2021/11/12追記:
●意地悪は言わん…創業者・木村勉会長 お金より味優先の人情の人 【NEW】
●「何度袋叩きに会おうとも一度としてヤクザには引かんかったんや」 【NEW】
2014/7/6:
●ラーメンの天下一品「誠意を見せろ」と脅迫で1800万円 裁判敗訴
●「車を売ったらいい」だけでなく「家を担保に入れたら借りられる」とも
●「畏怖を生じさせる発言はしておらず、強迫には当たらない」と反論
●天下一品、産地偽装も 中国産ネギを「九条ネギ」と表示と判明
2020/07/16:
●天下一品の社長殺害とか殺傷事件があったとか…本当なのか?
●意地悪は言わん…創業者・木村勉会長 お金より味優先の人情の人
2021/11/12追記:天下一品とヤクザが関係する記事があったのですが、これはどうも「いい話」っぽいですね。<「ヤクザにも引かんかった」『天下一品』創業者が明かす壮絶50年>(21/11/10(水) 10:02配信 FRIDAY)という記事が出ていました。天下一品の創業者である木村勉・代表取締役会長(86歳)に話を伺った…という内容のようです。
<50年前の今日。昭和46年11月10日は、勤めていた会社が倒産し、拾い集めた廃材から友人に屋台を作ってもらい、京都は銀閣寺周辺ではじめてラーメンを売った日だ。その夜に11杯しか売れなかったまだ名もなきラーメンは、あの夜から50年を経て“天下一品”という類なき一杯として、群雄割拠の戦国ラーメン界に御旗を打ち立てるまでになった。
「“天下一品”という名は本当にたまたま。京都には歌舞伎座の南座ありますわな。あっこの真ん中で屋台をよお広げとった。歌舞伎で『あの役者は“天下一品”やで』なんて言うやろ。ラーメンでもその名をつけたらお客さんも注目してくれはるかわからんなぁ……と、いきあたりばったりでつけたんですわ」>
https://news.yahoo.co.jp/articles/9137b07b8fafbb4aee37cfa266da5ea7392ba301
木村勉さんは「人に意地悪は言わんけど、仕事になるとわし意地悪でっせ」とおっしゃっていました。味にこだわっているため、店がどれだけ増えようとも、ヒマを見つければバイクに乗ってひょいと現れ、レンゲでスープを味見しては厳しい意見を言って去っていくといいます。以下のような「お金よりラーメンの味や人が大事」といった話もしていました。
「もうそんなんね、店をただ増やすぐらいのことは簡単ですわ。お店もどんなに増やそうとも300店舗までしか出さないと決めとるんです。なぜって、わたしにとっての“成功”はラーメンの味ですわな。味。(中略)お店を出したい言うてくる人もぎょうさん断ってきた。
『金はあんねやさかい、店出したらええんや』いう人はまずあきまへん。やっぱりマジメに、自分が店に立ってしっかりとお客さんにおいしい一杯を出すとがんばれる人やないとね。それに、そういう人らがお店を持ってやってくれとるんやから、店の間隔も100m、200mしか離れとらんかったら迷惑掛かるやん。せやからどこもかしこにも出店するような適当なことは許可しないねん」
●「何度袋叩きに会おうとも一度としてヤクザには引かんかったんや」
2005年には、幹部社員の猛反対を押し切って、滋賀県大津市に天下一品のスパリゾート施設「スパリゾート雄琴 あがりゃんせ」をオープン。木村勉会長は会長になってからほぼ毎日ここにいるそうで、タイトルになっていた「ヤクザにも引かんかった」というのは、ここに来たお客さん絡みの話でした。以下のような内容です。
「。この前なんぞ、昔、京都で警察官をやっていたという方が風呂入りに来はって『会長さんな、昔銀閣寺のところで屋台を出しとったやろ。邪魔しに来たヤクザにどつかれて血だらけになっとったとき、わしが止めに入ったんや。病院に連れて行こう思たけど、金がないからいかへんてきかんねん』って言うとった。わたしは屋台引いてたころから、何度袋叩きに会おうとも一度としてヤクザには引かんかったんや。『こいつは殺さな言うこときかん』言うて来なくなってな。
