2018/12/21:
●「児童相談所」とはそもそも何? なぜ嫌う人がいるの?
●児童相談所に反対「青山の土地の価値下がる」「子がつらい気持ちに」
●反対運動によってむしろ青山ブランドが下がったのでは?
2021/03/16:
●南青山の児童相談所で1600件もの声、反対・賛成の割合に驚き… 【NEW】
●「児童相談所」とはそもそも何? なぜ嫌う人がいるの?
2018/12/21:「児童相談所」というのは、デジタル大辞泉によると、児童福祉法に基づき、児童の福祉に関する事項について、相談や調査・判定、問題児童の指導・一時保護などの業務を行う都道府県や政令指定都市等の機関だといいます。この説明をさらっと読んだ感じでは、この施設を嫌う人がいるとは思えません。
ただ、後述するように、「児童相談所」を作ることに大反対!という人が現実にはいるようなのです。このように「児童相談所」開設に反対する人がいることを理解するには、上記の説明だけだとわかりづらいでしょう。おそらく児童相談所が揉めるのは、前述の説明の中でちらっとだけ出てきた「問題児童」のイメージが強いためだと思われます。
そういう意味で具体例が出ていてよりわかりやすかったのは、朝日新聞掲載「キーワード」の解説。児童虐待、不登校、非行、障害、里親など18歳未満の子どもに関わることについて児童福祉司や児童心理司らが相談に応じるほか、14歳未満の非行少年の指導や家庭裁判所への送致などをする機関だとの説明でした。ここらへんのイメージで、嫌がっているのだと思われます。
(
児童相談所(じどうそうだんじょ)とは - コトバンクより)
●児童相談所に反対「青山の土地の価値下がる」「子がつらい気持ちに」
さて、本題である反対運動の話です。東京都港区は、地域で子育てを支援するセンターの建設を計画。児童虐待などに対応する児童相談所(児相)や、子育てや母子生活を支援する施設が入る予定にしていました。ところが、周辺住民らの反対でこれが難航することになります。
以前、読んだ話では、反対しているのは不動産会社だけではないか?みたいなこと言われていたのですけど、とりあえず、説明会には延べ300人余りが集まり、住民からは「なぜ南青山なのか?」など立地についての質問が集中し、反対意見が続いたとのこと。不動産会社に雇われたさくらだけではなさそうな感じですね。
さらにその反対意見というのが、今どき創作でもやらないような絵に描いたような悪役の言いそうなセリフでびっくりりました。ドラマならこれ、三流と言われるでしょう。あまりにもステレオタイプに嫌な人たちであり、ちょっと見事なほどでした。こういうことを言う人たちが、現実にいらっしゃるんですね…。
「3人の子を南青山の小学校に入れたくて土地を買って家を建てた。物価が高く、学校レベルも高く、習い事をする子も多い。施設の子が来ればつらい気持ちになるのではないか」
「青山のブランドイメージを守って。土地の価値を下げないでほしい」
(
青山ブランドに「児相の子つらくなる」 建設に住民反発:朝日新聞デジタルより)
●反対運動によってむしろ青山ブランドが下がったのでは?
はてなブックマークでも、<「学校レベルも高く、習い事をする子も多い。施設の子が来ればつらい気持ちになるのではないか」ってこんな児童文学の孤児ものに出てくる感じ悪い小金持ちみたいな発言する人が南青山には実在するんだな>(tan_tan_san)というものが人気コメントになっていました。人気コメント以外でも似たようなコメントがいくつかあります。
kastro-iyan あまりにもよくできたヘイト集め話なので何か裏があるのかと勘ぐってしまう
bean_hero こういう小意地悪い金持ち像ってフィクションの世界のデフォルメされたものかと思ってたら、実在するのに驚いた
また「この問題でどれだけ南青山住民のイメージを毀損したんだろう」(Janssen)といったものがあったように、この反対運動のせいでむしろ青山ブランドの価値が下がったのではないかと思います。人気ではないコメントでも「自ら価値を下げていくスタイル」(cartman0)というのがありました。
とはいえ、彼らが主に気にしている「青山ブランド」というのは、不動産価値のことでしょう。青山に暮らす住民の心の豊かさなどといった「青山ブランド」なんかは気にしていないと思われます。そして、不動産価値的な「青山ブランド」は、残念ながらこの騒動でもびくともしないかもしれません。
●南青山の児童相談所で1600件もの声、反対・賛成の割合に驚き…
2021/03/16:久々に続報がありました。
「一等地に似合わない」と反対された東京・南青山の児童相談所、4月開所へ ボランティアに応募多くという記事が、2021年3月13日 22時09分 に、東京新聞から出ています。児童相談所などの複合施設「港区子ども家庭総合支援センター」は4月1日オープンだそうです。
18年の説明会では「一等地に似合わない」「土地建物の資産価値が下がる」などと一部住民が反発。区によると、説明会での発言や区への電話などで、これまで約1600件の声が寄せられていました。ただし、約8割が賛成、反対は約1割、残りは提案や意見などで、反対はごく一部だけだったようです。
19年の千葉県野田市の小学4年の女児死亡など、虐待事件が相次いだこともあり、以降は反対意見が減少。「施設で働きたい」との声も寄せられ、ボランティア20人の募集には36人が応募したとのこと。ただ、今も反対の手紙が届いているので、反対している人はいるみたいですけどね。ネットでもありがちな「声のでかい一部の人がいる」といった感じでしょうか…。
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