アスナロやヒノキの話をまとめ。<「明日はヒノキになろう」でアスナロは嘘?実は最高級品だった…>、<アスナロの変種に「ヒノキアスナロ」…漢字表記だと「檜翌檜」>、<ヒノキとアスナロが競争するとアスナロが勝ってしまう理由とは?>などをまとめています。
【クイズ】アスナロは俎板材として最高級にランクされているとのこと。この「俎板」は多くの家庭にある身近な日用品なのですが、なんと読むでしょう?
2023/01/06追記:
●ヒノキとアスナロが競争するとアスナロが勝ってしまう理由とは? 【NEW】
●「明日はヒノキになろう」でアスナロは嘘?実は最高級品だった…
2021/11/23:
Wikipediaによると、アスナロは、ヒノキ科アスナロ属の常緑針葉樹。日本固有種だそうです。漢字表記はいろいろあるのですが、いずれも難しく、翌檜、翌桧、羅漢柏、雁翅檜など。アスナロではなくアスヒと呼ばれることもあり、この場合は明日檜の表記。やっと簡単な漢字が出てきました。
アスヒの「明日檜」の場合は「明日」の「檜」(ヒノキ)となります。アスナロはその名前の由来として、名称の由来はヒノキに似ていることから「明日はヒノキになろう」だという説明が有名。「明日はヒノキになろう」を略して「明日なろ」ってことですね。私も聞いたことがありました。先程の漢字表記の一つ「翌檜」も「翌日の檜(ヒノキ)」という意味だと思われます。
ただ、一部の図鑑でこの由来は俗説であると否定されているとのこと。逆に言うと、俗説としていない図鑑もありそうな書き方であり、俗説と断定して良いかはわかりかねますが、とりあえず、かなり怪しい感じ。一方で、この説はかなり広まっており、文学作品ではヒノキになりたくても決してなれない哀れな木として扱われることがあるそうです。
一方、クイズにしたので読み方はまだ教えられないのですが、アスナロは俎板材として最高級にランクされているともいいます。材はやや黄白色で芳香があり、ヒノキチオールを豊富に含有しており殺菌力と耐湿性にきわめて優れているんだそうな。この点ではヒノキより優れているみたいですね。ヒノキチオールは、その名に反しヒノキそのものにはあまり含まれていないそうです。
●アスナロの変種に「ヒノキアスナロ」…漢字表記だと「檜翌檜」
ヒノキとアスナロの両方が関わる話はこれだけではありません。なんとアスナロの変種に「ヒノキアスナロ」という名前のものがあるんだそうな。わけがわかりませんね。漢字表記だとさらにわけがわからず、「檜翌檜」となるそうな。「檜」(ヒノキ)+「翌檜」(アスナロ)ということなのですが、「檜」が2回出てきて何じゃこりゃ?といった感じです。
変種ですので、基本的には同種。アスナロの学名は「Thujopsis dolabrata」で、変種だとこの下にさらに名前が入ってきます。ヒノキアスナロの場合は、「Thujopsis dolabrata var. hondae」という名前。最後に増えた「hondae」は本田由来なのかな?と思いました。発見者・申請者などの名前が由来になるということはよくあります。
アスナロとの違いとしては、ヒノキアスナロの方がより北部に分布し、栃木県の日光付近を南限とし、北海道の渡島半島南部を北限とするとのこと。アスナロの場合も、北海道南部から・本州・九州の山地に分布であり、北海道にもあるものの、全体としてヒノキアスナロの分布の方が北側に偏っているということだと思われます。
ヒノキアスナロは下北・津軽半島を中心に分布するということで、やはり北!という感じ。青森県内で産出される木材は、青森ヒバと呼ばれ、木曽ヒノキ、秋田スギと共に、日本三大美林とされているとのこと。このヒバとヒノキアスナロの厳密な違いがよくわからなかったのですが、石川県では主に能登地方に分布し、産出される木材は能登ヒバと呼ばれているそうです。
●ほとんど誰も知らない「春分の日」の日の意味とは?…過去のクイズ
クイズの答えまでの間を空けるために、過去のクイズも掲載しておきます。
【クイズ】春分の日の主旨として、正しいものはどれでしょう?
