エレベーター事故の話をまとめ。<95階からエレベーターが落下したのに全員無事 また中国と思いきや…>、<一瞬で落ちて何もわからなかった…わけではないのが逆に怖い>、<日本のエレベーターも実はヤバイ? 過去に事故・不具合多数>、<駐車スペースと信じ込んでエレベーターに突っ込み、10m下に転落>などをまとめています。
2022/11/15追記:
●駐車スペースと信じ込んでエレベーターに突っ込み、10m下に転落 【NEW】
●95階からエレベーターが落下したのに全員無事 また中国と思いきや…
2018/11/29:最近、日本で報じられるエレベーターやエスカレーターのトラブルは、中国の事故を伝えるニュースが多いです。なので、
妊婦を含む6人が乗るエレベーター、95階から落下。奇跡的に助かる。「死ぬかと思った」 | ハフポスト(2018年11月26日 13時30分 JST)もタイトルを見て、中国の話だと思ったんですよ。
しかし、今回の事故は、アメリカ・シカゴの100階建て超高層ビルであるジョン・ハンコック・センターのものでした。経済的に最も豊かなGDP1位の国であるアメリカでの事故。日本人が行くことも多い国でもあります。ただ、1969年の完成だというのでかなり古いですね。7月の直近の検査で異常は見当たらなかったといいます。
記事によると、95階のエレベーターに乗り込んだ瞬間、支えていたケーブルが切れ、急降下。妊婦を含む6人が乗っていたエレベーターは、84階分のフロアをすっ飛ばし、11階と12階の間に止まりました。止まったというのが不思議ですけど、「エレベーターを保持していたケーブルの1本が切れてしまい、落下につながった」とのことで、他が無事だったためかもしれません。
●一瞬で落ちて何もわからなかった…わけではないのが逆に怖い
メキシコシティから旅行でアメリカに来ていた女性は、「止まるまでの時間はとても長く感じた」としていました。飛行機のフライトの時のように揺れ始めるなどで落ちているのがわかり、「死ぬだろうと思った」という人も。一瞬ではないんですね。「飛び降り自殺は一瞬で死ねる」と言われるものの、嘘の可能性が高そうです。
11階と12階の間に止まったわけですが、駆けつけた消防士は、まず地上10階よりも上の壁に穴をあけて、乗客の様子を確認しました。そして、これ以上何かがあっても落ちないように、支えを設置しています。そして、、エレベーターに小さな梯子を置きました。
「消防士が確認のために梯子を下り、乗客を補助し、全員が無事救助された」とあったので、この梯子の方はたぶんエレベーターの下ではなく、上に置いたんじゃないかと思われます。もう1箇所エレベーターの上の壁にも穴を開けたとか、既存の12階のエレベーター扉を使ったとかじゃないですかね?
●日本のエレベーターも実はヤバイ? 過去に事故・不具合多数
ちょっと短いので、日本のエレベーター事故の話も。1954年に設立された日本エレベーター工業株式会社は、後にスイスに本社のあるシンドラーホールディングの傘下に入り、1991年に商号がシンドラーエレベータ株式会社へ変更されました。エレベーター・エスカレーターの製造・販売、保守・管理を行っていたものの、事故の多さから、新規のエレベーターの受注は皆無になってしまっています。(
シンドラーエレベータ - Wikipediaより)
・2003年12月17日
別府競輪場のエレベータが、競輪場最上階の4階を通り越し、エレベーター室内の天井部分に衝突。競輪選手の前反祐一郎がエレベータ内に閉じ込められ、精神的ダメージが大きく、同日のレース出走を取りやめた。
・2006年6月3日
東京都港区にある区営の特定公共賃貸住宅「シティハイツ竹芝」に設置されていたエレベーターが、扉が開いたまま突然上昇し、エレベーターのかご部分と建物の天井との間に挟まれ折りたたまれて高校生が圧死する事故。港区の実験では、制御回路が電磁雑音に極めて弱いと指摘されている。
・2006年11月17日
国土交通省によると、同社製エレベータは、過去1年に閉じ込め175件を含む1294件の不具合があり、1基あたりの1か月の不具合の発生率は1.7%であった。
ただ、国土交通省の調査によると、大手5社の不具合発生率も1.2%だったとのこと。シンドラーの不具合の発生率は1.7%であり、他社の1.4倍という言い方をすれば多く感じるものの、これをもとに危険と言える数字なのか?って感じはしますね。実際、国土交通省も構造上の問題はないとしていました。
アメリカの事故と同じなのかな、エレベータを吊るすワイヤーの一部破断も後にシンドラーでは問題視されていますが、これも日本オーチス・エレベータが同じ時期に同様の不具合を起こしているもの。シンドラーのエレベーターだけがまずいという、以前の印象とだいぶ違うものでした。
以上で一度書き終わっていたものの、
シンドラー社製エレベーター事故、無罪確定へ:朝日新聞デジタル(2018年2月6日23時58分)という記事も発見。港区の事故について、シンドラー社元保守第2課長について、検察側は、元課長が保守点検した時期にブレーキ部品の異常摩耗が生じていたと主張したものの、高裁判決は「(当時は)異常摩耗が発生していなかった可能性が高い」とし、無罪とした一審を支持。上告も困難と考えて、無罪判決が確定することになったそうです。
●駐車スペースと信じ込んでエレベーターに突っ込み、10m下に転落
2022/11/15追記:駐車スペースを探していて、誤ってエレベーターに突っ込み10メートル下に車ごと転落…というニュースを発見。今度こそ中国の事故か?というと、残念ながら違います。韓国だろうと思った人もいるでしょうが、韓国でもなくドイツの事故。ただ、女性の事故だったので、女性叩きにはなるかもしれません。
・【海外発!Breaking News】駐車スペースを探していた女性、誤ってエレベーターに突っ込み10メートル下に車ごと転落(独) TechinsightJapan / 2022年10月14日 10時0分
<独バーデン=ヴュルテンベルク州シュトゥットガルトで今月8日、地下駐車場を訪れた38歳の女性が駐車スペースを探していた。運転しながら周囲を見渡していた女性は、どういうわけか自動車用エレベーターを駐車スペースと見間違えてしまった。女性は迷うことなく車を走らせたが、当時このスペースには車を乗せるためのかごが到着していない状態だった。これに気付かなかった女性はそのまま突っ込み、エレベーターシャフトの中を35フィート(約10メートル)下まで車ごと転落してしまったのだ>
https://news.infoseek.co.jp/article/japantechinsight_917972/
これでドライバーが亡くなっていた場合、軽い調子ではなかなか紹介しづらいでしょう。この調子なら軽傷だったのではないか?と思って記事を読み進めてみると、やはりそうでした。ケガの詳細は明かされていないそうですが、女性本人が「体はもう大丈夫です」と語っているそうです。
<公開されている事故現場を捉えた写真には、下にあったかごの天井部分に上下反転した状態の車が写っている。この状況を見れば運転していた女性は大ケガをしただろうと想像できるが、女性は奇跡的に動くことができ、自力で車から這い出すと自ら消防隊に連絡して救助を要請した。>
事故当時、エレベーターのドアは閉まっていたのですが、女性はかなりの勢いで突っ込んだためにドアが開いてしまったとのこと。「この人の免許証ははく奪した方が良いかも」「どうやって駐車スペースと間違えたんだろう」「レベルの違う間違え方だな」などといった反応が出ていたそうです。
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