2014/7/31:
八百屋のキャッチセールス・訪問販売のダイナミックフルーツ
ダイナミックフルーツの「柔らかい押し売り」
逮捕されていないから問題ない…と擁護
ダイナミックフルーツの背後にいるとされるDS-MAXとは?
100円ショップの登場でピンチになっていたDS-MAXのビジネスモデル
仮に違法行為があっても捕まるのは下っ端だけか?
ダイナミックフルーツは労働マルチ?
ダイナミックフルーツの労働者は夢いっぱいの人が多い!
●八百屋のキャッチセールス・訪問販売のダイナミックフルーツ
2014/7/31:駅前を歩いていると、いきなり「あの、八百屋なんですけども…」と切り出して手持ちの野菜を売りつけようとする人らがいるそうです。八百屋のキャッチセールスとも言われていました。
特徴としては、やたら笑顔でぱっと見、健康的で爽やかな若者風の人が多く、ダンボールかトレイに野菜を積めて持ち運んでいるとのこと。柔らかい押し売りとも言われていたので、そう悪どい感じではなさそうですが、「最後なのでどうぞ」などと言われてつい受けとってしまうとお金をとるってのもあるようです。これは悪質な感じしますね。
(
知らないと危ないかも。駅前に出没する「○○売り」の正体 - NAVER まとめ 更新日: 2014年07月04日より)
また、このサイトではキャッチセールスを強調しているものの、実際には訪問販売も多いとのことでした。
●ダイナミックフルーツの「柔らかい押し売り」
「柔らかい押し売り」と書いていたのは以下のサイトで、エピソードを読むと笑えなくもないです。
ダイナミックフルーツって”柔らかい”押し売り - パセリ男の日記帳 - 2009/10/7(水) 午後 3:17
今日本郷の東大の前を仕事を終えてとぽとぽ歩いていたら前から歩いて来た女の子に突然声を掛けられた。(中略)
彼女は私に「果物を買ってください」といきなり。
え?!と思う間もなく説明しはじめた。
「何処から来たの?」と聞くと「大阪です」と答えた。
しかし始終標準語でどう聞いても大阪人ではない。
僕は西の言葉で話しかけると、普通大阪人って大阪弁以外使わないはずなんだけど、この子はまんまと僕の使う方言をおうむ返しに使って来る。ニセモノやんか~
http://blogs.yahoo.co.jp/enjoyrelaxlifeman/21681492.html
●逮捕されていないから問題ない…と擁護
とはいえ、印象が良かったというわけではなく、"さっきまで「旨いから」と言って"いたのに、試食してみると「今はシーズンからずれてるから」…全体にデタラメばかりという印象だったとのこと。
このサイトさんはグーグルで上位表示されているためか、管理人さんが迷惑していないのかな?というほどいろいろとコメントがついていました。多くは「怪しい」「ダメ」というもので、実際に働いていたことがあったり現役だったりする人も、「良くないかも」といったものがほとんどです。
ただ、少数ながら擁護している方もいらっしゃいました。
最近買って、ググったら詐欺や何やの根拠ないブログが多すぎるので書いてまわってます。ダイナミックフルーツってただの果物屋さんでしょ?日本の売り方ぢゃ珍しいたけで。。しっかり領収書も渡してくるし、味落ちてたの連絡したらホント返金も交換もしてくれましたよ。基本的に売ってるもの美味しいし・ω・☆何かこーゆーブログでマルチだとか詐欺だとか煽ることで売ってる人達がマイナスな印象ばかり受けて可哀想な気がするんですが。ヤクルトの販売してましたが完全歩合制の仕事って半端なく大変なんですよ。ましてや、ダイナミックフルーツが今まで摘発のニュースに触れたの聞いたことないですし。書き込まれた方はホントに詐欺にあったんですか?
もしも不法なら
捕まってる筈だと、思いますけど、、、
実際に捕まってないと
いうことは不法ではないのですかね?
最後の論法はよく見かけますが、再犯でない限り逮捕者を出した事業もみな捕まるまでは「不法」じゃなかったと言えます(ついでに言うと逮捕で決定ではなく裁判が確定するまで)。他にグレーゾーンということもありますし、そう簡単に捕まらないものです。結構、行政処分なんかも遅いものなんですよね。別にこの野菜売りが違法だと決めつけるわけではないのですけど、一般的にはそういうものです。
たとえば、
就活生支援の一生懸命塾「あなたは一生成功しない」と悪質勧誘の、一生懸命塾の場合、3年で87件もの相談があってやっと是正勧告まで。「柔らかい押し売り」だともっと難しそうな感じがします。
●ダイナミックフルーツの背後にいるとされるDS-MAXとは?
