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アマゾンとグーグルが破壊するもの 小売と食品メーカーは潰れる?


2014/7/25:
●グーグル・ショッピングが拡大…グーグルとアマゾンが通販で対決!
●やり方がことごとく異なるグーグルとアマゾン
●グーグルは安くない…小売店そのままの価格
●グーグルがやっているのは「お買い物代行サービス」
●アマゾンと違い小売店と競合せず協調する戦略のグーグル
2019/02/04
●アマゾンとグーグルが破壊するもの 小売と食品メーカーは潰れる?
2020/12/15:
●保険・スマートホームなど、アマゾンが次に破壊する9つの業界
●住宅も家電も診療も薬も保険もすべてアマゾンで!という野望


●グーグル・ショッピングが拡大…グーグルとアマゾンが通販で対決!

2014/7/25:グーグルはオンラインショッピングをやって失敗していた記憶があると作者は書いていました。グーグルはたくさん失敗しながら成功してきている企業ですから、今回もまた失敗するかもしれません。でも、おもしろいサービスをアメリカで始めたようです。

 グーグルは、グーグル・ショッピング・エクスプレス(GSX)というサービスがカバーする地域を拡大させています。GSXは、グーグルのショッピングと配達サービスで、オンラインで注文したものが即日、あるいは翌日届くというサービスです。

 実を言うと、即日サービスはグーグルが始め、アマゾンが追従したというもの。グーグルは配送を行っており、サンフランシスコやシリコンバレーだと、最近は配送を行う小型のグーグルトラックを本当によく見かけるようになったとのこと。アマゾンは生鮮品にも手を広げており、これからの競争はかなり激化するだろう、と作者は見ていました。
(常にリアルを避けてきたグーグルが通販でアマゾンに挑む「独自の仕組み」とは?|ダイヤモンド・オンライン 2014年6月11日 瀧口範子 [ジャーナリスト] より)


●やり方がことごとく異なるグーグルとアマゾン

 アマゾンは日本で配達も将来的に担う気では?という憶測が出ていますが、今のところ配達はやっていません。グーグルがこれを自分でやっているってのはおもしろいですね。このグーグルのアプローチとアマゾンの手法がかなり異なっていて、並べてみると楽しいです。

<配送センター >
アマゾン:巨大配送センター
グーグル:配送センターを抱えない

<配送 >
アマゾン:配送業者が中心
グーグル:グーグルが中心

 アマゾンは当初ネット企業というよりは、物流企業だという言われ方をしていました。巨大な配送センターを抱えていたためです。また、配送は前述の通り、配送業者にやってもらっています。"生鮮品だけは、アマゾン自身がトラック配送を運営し、即日や翌朝配達を敢行している"ようですが、飽くまで中心は配送業者です。

 しかし、グーグルは重心が逆になり、自前での配送が多いそうです。そして、おもしろいのが配送センターを抱えないというやり方をとっていること。この方法は在庫や人員、施設を抱えずに済むためにネットの小売店ではよくあるものではありますが、作者はここに"常にリアルを避けてきたグーグル"らしさを見出していました。

 配送センターなし、自前配送。それは具体的にどうするの?と言うと、ユニークなことに"グーグルの小型トラックが各店舗に向かい配送員が商品をピックアップする"ようです。

 その証拠に"デパートチェーンのターゲットなどの駐車場にグーグルの小型トラックが駐車してい"る光景が見られる…という話。"まさか一般客と一緒にレジに並んだりして"いるわけではないと思われますが、たいへん変わっています。

 ただ、グーグルらしく"注文があると、そこから最も近い店舗をはじき出し、最短ルートで配送ができるようにしている"といった工夫はしています。


●グーグルは安くない…小売店そのままの価格

<送料・サービス料>
アマゾン:注文ごと
グーグル:小売店ごと

 ちょっとうまいまとめ方をできませんでしたが、グーグルはあの店の商品とこの店の商品と…といった使い方を想定していない感じです。というのも、"1店舗あたり約5ドルの料金を支払うことになっている"ため。(なお、"最初の6ヵ月は無料のお試し"期間があります)

