Appendix

広告

Entries

日本人の味覚は変わってる!トロ、ササニシキ・コシヒカリなど


 日本人の食べ物の好みの変化によって、評価が変わってしまった食べ物について。昔は見向きもされなかったというマグロのトロの他、メヒカリという魚、かつてはコシヒカリと並ぶ人気だったササニシキの人気低下についてやっています。

2018/01/07:
●日本人の食べ物の好みは変わってる!下等部位だったトロ
●雑魚扱いだった魚メヒカリもやはり好みの変化で一躍人気の魚に
●かつては人気だったササニシキが凋落、コシヒカリを好むように
●味は変化、昔は食べてない…「伝統的な日本料理」という虚像
●グルメの誤解…人間の食べ物の好みは一定ではないし人それぞれ
2020/07/14:
●安い魚の代名詞だったサメガレイ、日本人の味覚の変化で高級魚に


●日本人の食べ物の好みは変わってる!下等部位だったトロ

2018/01/07:現在は大人気のトロ。マグロの脂質の含量が高い腹部をの身を指す言葉で、よく脂の乗った部分を「大トロ」、やや劣るものを「中トロ」とも呼び分けています。語源は肉質がトロリとしている事からで、吉野昇雄『鮓・鮨・すし-すしの事典』によれば、吉野鮨本店の客が「口に入れるとトロッとするから」だといいます。

 ただ、以前は脂身である事からアブと呼ばれていたそうです。そして、トロと言われていなかったかつての日本、特に江戸時代以前では、マグロといえば赤身を指し、赤身に比べ品質が劣化しやすいトロの部分は上等な部位とは考えられていなかったそうです。

 Wikipediaでは、「今日では動物性脂肪の旨みが広く知られるようになった」と説明しており、日本人の好みの変化によって、上等ではなかった部位が上等なものへと変化したのです。

 なお、もう一つ「保存・輸送技術が向上したため」という理由も書いているように、たとえ好まれたとしてもすぐに腐ってしまい、販売も難しかったかもしれませんね。
(トロ - Wikipediaより)


●雑魚扱いだった魚メヒカリもやはり好みの変化で一躍人気の魚に

 同じ魚の話で、なおかつ脂っぽさの話題でもあるメヒカリというのも似た感じ。このメヒカリはややこしくアカメの別称でもあるのですが、今回話すのはアオメエソ、マルアオメエソの別名としてのメヒカリです。

 "居酒屋 わか葉"のブログでは、メヒカリは"脂を多く含む魚であるため、現代人の嗜好に合うことから、近年になって徐々に人気が高まってきました"と説明しています。

 で、かつてはどうだったのか?というと、「それまでは雑魚扱いだった」とのこと。トロと同じく、全然好かれていなかったのが、日本人の好みの変化によってスターへと変身しました。
(旬のメヒカリを塩焼きでヘルシーに☆ | 岩瀬郡鏡石町にある家庭料理の店 居酒屋 わか葉|やきとりやモツ煮が自慢 2017年3月13日より)


●かつては人気だったササニシキが凋落、コシヒカリを好むように

 お米でも、昔はコシヒカリよりササニシキの方が人気があった…と私は覚えていたものの、これは検索してみると記憶違い。コシヒカリは不人気だったわけではなく昔から人気だったものの、コシヒカリに並ぶ人気だったササニシキだけが落ちぶれたということみたいです。

 Wikipediaによると、ササニシキは"かつてはコシヒカリとともに両横綱と呼ばれた人気品種で、1990年には作付け面積が207438ヘクタールとピークに達し、コシヒカリに次ぎ、第二位の作付け面積になっていた"そうです。

 また、Wikipediaでは、不人気となった理由も好みの変化ではなく作りづらさで説明。耐倒伏性、いもち病抵抗性に弱く、気象被害も受けやすいという短所があったのです。1993年の冷害で大きな被害を出したのがトドメとなり、冷害に強いひとめぼれへ転換され作付面積は大幅に減少し、今では作付け面積は僅か0.4%にまで激減しているととしていました。
(ササニシキ - Wikipediaより)

 ただし、私が記憶していたような好みの変化で説明しているサイトもあります。味の農園のページでは以下のように、第二の理由として、日本人があっさり味のお米より濃くてねばっとしたお米を好きになったことを挙げていました。

<さいきんは、お米を買って食べる消費者が、どちらかというと、あっさりとした味のササニシキより、ねばりの強い。そして味の濃いコシヒカリを好むように移り変わってきたことも、ササニシキを作る農家が減ってきた>
(料理を引き立てるお米「ササニシキ」とは | 味の農園より)


●味は変化、昔は食べてない…「伝統的な日本料理」という虚像

 結局、単に「日本人の食べ物の好みの変化」というタイトルにしたのですが、当初これらの話の紹介の仕方は他にも考えていました。

 一つは「日本食の伝統」とは言っても、昔と今では全然違うという切り口。日本人の好みが変化しているがために、昔のままの伝統的な日本料理が実はおいしくないというケースがあるでしょう。また、日本人の変化に合わせて、既に過去とはかなり変わってしまっている日本料理というもあると思われます。

