2018/08/04:
●東京五輪暑さ対策で小池都知事「打ち水」協力呼び掛け
●東京五輪の熱中症対策で小池都知事「濡れタオルを知ってほしい」
●暑さ対策なら「かち割り氷」で冷房施設カットを決めた政治家も
2019/10/30:
●五輪マラソン札幌案、東京都が自分で行ったアンケートを否定
●東京五輪暑さ対策で小池都知事「打ち水」協力呼び掛け
2018/08/04:
打ち水は宗教儀式で逆効果?東京五輪暑さ対策で小池都知事が提言では、小池百合子都知事が、打ち水イベントに参加し、東京オリンピック(五輪)・パラリンピックに向けた暑さ対策の一環として、江戸由来の「打ち水作戦」を活用する意向を示したという話を紹介しています。
「これが毎日続くと『異常気象』とはいえなくなり、大会の暑さ対策は大きな課題だ」
「風呂の残り湯などを使って朝夕にまく打ち水は、江戸の知恵で、おもてなしでもある。隣近所で、同じような時間にやることで涼を確保する。この作戦も、東京大会で威力を発揮するのではないか」
(バケツとひしゃくで水をまいて)「体感温度がかなり下がった。打ち水はどこでもできる。体感してほしい」
(
小池都知事、東京五輪へ向け「打ち水」協力呼び掛け - 社会 : 日刊スポーツ[2018年7月24日7時32分 ]より)
また、猪瀬直樹知事時代だと思いますが、2015年に実施された東京五輪に関する初の有識者会議でも、熱中症対策として「打ち水のほか、浴衣、よしずの活用など日本ならではの対策を盛り込み、観光PRにも生かしたい」ということが提言されていたといいます。
●東京五輪の熱中症対策で小池都知事「濡れタオルを知ってほしい」
これらの暑さ対策と言って良いかわからない「対策」の他にも、小池都知事は「濡れタオル」について「知ってほしい」と呼びかけていたみたいです。
2018年8月17日は環境省が出す熱中症情報で一時、危険レベルに。これは、運動の原則中止が推奨される暑さに該当します。そんな中でも、東京オリンピックのマラソンコースとなる皇居周辺を走っているランナーがいたそうですが、彼らでも東京五輪を心配していました。
「この時期に(マラソンを)やってどうなのかなと心配」(皇居周辺を走るランナー)
「(マラソンは)冬と夏では全然違う。倍以上疲れます、夏の方が」(皇居周辺を走るランナー)
そんな酷暑の中での開催が心配される東京オリンピックについて、小池知事は濡れタオルの話を持ち出し、以下のように言っていたとおこと。
「できるだけ熱中症にならないような対策。これを巻くだけで首元が冷える。こんなことも知ってもらって活用していただきたい」(東京都 小池百合子知事)
(危険な暑さ各地で、東京五輪も“酷暑”必至か TBS NEWS より)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3423968.html
●暑さ対策なら「かち割り氷」で冷房施設カットを決めた政治家も
これをまとめたサイトの
はてなブックマークの人気コメントでは、「ほんと、危機感がない。いま高校野球の地方大会で何人も熱中症で倒れてるというのに」(fujioka223)といった反応がありました。
この高校野球で思い出されるのが安倍首相の発言です。安倍首相は、他にも精神論的な話をしているのですけど、
怪我押して出場を美談にしてはいけない 稀勢の里が連続休場、横綱ワースト記録にでは、暑さ対策に関する話もありました。新国立競技場なので、五輪関連の話でもありますし、小池都知事の濡れタオル発言をイメージが重なるものです。
2015年8月末に予定していた新国立競技場の建設費は「1640億円」でした。しかし、安倍首相甲子園名物「かち割り氷」を挙げて、「暑さ対策なら、『かち割り氷』だってある」と遠藤利明五輪担当相に冷房施設の断念を指示。わざわざ冷房をやめさせたんですよ。「首相主導の政治決着」により100億円のカットを行いました。
(
新国立、1千億円の削減幅重視 首相の一声で冷房見送り:朝日新聞デジタル 山岸一生 原田亜紀夫、阿久津篤史 2015年8月29日04時59分より)
日本で人気ある政治家ってこんなんばっかりですね…。なんで支持されているのかよくわかりません。
●五輪マラソン札幌案、東京都が自分で行ったアンケートを否定
2019/10/30:直接関係ある話ではないのですけど、日本の偉い人たちの暑さ問題に関する姿勢が垣間見えるということで、<五輪マラソン札幌案、都のアンケートで賛成「732」反対「658」 都の受け止めは?>(オトナンサー | 2019年10月30日 )というニュースの話をここに追記します。
https://pex.jp/point_news/79dfefe9fb127fceadd27bc393303259
東京五輪のマラソンで札幌開催の話が突然出てきました。選手や観客、ボランティアの熱中症を懸念する声があり、IOCは10月16日、札幌での開催を検討すると発表。その後、バッハ会長らIOC(国際オリンピック委員会)幹部は「決定した」と発言しています。
これを受けて、都はアンケートを実施。都によると、アンケートは10月22、23日に20歳以上の都民を対象にインターネットで実施し、2060人が回答。世代・男女は均等にしました。かなりの人数に聞いている上に、調整を行っていますので、信頼性はかなり高い調査でしょう。
結果、この突然の変更については批判が多くなりました。「開催都市である東京都をはじめ、国民・都民・選手などに知らされないまま進めてきました」と説明しており、アンケートで本来最も重要な質問内容が誘導的でインチキなところがあるものの、IOCの会場変更の進め方については、「妥当ではない」という声が76.0%。会場変更の負担も51.5%が「望ましくない」としています。私も問題は多いと感じる突然の変更宣言でした。
ただし、最も直接的な質問である「マラソン・競歩の会場を東京から札幌に変更することをどう思いますか」では「賛成」が732人(35.5%)、「反対」が658人(32.0%)、「どちらでもない」が670人(32.5%)という結果に。賛成が反対を上回ったのです。
そして、 これについてオトナンサー編集部が都オリンピック・パラリンピック準備局、競技・渉外担当部の担当者に尋ねた回答が予想外。賛成が多かったことについて、「一方で、10月24日までに都に電話やメールで寄せられたご意見では、49件、11.8%が賛成、368件、88.2%が反対の意見でした」と反対が根強いことを強調したのです。
前述の会場変更の負担などの問題を強調するというのならまだ理解できたのですけど、世代・男女を調整して無作為に聞いたアンケートの結果を軽視して、一部の人の意見でしかない偏りある電話やメールの意見を重視するというのはあり得ない話。あまりにもひどすぎます。
国でも、反対意見を聞きました…というポーズだけして、結論は絶対変えないということがよくありますが、こういう政治家や官公庁の結論ありきで強引に推し進めるやり方は非常に問題がありますね。国民はもっと強く抗議せねばなりません。
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