Appendix

広告

Entries

常勝セブンイレブンの影にオーナーの犠牲 過酷なコンビニ店主の実情



■タイトル■題名■タイトル■題名■タイトル■題名■タイトル■
 


●移転じゃないのにセブンイレブンのすぐ近くにもう1店

2014/8/27:2014年2月28日、東京都北区にあるJR田端駅の近くの「セブンイレブン北区田端駅東店」が開店しました。しかし、このお店から角地のビルを挟んで僅か20m、歩いて10秒ちょっとのところにもまたセブンイレブンがあるという不思議な立地になっています。
(セブンの隣にセブンができるワケ:日経ビジネスオンライン 中川 雅之 2014年6月16日(月)より)

 ただ、セブンイレブンの場合、完全な隣にもう1店舗作るということがあります。"実は、この2店を経営しているのは同一のオーナー一家だ"とありましたので、私はそのパターンだと思いました。記事でも、"建物が古くなり、駐車場などの既存のスペースに店舗を建て替える場合など"の場合はそういうことがあるとしていました。

 ほんの少しでも客足が途絶えて収益を上げられない期間を減らすために、閉店と同時に新しい店舗を開店できるようにするのです。オーナーとしては負担が大きいような気がしますが、以前聞いた隣に同じコンビニ…というのもセブンイレブンでしたので、特にセブンイレブンは推奨しているのではないかと思いました。

 しかし、記事によれば、今回はこのパターンではないとのこと。"そういったケースでは店舗の「移転」などとして扱うのが普通で、旧店は新店開業後に閉める"ものの、「旧店」とおぼしきセブンイレブンが閉まる気配がないのです。


●セブンイレブンオーナーは理由について黙秘

 この時点では記事には出ていませんでしたが、私はもうひとつのケースを考えました。ドミナント戦略とは?セブンイレブンの事例に見る長所と問題点でやったドミナント戦略です。

 このときもセブンイレブンの例を出しているように、セブンイレブンはドミナント戦略を特に重視しています。そして、近くに系列店舗を作った場合には、売上はむしろ上がると説明していました。

 今回もそのパターンであれば、そう説明すれば良さそうなものですけど、実は"この新店の出店経緯については、セブンイレブン本部もオーナー一家も、かたくなに口を閉ざ"しているそうです。何だかきな臭くなってきました。


●セブンイレブンのすぐ近くにもう1店できる理由

 "事情を知るという複数の近隣商店主"の話ですので、正しいかどうかはわかりませんが、今回の場合は以下のような経緯だと言います。

(1)セブンイレブン本部がライバルのコンビニチェーンの出店を危惧。
(2)セブンイレブン本部が現在の店舗のすぐ近くに用地を確保。
(3)現在の店舗のオーナーに2店目の出店を打診。オーナーが断った場合は別の経営者を探すと言う。

 "新店の土地は広く、旧店にはない駐車場もある"そうです。2店目ができると1店目の売上が下がるとオーナーは判断します。そして、他の経営者に利益を奪われるくらいならと、2店目も引き受けた…という説明です。"商店主らの話が事実だとすれば、このオーナーには実質的に選択の余地はなかったとも言え"ます。

 当然ながら"個人の事業主にとって、24時間営業の店を2つ切り盛りするのは並大抵の負担では"ありません。しかし、コンビニ本部にとっては、知ったことではないのです。

 ドミナント戦略によって既存店舗の売上も上がると説明するセブンイレブンですが、こういった本部のやり方に不満を持っているオーナーは珍しくないようです。

 "自店のわずか数十メートル先に別のセブンイレブンが開業したある店舗の関係者"は、「あんなところにもう1店作るなんてさ、完全なライバルよ。本部にはもう少しこちらの立場も考えてほしい」と不平を言っていました。これまた新店舗の方が立地などで上回るというケースです。


