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天才バカボンの怖い話がすごい 手しか見せない,シンプルライフなど


 子供の頃赤塚不二夫さんの漫画を読んだときには、何がおもしろいのかさっぱりわからないと思って好きじゃありませんでした。しかし、ひょっとしたら今読むとだいぶ違うかもしれません。何気なく読んだ「天才バカボンの怖いエピソードを淡々と貼っていく」にすごい!と驚嘆しました。作者の赤塚不二夫さんこそが天才だと思いました。

 最初のものはテキストと動画と両方があり、内容がちょっと違います。迷いましたが、先に動画。ちょっと間開けてからネタバレテキストを貼ります。

▶ 元祖天才バカボン - YouTube


 「ショートギャグ!」なんて言っていますが、そういうノリではありませんね。

 間開けるためにWikipediaを。
『天才バカボン』 (てんさいバカボン)は赤塚不二夫とフジオ・プロのギャグ漫画。赤塚の代表作であり、これまで4回にわたってアニメ化されている。

 概要

『おそ松くん』において、ギャグ漫画家として不動の人気を得た赤塚不二夫が続けて描いた作品。初出は1967年4月9日発行の『週刊少年マガジン』。『週刊少年サンデー』、『週刊ぼくらマガジン』と連載雑誌の断続的な切り替えなどを行い『月刊少年マガジン』1978年12月号で一応の完結を見るが、その後も現在に至るまで単なるギャグ漫画の枠を越え、単行本、テレビ、CMなど各種メディアに取り上げられている。また作品自体も、何度かにわたり『コミックボンボン』などで再執筆され、『ボンボン』では2006年12月号まで傑作選が掲載されていた。傑作選は当時の再録だが、時代にそぐわないセリフや過激な下ネタなどは差し替えられていた。

 作風

初期はバカボンとバカボンのパパが話の中心となるナンセンスギャグであった。最初期にはママの難産ネタを中心に落語風なホームコメディの側面もあった。中期よりパパの母校であるバカ田大学の後輩などが登場し、パパを中心としたスラップスティック・ギャグ作品となっていく。掲載誌が『マガジン』に復帰してからは次第に、シュールなギャグや「突如一コマだけ劇画タッチになる」、「楽屋オチの頻発」、「意図的な手抜き」などといった実験的手法が増え、純粋なナンセンスギャグであったこの作品に変化が生じてくる。作風もギャグとは言い難いグロテスク、皮肉、ブラックユーモアが多くなっていった。後期にはパパさえ登場しないことも少なくない。刑事用語の解説が出てきたり、わざと絵を下手にして自らのアシスタントが不在という設定で描いていたり、「赤塚不二夫」から「山田一郎」に改名したりするなど、本作とは全く関係ない話も多く見られる。こうして、中期までと後期とでは作風がかなり異なってきている。なお、アニメ第2作『元祖天才バカボン』の放送開始に際し、一度終了していた『マガジン』の連載が一時的に復活していたが、そこでは毎週5ページの限られたスペースでコンパクトにまとまったマンガ版ショートショートが展開されていた。

 ああ、時期によって異なるなど、作風に幅があるんですか。なるほど。

 では、テキストを。
天才バカボンの怖いエピソードを淡々と貼っていく:哲学ニュースnwk  2014年04月04日08:00

まず有名どころから
パパには変わった友人がいた。
手しか見せない人物で、パパはあの手この手で姿を見ようとするけどもうまくいかない。
最終的に家を放火すれば慌てて出てくるかもしれないと踏んだパパは実行するけども
結局出てこず焼け死んでしまった。新聞では腕の骨しか見つからなかったと出ている。
パパは反省するでもなく真似しようとするなど平然としている。
http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4653273.html

 上記は記憶の違いなのか、TV版と漫画版の違いなのか、TV版でも複数あるので違う版のものなのか、異なる部分があります。

 たとえば、「家を放火」ではなく「失火」による火事になっています。視聴者への影響を考えて改変した可能性が考えられます。

 同様に最後が「パパは反省するでもなく真似しようとするなど平然としている」ではなく、「バカボンのパパは真似しているものの、ぞっとしている」という違いがあるのかも、視聴者への配慮かもしれません。

 この最後のところはTV版でも怖さがあります。「平然としている」よりは好きです。ただ、個人的には真似して「それでいいのだ」で終わらせて、バカボンのパパの表情までは見せずに読者の想像に任せた方が良かったと思います。

 それだと配慮が不十分なのでしょうけど…。
(最後まで読むとわかりました。今回のテキストはすべて漫画由来とのこと)


 後は動画でなくテキスト。2番目のものも好きです。
次、似顔絵屋の話
評判のいい似顔絵屋がいた。そんな似顔絵屋の前にとんでもなく不細工なお客が来て
自分の似顔絵を2百枚書いて欲しいといった。
それを書いたら100万円払うと言って、似顔絵屋はその人の絵を描くんだけど
描いても描いてもダメ出しを出され(ワシそっくりに書け、ハンサムすぎる等)と言われ続け
2百枚書き上げるんだけど、それ以降絵が下手になってそれを苦に自殺した。
そのニュースを知ったお客さんが「これで13人目、こんな商売この世にない方がいい」
と笑っていた。