 順番を入れ替えていますけど、この方針は次の項目を見てもわかります。そもそもグーグルはアマゾンとは違うニーズを捕えようとしているからでしょう。

<価格設定>
アマゾン:自社で設定
グーグル:小売店価格そのまま


●グーグルがやっているのは「お買い物代行サービス」

 グーグルは、"価格は、自分で買物に出向いた時に支払う値段とまったく変わりない"そうです。これは要するに「お買い物代行サービス」だと言ってよいでしょう。

 日本ではリブセンスが「Pacirii」(パシリイ)というサービスをやっています。似た感覚ではないかと…と適当に記事を検索して読んだら、もともとアメリカが元ネタだったそうな。
リアルの大切さ学ぶ 新入社員研修で「買い物代行サービス」
NEWSポストセブン 2014年6月21日 07時00分 (2014年6月21日 07時33分 更新)

大学1年生で起業し、2012年10月史上最年少で東証1部へ上場した会社に、株式会社リブセンスがある。代表の村上は、1986年生まれだ。そのリブセンスが、2014年度の新卒新入社員研修として興味深い取り組みをしていたので、話を聞いた。

研修では、新入社員たちが、ネットで注文すれば、商品代金500円ごとに配達料50円で30分以内に欲しいものを届けてくれる、「Pacirii」(パシリイ)というサービスを期間限定で実施(商品代金は別途)。「アメリカで最近流行っている速達系サービスをもとにして、日本で買い物代行の形でサービスを創る」というお題のもと、新入社員4人が内容を考え、取り組んだものだ。
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20140621/Postseven_262290.html

 パシリイの記事を以前読んだときはそんな需要あるのかな?と思っていましたが、今感想なんか読むと好評ですね。「お買い物代行サービス」というのは日米ともにある程度の需要があるようです。


●アマゾンと違い小売店と競合せず協調する戦略のグーグル

 上記までの流れでわかる通り、グーグルのサービスは飽くまで既存の小売店ありきです。リアル店舗も物流設備も抱えないために、競合化しません。

<小売店との関係>
アマゾン:競合
グーグル:協調

 全体的にアマゾンの方が便利で広い需要がありそうで、グーグルはニッチなところしか取れなそうですし、効率という面でもどうかな?収益性高いのかな?と疑問ですけど、既存店舗と協調関係を築けるというのは好感度を上げられるかもしれません。ユニークなサービスだと思います。

 あと、元記事では対決という捉え方をしていたのでタイトルではそう書きましたが、前述の通りアマゾンの既存のサービスと今回のグーグルのサービスが競合するのはごく一部となりそうな気がします。


●アマゾンとグーグルが破壊するもの 小売と食品メーカーは潰れる?

2019/02/04:全く読まれていなかったこの記事に、アマゾンの話を追加。そもそもその後グーグル・ショッピング・エクスプレス(GSX)の話を聞かないので大きく伸びていないんじゃないかと思いますが、最初に書いたようにグーグルは小売店と仲良くする戦略でした。むしろ需要を刺激しそうで、小売店の脅威にはなりません。

 一方、もう影響が出まくっているように、アマゾンのやり方は小売店に影響ありあり。すでに倒産しているところもあります。ところが、実は小売店だけでなく食品メーカーもヤバイんじゃないか?という記事がありました。アマゾン攻勢、食品NBに打撃:日経ビジネス電子版(2018年9月26日)というものです。

 これは例のレジなしコンビニエンスストアの「アマゾン・ゴー」の関係。2021年までに最大で3000店舗出店するということで、大きく増やす予定。普通に考えると、この影響は小売店のみで、食品メーカーは関係なさそうに見えます。なぜ食品メーカーが倒産する…といった話まで出ているのでしょうか。

 ここで忘れてはいけないのは、普通のリアルストアである、高級食品スーパーのホールフーズをアマゾンが買収しているということ。このホールフーズはPB(プライベートブランド)商品を展開。さらにコカ・コーラを売らないなど、従来のNB(ナショナルブランド)は目立ない売り方をしています。

 アマゾンは、アマゾンの有料会員向けに割引サービスを展開するなどホールフーズを強化。また、アマゾン・ゴーの店内でも、既にホールフーズのPB商品が目立つ場所に並び、NB商品の存在感が小さくなっているということもあります。これらの影響で既存の食品メーカーも将来打撃を受けるようになるのではないか?という話でした。

