雲の上で出会った超一流の仕事の言葉
●すしざんまい木村清社長がソマリアの海賊を消滅はデマ?記事削除
2022/01/06:以前の方がもっと読んでいたのですが、最近はめっきりプレジデントオンラインの記事を読まなくなっていました。近年の個人的なイメージとしては、橋下徹元大阪市長の記事が目立つな…といった程度ですね。そのプレジデントオンラインがどうもデマ記事を書いたようで、久しぶりに話題になっているのを見ました。
すしざんまい社長とソマリアの海賊巡る記事削除 プレジデントオンライン謝罪「事実確認が疎かでした」(J-CASTニュース / 2021年12月24日 18時27分)によると、ニュースサイト「プレジデントオンライン」は2021年12月24日、前23日に配信した記事「ソマリアの海賊をあっという間に消滅させた"すしざんまい社長"の声かけ」を削除したと発表したそうです。
この記事は「ソマリアの海賊」などの関連単語がトレンドにするほど、ツイッターで大ヒット。あさ出版(東京都豊島区)が発行した黒木安馬さんの著書「
雲の上で出会った超一流の仕事の言葉」の一部を再編集したもので、以下のような内容だったそうです。
<内容は、寿司チェーン店「すしざんまい」を運営する喜代村(東京都中央区)の木村清社長の活動を伝えるもので、木村社長が自らソマリアに出かけ、海賊たちにマグロ漁を教えると、国際問題となっていた襲撃被害が消滅したとしている。さらに、このエピソードはグローバル・マネジメント誌「ハーバード・ビジネス・レビュー」でも紹介されたという>
●記事削除プレジデントオンライン「事実ではない」と謝罪コメント
プレジデントオンラインは記事投稿の翌24日、同記事を削除し、「当方で12月23日に配信した記事『ソマリアの海賊をあっという間に消滅させた"すしざんまい社長"の声かけ』は、内容が事実と異なるため削除しました。本件が『ハーバード・ビジネス・レビュー』に掲載された事実はありません」とツイートしています。
とりあえず、世界的に有名な「ハーバード・ビジネス・レビュー」に掲載された…というのは真っ赤な嘘だった模様。一方、それ以外の内容については、何が事実と異なるのかはこの説明だと全然わかりません。で、仕方なく検索してみたところ、
バズった「すしざんまい」美談 「ソマリア海賊消滅に貢献」の裏側:朝日新聞デジタル(今泉奏2021年12月24日)が内容のわかる良い記事でした。
<「すしざんまい」を運営する喜代村の木村清社長が「ソマリアの海賊をあっという間に消滅させた」という記事がSNSで広く拡散されました。しかし、同社によると、実際はソマリアの「海賊らしき人」への支援にとどまり、「海賊消滅」に貢献した事実は確認できないといいます>
●現地で努力した人の手柄を横取り…海賊が激減した本当の理由は?
広報は取材に「ソマリアでは海賊らしき人と話して、マグロ漁の技術的な指導や加工技術を伝えました」「船は寄贈しましたが、冷凍倉庫や流通設備はもともと政府の途上国援助(ODA)であったものを利用したと聞いています」と説明。支援をしたのは「元海賊」かどうかは不明で、「ソマリアの海賊をあっという間に消滅させた」という事実もないと広報は説明しています。
一方、ソマリアを中心にテロ組織からの投降兵と逮捕者の脱過激化に取り組む永井陽右さんは「海賊が激減した理由は、多国籍のソマリア沖パトロールと、ソマリア北東部のプントランド自治州による湾岸警備が機能したから」と説明。国際的な取り組みと現地の草の根の活動がリンクして、ようやく海賊が減っていったといいます。
それでも十分立派!という声があったように、木村清社長がソマリアで貢献したのは事実。ただ、話が大きくなりすぎて、ほとんど嘘になってしまいました。いいことしているからそれでもいいじゃない?と思う人もいるでしょうが、こうなると本当に貢献した人たちが評価されず、手柄の横取り状態に…。木村清社長もそれは本意ではないでしょう。
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