しばらくしたら、別のもんが来はった。ラーメンを食べにやけどな。普通の人も、警察官も」
「(引用者注:息子である)社長は海外に目を向けとるけどな。おまえが行くんのはいいけども、お父さんは行かへんぞ、と。わたしは年やし、そんなしんどいことかなわんわ。なぜって、外国はひとつ違うたら鉄砲があるやん。わしは京都でヤクザに殴られるんならなんぼでも我慢できるけど、ピストルはあかん(笑)」
ヤフーニュースのコメント欄も基本的にはいい話。「30年以上前に初めて食べた時は衝撃だった。こんなラーメン食べた事ない、美味い!っと。それ以来、電車を途中下車してでも食べてたなぁ」などといったもの。ただ、この人は「でも店によってバラツキがあるのはどうにかして欲しい。やっぱり店舗増やし過ぎるとこうなるのかなぁ」とも書いていました。
他の人でも「いくつかここにもコメントあるけど各店味が違いすぎる」とのコメント。そういえば、1番人気の「京都にある大学に通っていましたので、飲みの終わりに男どもでよく天一に行ってました」と書いていた人も「就職で東京に来たら、京都に比べるとこってりが薄くて残念でした」と書かれています。
あと、<8行目「木村勉氏(86歳)がこってりな人生を逡巡し目を細める。」の「逡巡」って、「しりごみすること。決断がつかないでぐずぐずすること。ためらうこと。また、そのさま。」なんだけどね>というツッコミコメントも。気づかなかったので戻って読み直すと、<こってりな人生を回顧し目を細める>となっていました。修正したのかもしれません。
●ラーメンの天下一品「誠意を見せろ」と脅迫で1800万円 裁判敗訴
2014/7/6:丸っきりヤクザじゃないの?というニュースがありました。中華そば専門店「天下一品」を運営する天一食品商事の木村勉社長らに、トラブルの示談金として1800万円の支払いを約束する念書を書くよう強要されたとして、京都市の広告代理店が慰謝料の支払いなどを求めた訴訟の判決が出たことに関するニュースです。
「天下一品」に慰謝料命令 広告代理店に示談金強要 - 琉球新報 - 2014年7月4日(共同通信)によると、京都地裁は、天一食品商事に精神的苦痛による慰謝料として約50万円の支払いを命じています。判決理由で裁判官は、社長が「
誠意を見せろ。車を売ったらいい」などと暗に金銭を要求、念書を書くよう迫ったと認定。裁判官は「強迫」という言葉も使っています。これは「脅迫」と似ていてややこしいですが、同じ意味みたいですね。
コトバンクでは、「脅迫」と同じで、「民法上,相手に害悪が生じる旨を知らせて畏怖(いふ)心を起こさせ,自由な意思決定を妨げること」と説明しています。天下一品が脅迫を行ったことが認められたわけです。また、辞書では同時に「強迫による意思表示は取り消すことができ,強迫によって受けた損害は賠償を求めることができる」としていました。今回の記事はまさにそのケースのようです。
●「車を売ったらいい」だけでなく「家を担保に入れたら借りられる」とも
なぜ誠意を見せろというチンピラみたいなことを言ったか?と言うところは、別記事で判明。判決によると、2012年10月、大津市内のリゾート施設の一室で、同商事の役員ら7人が広告会社の代表者と面会したときの出来事が問題。広告会社が担当したテレビCMについて放送時間帯や視聴率が悪く、損害を受けたと主張し、1800万円の示談金を払う念書の作成を求めたという流れだそうです。
この記事
ラーメン「天下一品」側敗訴 CMめぐり強迫 京都地裁:朝日新聞デジタル 泉田洋平 2014年7月4日20時48分によると、脅迫の文句は「車を売ったらいい」だけではなかったようで、「家を担保に入れたら借りられる」と脅したという話もありました。怖いですね。