 あと、トロで保存技術の話が出てきたように、伝統的な日本料理と言っても食べていた人はごくわずか。日本人の大部分が食べていないというケースも多いです。

 マグロ消費量の推移 日本のマグロ漁業の発展はアメリカへの輸出のためでやったように、マグロなんかも昔の日本人は全然食べていませんでした。そういう食べ物はたくさんあります。


●グルメの誤解…人間の食べ物の好みは一定ではないし人それぞれ

 もう一つ考えていた切り口が、人間の食べ物の好き嫌いなんてのは人それぞれであり、かなり違うものだよという話。日本人の好みがガラリと変わってしまったのと同じように、ずっと同じということでもないのです。

 これは、食べ物の悪口を言う=グルメではない 価格100倍でもおいしさは100倍未満などで書いているように、他人の好みをボロクソに言う人がいるのが気になっているため。そもそも絶対的なものではないんですよ。

 この点、ササニシキが良い例であり、コメ卸の高清水食糧取締役で、五ツ星お米マイスターでもある佐藤貴之さんはササニシキを「人の好みがはっきり分かれるとがったコメ」と評していました。同社は毎年秋、コメの試食会を開くのですが、最高点と最低点が入り交じるのがササニシキ系の特徴。好きな人はとことん好きで、好きじゃない人はとことん好きじゃない品種なんですね。
(ササニシキ・つや姫・あきたこまち 東北のコメ三国志|旅行・レジャー|NIKKEI STYLE 2014/4/28より)


●安い魚の代名詞だったサメガレイ、日本人の味覚の変化で高級魚に

2020/07/14:基本的に脂系は昔好まれなくて今は好き…という味覚の代表例みたいですね。サメガレイという魚についても、市場魚貝類図鑑でそういった記述がありました。

 こちらによると、古くは粘液の多さや脂が強いので安い魚の代名詞であったとのこと。要するに人気のない魚だったみたいですね。ところが、近年の脂嗜好、高鮮度化などで評価を一変。安い魚の代名詞であったのが嘘のように、2019年には高級魚といってもいいほどまで価格を上げているといいます。

 一方で、今でも安い!というページも発見。本文には値段の話がないのですが、タイトルがサメガレイ  ~安くて美味しい鮫鰈~ | 船橋市場 (船橋市地方卸売市場)というページがあったんですよ。同じ2019年の投稿なので、地方差などでしょうかね。


【本文中でリンクした投稿】
  ■食べ物の悪口を言う=グルメではない 価格100倍でもおいしさは100倍未満
  ■マグロ消費量の推移 日本の伝統食じゃない?アメリカ向けで発展したマグロ漁業

【関連投稿】
  ■世界一のグルメ国と言われるのに、世界一食探しを楽しめない日本人
  ■中学校の昼食時間は15分しかない!早食いで肥満リスク4倍、不健康すぎる食習慣で改善が必要
  ■日本のインドカレー店 実はネパール風でナンはパキスタンだった!
  ■インド人「日本の甘いカレーは別物だけどこれはこれで好き」 ココイチはインドで通用する?
  ■食べ物・飲み物・嗜好品についての投稿まとめ

Appendix

広告

ブログ内 ウェブ全体
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示









Appendix

最新投稿

広告

定番記事

世界一スポーツ選手の平均年収が高いのはサッカーでも野球でもない
チャッカマンは商標・商品名 じゃあ正式名称・一般名称は何?
ジャムおじさんの本名は?若い頃の名前は?バタコさんとの関係は?
ワタミの宅食はブラックじゃなくて超ホワイト?週5月収10万円
朝日あげの播磨屋、右翼疑惑を否定 むしろ右翼に睨まれている?
レーシック難民は嘘くさいしデマ?アメリカの調査では驚きの結果に
赤ピーマンと赤黄色オレンジのパプリカの緑黄色野菜・淡色野菜の分類
アマゾンロッカーってそんなにすごい?日本のコンビニ受け取りは?
就職率100%国際教養大(AIU)の悪い評判 企業は「使いにくい」
ミント・ハッカでゴキブリ対策のはずがシバンムシ大発生 名前の由来はかっこいい「死番虫」
移動スーパーの何がすごいのかわからない 「とくし丸」は全国で約100台
ビジネスの棲み分け・差別化の具体例 異業種対策には棲み分けがおすすめ
主な緑黄色野菜一覧 と 実は緑黄色野菜じゃない淡色野菜の種類
タコイカはタコ?イカ?イカの足の数10本・タコの足8本は本当か?
トンネルのシールドマシンは使い捨て…自らの墓穴を掘っている?
ユリゲラーのポケモンユンゲラー裁判、任天堂が勝てた意外な理由
好待遇・高待遇・厚待遇…正しいのはどれ?間違っているのはどれ?
コメダ珈琲は外資系(韓国系)ファンドが買収したって本当? MBKパートナーズとは?
大塚家具がやばい 転職社員を通報、「匠大塚はすぐ倒産」とネガキャン
不人気予想を覆したアメリカのドラえもん、人気の意外な理由は?

ランダムリンク
厳選200記事からランダムで









アーカイブ

説明

書いた人:千柿キロ(管理人)
サイト説明
ハンドルネームの由来

FC2カウンター

2010年3月から
それ以前が不明の理由