自分たちはさも正しいことをしているように言っておきながら、自分には甘い欧米のダブルスタンダードについてはたびたび指摘していますが、日本も欧米のその都合の良い主張を違和感なく受け入れている気がします。(
イスラム衣装の着用禁止と反米・反軍・反キリスト教への批判や
日本にはうるさいが、欧米には甘い国連人権理事会参照)
ミッキー顔のキリスト画 宗教侮辱で罰金刑 2010年7月14日 東京新聞によれば、ロシアの二人の著名な人権活動家が2007年に、表現の自由の擁護を目的に、同博物館で「禁じられた芸術展」と題し、キリストの顔をミッキーマウスに差し替えた絵画を展示したところ、告発を受けました。(他にレーニンを風刺した絵画なども展示)
ディズニーと言えば、ネットでは著作権にうるさい企業として有名ですが、訴えたのはディズニーではなくロシア正教徒ら。
「人間の尊厳を侮辱し、宗教的な憎悪をあおった」という理由で訴えて、2008年5月に起訴されました。
その判決が出たのが今月十二日で、モスクワの地方裁判所は計三十五万ルーブル(約百万円)の罰金刑(求刑・懲役三年)を言い渡し、実刑判決は回避されました。
これについては、ロシア正教会が判決直前に「懲役刑は重すぎる」との見解を表明していた他、政府も起訴は政治的弾圧との批判を恐れたのか、「強権イメージを避けたい政権や正教会の意向が反映された」可能性も指摘されています。
ただ、実刑判決回避は評価しつつも、二人は「政権は自国の文化に罰を科した」などと語り、非難しています。
私がこれで思い出したのは、ムハンマド(マホメット)の風刺画問題です。
あの問題は大きく取り上げられ、「表現の自由」なんて言葉も盛んに出てきましたが、このキリスト風刺問題については驚くほど扱いが小さいです。
これは飽くまでロシアの問題であり、他の欧米諸国では勿論キリスト風刺はやり放題なのかもしれませんし、単純に話題性が少なく、金にならないので大きく取り上げていないということなのかもしれません。
確かにムハンマド風刺画のように多くの国での反発もなく、欧米諸国のマスコミでも大きく取り上げられなければ、話題性には乏しいことでしょう。
しかし、これはもう欧米諸国の都合の良い”正義”を、日本も追従しているように思えてなりません。
よく見ていると、似たような話題でも非欧米文化圏の場合は激しく叩き、身内に都合の悪い話題では申し訳程度、あるいは個々の組織などの問題として、国全体の問題にはしないということがある気がします。
それは当事者の気持ち的にはよくわかるものの、日本人までそれに乗る必要などないはずです。
だって、日本人もそうやって欧米に叩かれ続けてきているんですから。
少なくとも欧米諸国が”正義”ではないことを肝に命じてほしいと思いつつ、今日はここで終わりにします。
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