既に名前が出てきていますが、一般的に「ダイナミックフルーツ」と呼ばれているようですね。DS-MAXという会社が背後にあるという話も出ています。このDS-MAXなら
Wikipediaにも項目がある立派な(?)会社です。
DS-MAXは、提携する独立採算制訪問販売会社に商品を委託する卸売会社であり、北米・南米・ヨーロッパ・アジアに点在する架空の巨大企業。各国の提携卸売販売会社・訪問販売会社をコンサルトして多大な業績を挙げる。 フランチャイズではないため経営権の売買等はできず、参入するにはダイレクトセールスから始めないといけない。 委託業務員に対し、違法な拘束を行っているとも言われているが、一方では、セールス手法、マーケティングのノウハウ習得の為に時間を投資するものだとも言える。(中略)
ビジネスモデル
DS-MAXのビジネスモデルは非常にシンプルである。このビジネスはダイレクトセールス(訪問販売)がその基盤となっている。本来自社製品を販売していたが、近年一般企業との協賛が増加し、一般企業が製造・販売を行っている商材のダイレクトセールスが主になっている。オフィスを経営する人間はオーナーと呼ばれる。オーナーは供給される商品、又は自分自身で開拓した企業の商材を販売して、売り上げの大半をキックバックする。 販売方法は主に、アポの取れていないいわゆる「飛び込み」での販売を行うものが多いとされる。企業からの基本給はなく、収入は商品の売り上げしだいの出来高制となっている。 現在、このビジネスモデルが、労働マルチと呼ばれ、労働基準法に違反していると示唆されることも多い。
●100円ショップの登場でピンチになっていたDS-MAXのビジネスモデル
基本的には創業者のやり方の踏襲しているようです。"創業者は卸売業者・問屋・各種販売店から返品・売れ残り商品等を安価で仕入れ、それらをダイレクトセールス、いわゆる訪問販売により売却して利益を出し"てきているとのこと。
"大量の小物商品を一斉に捌く"には限界があるために、このビジネスモデルを使って部下に任せました。委託業務員に任せるというのは、その延長線上にあるようです。
このモデルでは、極めて安価に仕入れることのできる商品、返品・売れ残り商品のようなものが必要です。ダイナミックフルーツに詳しかった
では、昔は"Made in Chinaの計算機などを500円程度で訪問販売していたが、1990年代後半からの100円ショップ台頭で売れなくなった"とあります。
●仮に違法行為があっても捕まるのは下っ端だけか?
こうした危機の中で、現在でも"タダ同然で仕入れられる"商品ということで選ばれたのが、野菜・果実でした。傷物や人気がない生鮮食品は早く処分しないといけないためです。
「1990年代後半から」とあるように、かなり長いですね。上の記事は2012年、その前の記事は2009年でしたので野菜を売るようになってからも長そうです。これだけ長い間やってこれています。
これは業務委託だからってのもありそうですね。違法行為があってもそれは委託業務員1人1人の問題であって、組織としての問題じゃないという理屈です。マルチ商法でも下っ端だけ逮捕ってのがあり得ます。
●ダイナミックフルーツは労働マルチ?
マルチ商法の話を出したのですけど、ダイナミックフルーツも「マルチ」とも言われていて、Wikipediaでも「労働マルチ」の可能性があるとされていました。聞いたことない一見妙な言葉ですけど、「労働マルチ」については、労働力のマルチ商法 労働マルチ : 悪徳業者の潰し方が詳しかったです。
この方の別サイト
元ガイズ エヌモのブログ DS-MAX 改心 などなどを見るとモロにDS-MAXが労働マルチだと説明していました。
なお、勘違いしている方が多いですが、
マルチ商法は違法ではなく合法……だけど!?でも書いているように、マルチ商法そのものは合法なんです。
じゃあ、望ましい商売のやり方か?と言うとそうではなく、合法であるものの、悪徳商法になりやすい、違法なことに繋がりやすい、大きな損をしやすいという意味で、たいへん注意が必要な商法です。これは前述の「違法じゃないから問題ない」論法が間違いであることも示しています。
ダイナミックフルーツの場合も本家マルチ商法同様に、搾取が起こりやすいビジネスモデルとは言えそうですけど、同時に違法とは言えないデリケートなところであるのも同じなのでしょう。
●ダイナミックフルーツの労働者は夢いっぱいの人が多い!
最後にもう一つ。一見さわやかというのとも関係しそうですし、労働マルチと言われるイメージとも合いますが、彼らは夢にあふれているというのも特徴のようです。さっきの「ダイナミックフルーツって”柔らかい”押し売り」ではこういうコメントもありました。
以前少しの間だけ働きました。(中略)
入ってくる人は、今の状況を打開したくてお金持ちになりたい、海外に行きたいという一獲千金みたいな夢を持っているので、当然やる気に満ち満ちています。
それと、会社の人達はいい人だと思います。(中略)
僕がいたときにオーナーになれた人は何十人もいる中のたった一人です。
そりゃ従業員一人一人の取り分をとってるんだから社長は海外でもどこでもいきたい放題です。
本当に大変です。
これ読むとオーナーになるって目標があるみたいですね。別サイトでも「社長になるという夢を持って活動しています」と言われたという方もいました。
私は最初マルチ商法のシステムとは厳密に言うと違うかも…と思いました。配下の加盟者を勧誘・加入させてピラミッド型の体制を作るようなものではないと思ったためです。ただ、オーナーになれるってことは、やはりマルチらしいピラミッド型の構造を取っているのかも。これなら"「労働マルチ」の可能性がある"という言い方は妥当かもしれません。
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