アマゾンや楽天で検索しても、カツオノエボシの良い画像が出ませんでした。本当はもっと透明感があってすごくきれいです。
ああ、動画なら良いのあるかもしれません…と探すと、ありました!
カツオノエボシ - Portuguese man-of-war
私が見た写真も透明ビニール袋状の部分と、青いやはり透明な触手がとてもきれいでした。でも、きれい、きれいとばかり言っていられません。猛毒なのです。絶対に触ってはいけません。
カツオノエボシと言われるとピンと来ませんでしたが、別名の電気クラゲと言われるとヤバい!とわかります。(電気クラゲは複数のクラゲを指し、カツオノエボシ以外の電気クラゲもいる)
カツオノエボシ(鰹の烏帽子、学名:Physalia physalis、英名:Portuguese Man O' War)は、クダクラゲ目カツオノエボシ科 Physaliidae に属する刺胞動物。非常に強い毒をもち電気クラゲの別名があり、刺されると強烈に痛む。刺されたヒトの死亡例もある。
Wikipedia
何がヤバいって、これ、湘南海岸で発生しているよって話が出ていたためです。
【猛毒】カツオノエボシが発生してます。ゼッタイ触らないように - Togetterまとめ
http://togetter.com/li/705874 注意喚起するならもっと早くやれば良かったんですが、遅くなりました。すみません。
ヤバさを強調するために、Wikipediaの危険性を見てみます。
人にとって非常に危険な生物である。触手に強力な毒をもち、刺されると強烈な電撃を受けたかのような激痛がある。患部は炎症を起こして腫れ上がり、痛みは長時間続く。二度目に刺されるとアナフィラキシー(アレルギー反応の一種)を起こし、ショック死する危険がある。
電気クラゲと言われるものの、本当に電気を発するわけではありません。ただ、電気ショックのような強い刺激を受けるためにこう呼ばれるようです。
そして、死んじゃう場合があるのですから、電気を発さないから大したことないってことはありません。極めてヤバいやつです。
このヤバさのしくみは以下。
カツオノエボシの触手に触れると、表面にある細胞から刺胞という微小な毒針が発射される。これに含まれる毒が炎症や痛みを引き起こすのである。
・刺胞は接触の刺激により発射されるので、触手に触れてはならない。
・真水や酢による刺激にも反応して発射されるので用いない方がよい。通常のクラゲ刺傷には酢が有効とされているが、本種では逆効果<である。
・海岸や砂浜に打ち上げられたものにも触れない方がよい。刺細胞は物理的な刺激に反応しているだけであり、本体の生死や意志に関係なく刺胞は発射される。
"通常のクラゲ刺傷には酢が有効とされているが、本種では逆効果"ということで、生半可な知識があると余計悪いことになるようです。
さらに厄介なのが"本体の生死や意志に関係なく刺胞は発射される"という点。死んでも迷惑というとんでもない生物です。
また、上記で"海岸や砂浜に打ち上げられ"とあった他、"台風が太平洋岸にやってくると大洋海面に生活する様々な動物が吹き寄せられ、カツオノエボシも多数打ち上げられることがある"とありました。
しかし、海中でももちろんやつらは危険です。"カツオノエボシは普段沖合を漂っているが、風によって海岸近くまで吹き寄せられてくることがあり、このとき被害が起きやすい"ようですが、厄介なのが「きれい、きれい」と書いていた体色です。
"体は透明で青みがかっているため海の色に溶け込み、遠くから見つけるのは困難"で、"海面下に垂れ下がっている触手も見分けにくい"という厄介さ。そこまでやらなくてもいいじゃんというほど、念入りに厄介です。
なお、以下のような注意事項も。
刺されたことによってパニックに陥り溺れることがあるので、まずは落ち着いて岸に戻ることが先決である。その後は体に絡み付いている触手を取り除く。このとき素手で取り除こうとすると二次的に刺されることになるので、海水で洗い流すか、ごく厚手の手袋など手を保護できるものを使う。
まだあるの?と思うのですが、乾燥した状態でもまだ危険性が残っているようです。カツオノエボシは乾燥すると、"きれいな青いプラスチックケースのようになる"そうです。乾燥状態でも"湿気を吸うとちゃんと刺胞が発射され、生きたものほどではないものの、それなりの痛みを感じる"とのこと。本当とんでもないやつですわ。
治療法・俗説も最後にそのまんま載せておきます。
治療
応急処置は患部を45°C 程度の湯に浸すか、氷で冷やすかの二通りがある。またアンドンクラゲやアカクラゲなどとは異なる仲間なので、同じ処置が効かない、もしくは逆効果になる場合があり注意が必要である。
正しい方法
・海水で洗い流して触手を除去した後、氷や冷水で冷やし、医療機関で治療する。対症療法として、抗ヒスタミン剤の軟膏や副腎皮質ホルモン配合の軟膏を塗布することがある。クラゲ除けローションを事前に肌に塗っておく。
誤った俗説
・砂をかけてもむようにして刺胞を取る(刺胞を肌にすり込んでしまう)。
・酢をかける(酢はハブクラゲ刺傷への応急処置としては有効だが、カツオノエボシに対しては、その刺激で余計に毒が出てしまいまったくの逆効果である)。
・真水で洗う(真水で洗うと、浸透圧の差で、刺胞の毒液が体内に流れ込みやすくなる)。
生息域についてはWikipediaではっきりと書いていませんでしたが、"本州の太平洋沿岸にカツオが到来する時期に海流に乗ってきて"とありました。海に出かけることの多い夏は全般に注意が必要そうですね。
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