 なお、アマゾンはインドでも、高品質な商品を売り物にする現地のスーパー「モア」を買収。アメリカと同じような考え方で買収しているように見えます。なので、日本でも同様の路線があるのでは?とも記事では書いていました。日本で狙うとすれば、成城石井あたりじゃないかと思われます。


●保険・スマートホームなど、アマゾンが次に破壊する9つの業界

2020/12/15:今度は、米Amazonが次に「破壊」する9つの業界 2020年12月7日 2:00という記事が出ていました。掲載されているのは日経新聞ですけど、記事そのものは、日経新聞の提携しているスタートアップ企業などの動向を調査・分析する米CBインサイツのレポートを転載したものだそうです。

 Amazonが次に「破壊」する9つの業界のうち、5つの業界は、すでにアマゾンの侵攻が見られる業界。その業界というのは、薬局、中小企業向け融資、物流、生鮮食品、決済です。このうち生鮮食品は前回追記したもの。また、薬局も、オンライン薬局のピルパック(PillPack)を買収しているというわかりやすいものです。

 一方、わかりづらいというか、CBインサイツによる独自性のある予想というのが、4つの業界へのアマゾンの進出。こちらは、保険、スマートホーム、高級ファッション、園芸の3業界となっています。とはいえ、高級ファッション、園芸といったものは小売系ですので十分理解できるもの。そこまで意外ではありません。


●住宅も家電も診療も薬も保険もすべてアマゾンで!という野望

 また、スマートホームもなんとなく想像できます。AIスピーカー「アマゾンエコー」の世界です。グーグルの「グーグルホーム」など多くのライバルが進出しシェアは減らしましたが、20年1月時点ではなおアマゾンがAIスピーカー市場のシェア53%を握っています。ただ、それでも苦戦しているとレポートは指摘していました。

 というのも、AIスピーカーはスマートホームの始まりに過ぎないため。スマートホームは暖房から照明、キッチン家電に至るネット接続機器があり、さらには住宅そのものを含めてアマゾンで牛耳りたい考えで、音声アシスタント「アレクサ」で作動するスマート住宅を提供していますが、なかなか普及していません。とはいえ、先行していますから、将来的にはやはりアマゾンが一番有望そうに見えます。

 一方、私が一番意外だった保険についての説明はどうでしょうか。実を言うと、すでに16年には英国で、自社ECで販売した商品の事故や盗難を補償する「アマゾンプロテクト」を開始。また、18年にはインドの自動車保険企業に出資。さらに、保険の販売を始めるためにインドの会社登記局に申請までしていました。アメリカでも社員向け医療保険が試験運用されているそうです。

 興味深いのは、保険の種類も幅広いことですね。自動車保険だけ医療保険だけというものではありません。アマゾンは自社の社員に遠隔診療、薬の宅配、アプリを活用した往診も提供しています。前述の通り、薬局は買収済みで、物流もすでに進んでいる分野。何から何までアマゾンでやってしまおう…ということのようでした。

 グーグルなんかもそうであるように、情報を盗まれている!的な誤解混じりの過剰反応で、ネット企業がかわいそうなほど叩かれるときがありますが、私は、テクノロジー嫌いとか、プライバシーどうこうとかはあまり言いません。むしろ同情します。ただ、ここまで何から何まで一社で独占…となると、さすがに私も怖いと思っちゃいますわ…。

 そういえば、アマゾンEchoスピーカー怖すぎ Alexaが突然笑い出しユーザーが恐怖では、「マジでスパイ!アマゾンエコーAlexaが誤解して電話盗聴、勝手に送信」という話も紹介しています。これは大げさに「スパイ」と表現しているというのではなく、本当に盗聴していた!というケース。スマートホーム系は特に注意が必要かもしれませんね。


【本文中でリンクした投稿】
  ■アマゾンEchoスピーカー怖すぎ Alexaが突然笑い出しユーザーが恐怖

【関連投稿】
  ■Amazon Goよりすごい?JR東日本の無人店舗やパナソニックの電子タグRFIDローソン
  ■アマゾンが顧客第一主義という嘘「この商品はプライム会員専用です」
  ■スマートスピーカーに「この世で一番美しいのはだあれ?」と聞いたら?
  ■アマゾン怖い!注文してない商品が続々届く マーケットプレイスのリスクか?
  ■ネット・コンピュータ・ハイテクについての投稿まとめ

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