(1)生に感謝し、家族のきずなをたしかめる。
(2)自然をたたえ、生物をいつくしむ。
(3)勉学にはげみ、知識をやしなう。
【答え】【クイズ】2017年に米科学アカデミー紀要に掲載された実験では、聴き手はストラディバリウスより現代製の楽器の方が良い音だと判断しました。一方、2012年には演奏者自身が好みのバイオリンの音を評価する実験も行われています。このときに1位だった楽器と、最下位だった楽器は?
(1)1位 現代製のバイオリン 最下位 ストラディバリウス
(2)1位 ストラディバリウス 最下位 現代製のバイオリン
(3)1位 ストラディバリウス 最下位 ストラディバリウス
【答え】【クイズ】以下の漢字に関する説明で最も適切なものはどれでしょう?
(1)「甘味」は本来「かんみ」と読むもので、「あまみ」と読まない。
(2)「甘味処」は本来「かんみどころ」と読むもので、「あまみどころ」と読まない。
(3)「甘味料」は本来「かんみりょう」と読むもので、「あまみりょう」と読まない。
【答え】【クイズ】コーヒー病・タバコ病・ワイン病…本当にある病名はどれ?
(1)紅茶病
(2)コーヒー病
(3)タバコ病
【答え】【クイズ】2019年に台湾の中華職業棒球大聯盟所属のプロ野球チームを買収した日本企業はどれ?
(1)ソフトバンク
(2)楽天
(3)ロッテ
【答え】●アスナロはヒノキ以上の最高級!「俎板」はなんと読む?の答え
【クイズ】アスナロは俎板材として最高級にランクされているとのこと。この「俎板」は多くの家庭にある身近な日用品なのですが、なんと読むでしょう?
【答え】まないた
「俎板」の読み方の答えは「まないた」でした。普通は「まな板」と書くので、ほとんど目にしない漢字ですよね。Wikipediaでも項目名の方は「まな板」となっていました。ただ、漢和辞典を見てみると、「俎」の訓読みは「まな」ではなく、一字だけで「まないた」となっています。
「俎」という漢字は、音読みなら「ソ」と「ショ」。「ソ」という読みは「俎上に載せる」(そじょうにのせる) で今でもよく使いますね。こちらならもっと読める人は多かったでしょう。「俎上に載せる」とは、ある物事などを問題として取り上げて議論することを言います。「俎上」とは「まな板の上」って意味だったんですね。
●ヒノキとアスナロが競争するとアスナロが勝ってしまう理由とは?
2023/01/06追記:
Wikipediaからアスナロの話をもう少し。以前、分布の話を少しやったのですが、「日本特産種」とありました。本州・四国・九州の山地に分布しています。幹は直立して分岐し、高さ10 - 30メートル (m) 、直径90センチメートル (cm) ほど。ここらへんは木材として使いやすい点だと思われます。
ヒノキに似ているわけですが、違いをあげると、アスナロの方がヒノキより枝や葉がより幅広いということ。また、ヒノキと異なりアスナロは数年間枝についている間に幅がより広くなるといいます。アスナロとヒノキは似ているものの、そもそも属からして異なるため、鞠果(きゅうか、針葉樹の果実。松で言う松かさ)の構造もやや異なるようです。
それから、アスナロは耐陰性が強いとされていました。耐陰性というのは、日陰でも耐えられるという意味かな?と検索するとやはりそういう意味。暗い場所でも光合成を行ない生育できる性質を言うとのこと。この耐陰性のため、ヒノキとアスナロが同じ林内で競争すると、ヒノキ林内にも侵入してアスナロの方が勝つといいます。またひとつ、ヒノキより優れた点が出てきてしまいました。
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