この件って話題になっているんだろうか?と検索すると、やっぱり普通に「ヤクザだよね」「怖い」という感想が多かったです。あと、「CMの効果がないんで金払えって難癖をつけているだけだろう」というのもありました。でも、朝日新聞に対して、「広告会社の名前がないのは、広告代理店と利害関係あるからだせないのかな?」といった難癖をつけている人も発見。天下一品の難癖と五十歩百歩でしょう。何か文句を言わないと気が済まないんですね。
●「畏怖を生じさせる発言はしておらず、強迫には当たらない」と反論
一応付け加えておくと、ラーメンチェーン「天下一品」を展開する天一食品商事は裁判に敗れたわけですが、これはまだ地裁ですので今後も裁判が続く可能性があります。実際、弁護士は取材に対し、「事実認定は全く間違っており、不当な判決だ」としていました。(2021/11/12追記:検索しても続報が出ていないため、高裁に控訴せず確定したのかもしれません)
あと、気になってしまたったのが、天一食品商事側が、「畏怖(いふ)を生じさせる発言はしておらず、強迫には当たらない。金銭について最初に言及したのは原告であり、こちらから要求したのではない」などと反論したという点です。
これって「誠意を見せろ。車を売ったらいい」「家を担保に入れたら借りられる」という言葉自体を言っていないって意味ですかね? それとも、「誠意を見せろ」などは言ったけど「畏怖を生じさせる発言」ではないって主張ですかね? 後者はさすがにないとは思うんですけど迷いました。
●天下一品、産地偽装も 中国産ネギを「九条ネギ」と表示と判明
それから、この朝日新聞でもう一つ天下一品ネタを発見。
中国産などを「九条ネギ」と表示 中華そば・天下一品:朝日新聞デジタル 燧正典 2014年1月11日05時15分という記事も出ていました。
<京都発祥で全国でフランチャイズ展開する中華そば専門店「天下一品」の一部店舗で、トッピングのメニューとして「九条ネギ」と表示しながら、中国産などのネギが混ざっていたことが、フランチャイズ本部「天一食品商事」への取材でわかった。現在は単に「ネギ」と表示するなど是正されているという>
関係無いんですが、この記者の「燧」という苗字変わっていますね。中国人かと思っちゃいましたが、「ひうち」と読むっぽいです。何か格好良いです。…という余計なことを書いていて、何と終わって良いかわからなくなりました。困った、本当全然思いつかないです。
えーと、難癖つけるような企業も難癖つけるような人ともお付き合いしたくありませんね…ってな感じで良いでしょうか? よく名前の知られた企業ですら脅迫してくるんだとしたら、ひどい企業しかいないんじゃないかとも思いますけど…。
●天下一品の社長殺害とか殺傷事件があったとか…本当なのか?
2020/07/16:天下一品の社長が殺害されたとか、殺傷事件があったとかいった誤解がありそうだったので確認。検索してみても、やはりそれらしい話はありません。社長の殺害というのは、
餃子の王将社長射殺事件と部落と暴力団 不適切取引で200億円流出で書いた王将事件と混ざっているのではないかと思われます。
殺傷事件というと、
天一本店前の路上で殺傷事件か-京都市左京区 | ニュース速報Japan(2014/10/3 21:34 )というのも出てきましたが、これも天下一品とは無関係。京都市左京区一乗寺築田町94にあるラーメン屋「天下一品 総本店(天一、天一本店)」の前の路上で2014年10月3日、殺傷事件が起きたというものです。
これは、通り魔的な事件ではなく何らかのトラブルによる事件とみられているもの。事件現場を目撃した方の話によると、男のグループが殴る蹴るなどの暴行を加えるケンカとなり、刃物で刺すなどの傷害事件へと発展していったといいます。餃子の王将と同じで京都で起きた事件なのでここらへんから誤解が広まったんでしょうかね。
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