院院長、想像で神学者捏造する研究不正で解雇にによると、文系では論文だけでなく書籍も実績として重要だそうですから深刻な問題でしょう。
「昨年7月、奨学金問題の取材の延長で、大内氏が2017年に出した著書『奨学金が日本を滅ぼす』(朝日新聞出版)に目を通していたんです。読んでいる途中で、どうもこれは私がどこかで書いたものと似ているんじゃないか、と気になる記述にぶつかりました。そこで、本棚から私が2013年に寄稿した書籍『日本の奨学金はこれでいいのか!』(共著、あけび書房)を引っ張り出して確認してみました。やはりそこからの丸写しのような記述でした。同様の箇所はいくつもあり、非常に驚きました」(三宅勝久さん)
(まさかあなたが――「弱者の味方」有名教授 にパクリ疑惑発覚(JBpress) - Yahoo!ニュース 5/25(火) 12:01より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/7167c7d81e28ab29cdb864c06682335b3d609147?page=1
●「完全一致」の他誤記まで丸パクリ 三宅勝久氏が逆に盗用と主張か?
「完全一致」しているものの他、極めて類似する表現や構成も複数見つかっており、それらを含めると『奨学金が日本を滅ぼす』に関連した盗用疑惑は合計で「約1000字」にも及ぶとのこと。さらに、大内教授が発表した著書2点、雑誌記事5点、講演録2点の中にも、ほぼ同じ内容の盗用疑惑が見つかっています。「誤記」まで一致する記述もあるそうです。
同じ奨学金の問題に長年取り組んでいるということもあり、ふたりは8年ほど前から接点があり、大内教授が共同代表をつとめる「奨学金問題対策全国会議」(弁護士や大学教授らが参加)のメンバー同士でもあったそうです。また、そもそも盗用された本『日本の奨学金はこれでいいのか!』は共著であり、大内教授も執筆者のひとりとして名を連ねていおり、大内教授が1章、三宅さんが2章を担当していました。当然内容を把握していたと思われます。
「引用の記載忘れ」という可能性もありましたが、大内教授は「自分が独自調査したデータであり、これらは三宅の本が発売されるより前に発表した表現である。したがって盗用剽窃ではない」という呆れた主張。前述の別の盗用疑惑は、実を言うと、ここで大内教授が提示してきた資料から判明したものであり、逆にパクリ疑惑が拡大してしまいました。
一方、大内教授の著書の発行元である朝日新聞出版は、社内調査を行い、大内教授からも事情を聞いて、著書の出庫停止、電子版の販売停止を決定。大内教授の言い分は聞き入れていません。一応可能性として考えられるのは、三宅勝久さんの方が大内教授の資料を何らかの形で手に入れてパクった上で大内教授の誤記までそのまんま書いちゃったという、まるっきり逆なパターン。ただ、前述までの経緯からすると、ちょっと考えづらいところがあります。
【本文中でリンクした投稿】
■
『中国GDPの大嘘』の大嘘 内容は著作権侵害で高橋洋一教授は素人、講談社が認める ■
深井智朗東洋英和女学院院長、想像で神学者捏造する研究不正で解雇に【関連投稿】
■
国士舘大学の教授2人、同僚の不正を通報したところ逆に処分される ■
浜松学院大学・石田勝義学長、研究実績の虚偽不正で学長選当選? ■
昭和大病院の教授・講師の6論文で撤回 日米学術誌が不正を理由に ■
大阪大・国立循環器病研究センター・野尻崇医師が捏造や改ざんの不正と発表 ■
杏林大女性准教授、論文で盗用の不正 諭旨退職の懲戒処分に… ■
研究不正疑惑についての投稿まとめ
Appendix
広告
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
|