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白人に下戸がおらずお酒弱い日本人が多い理由 強い人も脳が麻痺していた


 「日本人はお酒に弱い」(2010/7/31)と「酒豪でも酔うのはいっしょ」(2010/8/2)をセットに。「下戸がいるのは東洋人だけだった」「お酒に弱い日本人が多い理由」の他、酒に強い人も脳が麻痺、アルコール依存症にむしろなりやすくなるなど、タイプ別の注意点を紹介しています。(2018/03/01)

2010/7/31:
●そうだったの?下戸がいるのは東洋人だけだった
●下戸の割合が多い!お酒に弱い日本人が多い理由
2010/8/2:
●酒に強い人も脳が麻痺、アルコール依存症にむしろなりやすく
●そこそこ飲める人が良いかというとそうでもない
●まさかの下戸の大勝利?お酒は飲まない方が良い
2019/12/20:
●日本ではお酒が弱い人ほど有利で少しずつ増えてきたことが判明
●古代ローマでは水が危険で、古代日本では水が安全だったから?


●そうだったの?下戸がいるのは東洋人だけだった

2010/7/31:遺伝子の分析によって日本人は、60%の「酒が強い酒豪」、35%の「そこそこ飲めるがあまり酒には強くない中間派」、そして残りの5%の「酒がまったく飲めない下戸」とに分けられるそうです。

 国ごとのこの遺伝子の出現率の違いについて、この遺伝子の研究を行った元筑波大学教授の原田勝二さんによると、白人(ドイツ、スウェーデン、フィンランドなど)、黒人(スーダン、ケニアなど)ともにほぼ100%だったが、黄色人種は明らかに低かったそうです。

 記事には「おちょこ1杯の酒を飲んだだけでもすぐに顔が真っ赤になるのは、主に黄色人種によく見られる現象とされ『オリエンタル・フラッシング』と呼ばれる」とありましたが、白人・黒人に下戸がいないというのは、初めて知って驚きました。
( “酒豪”どこに多い? 「全国酒豪マップ」の謎 編集委員 小林明 日本経済新聞 2010/7/2より)

 どうも「下戸」というのは、東洋特有の文化だったようです。


●下戸の割合が多い!お酒に弱い日本人が多い理由

 また、アジアにおいても特に東アジア地域での低さが目立ち、タイが90.1%、マレーシアが94.2%、フィリピンが87.3%であるのに対し、日本56.4%、中国59.0%、韓国71.6%などと明らかに酒豪型遺伝子の割合が低くなっていました。

 このことから、人間は本来、酒に強い酒豪ばかりだったが、アフリカ起源の現人類が黒人、白人、黄色人へと分岐するプロセスを経て、今から3万~2万5千年ほど前に中国南部あたりで突然、遺伝子が変異し、酒に弱い下戸が生まれたと推測。

 原田さんは「もともと日本人は酒が強い酒豪ばかりだったが、中国大陸からやってきた渡来人によって酒に弱い遺伝子が日本に持ち込まれた」と言っていました。渡来人が伝えたのは知識や文化だけでなかったのです。

 ただ、この説明だと日本人の酒豪型遺伝子の割合の低さが、中国以上というのは不思議でした。日本56.4%、中国59.0%という結果です。ほぼ変わらないと考えても、韓国など他の国で日本ほど極端に低い国は他にないため、ちょっと不思議な感じです。

 とりあえず、お酒に弱い日本人が多い理由は、中国からの渡来人が多かったためみたいですね。


●酒に強い人も脳が麻痺、アルコール依存症にむしろなりやすく

2010/8/2:記事では「酒豪型遺伝子」と呼んでおり、それに従って書いてきたものの、この「酒豪」という呼び名は良くないように思います。

 こうやって「酒豪」なんて言われると、ついなんぼでも飲んで良いのかな?と思ってしまいますが、事実はそうではありません。その「酒豪」もかなり気をつけて飲まなければいけないようなのです。

 エチルアルコールの代謝によって生じるアセトアルデヒドを、酢酸に分解する代謝酵素は「アセトアルデヒド脱水素酵素」と言うようですが、これのWikipediaに、GGタイプ(酒に強いタイプ) 、AGタイプ(酒に弱いタイプ) 、AAタイプ(酒が飲めないタイプ) という分類が載っています。

 これがおそらく前述の「酒が強い酒豪」「そこそこ飲めるがあまり酒には強くない中間派」「酒がまったく飲めない下戸」にそれぞれ対応するものと思われます。そして、これらの「タイプ別飲酒の注意点」と言うのを読むと、けっこうたいへんなことが書いているのです。

