2020/08/21:
●売れるわけない!社内評価最低のオウルテックのイヤホンに1億円
●世界で唯一ではあるが…機能も絞り込めてもいないイヤホンだった
●売れるわけない!社内評価最低のオウルテックのイヤホンに1億円
2020/08/21:登録しているメルマガで記事の紹介があるものの、めったに読まない日経クロステック(xTECH)。ただ、
社内評価ボロボロのイヤホンが一転、1.6億円支援の超人気商品に | 日経クロステック(xTECH)(2020.07.31)という記事は気になりました。
結局、有料記事だったため、最初のページしか読まなかったものの、これが気になったのは、以前やった
キングジム宮本彰社長のビジネス名言「9回三振してもいいから、1回ホームランを打て」の関係。キングジムでも社内で評価が高くなかったものを商品化して大成功という話があったためです。
日経クロステックで出ていたのは、オウルテックという会社の例。「こんな製品売れるわけがない」という社内の評価で社内で資金を集められず。仕掛け人であるオウルテックで商品企画を担当する同社企画部広報グループの安藤省吾さんは、「ヒット商品は会議で8割反対されると言われるが、まさにそんな状況だった」といいます。
社内でダメとなると、普通ならそこでダメになるのですが、今は一般人などから広く資金を調達するクラウドファンディングがあります。上司が味方してくれて、なんとかクラウドファンディングサイト「Makuake」でイヤホンを出品。すると、300万円の目標金額のおよそ55倍の1億6607万2180円、Makuake史上歴代3位の記録となる支援額を獲得したんだそうです。
●世界で唯一ではあるが…機能も絞り込めてもいないイヤホンだった
オウルテックが開発したこのイヤホンは、2wayイヤホンの「KPro01」。正直説明を読んでもさっぱり意味がわからないのですが、特徴的なのは、USB Type-Cでの有線接続と、ワイヤレス接続の両方をサポートしつつ、Type-C接続時に充電ができるという点だといいます。
こうした機能を持つイヤホンは、同社が調べた限り市場には存在しないということで、ユニークな商品ではあります。ただし、他社も作っていないというのは、需要がないと考えられたという可能性もあるでしょう。安藤省吾さんによると、企画当初から社内の評価はボロボロだったといいます。
一応、反対の理由は論理的に見えるものでした。例えば、Type-Cポートを搭載したスマホは普及しているものの、自社のType-C端子を搭載したイヤホンの売り上げは芳しくなく、「KPro01」も売れないと予想されました。また、ワイヤレスの場合は、音楽リズムゲーム(音ゲー)用にも使える製品として企画されたにも関わらず、無線接続では遅延が生じるために向きません。メリットはなさげに見えます。
ただ、順番としては、この音ゲーのために「有線接続も」という意図だった模様。手軽に音楽を楽しむための無線接続に加えて、音ゲーのプレー時は有線接続ができる2way方式としたそうです。成功商品は機能を絞り込んだものの方が良いので、多機能方向のこれのヒットは私も予想できなかっただろうな…と思いました。
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