 ブラックですね。

 おもしろすぎて後で読もうと思ってここから後は初見でしたが、個人的には最初の二つから見るとあまり…。でも、なるべく良さそうなところを見繕って紹介。
次、パパと羊の話
眠れないパパと眠れない羊が夜の街に出会った。
二人共寝ようとするけども眠れなかった。そこでパパが
明暗を思いつく。家に連れてきてあるものを食べれば二人とも眠ることができるという。
その名案とは羊を殺してジンギスカン鍋にするというもの。羊は観念して殺されて食べられる。
パパは「お腹がいっぱいなのだ。羊くんもこれで永眠できるのだ」とブラックジョークとも本気とも取れない
言葉を吐いて寝る。

 正統派のカラッとしたブラックジョーク。さっきの似顔絵屋の話はダーティーだと思います。

次、作詞家の話
自分を天才だと信じて疑わない作詞家がいた。
パパはそんな作詞家に興味を持って、自身を作曲家と偽って
組む。
詩もひどく、音楽もコップや茶碗で鳴らすというひどいもの。
多くのレコード会社に売り込みに行き十年後に来てくださいと言われる。
作詞家は待っている9年間を寝て過ごすために9年分の睡眠薬を飲む。
当然死亡。
その頃パパは小説家を名乗る男と一緒に挿絵画家と偽って組んでいた。

 とりあえず、さくっと殺してしまいます。これは放送されたんですかね? こんな不謹慎な話に視聴者への配慮もクソもないような…。

次、パパが大金持ちの後輩の家に遊びにきた。
後輩が皿の上にコーヒーを入れたコップを持ってきたがパパが、「皿がなくても飲めるのだ」と言った。
それからテーブル掛けがなくてもテーブルは困らない、椅子がなくても座れるといった具合にエスカレート。
後輩はシンプルライフに目覚め家にある物、自分の体の不要な部分等取り除き満足した。
梅干だけがあれば暮らしていけると言ったものの、梅干入れがないと不便に気づいた後輩。
さらに水が欲しい、食器をしまう戸棚など、結局元のデラックス生活に戻る。
しかし、体は元に戻らない。だったら元のシンプル生活に戻ろうとするが結局不便だと気づき
デラックスからシンプルの繰り返しになりキレたパパが後輩を殺した。
パパ曰く「死んだからアイ ライク シンプルライフになったのだ」と言った。

 これはなかなかおもしろいです。デラックスからシンプルへ、そこからまたデラックスへ…という部分が好きです。

次、いびきが爆発音の後輩
自分のいびきが爆発音だと気づかず眠れない後輩。
パパに相談しに行き、パパがここで寝なさいという。
そのおかげで爆発音が自分のいびきだとわかった後輩。
口に絆創膏を貼れば問題ないといったパパ。
絆創膏をした後輩は耐え切れなくなった。
その瞬間地球が爆発した。
パパ「そう、あいつは地球の主だったのだ!!」

 まさしくナンセンスってな感じ。

次、どうしてですか?の話
なんでもどうしてですかと質問してくる少年がいた。
困った父親はジグソーパズルを買ってきた。
思惑通り夢中になって質問しにこなくなったが、親が声をかけても夢中になっている。
2年経っても10年経っても第3次世界大戦が始まっても母親が爆撃で死んでも、父親が憤死しても・・・。
父親が出棺してようやくパズルを完成させた。
そして少年はいるはずのない両親にパズル完成を知らせに行った。
そして街並みも遥か未来になっていた。

 来た! これは好きでした。全部が全部私に合うってわけじゃないですけど、たまにものすごく琴線に触れるのがありますね。ショートショート小説になりそうな感じだなぁ…と思いながら読んでいますが、うまくすると傑作になるあらすじだと思います。

不幸のピーナッツ
パパの後輩のもとに不幸のピーナッツなるものが届く。
封筒の中に入っているピーナッツを48時間以内に全部食べると死ぬと書かれていたため捨てたものの
結局食べてしまう。
パパに自分がピーナッツを食べそうになったら殴ってくれと頼んだ。
何度もピーナッツを食べそうになりパパに殴られまくる。
最終的にパパに撲殺される形になった。

 死なないようにして結局死ぬ……は他にも出てきます。意外性の一つのパターンです。

パパ死す
ある占い師に金曜日の3時に死ぬ予言をされるパパ。
パパはその日まで何をしても死なないと思いわざと車にひかれるが死なない。
次に岩を抱えて池に飛び込む。そしてパパは死んだ。
実はその金曜日とは今日だったのだ。占い師は1日間違えて教えていたのだ。

 これも一応筋は通っているオチですね。ただ、このあらすじだけ読むと単純すぎる感じ。実際の作品ではどのように処理されていたのでしょう?

 …この後も気に入ったのをメモっていたのですけど、予想外に長かったので一旦切ります。


 追加
  ■漫画天才バカボンの怖い話がすごい 「だるま」「電話好きの後輩」など

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