●常勝セブンイレブンの影にオーナーの犠牲 過酷なコンビニ店主の実情

 セブンほどドミナント戦略を"苛烈に推し進める企業もない"と記事では書いていましたが、セブンの店舗開発関係者は意外なことに「新店の計画を練るとき、まずは既存店の位置が入っていない地図を見ます」としていました。しかし、この言葉だけで上記2例のような出店戦略をした理由もわかります。

 "出店候補地は、周辺の競合店の状況や人の流れなどをもとに、「本来はどこにセブンイレブンがあるべきか」という観点で選定する"そうです。ですから、既存店舗の近くにできた新店舗の立地などは、必ず既存店舗より優れているということになります。

 そして、不満を漏らすオーナーには、「競合店に客が流れるということは、自店で満たせていないニーズがあるということだ」「外部環境が全く変わらないことなどあり得ないのだから、独立事業主のオーナーも変化に対応すべく、たゆまず努力しなければならない」と説明します。

 立派なお言葉ですけど、これ、オーナー募集のときに言っているんですかね? 携帯電話の勧誘などがそうであるように、十分に理解して契約してもらわないとそれは詐欺になりかねません。普通に違法なんですよね。


●儲かっているセブンイレブンでもブラック労働が前提

 コンビニオーナーのたいへんさを知ってもらうために、ここではもう一つデメリットを強調して終わりにします。

 首都圏のある店舗オーナーは「セブンの店を出してよかったとは思っているよ」と言いつつも、次のように打ち明けました。

「サラリーマンから転職したが、肉体的にこんなに厳しい仕事とは思わなかった。基本的に夫婦のどちらかが店に入り、365日、24時間営業する。正月、お盆もお店に出るので、家族全員がそろう時間はまず持てない」


●ローソンに1割売上アップが無理な理由

2017/07/28:セブンイレブンが強いのは食品を多く廃棄できるから もったいないと思うと負けるという話をやっており、これはこれで説得力ある話でした。ただ、ローソンの「売上高1割アップ」が困難な理由 ITmedia ビジネスオンライン / 2017年7月26日 6時0分(加谷珪一)では、別のセブンイレブンが強い理由を提示していました。

 この度、ローソンは各店舗に日販(1日当たりの売上高)を2021年度(2022年2月期)までに1割以上引き上げるという目標を掲げました。これは無謀と言えるものだそうです。

 売上高を1割アップさせるためには、来客数を1割増やすか、顧客1人当たりの売上高(客単価)を1割上げるか、あるいは、両者の組み合わせで1割増を実現するしかありません。

 まず、来客数を1割増やすですが、作者の加谷珪一さんは、コンビニの市場はすでに飽和状態であることを指摘。このような状況で特定のコンビニだけの売上高を1割増やすためには、他のコンビニから1割分、顧客を奪ってくるしかありません。しかし、人が通うお店を変えることはそうそうあることはなく、現実的ではありません。

 一方、客単価の1割アップも望み薄。自分自身の行動に当てはめて考えれば分かりやすいが、ある特定のコンビニ行ったときだけ、もう1品、必ず余計に買ってしまうほど魅力的なお店を作るというのは、相当難易度が高いのです。


●セブンイレブンが強い理由の一つは、単純に立地が良いから

 加谷珪一さんは、ローソンのコンビニの売上アップでカギを握るのは、ファストフードだろうと見ていました。ファストフードはは売上高に占める割合が高く、しかも利益率が高くなっています。おまけに他の商品の「ついで買い」を誘発する商品でもあります。

 幸いと言って良いかわからないのですが、実を言うと、ローソンはこれまでファストフードが弱かったとのこと。逆に言えば伸びる余地が大きいということでもあるのです。

 ただし、ファストフードは賞味期限が短く、余った商品は全て廃棄しなければなりません。これは、セブンイレブンが強いのは食品を多く廃棄できるから もったいないと思うと負けると関係する話になってきそうなのですが、記事ではこちらのページのテーマである立地との関係を指摘。

