2022/04/25追記:
●日本が世界に誇る「ウイテマテ」でも助からない可能性がある
●津波などで溺れたら「ウイテマテ」世界で注目、日本語で広がる
2014/7/30:この投稿は、「マオリ語のグーグル翻訳が面白い 日本の「UITEMATE」が世界に…の話で」というタイトルにしました。ただ、わかりづらかったですね。タイトルがわかりづらくなったのは、二つの話をいっぺんに合わせているためです。すみません。
まず、タイトルの後半になっている「日本の『UITEMATE』が世界に」という話が最初にあったんですね。これは、<溺れたら「ウイテマテ」! 世界で注目、日本語で広がる>(錦光山雅子 2014年6月27日10時45分 朝日新聞)という記事で話題になったものです。
<溺れた時の合言葉は「ういてまて」。東日本大震災の津波から子どもの命を救った自己救助法が、海外で注目されている。タイやスリランカでは講習会が開かれ、「UITEMATE」の日本語とともに広まっている。
「ういてまて」は、水面に大の字になって仰向けで浮いた状態で、救助を待つ方法だ。水難学会長の斎藤秀俊・長岡技術科学大教授が2000年、運動靴が水に浮くほど軽い素材を使っていることにヒントを得て、浮力を生かした方法を考えた。現在、学会メンバーの救急救命士らが全国の小学校などで講習会を開き、普及を目指している>
http://www.asahi.com/articles/ASG6V6216G6VULBJ007.html 溺れて助けを求めようとすると水中で立った状態になり、危険だそうです。一方、"「ういてまて」は、大きく息を吸って仰向けに浮かぶ「背浮き」で、水面から顔が出て息ができ"ます。ポイントは以下の通りで、覚えておくと良さそうです。
・手足を大の字に広げる。
・大きく息を吸い、空気を肺にためる。あごを上げて上を見ると呼吸しやすい。
・手は水面より下に。ペットボトルやかばんがある場合は胸に抱える。
・靴は履いたまま。軽い靴は浮き具代わりになる。
●マオリ語のグーグル翻訳が面白い 日本の「UITEMATE」が世界に…の話で
さて、この話がなぜマオリ語の話に行くのか?というと、この記事のはてなブックマークで、以下のようなコメントがあったため。マオリ語はニュージーランドの先住民マオリ人などが使うポリネシア諸語。記事であったタイもスリランカも無関係。なので、なぜマオリ語に翻訳してしまおうと思ったのかは結局不明ですが、グーグル翻訳してみたら変になったそうなのです。
dusttrail
Google翻訳で「uite mate」を自動検出だとマオリ語で「小麦の病気」になった。「ui te mate」だと同じくマオリ語で「死を尋ねる」、「u i te mate」で「私は間違っていた」。…マオリ語ってなんなの…。 2014/06/27
http://b.hatena.ne.jp/entry/www.asahi.com/articles/ASG6V6216G6VULBJ007.html マジか!やってみましょう…ということで、私も
Google 翻訳でuite mateを入力してみました。本当に「小麦の病気」になりますね。せっかくですので、マオリ語に固定していろいろやってみて、おもしろいのだけピックアップ。「uitemate」はそのまま「uitemate」など、訳してくれないものもあるのでそれは飛ばしていきます。
uite mate 小麦の病気
uitema te ホイットマー (ホイットマーって何ですかね?検索すると人名が出るくらい)
uitema t e ホイットマーとT (ホイットマー推し)
u ite mate 気分が悪い
u item ate 私の肝臓アイテム
ui te mate 死を尋ねる
uite ma te 小麦と
uite mat e 小麦と化学
u i te mate 私は間違っていた
u it e m ate 私は肝臓のためにそれを行う
u ite ma te 私は知っている
面倒になってきたのでこれくらいにしておきます。あと、一応書いておくと、これはたぶんグーグル翻訳の精度の問題もあるかもしれません。誤訳系では昔、エキサイト翻訳が有名でしたよね。
他も何かなるかな?と「maorigo(マオリ語)」でやってみました。これは何かイマイチです。「maorigo」はそのまま「maorigo」で、「maori go」だと「自然に行く」。あとはうまいことできませんでした。小麦が出てきたので「komugi」でやってみてもうまくできず。「uitemate」が奇跡だったのかも。
じゃあ、「う」と「い」がある組み合わせってことで、「iutoori(言う通り)」を。これだと翻訳してくれました。でも、「uitemate」には全然敵いませんね。
i u toori 私は歴史を持っている
iu toori 設立の歴史
i u to ori 私はダンスを持っていた
iu to ori ダンスに頼む
いろいろ試すのに時間掛かったわりには、さっぱりな話になってしまいました。
●日本が世界に誇る「ウイテマテ」でも助からない可能性がある
2022/04/25追記:実際に東日本大震災の津波から子どもの命を救った自己救助法ということで効果はあるのでしょうが、どうも「ウイテマテ」は万能じゃないようです。別のところで書いた2022年4月の知床観光船事故について書いていて、「こちらも補足しておかないとまずい」と気づいたので、追記しておきます。
知床観光船事故で不思議だったのは、救助されても助からない人が多かったこと。この理由は
【知床観光船事故】北海道の海に10分投げ出されれば低体温症に、救命イカダがあれば…/識者 - 日刊スポーツ[2022年4月24日21時3分]でわかりました。溺れなくても体温が低下して亡くなるようなのです。
「体温35度以下が続いてしまえば、偶発性低体温症になってしまいます。夏の沖縄周辺であっても海水に継続的につかっていれば体温が時間の経過とともに奪われて、体力も失っていきます。救命胴衣を船が搭載しているから大丈夫ということではない。北海道の冷たい海に10分も投げ出されれば、救命胴衣を着用していても浮いているだけのことでしかない。
寒冷域などを航行する大型船舶の搭載する、体全体をおおうことができて体温を保持できるイマーションスーツや救命イカダのようなものがあったならば事態は変わったと思われます」
(水中での調査や工事に関する潜水作業の業務に従事する「朝日海洋開発」代表取締役で、水難学会副会長の安倍淳さん)
前述の通り、「ウイテマテ」で実際に東日本大震災の津波から子どもが助かりました。全く意味がないわけではないのでしょう。おそらく比較的短時間で救助してもらえることに加えて、海水温度などの諸条件が向くかどうかが関係してくるのだと思われます。飽くまで可能性を高める…というものみたいですね。
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