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ゴッホの耳の複製、バカンティ教授の耳マウスの再生医療を応用


 直接関係しているわけじゃないですけど、ゴッホの耳の件は実はバカンティ教授に因縁のあるものだったようです。
山形方人(nihongo) ‏@yamagatm3
ゴッホの耳「科学の絵筆」でよみがえる 再生医療を応用、独芸術家が制作 http://sankei.jp.msn.com/science/news/140606/scn14060609300002-n1.htm … 「米ハーバード大学が1995年に成功させた人間の耳の軟骨の細胞をマウスに植え付けて耳を再生する医療技術を応用」ヴァカンティ。。。
12:48 - 2014年6月7日
https://twitter.com/yamagatm3/status/475363599074881536

山形方人(nihongo) ‏@yamagatm3
しかし、van Goghとearでニュースを検索すると、このゴッホの耳についての6/3の報道が、世界的に大々的に行われていたことがわかる。恐るべし、ヴァカンティ教授。
13:29 - 2014年6月7日
https://twitter.com/yamagatm3/status/475374081391730688

 これ、記事は読んでいたんですけど、気持ち悪いし、変な話、芸術家は相変わらず意味わからんなぁくらいにしか思いませんでしたので、軽く読んですぐ閉じました。

 で、その記事ではバカンティ教授の名前を伏せていたんだ!と上を読んだときに勘違いしたんですけど、そういう意味じゃないですね。直接今回参加しているのではなく、使われた技術のベースがバカンティ教授のものという意味でしょう。この勘違いのせいで1回ごそっと下書きを直しています。

 最初の下書きのときにはちゃんと読んでいなかったので、元記事を読んでみましょう。
ゴッホの耳 「科学の絵筆」でよみがえる 再生医療を応用、独芸術家が制作 2014.6.5 00:00 産経新聞

 サンプルを元に、米マサチューセッツ工科大学(MIT)と米ハーバード大学が1995年に成功させた人間の耳の軟骨の細胞をマウスに植え付けて耳を再生する医療技術を応用。米ボストンのブリガム・アンド・ウィメンズ病院で耳をガラスケース内の培養液の中で成長させた。
http://www.sankeibiz.jp/express/news/140605/exh1406050000001-n2.htm

 あれ?病院はそのまんまバカンティ教授のところみたいですね。「ブリガム婦人病院」や「ブリガム婦人科病院」と呼ばれることが多いですけど、これらはおそらく「ブリガム・アンド・ウィメンズ病院」の和訳です。こりゃ今回もバカンティ教授が関係している可能性があります。

 産経新聞が意図的にバカンティ教授絡みの案件であることを伏せたのかどうかはわかりません。産経新聞はSTAP細胞問題の報道で科学記事に弱いところが見えたので、普通に気付かなかったんじゃないかと想像します。
(9/15追記:画家ゴッホの切り落とされた左耳、3Dプリンターで再現:朝日新聞デジタル(冨岡史穂、岡崎明子 2014年9月15日00時37分)によると、"STAP細胞の論文(その後撤回)の共著者として知られる、米ハーバード大教授のチャールズ・バカンティらの協力も得た"ということで、やっぱり絡んでいました)

 この人間の耳の軟骨の細胞を植え付けたマウスは、日本では耳ネズミやバカンティマウスと呼ばれています。Wikipediaにも項目があります…と見てみると、産経新聞の記載と作製した年が異なっていました。
バカンティマウス(Vacanti mouse)あるいは耳ネズミ、イヤーマウス(Earmouse)とは、背中にヒトの耳が生えているかのように見える実験用マウスである。この「耳」は実際には、生分解性の金型に牛の軟骨細胞を播種することで人間の耳の形をした軟骨を作り、それをマウスの皮膚下に移植したものである。(英語版に写真がある)。

麻酔科医(マサチューセッツ大学医学部)のチャールズ・バカンティらによって作製され、1997年に発表された。マウス自体はヌードマウスと呼ばれる、一般的に用いられる拒絶反応が阻害されている免疫不全マウスである。

 耳のついたマウス、当時の所属のマサチューセッツ大、今の所属のハーバード大、その中の勤務先のブリガム婦人病院までキーワードが一致しているので、バカンティ教授のマウスで間違いないと思うんですけど…。

 というか、こんな狂気に満ちたマウスを2人も3人も作っていたら嫌です。一発目だからウケるのであって、二番煎じでやる人がいるとも思いません。それ以外にも微妙に違うところがありますし、どちらかの記載が間違いなのではないかと。


 私が最初に読んだ記事はどれだっけな?と探してみました。これかな?と開いてみると、以下の記事。
再現された「ゴッホの耳」

4日、ドイツ・カールスルーエで公開中の奇妙な展示物を見詰める女性。ゴッホの親族から提供されたDNAや、3Dプリンターを活用し、忠実に再現したという。 (2014年06月05日 配信)  【AFP=時事】
http://www.jiji.com/jc/p_archives?id=20140605101035-0017299932

 そもそもが短い記事だったせいでマウスの技術がなかったのか?と思いました。ただ、これは勘違いで、私が読んだのは別記事でした。後で紹介します。

 その前に一つ。"ゴッホの親族から提供されたDNA"ですから、本当はゴッホのDNAを用いていません。おかげで、こういった詐欺まがいな感じが、いかにもバカンティ教授絡みの案件らしいと言われてしまっていました。

 では、私が最初に読んだ記事。そういえば、ゴッホの耳のエピソードも読んでいたので、そんな短いものではあるはずがありませんでした。
切り落とされたはずの「ゴッホの耳」が軟骨細胞から複製され、「生きた」状態でドイツの美術館に登場 - GIGAZINE 2014年06月06日 06時00分42秒

ゴッホは1888年12月に自ら耳を切り落とし、ラシェルという名の売春婦に「この品を大事にとっておいてくれ」と切り落とした耳を手渡す、という奇妙な事件を起こしました。ゴッホ自身が事件に対して何も語っていないので、事のいきさつは現在でもはっきりとしていません。
http://gigazine.net/news/20140606-vincent-van-gogh-ear/

 この予備知識がないと、なぜ耳の複製か?というのがわかりませんでしたね。

 あれば気づいたので、こちらでも当然バカンティ教授の名前はなく、"生体物質を使用したアート作品を数々製作してきたディームット・シュトレーベ"といった感じで、アーティストさんの名前しかありません。"科学者と協力して"の科学者にバカンティ教授が含まれているのかもしれませんけど、不明です。

 こちらでは親族の話ももう少し詳細にあり、"ゴッホの弟のやしゃごであるリウーウェ・ファン・ゴッホさんから提供され"たものとしていました。ただ、産経新聞などでは名前を「リーウ」と訳していて、こちらの方が一般的なのかもしれません。

 また、産経新聞では最初は"生前のゴッホが舌で舐(な)めて封筒などに貼り付けたとみられる切手から、当人の唾液のDNAを採取するという実現性の低い方法まで試みようと試行錯誤した"ということも書かれていました。

 最後に再びGIGAZINEから。私が趣味悪いなぁと感じたのは以下のような部分でしょうね。もちろんだからと言ってやっちゃいけないということではありません。私の感性には合わなかったというだけです。

・展示されている耳は生きている状態で、理論的には数年間生きられる。
・耳に話しかけることができ、耳がキャッチした音はソフトウェアを通して館内で放送される。

 耳絡みでもありますし、本当、全体にわたってバカンティ教授によく似合う話でした。


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