 業界トップのセブン-イレブンは、良い立地で出店しているケースが多く、そもそも来客数が多いという特徴があるそうです。このためファストフードなど賞味期限の短い商品も思い切って仕入れることが可能で、これがセブンの日販が高い理由だとしていました。

 店舗の売上高は、その店舗が本来持っている潜在顧客数と商品力のかけ算で決まってくるが、顧客数と展開できる商品には実は密接な関係があります。つまり、セブンイレブンは立地が良いという比較的単純な要素だけでも、かなり他のコンビニと差をつけているという話です。

 もともと書いていた話で出てきたように、セブンイレブンは新規出店を決める際、「本来はどこにセブンイレブンがあるべきか」で考えて、既存店舗が近くにあってオーナーが苦しもうが構わないという姿勢でした。となると、セブンイレブンが良い立地にあるというのもうなずける話です。

 ビジネス的には正しいものの、倫理的にはアウトでブラックですね。オーナーでは既に亡くなっている方もいますし、セブンイレブンの強さは人を殺してでも稼ぐというところなのだと言えそうです。


【本文中でリンクした投稿】
  ■セブンイレブンが強いのは食品を多く廃棄できるから もったいないと思うと負ける

【その他関連投稿】
  ■ドミナント戦略とは?セブンイレブンの事例に見る長所と問題点
  ■セブンイレブンの弁当値引き制限は独禁法違反・優越的地位の乱用
  ■コンビニ・フランチャイズの問題点 弁当値引き・オープンアカウント・ロスチャージ
  ■セブンイレブンは四国になかった!が進出を決定 残すは青森・鳥取・沖縄
  ■日本食を売るには脱日本流も大事 ファミリーマートの海外展開は現地化で成功
  ■企業・会社・組織についての投稿まとめ

Appendix

広告

ブログ内 ウェブ全体
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示









Appendix

最新投稿

広告

定番記事

宝くじ高額当選者3000人のその後……10年後の彼らの生活は?
歴代首相の身長ランキング 背の高い、低い意外な総理大臣 野田佳彦・麻生太郎・鳩山由紀夫・小泉純一郎・安倍晋三など
日本で馴染みのある韓国系企業一覧
国別ノーベル賞受賞者数ランキング 日本は8位、上位はどこの国?
橋下徹大阪市長の出自 同和地区(被差別部落)と父・叔父と暴力団
意外に有名企業があるファブレス企業・メーカー 任天堂・ダイドードリンコ・やおきんなど
飛び降り自殺は意識を失うから痛みはない…は嘘 失敗した人の話
白元・鎌田真の経歴と派手な交友関係 神田うの,松本志のぶ,妻も美魔女など
楽天Edyはコンビニの公共料金の支払い(収納代行)に使える?
楽天Edyの使えるコンビニ・使えないコンビニ
主な緑黄色野菜一覧 と 実は緑黄色野菜じゃない淡色野菜の種類
のれん代とのれん代の償却のわかりやすい説明
消滅可能性都市ランキングと一覧 1800市区町村中896自治体が危機
カルシウムの多い食材ランキングベスト20 牛乳以外に取れる食品
堀越二郎の妻は死んでないし菜穂子でもない モデルは堀辰雄の婚約者矢野綾子
創価学会、会長候補の正木正明氏左遷で谷川佳樹氏重用の理由は?
インチキで効果なし、活性水素水詐欺 誇大広告であるとして排除命令が出た商品も
高カロリー食品ランキングベスト20(100グラムあたり)
EPA、DHA(オメガ3脂肪酸)の魚油サプリ 効果なしどころか危険という説
リチウムイオン電池の寿命を長持ちさせるのは、使い切って満充電?継ぎ足し充電?

ランダムリンク
厳選200記事からランダムで









アーカイブ

説明

書いた人:千柿キロ(管理人)
サイト説明
ハンドルネームの由来

FC2カウンター

2010年3月から
それ以前が不明の理由