日経新聞でお馴染みの世界シェア首位の調査。うちでは一昨年から紹介しています。
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2012年世界シェア首位50品目 日本企業はトヨタ、パナソニックで順位変動 ■
2011年日本企業が世界シェアトップは9品目 トヨタ自動車首位転落、リチウムイオン電池(パナソニック)1位浮上 世界シェア首位、5品目で交代 日本勢は11品目 13年日経調査 2014/6/29 2:09 日本経済新聞 電子版
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDZ27017_Y4A620C1MM8000/ タイトルの通り、"日本企業の首位はトヨタ自動車(自動車)や東レ(炭素繊維)など11品目"でした。これはアメリカに次ぐ2位。アメリカは18品目です。
他の上位と合わせると以下の通り。ヨーロッパはまとめて一つになってこの順位ですので、他の国がそれだけ多いってことでしょうね。
■世界シェア首位品目数ランキング
1.アメリカ 18
2.日本 11
3.ヨーロッパ 8(+3)
4.中国 6(0)
韓国 6(-2)
近年増加傾向だった中国・韓国ですが、今年は昨年に続いてブレーキを踏んでいます。ただ、首位交代したと書いている5品目だけ見ると、韓国は増減なしに見えるんですよね。
そんなことがあり得るのか?と言うと、調査した50品目で入れ替えが起きれば、起こり得ます。今年外された品目で韓国の1位が2つあり、なおかつ新しい品目では1位じゃなかった…みたいなケースです。
今年は特に明記ありませんが、過去には入れ替えていましたので、そういうのがあったかもしれません。これは逆に言うと、品目入れ替えの調整で、特定の国を良く見せたり、悪く見せたりが可能ということです。産業の中心となる品目は常に移ろいゆくものですので、入れ替えることは仕方ないのですが…。
首位交代した5品目について。日本が関わっているのは、ゲーム機器。任天堂(39.6%、-6.6%)が首位から転落しました!
では、どこが上がっているのか?と言うと、ソニー(40.1%、+1.3%)。結局、日本同士の交代でしたので、この順位変動は日本のトップ品目数に関わりありませんでした。
ソニーはこの前バイオの売却で相当叩かれたときに、反論特集を組もうと思ったものの記事数が多すぎてまとめられず、放置中。結局、1個も投稿していません。
実はこの世界品目首位のように、ソニーに有利な情報も多いです。何だかんだ言ってもソニーは日本を代表する企業のようですね。
日本絡みでもう一つ首位交代があったのは、原油輸送量の商船三井。しかし、こちらは2位転落です。(5.1%、-0.8%)
首位を奪ったのは、イラン国営石油(5.9%、+1.7%)。経済の話ではあまり聞かないイランですが、原油輸送においては存在感があるようです。
以下では失敗したと書いていますが、状況が変わったのでしょうか?
世界大百科事典 第2版の解説 コトバンク
イランこくえいせきゆ【イラン国営石油[会社] National Iranian Oil Co.】
中東・アフリカ産油諸国の国有石油会社中で最初に設立された。1951年4月,イランのモサッデク政権下で石油産業国有化法案が成立し,それまで同国の石油利権を独占していたアングロ・イラニアン石油会社(AIOC。現,ブリティッシュ・ペトロリアム,略称BP)の資産を接収することによりイラン国営石油が設立された。しかし,アメリカのメジャー社(エクソン,モービル,ソーカル,テキサコ,ガルフ・オイル)が結束してイランの石油を世界市場から閉め出したため,52年から53年にかけてイランの産油量は皆無となり,政治・経済が大混乱に陥り,結局国有化は失敗した。
ゲーム機器にしても、原油輸送量にしても、差は僅かです。こういう薄氷の勝利の場合、翌年再び交代ということもあり得ます。実際、原油輸送量の商船三井は昨年首位を取ったばかりでした。
そういう意味では、引き続き注目される品目でしょうね。
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