会話のコツの話をまとめ。<インド人に学ぶ会話のコツ 下手な鉄砲も数打ちゃ当たるで質問を>、<「おいしいお寿司の店があるから…」が良くない理由とは?>、<日本人はネガティブな対話なら得意だけどポジティブな対話は苦手>などをまとめています。
2022/12/28まとめ:
●「相手に質問をする」は良い方法?日本の雑談力の書籍によると…
2023/10/03追記:
●話がはずまない…悩む人の多くは「自分の話している時間が長い」 【NEW】
●インド人に学ぶ会話のコツ 下手な鉄砲も数打ちゃ当たるで質問を
2014/8/8:「インド人に学ぶ会話の極意」という話を書いた記事が同じ時期に二つもあったので、ブックマークしていました。重なるもんだなぁと思っていたんですけど、今見ると同じ「会話はインド人に学べ! 」[ サチン・チョードリー ]という本の紹介記事でした。そりゃあ、同じ時期になりますわ。
同じ本を紹介したものですので記事はどちらも似たような内容になりそうなものですが、二つの記事を読み比べてみると結構違っていて驚きました。おもしろいものです。このうち、読んでいていいなと思ったのは、<算数だけじゃない! 日本人が学ぶべきインド人の会話術とは>(ダ・ヴィンチニュース 2014.4.9 アサトーミナミ)という記事の方でした。
これ参考になる!と思ったのが、作者であるサチン・チョードリーさんは、”インド人は日本人に比べて「投げる玉の数」が圧倒的に多い"と指摘していた点です。これは、要するに下手な鉄砲も数打ちゃ当たる…といった感じで質問しまくれ!という話。たとえば、以下のような話が出ています。
<初対面の人とあった時、共通の話題がなかったとしても、どんどん話題を投げかける。相手の好みを知ろうと、とにかく「インド料理は好きですか」「和食は好きですか?」というように当たるまで玉を投げ続ける。「私は食べ物には興味はないんですよ」と眉をしかめられたとしたら、日本人はそこで黙り込んでしまうことだろう。だが、インド人は怯むことはない。常に堂々とした口調で相手の関心を探ろうとする。今度は「旅行は?」「スポーツは?」というように違う方向から玉を投げて、当たる確率を上げようとしていくのだ>
http://ddnavi.com/news/190419/ 会話の流れを重視して多少の間違いは気にせずに立ち向かうのもインド流とのこと。別に間違ったっていいじゃない、トンチンカンなこと言ってもいいじゃない…という感じでしょうか。たぶんそれより勢いで話を繋げるってことでしょうね。日本人は個人的に間違いを過剰に恐れる気がするので、差が大きいところかもしれません。
●「おいしいお寿司の店があるから…」が良くない理由とは?
また、"気になっている子をデートに誘う場合、「おいしいお寿司の店があるから、今度行かない?」という"のはNGだそうです。なぜだと思います? 理由は"自分の食べ物の嗜好によって一方的なアプローチをしてはいけない"からということ。会話の中で相手の好きなものを確かめながら、デートまで誘ういましょうという話です。たとえば、以下のような感じです。
あなた「最近忙しそうだね」
彼女「うん、仕事がずいぶんたまっているんだ」
あなた「そっか。じゃあ、旅行もあんまり行けないんでしょう?」
彼女「旅行は諦めた」
あなた「もし行けたらどこに行きたい?」
彼女「韓国かな」
あなた「韓国料理とか焼き肉好きなの?」
彼女「韓国料理大好き!」
あなた「韓国料理の中でどんなものが好きなの?」
彼女「チゲ鍋かな」
あなた「美味しいよね。美味しいお店知っているんだけど、今度いかない? いつも頑張っているからごちそうするよ」
●日本人はネガティブな対話なら得意だけどポジティブな対話は苦手
もう一つの紹介記事<初対面の人、苦手な人と仲良くなれる“インド流コミュニケーション”3つのコツ>(ビジネスジャーナル 2014.04.10)はあまりおもしろくなかったのですけど、こちらからも一応一つ。"本書の中から、知らない人、苦手な人とも仲良くなれる"コツということで、会話のコツというよりはコミュニケーションのコツというもっと大きなところの心構えです。
