ストーカーの心理は単純にみんな同じ…ということで、異なるタイプに分けられるようです。ただし、共通した部分も見られますし、タイプによって違っていたとしても参考にはなるでしょう。
2014/8/17:
●ナルシスト、サイコパスなど…ストーカーの心理・5つの分類
●千差万別なストーカー、ただ 「曲解する妄想癖」という共通点も
●ドメスティックバイオレンス男性の心理と一部共通部分がある
●ナルシスト、サイコパスなど…ストーカーの心理・5つの分類
↓以下は、1997年の
ストーカーの心理学 (PHP新書)
。アマゾンはこれしか出てきませんでした。
2014/8/17:本当はネットストーカーについて気になって調べたいと思っていたですが、その前に普通のストーカー心理について見ておこうと、
Wikipediaを読んでいます。ここでは、精神科医の福島章さんの『新版 ストーカーの心理学』(2002年)から引用されていました。福島章さんは、ストーキングを行う者の心理を5つに分類して考察しています。
(1)精神病系
精神病によって抱く恋愛妄想、関係妄想によってストーキングを行う。現実には自分と無関係の、スターに付き纏うようなタイプが多い。警察庁の統計によれば、ストーカーに占める精神障害者の割合は、0.5%である。
(2)パラノイド系
妄想によりストーキングを行うが、妄想の部分以外は正常で、話すことは論理的で、行動は緻密であることが多い。現実の恋愛関係の挫折による付き纏い行為もあるが、現実には自身と無関係の相手に付き纏うタイプが多い。
(3)ボーダーライン系(境界人格障害)
性格は外交的・社交的で、「『孤独を避けるための気違いじみた努力』が特徴」で、病気ではなく、人格の成熟が未熟で、自己中心的で、他人・相手の立場になってみてものを考えることが出来ないタイプで、このタイプの人は精神医学の専門家でない人が想像するよりも世の中に多いという。人間関係は濃く、相手を支配しようとするところに特徴があるという。
(4)ナルシスト系(自己愛性人格障害)
自信・自負心が強く、拒絶した相手にストーキングするものが多く、行動的な分類からは『挫折愛タイプ』に属するものが多い。現実の人間関係は深い。
(5)サイコパス系(反社会的人格障害)
被愛妄想を持つ(相手が自分を好きであると信じる)のではなく、自分の感情・欲望を相手の感情と無関係に一方的に押し付けるタイプで、性欲を満たすための道具として相手を支配するものが多い。「凶悪・冷血な犯罪者」「典型的な犯罪者」というイメージが特徴で、人間関係は強引で、「相手に『取り憑く』能力を持っている」ことが特徴であるという。
●千差万別なストーカー、ただ 「曲解する妄想癖」という共通点も
上記のうち、「パラノイド系」ってのは、「妄想の部分以外は正常で、話すことは論理的」ってのが厄介ですね。一見、それとわかりません。ただ、福島さんは"ストーキングを受けた者が最も困難に陥れられるタイプは、ボーダーライン型"だとしているそうです。Wikipediaにはなぜそう言えるのか?という記載がなく、理由は不明なんですけど…。
また、"ストーカー一般の特徴として、『被愛妄想(エロトマニア)』という言葉を挙げている"そうです。『被愛妄想』というのは読んで字のごとく「恋愛において、自分が相手に愛されているものだと曲解する妄想癖」のことみたいです。
私が関心あったのは、この妄想的なところ、思い込みの激しさでした。たとえば、ここでは"証拠・根拠がないのに相手が自分を好きであると信じる"というものがあります。たいへん困った話です。
しかも、"逆に相手が自分を嫌っている証拠・根拠があっても相手が自分を好きであると信じる、信じて疑わない"という妄想もあります。これでは強く拒絶しても無駄でしょう。全く話が通じません。
で、次にはその「拒絶」の話があり、「拒絶に対する過度に敏感な反応」を示すとしていました。"相手の感情に想像力を働かせない、甘え、思い込み、欲求不満を攻撃に替えて解消する"ということで、攻撃として作用することもあるようです。下手に刺激すると危険だと言えるでしょう。たいへん厄介です。
●ドメスティックバイオレンス男性の心理と一部共通部分がある
他に、「ストーカーの心理」で検索していて、いろいろ読んでいました。その中で一番いいなと思ったのが、
ストーカー対策の基本・加害者の心理:被害者、加害者にならないために 碓井 真史 | 社会心理学者/新潟青陵大学大学院教授/スクールカウンセラー 2014年5月3日 21時50分というページ。多少言葉を変更しながらまとめていくと、次のような感じでした。
<ストーカーの心理>
・好きや嫌いという思いを抑えられず、非常識な行動をする。
・とても大好きだった、あるいは信頼していた、注目して欲しかった、それなのに思いが満たされなかったために、激しい憎悪を持つ。
・自分がこんなに好きなのだから、相手も自分を好きなのに決まっていると感じる。
・相手からの断りの言葉を受け入れられない。
・周囲が邪魔をしていると妄想的に思い込む。
・一度手に入れたもの(関係)を手放せない。
・相手が思い通りに動くことを期待し、そうでないと怒りを爆発させる。
・愛され認められたい思いが満たされていない。
・自分の思い通りにならないならもう終わりだと思い込み、相手を殺して自分も死のうなどと極端な考えをする。
「周囲が邪魔をしていると妄想的に思い込む」は、攻撃の対象が家族などの周囲に及ぶおそれがあるそうです。また、「一度手に入れたもの(関係)を手放せない」については、"幼児性が高い人、心の余裕がない人は、一度手に入れた恋人と別れるのは"、それを受け入れられないとしていました。それから、「相手が思い通りに動くことを期待し…」は、DV男性も似たようなタイプとのことです。
被害者には、基本的には他人を頼ることを推奨。"必要に応じて、父親、上司、警察などの力も借りましょう"とのアドバイスがありました。ただ、"かつての恋人、妻、夫の場合は、少し複雑"。上記までで逆上するパターンが既に出ていたように、"いきなり拒絶すると、逆効果の場合"もあるためです。
基本は、「おだやかに、でも、はっきりと」断りましょうとのこと。"相手を侮辱したり、怒らせる"のは非常に危険だとされていました。非常に厄介ですね。
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