最初<世界で評価される人は失敗を他人のせいにできる人?楽観主義者の意味>というタイトルで書いていた投稿です。ただ、サイコパスを思い出す人も多いかと思って、<楽観主義者はサイコパス?失敗を他人のせいにする人が出世する>にタイトル変更しました。(2023/04/12追記)
●楽観主義者はサイコパス?失敗を他人のせいにする人が出世する
2014/8/13:日本人の美徳に反する(ただし、日本人でもよくいます。特に政治家)…というか、私が嫌いなんですけど、何とグローバル企業では失敗を外的要因のせいにする人が評価されるんだそうな。以下は<うまくいったら私のおかげ、失敗したらあなたのせい!>(日経ビジネスオンライン 田村 耕太郎 2014年5月19日)という記事からの引用で、グーグルなどに勤めた石角友愛さんの話がベースです。
石角友愛さんは"うまくいったら「私のおかげ」、失敗したら「あなたのせい」にする楽観主義"が大切だと言います。"失敗したら「あなたのせい」にする"という言い方をすると「ん?」と思いますけど、「楽観主義」と言われれば極悪非道なことを言っている感じはしません。下記の説明も納得できるものです。
石角友愛さん
<グローバル社会では間違いなく楽観主義者(オプティミスト)が生き残ります。物事を楽観的に捉える人と悲観的に捉える人とでは、大きな差が生じるからです。
例えば、アメリカの大手保険会社であるMET LIFEが同社の営業担当者を対象に調査をしました。楽観的な担当者の上位25%(最も楽観的な人)と悲観的な担当者下位25%(最も悲観的な人)の営業成績を比べると、その差は50%以上にも及んだのです。
このほかにも、楽観主義者の方がビジネスで良い結果を残すという研究があちこちから出ています>
<心理学の世界では、楽観主義者の特徴として、物事がうまくいった時にすべてを自分の力だと信じられることを挙げます。同時に、失敗した時に、それを自分以外の何かのせいにできる人のことも楽観主義者と呼びます。
悲観主義者はその逆で、うまくいった時は自分の力以外に何か理由があると認識する。そして、うまくいかなかった時には自分に理由があると認識する傾向があります。例えば、営業成績がトップになったチームのリーダーが楽観主義者であれば、その成果は「私の引率力の賜物」と思うでしょう。悲観主義者のリーダーの場合「たまたま、ほかのチームがうまくいかなかったから」と思うわけです>
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20140515/264607/ 私の最初にイメージした何でも他人のせいにするサイコパスな人…というのとは、かなり違います。そういう人は大抵むしろ仕事がすごくできない人なので「あれ?」と思いましたわ。石角友愛さんも勘違いしないようにと補足して、楽観主義者とは、"計画性もなくただ『うまくいくさ』と信じている人のことではありません"と強調していました。
「人事を尽くして天命を待つ」ということわざがあります。こちらも同じ勘違いをされる方がいますので、似ているかもしれません。
大辞林 第三版では、「
人としてできるかぎりのことを実行し,その結果は天の意思にまかせる。」と説明。この前半部が大事なのに、おろそかにしている人がいるんですね。
このことわざは何もせずにただ「うまく行くも行かぬも運次第」と気楽に待っていることを意味しているわけではありません。「人事を尽くして」というところが大事なのです。やれることを全部やってから初めて、「それでうまく行かなかったら仕方ないさ。運が悪かっただけ」などとできます。
やることやらないで、他の要因のせいにして言い訳ばかりにしている人はやはり評価されないでしょう。そういった人は身勝手であると思われ、自己主張の強い人が多そうな海外でもやはり嫌われるものと思われます。
身勝手な人が評価されるわけではないというのは、石角友愛さんがグローバル企業で評価される人材の要素として挙げているものの一つ「自分を傷つけた人の気持ちを理解できるオープンマインドな人」というものからも感じ取れそうです。
石角友愛さん
<本の中で、オープンマインドになるための科学的に立証された練習方法を紹介しました。心理学の分野では全米でも屈指のペンシルバニア大学の心理学研究所が提案しているエクササイズです。その中の一つに、過去に自分を傷つけた人がなぜそうしたかを考えてみる、というものがあります。腹が立つことを言われたり、されたりした経験が誰にでもあると思います。それを思い出し、あえて相手側の視点に立って、なぜ自分にそうしたかを客観的に考えて箇条書きにしてみるのです。相手の行動の正否を問う必要はありません。ただ、相手の立場に立って考えるだけです>
<企業も研修などに取り入れています。なぜオープンマインドな人が生き残れるかというと、円滑なチームプレーにつながるからです。チームプレーができない人はどれだけ単体として能力があっても、必要とされなくなります>
この話は単体で広げてもおもしろそうですね。ブログやっているとコンスタントに嫌なコメントが来て閉口するのですが、うまいこと応用できないものかな?とも思いました。
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