<後ろ向きでネガティブなことばかり言う人と前向きでポジティブに生きている人がいたら、周りに人が集まってくるのはポジティブに生きている人でしょう。ポジティブなエネルギーは人を引き寄せます。そして、そのエネルギーに引き寄せられた人たちは同じようにポジティブな気持ちになり、さらに他の人にもポジティブが伝わっていきます。
ポジティブなエネルギーを生み出す方法としては、相手をほめることが有効。ほめることによって人は成長するのです>
http://biz-journal.jp/2014/04/post_4568.html 相手をほめることも日本人苦手ですよね。一方で叱るのは大得意であり、むしろ良いことだという考え方の人が多いです。親の体罰なんかも未だに支持が多い国。ということで、なかなか日本人には難しいよな…というところが多かったですけど、だからこそ会話が苦手な点がはっきりしており、改善効果は大きいかもしれません。
●「相手に質問をする」は良い方法?日本の雑談力の書籍によると…
2022/12/28まとめ:以前別のところで書いていた質問に関する話をこちらにも転載。「相手に質問をする」というのは、これは以前
人と仲良くなるための3つの方法 知らないふりをして、多く聞いて少し話す…などや
会話の苦手な人のための会話のコツ2 話を広げるで書いたのです。
ただし、そのときはあくまで私の想像による提案でした。しかし、この方法は、後に読んだ
雑談力が上がる話し方―30秒でうちとける会話のルール
という本にも載っている方法だったので、安心して推薦できます。
「相手に質問をする」の話ですが、ここで重要なのは、相手から出てきた言葉に質問で切り返すということ。たとえば、「ウチに犬がいるんですよ」と相手が言ったとき、「ウチでも……」と言ってしまうのは実は間違い。そういう自分の話ではなく、「種類は何ですか?」といった相手の話に持っていきましょうということです。
人間は自分が好きな物事について話を振られると、そのことについて語りたくなるものだというのは、納得の行く説明でした。ここらへんは先の話題支配率と同じ考え方で、逆に話がうまい人でも相手の興味を引かなければ盛り上がらないこともあるでしょう。トークがうまいのと、雑談がうまいのは違うのです。
作者は「話し下手な人ほど雑談の潜在能力は高いのです!」といっていたのですけど、それはこのように話し下手だと自覚している人は一方的に話して相手を辟易させてしまう話したがりタイプではないためでしょう。参考にしてみてください。なお、関連して、
面白いのはむしろダメ…会話が苦手な人は雑談・世間話ネタをストックしようという話も書いています。
●話がはずまない…悩む人の多くは「自分の話している時間が長い」
2023/10/03追記:ブックマークしていた
一方通行な会話で部下の真意をスルー。ダメ上司に足りない「質問力」 « ハーバー・ビジネス・オンライン(山口博 2019.12.30)という記事。タイトル見ても何の話か思い出せなかったのですけど、読んでみると「質問」に関する話でしたわ。これも以前書いた「よく話すの良い雑談ではない。聞くのが大事」といった話も出てきます。
<相手と話しをしていても、話がはずまない……こんな相談を受けることが多い。(中略)話しぶりを観察していると、話がはずまない人には明らかな共通項があることがわかった。それは、相手が話している時間よりも、自分が話している時間のほうが、圧倒的に長いということだ。
このように申し上げると、自分が話している時間が長いということは、話がはずんでいるということではないかと思う人がいる。しかし、当の本人に聞いてみると、話がはずんでいないと感じている>
記事では「自分が話している時間が長い」というのは一方的で、会話のキャッチボールができていないと指摘。逆に言うと、話をはずませるためには、相手にもっと話をさせればよいということです。そして、これには質問が一番。作者が演習してきたなかで、演習参加者が最も話をはずませることができた話法は、相手に質問することだったそうです。
【本文中でリンクした投稿】
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