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日本人は時間を守らない!3つの意味 ジョーク・昔・今のルーズさ


 <日本人は時間を守らない!3つの意味 ジョーク・昔・今のルーズさ>ということで、いろいろな「時間を守らない」話をまとめ。<日本人は時間を守らない!「日本すごい」という良い意味でのジョーク>、<外国人が指摘する日本人の時間のルーズさ「終了時間は守らない」>、<伝統的な国民性ではない時間厳守 昔は外国人が驚くほどルーズ>などをまとめています。

2023/01/28まとめ:
●遅刻に関する国民性ジョーク よりジョークらしいバージョンも… 【NEW】


●日本人は時間を守らない!「日本すごい」という良い意味でのジョーク

2019/11/30:「日本人は時間を守らない」という国民性ジョークが知られています。これは一応日本スゴイ的な良い意味でのジョークだと考えられます。例えば、以下のようなものですね。

「日本人ほど時間を守らない国民はいない。やつらは約束よりも10分早くやってくる。」

 上記はヤフー知恵袋から引用したもの。以下のジョークは「時間を守る」というものなのですけど、やはり日本人の時間を厳守する国民性を示したものになっています。

<国際的な学会の場で遅刻してしまったために、
発表の持ち時間が半分になってしまった場合、各国の人々はどうするだろうか。
【アメリカ人】内容を薄めて時間内に収める。
【イギリス人】普段どおりのペースで喋り、途中で止める。
【フランス人】普段通りのペースで喋り、次の発言者の時間に食い込んでも止めない。
【ドイツ人】普段の二倍のペースで喋る。
【イタリア人】普段の雑談をカットすれば、時間内に収まる。
【日本人】遅刻は絶対ありえない>


●遅刻に関する国民性ジョーク よりジョークらしいバージョンも…

2023/01/28まとめ:別の投稿を見直ししていたら、上記のエスニックジョーク(国民性ジョーク)の別バージョンがあったので、こちらにも転載しておきます。上記のヤフー知恵袋のものは、箇条書きにしたせいで、ジョークっぽさが薄れていました。今回のものの方がよりジョークらしい形だと思います。

<ある国際的な研究集会で、発表者のアメリカ人が遅刻し、
持ち時間が半分になった。
彼は持参した資料とスライドを要領よく飛ばしながら、
半分の時間でうまく概要を説明してみせた。
昼食の時間に、参加していた日本人がジョークを
思いついて披露しようとした。

「アメリカ人が遅刻して時間が半分になると、
 内容を薄めて時間内に収める」
「イギリス人が遅刻すると、
 普段どおりのペースで説明して、途中でやめる」
「フランス人が遅刻すると、
 平然と次の発表者の時間に食い込んで済ませる」
「ドイツ人が遅刻すると、
 いつもの2倍のスピードで説明しはじめる」
そして、「遅刻した謝罪と言い訳にあとの半分を使ってしまう」という
オチを用意して、「日本人が遅刻すると、、、」と語りはじめると、
大笑いしながら聞いていた人々のひとりが真顔で彼をさえぎって言った。
「いや、日本人が遅刻するという前提は我々には想像できないから、
それではジョークにはならないよ」と。
(世界史系ジョーク集まとめサイトの民族性関連より)


●外国人が指摘する日本人の時間のルーズさ「終了時間は守らない」

2014/8/25:「日本人は時間を守らない」には、上記以外にも複数の意味があります。日本人は一般的に時間に厳しいと思われていますが、一方でたいへんルーズだという見方があるのです。

 NPO法人POSSEより刊行されている雇用問題総合誌『POSSE』でのインタビューでは、インドネシア人看護士が「日本人は時間を守りません。遅刻に対しては大変厳しいのに、仕事の終了の時間は守ったことがありません」という話をしていたそうです。そう指摘されてみると、確かに不思議かもしれません。

 <「日本人は時間守らない」その真相>(web R25 2012.10.05)では、"確かに、会議が長引いたり、残業したりすることが日常的になっていることが多い日本人ではなかなか気づきにくい内容だ"と書いて、以下のような賛同ツイートも紹介していました。

「なるほどねえ。そういわれると時間にルーズな国ってことになるか」
「これぞまさに正論だな」
「ですよね もっとこの件については海外の人たちに叩いていただきたい」
「久々に目から鱗 社畜生活で感覚麻痺してんだな」
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/jikenbo_detail/?id=20121005-00026411-r25

 これについてはこういう見方もあるということで、あまり深入りしたくないんですが、記事で選出している反対ツイートがひどすぎたんですよ。「その通りだが、そういう発想持ってる内は日本で働かない方がいい」「正論だけど終了時間を守らないからこれだけ経済成長できた」といったものだったのです。

 これらはまるっきりブラック企業思考。賛同の最後にあった社畜の考え方ですね。「日本が悪い」とあまり言いたくないものの、本当にこれが良いことなのか?というところは疑問が湧いてきます。特に日本は労働時間のわりに利益が少ないという、生産性の低い国という問題がありますからね。