<酒に強いタイプ(GGタイプ) = 酒が強い酒豪>
「このタイプは酒に強いと思われているが、実際は、アルコールが体内で代謝された後に生じる、毒性の強いアセトアルデヒドを速やかに分解できるだけである。つまり、摂取したアルコールの濃度に応じて、実際には脳が麻痺しており、アルコールによる本来の酔いに変わりがあるわけではない(酔いとは、アルコールによる脳の麻痺であり、アルコールが分解された後に生成されたアセトアルデヒドの分解能力とは関係が無いため)。
 GGタイプがアルコール依存症になるリスクはAGタイプの6倍と言われており、事実、日本のアルコール依存症患者の9割弱はこのGGタイプである。さらに、GGタイプしか存在しない白人・黒人の社会である欧米では、アルコール依存症が深刻な社会問題となっている。」

 下手に飲めてしまうだけに飲み過ぎて、いつの間にか脳がマヒしちゃうようです。こう書かれると、怖いですね。


●そこそこ飲める人が良いかというとそうでもない

 これでしたら、酒も飲めるけど、あまり強くない人の方が良いかもしれません。と思ってそちらを見てみたのえdすけど、ちっとも良くありませんでした。

<酒に弱いタイプ(AGタイプ) = そこそこ飲めるがあまり酒には強くない中間派>
「このタイプは、アルコールが体内で代謝された後に生じる、毒性の高いアセトアルデヒドを分解する能力が弱い。そのためアセトアルデヒドの影響を長時間受け続けることになり、飲酒に伴う各種疾患を罹患し易いと考えられている。事実、各種疫学調査により、同じ量の飲酒を継続した場合で、咽頭がん・大腸がん等の飲酒習慣と関連すると考えられている疾患の発症率が高いことが知られている(AGタイプがアルコール性のガンを罹患するリスクは、GGタイプの1.6倍といわれている)。 AGタイプがアルコール依存症になる可能性は低いが、同じ量の飲酒を継続した場合、やはりGGタイプよりも短期間でアルコール依存症になることが知られている」

 以上のように、こっちはこっちでガンになるという問題がありました。


●まさかの下戸の大勝利?お酒は飲まない方が良い

 え?じゃあ、まさかの下戸の大勝利?と思って、そちらを読むとこれはいたってシンプルな説明でした。そもそも飲むな!とのこと。

<酒が飲めないタイプ(AAタイプ) = 酒がまったく飲めない下戸>
「酒が飲めない下戸であり、飲酒は厳禁である」

 下戸の人は脳もマヒするし、アセトアルデヒドの毒にも冒されるし、酒はおいしくないし、何一つ良いことがありません。ただ、楽しめないがゆえに飲まない人が多いはずですので、結果的に被害も少ないかもしれません。


●日本ではお酒が弱い人ほど有利で少しずつ増えてきたことが判明

2019/12/20:東アジアと西洋などで下戸の割合が大きく異なることに関連して、酒に弱い日本人が増えるよう「進化」 遺伝情報から判明:朝日新聞デジタル(小宮山亮磨 2018年4月26日20時32分)という記事が出ていました。

 英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した理化学研究所などの分析によると、日本人2200人の全遺伝情報を解析したところ、弱いタイプの酵素をつくる遺伝子のそばに、まれにしか見られない多数の変異が集まっていることが判明しました。

 これは何を意味しているのか?と言うと、子孫に遺伝情報が受け継がれる際に、変異がこの遺伝子と共に失われずに蓄積してきたことを示しているとのこと。そして、アルコールに弱い体質が何らかの理由で環境への適応に有利に働いた証拠だとも考えられるんだそうです。


●古代ローマでは水が危険で、古代日本では水が安全だったから?

 この見方をさらに強化する事実も判明していました。弱いタイプの酵素をもつ日本人は、過去100世代ほどかけて増えてきたこともわかったというのです。ただし、研究チームの岡田随象(ゆきのり)・大阪大教授(遺伝統計学)は次のように話しており、理由は不明のようです。

「似たような集団の進化には、アフリカ人がマラリアに感染しにくい形の赤血球を持つ例などが知られているが、アルコールに弱いことが日本人にとってなぜ有利だったのかはわからない」

 一方で、はてなブックマークでは、以下のように想像している人がいました。ただ、ごく一部の地域の例しか出ていないために、説明しきれていないと感じます。

<serio 古代ローマあたりだと、アルコールは普通の水より腐敗リスクが小さくて安全なので、日常的に水代わりに飲んでた。日本では古代のカビ酒や口噛み酒が安全ではない上に、清浄な水を得やすい環境だった>


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