●伝統的な国民性ではない時間厳守 昔は外国人が驚くほどルーズ

 また、現在の日本人の話ではないので「番外編」になるのですけど、「昔の日本人は違った」という話も。そもそもこの時間に対する厳しさは、日本の伝統的な国民性ではないようなのです。

 <80年前まではユルかった!? 日本人が遅刻に厳しいワケ>(web R25 2010.11.04)によると、『遅刻の誕生』(橋本毅彦・栗山茂久編/三元社)という書籍では、以下のような話があったといいます。

<明治初期に科学技術を日本に伝えにきたオランダ人技師たちは、時間をまったく守らない日本人の悠長さに呆れ、困り果てていたという。しかも、それは時計がない時代だったからというだけでもない。定時法の導入や時計の普及など、西洋の近代的な時間システムをとり入れたあとも、まだ日本の鉄道では30分ぐらいの遅れはあたりまえだったし、工場では労働者の遅刻が横行。そこで米国生まれの科学管理法を導入したり、大正期には政府が「時の記念日」を制定し、国を挙げて時間規律の浸透に力を入れた。その結果、ようやく鉄道や工場で時間が守られるようになっていったのが昭和初期、わずか80年ほど前のことにすぎないのだ>
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/rxr_detail/?id=20101104-00004121-r25

 さっきの話と同じような感じで、スペイン人に「ラテン系は時間を守らない」と批判したら、逆にこれを指摘されてやり返されたという話も聞くのですけど、昔の日本人も同じだったようです。

 この『遅刻の誕生』によると、その時間規律が日常の仕事の現場や日本人の生活レベルでどんなふうに定着していったのか、明確な答えはまだ出ていないとのこと。なぜ変わったのかは不明なわけです。

 記事では、<わかっているのは、そのむかし、時間に対して「おおらか」だった日本が、いつの間にか世界一「厳しく」なってしまったということ。もちろん、いいことだとは思うのだが…>と書いていました。ただ、これが本当に良いことであるかは言いづらく、個性の違い程度で考えた方が良いのではないかと思います。


●今でもある日本人のルーズさ 地方によっては遅刻が普通だった!

 さらに別の観点の「日本人は時間を守らない」もあります。今の「日本人は時間を守らない」としては3つ目ですね。現在の日本人でなおかつ「始まりの時間」に対してでもルーズな人がかなりいるという話。これはうちなータイム沖縄時間だけじゃない 博多・薩摩・日向・島時間などもでやった、地域差という観点でした。

 「博多時間」「沖縄時間」って? 訪問先への礼儀(日本経済新聞 西部支社 後藤伸太郎 2014/5/17 6:30)によると、一口に現代の日本人とは言っても、地方によって時間感覚はかなり異なる模様。たとえば、西日本の民俗文化に詳しい福岡大学の白川琢磨教授(61)は以下のような話をしていました。

「かつて沖縄本島北西部にある伊平屋島(いへやじま)に民俗調査のため訪ねた際、現地の方の集まりに午後7時に参加することになった。10分前に集合場所に到着したところ誰もおらず、数十分たっても来ない。不安になって参加者の家に行ったら、なんと入浴中。全員が集まったのは午後9時を過ぎた頃だった」

 白川琢磨教授によると、島民にとって午後7時も午後9時も同じ「夜」なのです。うちなータイム沖縄時間だけじゃない 博多・薩摩・日向・島時間などもで紹介したうちの「博多時間」とは異なり、礼儀としてわざと時間に遅れているわけではありません。"現地では時間そのものを大ざっぱに捉えているよう"なのです。


●時間を守らない地方は、日本の伝統的な文化を残している?

 他に、"宮崎にも同様の感覚を示す「日向時間」がある"と記事にはありましたので、宮崎県でも似た時間感覚があるのかもしれません。記事では、"九州・沖縄に独自の時間感覚を示す言葉が多く存在するのは、昔からの文化や伝統が多く残っていることの証しかもしれない"とも記述。私もこの可能性は高いと思います。

 かつての文化の中心地は京都でしたが、京都から離れた地域では京都では既に古語となった古い言葉の形を色濃く残した方言が今でも使われていることがあります。昔はテレビなどはなく、「標準語」が一斉に伝わることはなかったので、言葉の伝播もゆっくりとしたものだったのでしょう。そのために文化の中心地から離れた地域で、古い言葉が生き残ることができたのだと想像します。

 時間感覚についてもこれと同様にかつての日本で主流だった感覚が、九州や沖縄という南部で残っているのかもしれません。

 あと、一応書いておくと、こういう時間感覚や方言などは文化ですので、良い・悪いと言ってしまうのには問題があるでしょう。途中紹介した記事では「(日本人が時間に厳しいということは)もちろん、いいことだとは思うのだが…」としていましたけど、こういう書き方もナーバスなところに触れてしまいそうです。


【本文中でリンクした投稿】
  ■うちなータイム沖縄時間だけじゃない 博多・薩摩・日向・島時間なども

【関連投稿】
  ■日本人の性はおおらかだった…は本当?男も女も全裸で平気との記録
  ■日本の貴重な文化資源・秘宝館 残るのは鬼怒川と熱海の2館だけ
  ■葬式に菊は日本らしい風習なのか?
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